ワガママ姫とわたし!

清澄 セイ

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第六章「妖精の剣」

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覗きこんだら顔が映るくらい、銀色のピカピカな刀身。柄のところには細かな模様が施されてて、すごくキレイな剣だ。

花の周りを妖精が飛び回ってるような、素敵な模様。

「で、でも怖い……」

当たり前だけど、こんなの持つのは初めてだ。カッターを使う時すらドキドキするのに、自分の腕より長い剣なんて扱える気がしない。

「メイ。それを貸してもらえるかしら」
「あっ、は、はい」

妖精の剣を慎重にルミエール姫に渡す。わたしの手から離れて彼女が持った瞬間、それはガシャンと音を立てて地面に落ちた。

「……やっぱり、わたし一人では扱えないのね」
「あ、あのルミエール姫」

気遣うように視線を向ければ、強い力で睨まれた。いつも思うけど、自分とソックリな顔に睨まれるって、なんだか変な感じ。

「変な気を遣わないでよね!わたくしはもう、こんなことではへこたれないんだから!」
「あ……」
「わたくしはわたくしにできることをやるだけよ!」

ふん!と腕を組むルミエール姫に、わたしは少しだけホッとする。

ルミエール姫は、わたしが思ってるよりずっと強くてカッコいい。

落ちた剣を拾うとそーっと鞘に収めて、マーサさんからもらったベルト(ソードホルダーって言うんだって)に納めた。

「メイ」

ソルがわたしのそばに立つ。

「剣って、持ってるだけでも緊張するね。やっぱりソルはすごいよ」
「別に、そのうち慣れる」
「だといいんだけど」

苦笑いすると、ソルはふいっとそっぽを向きながらわたしの肩を一回叩く。

励ましてくれたんだって分かって、思わず頬っぺたが緩んだ。
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