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よくわからない質問
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「お、お前、その魔道具は城の宝物庫に保管していた時間停止のアイテムバックでは無いか!!! それがどんな物か分かってて他人に渡そうと言うのか!!!」
バールが手に持っていたカバンからアイテムバッグを見て今度は父親らしき人が激昂しだした。
って城の宝物庫ってどこかの国のお偉いさん?
「分かっているさ、家でする時に一杯荷物を入れて行く為に持ち出したんだ、これからも必要だけど命の恩人に対するお礼に渡して何が悪い!!」
「悪いに決まっているだろう!!! 我が国にも数える程しかない貴重な魔道具だぞ!!」
うわ~、今度はなんか自分へのお礼の品で親子喧嘩始まった…。
「あの~、親子で真面目なお話している所申し訳ないんですが、自分、時間停止のアイテムBOXが使えるのでアイテムバッグ必要無いんですけど…、ってバールさんは知ってますよね?」
喧嘩中の2人の仲裁に入る形で暗にアイテムバッグは要らないと匂わしたんだけど、今度はバールが怒りだした…。
「カツヒコさん!! 確かにアイテムBOXが使えるかもしれませんが持ってても困る物じゃないですよ!!! これはどの国も喉が出る程欲しがる魔道具、それを要らないって本当に価値を分かってますか?」
いや、価値は分かってるんだけど、カトレアの部屋にも大容量で時間停止のアイテムバッグが沢山あったからぶっちゃけ在庫抱えてる状態なんだよね…。
「バーリアム! 青年は要らんと言っているだろう、それに時間停止のアイテムBOXを使えるなら魔道具を持つ必要もないし礼なら俺から国に手紙を送り金を用意させる。 だからそのアイテムバッグを返せ!!」
「いや、一度お礼に渡すと言ったのですから今更はいそうですかと言って引き下がれる訳ないでしょ!!
ないでしょ!!」
「お父様!! お兄様!! そんなアイテムバッグごときはどうでもいいです!! 私はカツヒコに聞きたい事があるんですから邪魔しないでください!!!」
フーレイゼって呼ばれてるお姫様が一喝すると2人はビクッとして大人しくなった。
実は一番地位がたかいのか?
「フーレイゼちゃん、どうでもいいって言うけどあれは大切な魔道具で戦争になったり、大規模な魔物討伐の時に必要になる国宝みたいな物なんだよ」
「お父様、今まで無くなっているのに気が付かなかったような物が国宝って管理が甘すぎます!!」
「そ、それはそうなんだけど、国宝って一杯あるじゃん? 管理するって言っても常に確認してる訳じゃないし…」
「お父様!!! 危機管理がなってません!! 大切な物だからこそ定期的に確認する必要があるんです。 無くなったのに気が付かないでいざ必要な時に初めて無いのに気が付いてからでは遅いんです!! これからは宝物庫の中にあるものをリスト化して月に1回は確認してください!!」
「う、うむ、フーレイゼちゃんの言う通りだな…、さっそくそうさせよう」
「そうしてください!!」
「バーリアム! お前がマジックバックを勝手に持ち出すからフーレイゼちゃんに怒られたじゃないか!!!」
「知るか!! ちゃんと宝物庫の品を管理してなかった親父が悪いんだろ!! 人のせいにするなよ!!」
「お父様、お兄様、喧嘩は他所でやってください!! カツヒコは貴方ですね!!! 聞きたい事があります、ここではなんですからレストランで話をしましょう」
「いや、昨日初めて顔を見ただけの人に大罪人扱いされるのは困るのでお断りします!」
「昨日初めて顔を見たとかは関係ありません!! 拒むなら私の護衛に命令して縛り上げてでも連れてきてもらいます!!」
親も親なら子も子だ…。
まったく話が通じない。
カトレア達の方を見ると私達は関係ないって顔をし手をヒラヒラさせながら宿に入っていってしまった。
いや、自分が何をしたと言うの?
全く心当たりがないにも関わらず、何故か親子喧嘩のような物に巻き込まれ、自分が逃げないようにする為か、数人の護衛らしき人に囲まれながらレストランに向かう。
いや、連行されてると言うべきか…。
そして席につくと、フーレイゼと呼ばれた王女? は飲み物を人数分注文し、それが運ばれてくるまでの間、自分の顔を無言で凝視している。
それにしても、父親もそうだしバーム…じゃなくて本名はバーリアムだったか、なんで2人も普通に座ってこっち見てるの?
バーム、じゃなくてバーリアムは自分たちの事を命の恩人と思ってるから害意は無い感じだけど、フーレイゼって王女様の父親はすっごくこっちを睨んでるんだけど…。
暫く沈黙が続いた後、飲み物が届いたところでフーレイゼさんが口を開いた。
「あなた、カツヒコって言うのよね? 階段から落ちた事はあるかしら?」
「????、階段から落ちた事? ありますよ。 実家が村の中では裕福だったので平屋でなくて2階建ての家でしたし、朝寝ぼけて足を滑らして落ちたりしましたね。 痛かったって記憶に残ってますよ」
「そう、実家でね…。 それ以外は?」
「それ以外? 特に階段からは落ちてないですね、今の所、ダンジョンの階段で足を滑らしたことも無いし…」
「そう…、それ以外の意味が伝わった回答なのか伝わって無い回答なのか、まあいいわ、そう簡単に尻尾を出さない事は予測してたことだから」
「尻尾を出すって、何度も言いますけどフーレイゼさんとは昨日初めて顔を合わせたんですよ? 何が言いたいんですか?」
よくわからない質問をされ尻尾を出すとか出さないとか言われ若干不機嫌気味にそう言うと、フーレイゼは顔色一つ変えず自分の顔を凝視し続けてる。
なんなんだこの人…。
昨日初めて顔を見た程度しか認識の無い人に階段から落ちた事あるか訳わからない質問してくるし。
見た目は王女様? らしく身なりも良いし結構かわいい顔してるんだけど、何が言いたくて、何が聞きたいのか全く分からない。
マジ何なんだこの人…。
バールが手に持っていたカバンからアイテムバッグを見て今度は父親らしき人が激昂しだした。
って城の宝物庫ってどこかの国のお偉いさん?
「分かっているさ、家でする時に一杯荷物を入れて行く為に持ち出したんだ、これからも必要だけど命の恩人に対するお礼に渡して何が悪い!!」
「悪いに決まっているだろう!!! 我が国にも数える程しかない貴重な魔道具だぞ!!」
うわ~、今度はなんか自分へのお礼の品で親子喧嘩始まった…。
「あの~、親子で真面目なお話している所申し訳ないんですが、自分、時間停止のアイテムBOXが使えるのでアイテムバッグ必要無いんですけど…、ってバールさんは知ってますよね?」
喧嘩中の2人の仲裁に入る形で暗にアイテムバッグは要らないと匂わしたんだけど、今度はバールが怒りだした…。
「カツヒコさん!! 確かにアイテムBOXが使えるかもしれませんが持ってても困る物じゃないですよ!!! これはどの国も喉が出る程欲しがる魔道具、それを要らないって本当に価値を分かってますか?」
いや、価値は分かってるんだけど、カトレアの部屋にも大容量で時間停止のアイテムバッグが沢山あったからぶっちゃけ在庫抱えてる状態なんだよね…。
「バーリアム! 青年は要らんと言っているだろう、それに時間停止のアイテムBOXを使えるなら魔道具を持つ必要もないし礼なら俺から国に手紙を送り金を用意させる。 だからそのアイテムバッグを返せ!!」
「いや、一度お礼に渡すと言ったのですから今更はいそうですかと言って引き下がれる訳ないでしょ!!
ないでしょ!!」
「お父様!! お兄様!! そんなアイテムバッグごときはどうでもいいです!! 私はカツヒコに聞きたい事があるんですから邪魔しないでください!!!」
フーレイゼって呼ばれてるお姫様が一喝すると2人はビクッとして大人しくなった。
実は一番地位がたかいのか?
「フーレイゼちゃん、どうでもいいって言うけどあれは大切な魔道具で戦争になったり、大規模な魔物討伐の時に必要になる国宝みたいな物なんだよ」
「お父様、今まで無くなっているのに気が付かなかったような物が国宝って管理が甘すぎます!!」
「そ、それはそうなんだけど、国宝って一杯あるじゃん? 管理するって言っても常に確認してる訳じゃないし…」
「お父様!!! 危機管理がなってません!! 大切な物だからこそ定期的に確認する必要があるんです。 無くなったのに気が付かないでいざ必要な時に初めて無いのに気が付いてからでは遅いんです!! これからは宝物庫の中にあるものをリスト化して月に1回は確認してください!!」
「う、うむ、フーレイゼちゃんの言う通りだな…、さっそくそうさせよう」
「そうしてください!!」
「バーリアム! お前がマジックバックを勝手に持ち出すからフーレイゼちゃんに怒られたじゃないか!!!」
「知るか!! ちゃんと宝物庫の品を管理してなかった親父が悪いんだろ!! 人のせいにするなよ!!」
「お父様、お兄様、喧嘩は他所でやってください!! カツヒコは貴方ですね!!! 聞きたい事があります、ここではなんですからレストランで話をしましょう」
「いや、昨日初めて顔を見ただけの人に大罪人扱いされるのは困るのでお断りします!」
「昨日初めて顔を見たとかは関係ありません!! 拒むなら私の護衛に命令して縛り上げてでも連れてきてもらいます!!」
親も親なら子も子だ…。
まったく話が通じない。
カトレア達の方を見ると私達は関係ないって顔をし手をヒラヒラさせながら宿に入っていってしまった。
いや、自分が何をしたと言うの?
全く心当たりがないにも関わらず、何故か親子喧嘩のような物に巻き込まれ、自分が逃げないようにする為か、数人の護衛らしき人に囲まれながらレストランに向かう。
いや、連行されてると言うべきか…。
そして席につくと、フーレイゼと呼ばれた王女? は飲み物を人数分注文し、それが運ばれてくるまでの間、自分の顔を無言で凝視している。
それにしても、父親もそうだしバーム…じゃなくて本名はバーリアムだったか、なんで2人も普通に座ってこっち見てるの?
バーム、じゃなくてバーリアムは自分たちの事を命の恩人と思ってるから害意は無い感じだけど、フーレイゼって王女様の父親はすっごくこっちを睨んでるんだけど…。
暫く沈黙が続いた後、飲み物が届いたところでフーレイゼさんが口を開いた。
「あなた、カツヒコって言うのよね? 階段から落ちた事はあるかしら?」
「????、階段から落ちた事? ありますよ。 実家が村の中では裕福だったので平屋でなくて2階建ての家でしたし、朝寝ぼけて足を滑らして落ちたりしましたね。 痛かったって記憶に残ってますよ」
「そう、実家でね…。 それ以外は?」
「それ以外? 特に階段からは落ちてないですね、今の所、ダンジョンの階段で足を滑らしたことも無いし…」
「そう…、それ以外の意味が伝わった回答なのか伝わって無い回答なのか、まあいいわ、そう簡単に尻尾を出さない事は予測してたことだから」
「尻尾を出すって、何度も言いますけどフーレイゼさんとは昨日初めて顔を合わせたんですよ? 何が言いたいんですか?」
よくわからない質問をされ尻尾を出すとか出さないとか言われ若干不機嫌気味にそう言うと、フーレイゼは顔色一つ変えず自分の顔を凝視し続けてる。
なんなんだこの人…。
昨日初めて顔を見た程度しか認識の無い人に階段から落ちた事あるか訳わからない質問してくるし。
見た目は王女様? らしく身なりも良いし結構かわいい顔してるんだけど、何が言いたくて、何が聞きたいのか全く分からない。
マジ何なんだこの人…。
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