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スラム街に足を踏み入れて気付いた事。
それはなぜか活気に満ちている事だ。
自分のイメージではスラム街と言うと働き口がなく、管を巻いているか、精気も無い人が座り込んだりしているものだと思っていたけど露店らしき店もあり少ないながらも商品が並んでいる。
とは言え大通り沿いの露店に比べると品数も量も少ないうえ見るからに粗悪品、ていうか腐りかけているようなものまで売られているが、それでも人の営みを感じる場所だった。
テラス…というか炊き出しをしてるの? って思えるような飲食店では何か怪しいスープみたいなものを売っており客も普通に食べてるし、地面に藁で出来たゴザのような物を敷いた上に商品を並べただけの雑貨屋、お世辞にも綺麗とは言えない古着を売っている服屋、古くなり捨てられた靴を拾ってきて手直し売っている感じの靴屋など、村よりも酷い環境だけど住む人は普通に暮らしている。
危険だからとか言われたけど意外とそんな事は無いな…。
そう思いながらもスラム街を歩いていると、やはり身なりが違うからか、スラム街の人達からはよそ者のような目で見られているのに気づくも、スラム街の人が絡んで来るようなことも無く、たまに声をかけて来るのは娼婦まがいのおばちゃんぐらいだ。
いや、せめてスレンダーな人ならいいけど、恰幅の良いおばちゃんはノーセンキューだから!
そしてスラム街の一部を散策し、宿に戻ろうと歩き出した時、向かい側から見覚えのある人が歩いて来た。
あっ、片腕の冒険者さんだ!
今朝ギルドでぶつかったのにきちんと謝れてなかったから、良い機会だし再度謝ろう!
そう思い片腕の冒険者さんに声をかける。
「あ、あの、今朝ギルドでぶつかって…、スイマセンでした。 怪我とかはありませんか?」
突然声をかけられたことに驚いたのか顔を少し上げた拍子に深くかぶったフードが少しずれ、中から見覚えのある顔が現れた。
「えっ…、バ、バイルさん?」
フードから一瞬見えたのは、やつれてはいるもののルミナ村で色々と面倒を見てくれたバイルさんだ…。
「バイルさん、他の皆は…」
そう言葉にした瞬間、ルイーズさんから聞かされていた冒険者パーティーの事を思い出し、それ以上の言葉を飲み込む。
「人違いだ…」
フードを深くかぶりなおした片腕の冒険者はそう言うとそのまま自分の横を通り過ぎようとする。
「バイルさん、待ってください!!!」
慌てて通り過ぎようとする片腕の冒険者へ手を伸ばす。
右腕を握ったつもりが、腕が無い為、袖をつかむ形となり、そのままフードがずれてかだ腕の冒険者の素顔があらわになった。
「やっぱり…、バイルさん…。 どうしてこんなとこに…」
「俺はお前を知らない…、俺に関わらないでくれ」
そう言い去ろうとするバイルさんを追いかけようとすると、いつの間にかスラムの人達に囲まれていた。
その中からガタイのいいオッサンが中華料理店で使うような長方形の包丁を握りながら自分の前に立つ。
「おい兄ちゃん!! バイルに何の用だ? ここはスラム、お前のような冒険者様が来るところじゃないはずだが?」
「勝手にここに足を踏み入れた事は謝ります。 ただバイルさんと話がしたくて…」
「話だぁ? お前が話をして何になる? パーティーへの誘いか? いざとなった時に囮にする為の勧誘か?」
「ち、違います!! バイルさんは自分がまだ小さかった頃に村に来ていた冒険者で色々と教えて貰って…」
自分の目の前に立ち腕を組むオッサンにバイルさんとの事を話そうとすると、バイルさんが来た方から新たな声が聞こえてくる。
「おい!! お前ら、ここに片腕の冒険者居るだろ? そいつの居場所を教えろ!! 金ならあるぞ!!」
その言葉に自分を囲んでいたスラムの人達が殺気立つ。
「おいおい、家もねえ、ロクな食い物も着る物も、金もねえ、そんなお前たちに金をやるって言ってるんだ、片腕の冒険者の居場所を教えな!!」
初めて見る冒険者風の男3人組がそう言うと、先まで自分の前で腕を組んでいたオッサンが自分を押しのけて前に出る。
「お前らに教える事なんかねぇ!! 俺達はお前らみたいな奴らにスラムの仲間を売りはしねぇんだよ!!」
さっきまで自分と話してた時とはうって変わりドスの聞いた声で3人組にそう言い放つ。
金をちらつかせれば簡単にバイルさんの居場所が分かると思っていたであろう3人組はオッサンの声に一瞬怯みはしたものの、周囲を見回し、ガタイの良い人はオッサンだけだと確認すると今度はオッサンを威嚇するように声を張り上げるもオッサンや続々と集まって来るスラムの人達は怯むどころか更に殺気立つ。
「お、お前ら…、俺達を敵に回すと後悔するぞ!!! また今度来る! その時どうなっても知らねえからな!!! 覚えてろよ!!」
大勢に囲まれる形となった3人組はそう言うと、踵を返し来た道を引き返していく。
うん、頑張って虚勢を張っているけど若干足が震えてるね…。
いや、また今度来るって今度は大勢で来るんじゃない? 思いっきり乱闘が起きるとしか思えないんだけど…。
去っていく3人組を目で追っていると、後ろからオッサンの気の抜けた声が聞こえる。
「ふう~ぁ~、行ってくれたか…」
振り向くとオッサンが汗だくになり腰が抜けたように地べたに座り込んでいる。
えっ? この人、見かけはごついけど実は気が弱い人?
そんなオッサンを見ているとスラムの人達は、オッサンを茶化しながら去っていく。
暫くしてその場に残ったのはオッサンを含めて最初から居た数人とバイルさんだけになった。
オッサンと他の人達が壁になって3人組からバイルさんを見えないようにしていたのか?
そう思いながらもバイルさんに歩み寄り再度声をかけようとする口を開きかけた時、バイルさんが口を開く。
「ファイン、俺にかまうな…。 俺みたいな負け犬の知り合いだって奴らに知れたらお前まで何をされるか…」
「竜の牙でしょ?」
バイルさんの言葉を遮り竜の牙の名前を出すと、バイルさんは驚いたような顔をしてこっちを見た。
「ルイーズさんから話は聞いたんだ! あっ、ルイーズさんってのはAランク…、ちょっと前まではBランクだったけど、色々とあってAランクになって…、それで…最近一緒に依頼をこなしている仲で…」
「知っている、剛斧のルイーズ、酒乱のルイーズ、筋肉女のルイーズ、色々と呼ばれているが冒険者の間では有名だからな…」
いや、剛斧のルイーズと酒乱のルイーズはまあ分かるけど、筋肉女って…、絶対それルイーズさんにのされた逆恨みで付けたあだ名じゃない?
「知っているならいいんだけど、それに今朝、竜の牙の人に絡まれた時、そのルイーズさんが既に挑発してたから既に目を付けられてるし…」
「ファイン! お前…、すぐにこの町を出ろ! お前までアイツらに狙われて…」
恐らく、殺されるって言いたかったんだろうけど、バイルさんの口からはそれ以上の言葉は出ず、握りしめた左手の拳だけが小刻みに震えている。
「バイルさん、大丈夫ですよ。 ルイーズさんも居るし、もう一人はルイーズさん以上の化け物ですし」
そう言ってバイルさんに笑顔を向けると、「ファインは何も分かってない」と言われた。
まあ竜の牙の非道さはごく一部しか知らないけど、さっきも言ったように多分、竜の牙のメンバーも裸足で逃げ出すであろう人が自分のそばに居るんだけど…。
「それよりもさっきの3人組、絶対に竜の牙が金で雇った冒険者崩れのチンピラでしょ? 次はもっと大人数で来るよ!!」
「そ、それは…」
言い淀むバイルさんにさっきまで地面に座り込んでいたオッサンと話を聞いていた人達が口々に声を上げる。
「俺達だって誇りはある!! 俺達スラムの人間は家族と同じだ! その家族に手を出そうってならスラムの奴ら全員で叩きのめすに決まってんだろ!! バイルには色々と世話になってるしな!!」
オッサンがそう言うと、周囲も同意するように同じことを口にしている。
「バイルさん、フォレストの皆に何があったのか教えてください」
「知ってどうする!! 敵討ちか? それとも無様に生き残って未練がましく生きている俺を笑うか?」
「知って…、知って竜の牙を潰します!! いやそれだけじゃない! レーナさんを取り戻す!!」
「バカな…、レーナを取り戻す? 今のアイツは俺達の事なんか覚えてないだぞ!! それに…」
「知ってます! 恐らく魔道契約書によって縛られてるんでしょ! その魔道契約書を押さえれば竜の牙の悪事が明るみに出る!! だから!!」
恐らく今まで人と話す時で一番真剣な表情をしていたんだと思う。
バイルさんは大きくため息をつくと、こっちへ来いと言い、自分の寝床へと案内してくれた。
それにしても驚いたのはバイルさんがスラムの人達から凄い慕われている。
どうやら街の外で採取した薬草をギルドに売るだけじゃなく、一部をスラムの薬屋に無償で譲り、それによってスラムの人が薬をタダ同然の価格で買えているらしい。
とは言えバイルさんの話だと、スラムの薬屋もスラムに居るぐらいだから腕が良い訳ではないので質は悪いらしい。
ただそれでも病気の際に薬があって助かったって人も多く、それがバイルさんが慕われる要因になっているようだった。
バイルさんお寝床に着くと、その辺に座るように言われ、言われる通り座るとバイルさんがあの日の事を話してくれた…。
それはなぜか活気に満ちている事だ。
自分のイメージではスラム街と言うと働き口がなく、管を巻いているか、精気も無い人が座り込んだりしているものだと思っていたけど露店らしき店もあり少ないながらも商品が並んでいる。
とは言え大通り沿いの露店に比べると品数も量も少ないうえ見るからに粗悪品、ていうか腐りかけているようなものまで売られているが、それでも人の営みを感じる場所だった。
テラス…というか炊き出しをしてるの? って思えるような飲食店では何か怪しいスープみたいなものを売っており客も普通に食べてるし、地面に藁で出来たゴザのような物を敷いた上に商品を並べただけの雑貨屋、お世辞にも綺麗とは言えない古着を売っている服屋、古くなり捨てられた靴を拾ってきて手直し売っている感じの靴屋など、村よりも酷い環境だけど住む人は普通に暮らしている。
危険だからとか言われたけど意外とそんな事は無いな…。
そう思いながらもスラム街を歩いていると、やはり身なりが違うからか、スラム街の人達からはよそ者のような目で見られているのに気づくも、スラム街の人が絡んで来るようなことも無く、たまに声をかけて来るのは娼婦まがいのおばちゃんぐらいだ。
いや、せめてスレンダーな人ならいいけど、恰幅の良いおばちゃんはノーセンキューだから!
そしてスラム街の一部を散策し、宿に戻ろうと歩き出した時、向かい側から見覚えのある人が歩いて来た。
あっ、片腕の冒険者さんだ!
今朝ギルドでぶつかったのにきちんと謝れてなかったから、良い機会だし再度謝ろう!
そう思い片腕の冒険者さんに声をかける。
「あ、あの、今朝ギルドでぶつかって…、スイマセンでした。 怪我とかはありませんか?」
突然声をかけられたことに驚いたのか顔を少し上げた拍子に深くかぶったフードが少しずれ、中から見覚えのある顔が現れた。
「えっ…、バ、バイルさん?」
フードから一瞬見えたのは、やつれてはいるもののルミナ村で色々と面倒を見てくれたバイルさんだ…。
「バイルさん、他の皆は…」
そう言葉にした瞬間、ルイーズさんから聞かされていた冒険者パーティーの事を思い出し、それ以上の言葉を飲み込む。
「人違いだ…」
フードを深くかぶりなおした片腕の冒険者はそう言うとそのまま自分の横を通り過ぎようとする。
「バイルさん、待ってください!!!」
慌てて通り過ぎようとする片腕の冒険者へ手を伸ばす。
右腕を握ったつもりが、腕が無い為、袖をつかむ形となり、そのままフードがずれてかだ腕の冒険者の素顔があらわになった。
「やっぱり…、バイルさん…。 どうしてこんなとこに…」
「俺はお前を知らない…、俺に関わらないでくれ」
そう言い去ろうとするバイルさんを追いかけようとすると、いつの間にかスラムの人達に囲まれていた。
その中からガタイのいいオッサンが中華料理店で使うような長方形の包丁を握りながら自分の前に立つ。
「おい兄ちゃん!! バイルに何の用だ? ここはスラム、お前のような冒険者様が来るところじゃないはずだが?」
「勝手にここに足を踏み入れた事は謝ります。 ただバイルさんと話がしたくて…」
「話だぁ? お前が話をして何になる? パーティーへの誘いか? いざとなった時に囮にする為の勧誘か?」
「ち、違います!! バイルさんは自分がまだ小さかった頃に村に来ていた冒険者で色々と教えて貰って…」
自分の目の前に立ち腕を組むオッサンにバイルさんとの事を話そうとすると、バイルさんが来た方から新たな声が聞こえてくる。
「おい!! お前ら、ここに片腕の冒険者居るだろ? そいつの居場所を教えろ!! 金ならあるぞ!!」
その言葉に自分を囲んでいたスラムの人達が殺気立つ。
「おいおい、家もねえ、ロクな食い物も着る物も、金もねえ、そんなお前たちに金をやるって言ってるんだ、片腕の冒険者の居場所を教えな!!」
初めて見る冒険者風の男3人組がそう言うと、先まで自分の前で腕を組んでいたオッサンが自分を押しのけて前に出る。
「お前らに教える事なんかねぇ!! 俺達はお前らみたいな奴らにスラムの仲間を売りはしねぇんだよ!!」
さっきまで自分と話してた時とはうって変わりドスの聞いた声で3人組にそう言い放つ。
金をちらつかせれば簡単にバイルさんの居場所が分かると思っていたであろう3人組はオッサンの声に一瞬怯みはしたものの、周囲を見回し、ガタイの良い人はオッサンだけだと確認すると今度はオッサンを威嚇するように声を張り上げるもオッサンや続々と集まって来るスラムの人達は怯むどころか更に殺気立つ。
「お、お前ら…、俺達を敵に回すと後悔するぞ!!! また今度来る! その時どうなっても知らねえからな!!! 覚えてろよ!!」
大勢に囲まれる形となった3人組はそう言うと、踵を返し来た道を引き返していく。
うん、頑張って虚勢を張っているけど若干足が震えてるね…。
いや、また今度来るって今度は大勢で来るんじゃない? 思いっきり乱闘が起きるとしか思えないんだけど…。
去っていく3人組を目で追っていると、後ろからオッサンの気の抜けた声が聞こえる。
「ふう~ぁ~、行ってくれたか…」
振り向くとオッサンが汗だくになり腰が抜けたように地べたに座り込んでいる。
えっ? この人、見かけはごついけど実は気が弱い人?
そんなオッサンを見ているとスラムの人達は、オッサンを茶化しながら去っていく。
暫くしてその場に残ったのはオッサンを含めて最初から居た数人とバイルさんだけになった。
オッサンと他の人達が壁になって3人組からバイルさんを見えないようにしていたのか?
そう思いながらもバイルさんに歩み寄り再度声をかけようとする口を開きかけた時、バイルさんが口を開く。
「ファイン、俺にかまうな…。 俺みたいな負け犬の知り合いだって奴らに知れたらお前まで何をされるか…」
「竜の牙でしょ?」
バイルさんの言葉を遮り竜の牙の名前を出すと、バイルさんは驚いたような顔をしてこっちを見た。
「ルイーズさんから話は聞いたんだ! あっ、ルイーズさんってのはAランク…、ちょっと前まではBランクだったけど、色々とあってAランクになって…、それで…最近一緒に依頼をこなしている仲で…」
「知っている、剛斧のルイーズ、酒乱のルイーズ、筋肉女のルイーズ、色々と呼ばれているが冒険者の間では有名だからな…」
いや、剛斧のルイーズと酒乱のルイーズはまあ分かるけど、筋肉女って…、絶対それルイーズさんにのされた逆恨みで付けたあだ名じゃない?
「知っているならいいんだけど、それに今朝、竜の牙の人に絡まれた時、そのルイーズさんが既に挑発してたから既に目を付けられてるし…」
「ファイン! お前…、すぐにこの町を出ろ! お前までアイツらに狙われて…」
恐らく、殺されるって言いたかったんだろうけど、バイルさんの口からはそれ以上の言葉は出ず、握りしめた左手の拳だけが小刻みに震えている。
「バイルさん、大丈夫ですよ。 ルイーズさんも居るし、もう一人はルイーズさん以上の化け物ですし」
そう言ってバイルさんに笑顔を向けると、「ファインは何も分かってない」と言われた。
まあ竜の牙の非道さはごく一部しか知らないけど、さっきも言ったように多分、竜の牙のメンバーも裸足で逃げ出すであろう人が自分のそばに居るんだけど…。
「それよりもさっきの3人組、絶対に竜の牙が金で雇った冒険者崩れのチンピラでしょ? 次はもっと大人数で来るよ!!」
「そ、それは…」
言い淀むバイルさんにさっきまで地面に座り込んでいたオッサンと話を聞いていた人達が口々に声を上げる。
「俺達だって誇りはある!! 俺達スラムの人間は家族と同じだ! その家族に手を出そうってならスラムの奴ら全員で叩きのめすに決まってんだろ!! バイルには色々と世話になってるしな!!」
オッサンがそう言うと、周囲も同意するように同じことを口にしている。
「バイルさん、フォレストの皆に何があったのか教えてください」
「知ってどうする!! 敵討ちか? それとも無様に生き残って未練がましく生きている俺を笑うか?」
「知って…、知って竜の牙を潰します!! いやそれだけじゃない! レーナさんを取り戻す!!」
「バカな…、レーナを取り戻す? 今のアイツは俺達の事なんか覚えてないだぞ!! それに…」
「知ってます! 恐らく魔道契約書によって縛られてるんでしょ! その魔道契約書を押さえれば竜の牙の悪事が明るみに出る!! だから!!」
恐らく今まで人と話す時で一番真剣な表情をしていたんだと思う。
バイルさんは大きくため息をつくと、こっちへ来いと言い、自分の寝床へと案内してくれた。
それにしても驚いたのはバイルさんがスラムの人達から凄い慕われている。
どうやら街の外で採取した薬草をギルドに売るだけじゃなく、一部をスラムの薬屋に無償で譲り、それによってスラムの人が薬をタダ同然の価格で買えているらしい。
とは言えバイルさんの話だと、スラムの薬屋もスラムに居るぐらいだから腕が良い訳ではないので質は悪いらしい。
ただそれでも病気の際に薬があって助かったって人も多く、それがバイルさんが慕われる要因になっているようだった。
バイルさんお寝床に着くと、その辺に座るように言われ、言われる通り座るとバイルさんがあの日の事を話してくれた…。
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