ワガママ姫とわたし!

清澄 セイ

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第六章「妖精の剣」

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アルファから出てる黒いカタマリと、妖精の剣から溢れる眩しい光が、激しくぶつかり合う。嵐みたいな風が吹いて、わたしは飛ばされてしまわないよう必死に足を踏ん張った。

パァン!

弾け飛んだ光のせいで、目の前が眩む。徐々に周りが見えるようになって、わたしは全身から力が抜けるような感覚を覚えた。

目の前でわたしに剣を振り下ろしていたアルファの手には、なにも握られてない。本人も地面に倒れていて、わたしは慌てて近づいた。

「よ、よかった…息はしてるみたい…」
「メイの光のオーラが勝ったんだよ。この子についてた負のオーラが、もうなくなってる」

この妖精の剣が相手の命を奪うものじゃないって、わたしは知ってた。それでもやっぱり、すごく怖くて。

今さら手が震えて、妖精の剣が音を立てて地面に落ちた。

それを拾ってくれたのが、ルミエール姫だ。

「ル、ルミエール姫…」
「よくやったわ、メイ」

そんなセリフとは裏腹に、ルミエール姫の表情は沈んでる。彼女の視線がわたしの頬っぺたに向けられてるのに気づいて、指でそこをなぞる。

そういえば、アルファの剣に切られたんだ。

自覚したら、痛くなってきた…

「大丈夫か、メイ」
「そ、ソル」

思わずふらついたわたしの肩を、ソルがしっかりと支えてくれる。

「ありがとう、ソル」
「い、いや…俺の方こそ…」

なにかを言いかけたソルを遮るように、倒れていたアルファがゴホゴホという苦しそうな咳をした。

さっきまで気絶してたみたいだけど、目を覚ましたんだ。
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