リナリア

ちくわ

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第14話

トキさん。

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玲「だから、私はあの二人が何を話してそうなってしまったのか、分からないんです。」

雪乃「…」

雪乃は黙ってしまった。

僕「…」

僕も出る言葉がなかった。

あの時、何を話したのかは玲ちゃんも知らないんだ。

一体何を話したのだろうか、トキ
さんは。


僕はトキさんに会いたくなった。

すると、

玲「ずっとね、私もなんであんなところに連れて行っちゃったんだろうって、ずっと後悔してた。」


後悔か。

ん。まてよ。

雪乃「どうしたの?」

僕「玲も、まさか、リンの夢見たりする?」

玲「なんで、その事を?」

僕「やっぱり。だんだんリンに近づけてるような気がするんだ。」

雪乃「もしかして。」

玲は不思議な顔をしてこっちを見た

僕「玲は、リンが失踪したこと、後悔してるんだよね。」

玲「当たり前でしょ。私のせいで…リンは…」

雪乃「それは私も同じよ、あの時会って話をしてれば、」

僕「あの時、話を聞いてあげれてたら。そして、拓さんも、何も出来なかった。って言ってたよね。」

やっぱり、リンの事を後悔して、

夢を見るようになったのは、間違いじゃないんだよね。

僕「僕、行ってくる。玉山に。トキさんに話する!」

玲「大丈夫かな、あの方結構頑固よ。」

僕「そんなの、リンがいなくなるより何倍もマシさ!」

雪乃「私も着いていくよ。」

僕「いや。雪乃。今回は待ってて欲しい。」

雪乃「…やだよ。リンまで失踪したのに、優馬君まで。。」

僕「大丈夫。僕はすぐに帰ってくるよ。」

雪乃「でも。」

僕「大丈夫。ね?雪乃。大丈夫だよ。リンの事知るためだから。」

雪乃「わかった。」

玲「あの、私は」

僕「雪乃と一緒にいてあげて欲しい。」

玲「え?」

僕「リンのことを後悔してるなら、ちゃんと向き合って欲しい。雪乃のことお願いします。」

玲「…はい。分かりました!」

僕「なにか分かったらすぐ、ここに伝えに来るね。」

僕はそう言い残し、2人に見送られながら、玉山へ向かった。

ー。ー。


僕「ここが、玉山か。見たことはあったけど、こんなに広いとは思わなかったな。」

ー。

僕「はぁはぁ。ずいぶん歩いたな。もう少しなはずなんだけど、」


本当にあるのかも分からない、ケーキ屋を目指して必死に足を進めた。

必死だった。

すると、


?「誰だい、こんな所に。」

よく見たら、老人がそこにいた。

僕は見たらすぐわかってしまった。

僕「あの、トキ、さんですか?」

トキ「誰だいあんたは。見たことない顔…そういうわけでも無さそうだ。いつか来るとは思っていた。」

僕はトキさんが何かを知ってることに気づいた。

トキ「こっちにきな。、だが、一人でだ。
あんたは、1人かい?」

僕「はい。1人です」

トキ「わかったよ。」

僕はトキさんについて行って話を聞くことにした。


…つづく
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