リナリア

ちくわ

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第6話

暴かれる秘密

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雪乃「どしたの、ぼーとして」

雪乃がこちらをま見つめてきた。

僕「あ、ううん、別に。」

僕は怒りを抑えた。

雪乃「で、なんで、優馬はここに来たわけ?」

僕「え、、僕?」

雪乃「そーよ、さっきから私にばっか質問してさ笑」

僕は、雪乃に正直に答えようか迷った、
どうだろう、この際だからなにか情報が貰えるのなら、言ってしまおうか。

それとも、言わないで誤魔化すか。

僕はとても悩んだ。

雪乃は呆れた顔で言った。

雪乃「仕方ない、どうして私がリンちゃんの事知ってるか教えてあげようか?」

僕「うん。僕はなんでもいいからリンのこと、知りたいんだ。。リンに会いたいんだ。」

目から1粒涙がこぼれおちた。

雪乃「仕方ない…元々ここに来たのは、私がリンとここで会う約束をしていたからよ。リンは私と…」

僕「私と?…」

雪乃は突然言うのをやめてしまった。

僕「頼む、教えて欲しい。」

僕は、必死に頭を下げた。

雪乃「これを聞いて、びっくりしないでね。」

雪乃は急に真面目な顔をした。

僕は、リンに会えればいいと思ってる。

覚悟を決めてる。

僕「うん。覚悟はなんでも出来てる。」

雪乃「分かった。リンと、私は、同じ施設で育ったの。リンは私の妹的存在だった」 

雪乃はそう言うと、目から涙が零れていた。

雪乃「私達は、姉妹みたいな関係で、お互い親の顔も知らないわ。友達も出来なくて、
それで、大学も一緒に。4月10日に、リンに話があるから、来て欲しい。そう言われたのよ。」

僕「え、今日は11日だよね、」

雪乃「そうよ、けど、私は10日、昔から体が悪かったから、病院に行かなきゃ行けなくて、行けなかった、だから、伝言残して11日に。って。」

雪乃「そしたら、返事がなくて、10日に失踪したの。」

また、雪乃が涙を流しながら言った。

雪乃「私ねずっと、後悔してる。3年後も、あの時私が、あの日に行ってれば何か変わってたんじゃないかなって、私が行かなかったせいで、リンは…リンは…」

雪乃はその場で大泣きした。

僕は何も言い返すことが出来ずに、
その場で立ち尽くすしかなかった。

雪乃と会う約束をしてた時、
リンは何を雪乃に話そうとしてたのだろうか。きっと、関係ある話だと、
僕は思った。

僕「話してくれて、ありがとう。実は、僕
10日になると、リンの夢を見るんだ、
必ずリンは、り、あ、と言う言葉だけ残して目の前から消えてしまうんだ、
だから。僕になにか伝えたがっていると思って、探すことにしたんだ、リンを。」

言った。僕は涙でぐちゃぐちゃになった顔で雪乃に伝えた。

すると。雪乃は

雪乃「え、待って…その夢、私も見たの。。」




…つづく
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