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聞かされた物語
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暫く続く沈黙…。
突如それを破ったのはフーレイゼだった。
「あぁ~~~!!!! もうじれったい!! あなたは親にその名前を付けて貰ったの? それとも自分でカツヒコを名乗ってるの?」
「両親が付けた名前はファインで、カツヒコはダンジョンを攻略した際に100階層の階層主と話して付けたんだけど…、それが何か?」
「そう、自分で名前を変えたのね…、 ってダンジョンの階層主と話して決めたってどういう事よ!! 階層主と話して名前変えたってあなた頭大丈夫? 妄言ににしても酷過ぎるわよ!!!」
「いや、頭はいたって正常だし妄言でもないし!、結構失礼じゃない? 自分は墳墓のダンジョン、まあハズレダンジョンと呼ばれてはいたけど、そこの100階層まで行ってそこに封印されてた階層主と話をして色々と剣や魔法を教えてもらったんだけど…」
このお姫様は自分が転生者かどうかを知りたいのか?
まさか教会絡み?
だとしたら転生者である事を知られるとかなり面倒なことになってパダーリン迷宮攻略どころではなくなる。
うん、絶対に転生者だとバレないようにしないと…。
そう思いながらもフーレイゼを見ると、父親に何やら教えられている。
どうやらフーレイゼの父親はどこからか情報を仕入れていたらしく、墳墓のダンジョンの事に結構詳しい感じだ。
まあどっかの国のお偉いさんみたいだし、情報は座っていても無いって来るんだろうけど、墳墓のダンジョンは現在冒険者一攫千金を狙えるダンジョンとして人気があり他国からも人が集まっているらしい。
なんでも100階層まである遺構型のダンジョンなのに1つの階層がそこまで広くなく、トラップもない上、ドロップ物や定期的に出現する宝箱から手に入る物も当たりが多いとの事で大人気らしい。
その恩恵で近くの村が町と言っても良い規模になってるみたいだ。
「まあ、階層主と話して名前を決めたことは一応信じてあげるわ、もっともあなたが本当に100階層までたどり着けたのかは疑問だけど…」
「う~ん、説明すると長くなるんだけど、自分が挑んだときは本当にハズレで現れるアンデッドも凄く弱かったんだよね…。 100階層に張ってあった結界の影響らしいけど…」
「ふ~ん、それよりも今からする話を聞いて感想を聞かせて頂戴!」
「感想? 何で?」
何で話を聞いて感想を言わないのか疑問を口にするもフーレイゼはそれを無視して話し出した。
内容は、ある日の夜、鉄の乗り物に乗って帰ろうと、駅の階段を下りていた女の子が居て、その後ろから階段を降りようとした酔っ払いが足を滑らせて階段から落ちたそうだ。
その際に女の子の服を掴んだ事で女の子まで巻き込まれて階段から落ちた事で服は破け上半身の裸体を衆目にさらされ、動くことも出来ず意識が薄れそして死んでしまったらしい。
そしてその女の子は異なる世界に記憶を持ったまま生を受け、今までの暮らしとの違いに困惑し日々生前の世界に帰りたいと叶わない願いを月に祈り続けている。
そんな物語だった。
「あなたはどう思う?」
「どう思うって…、女の子が可愛そう?」
「それだけ? 他に何かあるんじゃない!!」
「他に? 階段で足を滑らすほど酒飲むなよ、とか、掴むんなら服じゃなく腕にしろとか?」
その回答になぜかフーレイゼは冷めた目でこちらを見つつため息をつく。
全く意味が分からん!!
自分は酔っぱらって階段から落ちて転生をしたと知ってるのはカトレアとルイーズさんだけでリーズは酔って階段から落ちて死んだ事は知らない。
階段から落ちて死んで転生したと言う事は今の話はこの世界で伝わる何かの物語?
まさかこの世界に転生するには階段から落ちて死ぬ必要があるとかか?
それを暗に伝え転生者じゃないか探っている?
このお姫様の目的が分からない以上、迂闊な事は言えないけど、純粋に物語を聞いて出てくる感想は女の子可哀そうってぐらいだからこれ以上の答えを求められてもね~~。
「うん、初めて聞く物語だけど女の子が可哀そうとしか…」
「そう、それで? 酔っ払いに関しては何かない?」
「う~ん、しいて言うならまともに歩けなくなるまで酒飲むなよ! って所? 自分はお酒飲んだことないから…」
「あなたはお酒飲まないの?」
そんな質問に同じパーティーメンバーであるルイーズさんの酒好きの話をすると何故か苦笑をしながらフーレイゼは父親の顔を見る。
あ~、多分フーレイゼの父親も酒好きでルイーズさんと同じような感じなんだ…。
まあ酔うと怒りっぽくなったり暴力を振るったりするようにならないだけましだけど。
それにしても情報の出どころは教会か?
だとしたら教会のネットワークは恐ろしいな…。
教会だけじゃなく国のお偉いさんが親子で動いて転生者と思しき人を探して取り込もうとするとは。
この世界の住人、と言うよりも国や大きな組織の転生者や召喚者に対しての執着が凄い事を改めて感じ背筋に冷たい物が流れる。
これは転生者だと思われたり、うかつな事を口走って怪しまれたらどこかの国か組織に属さない限り永遠に付きまとわれる。
うん、教会の一件以来気を付けていたつもりだけどこれからは言葉には細心の注意を払おう。
突如それを破ったのはフーレイゼだった。
「あぁ~~~!!!! もうじれったい!! あなたは親にその名前を付けて貰ったの? それとも自分でカツヒコを名乗ってるの?」
「両親が付けた名前はファインで、カツヒコはダンジョンを攻略した際に100階層の階層主と話して付けたんだけど…、それが何か?」
「そう、自分で名前を変えたのね…、 ってダンジョンの階層主と話して決めたってどういう事よ!! 階層主と話して名前変えたってあなた頭大丈夫? 妄言ににしても酷過ぎるわよ!!!」
「いや、頭はいたって正常だし妄言でもないし!、結構失礼じゃない? 自分は墳墓のダンジョン、まあハズレダンジョンと呼ばれてはいたけど、そこの100階層まで行ってそこに封印されてた階層主と話をして色々と剣や魔法を教えてもらったんだけど…」
このお姫様は自分が転生者かどうかを知りたいのか?
まさか教会絡み?
だとしたら転生者である事を知られるとかなり面倒なことになってパダーリン迷宮攻略どころではなくなる。
うん、絶対に転生者だとバレないようにしないと…。
そう思いながらもフーレイゼを見ると、父親に何やら教えられている。
どうやらフーレイゼの父親はどこからか情報を仕入れていたらしく、墳墓のダンジョンの事に結構詳しい感じだ。
まあどっかの国のお偉いさんみたいだし、情報は座っていても無いって来るんだろうけど、墳墓のダンジョンは現在冒険者一攫千金を狙えるダンジョンとして人気があり他国からも人が集まっているらしい。
なんでも100階層まである遺構型のダンジョンなのに1つの階層がそこまで広くなく、トラップもない上、ドロップ物や定期的に出現する宝箱から手に入る物も当たりが多いとの事で大人気らしい。
その恩恵で近くの村が町と言っても良い規模になってるみたいだ。
「まあ、階層主と話して名前を決めたことは一応信じてあげるわ、もっともあなたが本当に100階層までたどり着けたのかは疑問だけど…」
「う~ん、説明すると長くなるんだけど、自分が挑んだときは本当にハズレで現れるアンデッドも凄く弱かったんだよね…。 100階層に張ってあった結界の影響らしいけど…」
「ふ~ん、それよりも今からする話を聞いて感想を聞かせて頂戴!」
「感想? 何で?」
何で話を聞いて感想を言わないのか疑問を口にするもフーレイゼはそれを無視して話し出した。
内容は、ある日の夜、鉄の乗り物に乗って帰ろうと、駅の階段を下りていた女の子が居て、その後ろから階段を降りようとした酔っ払いが足を滑らせて階段から落ちたそうだ。
その際に女の子の服を掴んだ事で女の子まで巻き込まれて階段から落ちた事で服は破け上半身の裸体を衆目にさらされ、動くことも出来ず意識が薄れそして死んでしまったらしい。
そしてその女の子は異なる世界に記憶を持ったまま生を受け、今までの暮らしとの違いに困惑し日々生前の世界に帰りたいと叶わない願いを月に祈り続けている。
そんな物語だった。
「あなたはどう思う?」
「どう思うって…、女の子が可愛そう?」
「それだけ? 他に何かあるんじゃない!!」
「他に? 階段で足を滑らすほど酒飲むなよ、とか、掴むんなら服じゃなく腕にしろとか?」
その回答になぜかフーレイゼは冷めた目でこちらを見つつため息をつく。
全く意味が分からん!!
自分は酔っぱらって階段から落ちて転生をしたと知ってるのはカトレアとルイーズさんだけでリーズは酔って階段から落ちて死んだ事は知らない。
階段から落ちて死んで転生したと言う事は今の話はこの世界で伝わる何かの物語?
まさかこの世界に転生するには階段から落ちて死ぬ必要があるとかか?
それを暗に伝え転生者じゃないか探っている?
このお姫様の目的が分からない以上、迂闊な事は言えないけど、純粋に物語を聞いて出てくる感想は女の子可哀そうってぐらいだからこれ以上の答えを求められてもね~~。
「うん、初めて聞く物語だけど女の子が可哀そうとしか…」
「そう、それで? 酔っ払いに関しては何かない?」
「う~ん、しいて言うならまともに歩けなくなるまで酒飲むなよ! って所? 自分はお酒飲んだことないから…」
「あなたはお酒飲まないの?」
そんな質問に同じパーティーメンバーであるルイーズさんの酒好きの話をすると何故か苦笑をしながらフーレイゼは父親の顔を見る。
あ~、多分フーレイゼの父親も酒好きでルイーズさんと同じような感じなんだ…。
まあ酔うと怒りっぽくなったり暴力を振るったりするようにならないだけましだけど。
それにしても情報の出どころは教会か?
だとしたら教会のネットワークは恐ろしいな…。
教会だけじゃなく国のお偉いさんが親子で動いて転生者と思しき人を探して取り込もうとするとは。
この世界の住人、と言うよりも国や大きな組織の転生者や召喚者に対しての執着が凄い事を改めて感じ背筋に冷たい物が流れる。
これは転生者だと思われたり、うかつな事を口走って怪しまれたらどこかの国か組織に属さない限り永遠に付きまとわれる。
うん、教会の一件以来気を付けていたつもりだけどこれからは言葉には細心の注意を払おう。
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