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最終章「ずっとずっと、そばにいる」
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♢♢♢
今日はお店をお休みにして、みんなでパーティー。心吾さん(って呼ぶことにした)と心さんが、一心君を迎えに来る日だ。
「日向ちゃん、これは?」
「あ、それはそこに置いてくれる?」
「はーい、了解」
手伝いにきてくれたロン君と一心君と、三人で準備を進める。
「ねぇ一心。俺が来て嬉しいでしょ?」
「別に」
「またまたぁ」
そんな二人のやり取りにクスクス笑いながら、わたしはテーブルに飾る花を、そっと花瓶にさした。
「そういえばさ。さっき一心の部屋に入った時、こんなの見つけたんだけど」
ロン君がおもむろに取り出したのは、古ぼけた日記帳。
わたしが一心君に渡した、二人の思い出のものだ。
「お前…勝手に触るな!」
一心君が身を乗り出して、ロン君の方に手を伸ばす。
「え~、いいじゃん。見せてくれても」
彼はそれを軽がるとよけながら、カウンターのはしっこに腰かけた。
「それ、小さい頃に一心君とわたしで描いたんだよ」
「ホントだ、めっちゃいろいろ描いてある」
「少しでもキオクが戻る手がかりになるかと思って、わたしが一心君に渡したの」
「ふぅん。そんな前のもの、今でも大事に取ってたんだねぇ」
ロン君はそういいながら、パラパラとページをめくっていく。
一心君はあきらめたのか、盛大にため息をついただけでもうとり返そうとはしなかった。
「あれ、これって」
手を止めたロン君が、一枚の絵を指さした。
「俺の父さんじゃん」
それは一心君が描いた、あの絵だった。
一心君と心さんと、わたし達家族。それから、ヒゲを生やした男の人。
みんなが仲良く手をつないで、楽しそうに笑ってる。
二人で見てた時は誰だか分からなかったけど、この人は心吾さんじゃなくて、ロン君のお父さん・リュウファさんだったんだ。
「一心うまいね、よく似てる」
ロン君はそうつぶやいて、ジッと絵を見つめる。彼は今、お父さんと離ればなれになって、きっとすごくつらいだろう。
そう思うと、わたしまで胸が痛い。
「みんな、笑ってるね」
ロン君のとなりに立って、わたしも絵をのぞき込む。
確かにリュウファさんは、よくないことをした。心吾さんにもひどいことをしたし、一心君や心さんを傷つけたことも、許せない。
だけどもともとはこんな風に、楽しく笑い合えてた時間も、あったんだ。
このお店に来てくれたのはたった一回だったかもしれないけど、それでも思い出は、ちゃんとここにある。
「リュウファさんは、俺によくしてくれた。それがだますためだったとしても、うらみたいとは思わない」
「……」
少し離れた場所から、ひとりごとみたいな言い方をする。
そんな一心君に、ロン君は小さく笑って日記帳をパタンと閉じた。
「日向ちゃんの絵がトリッキーすぎて、これ以上見てたら目がチカチカするからやーめた!」
「ち、ちょっとひどい!」
「アハハッ」
ほっぺたをふくらませながら、彼から取り返そうと手を伸ばすけど、全然届かない。
「日向ちゃん、ちっちゃいなぁ!」
ロン君はそう言って、わたしの頭に手のひらを乗せた。
「もっ、もう!」
「ほらほら、取ってみなよ~」
グイッ
彼が日記帳を上にあげた瞬間、一心君がパシッとそれを取る。そしてわたしの腕をつかんで、自分の方に強く引き寄せた。
「日向に触んな」
「……っ!」
呼びすて名前呼びにもまだなれてないのに、そんなこと言われたらまた顔が真っ赤になってしまう。
「ええ、いいじゃん別に。日向ちゃんで遊ぶの、楽しいんだもん」
「いいから、さっさと準備進めろよ」
「はいはい。一心はうるさいなぁ」
ロン君はベッと小さく舌を出して、わたしから手を離す。
「大丈夫?」
今度は一心君が、クシャクシャになった髪を直すように、優しく頭をなでてくれた。
「う、うん!全然!全然大丈夫!」
むしろ今この状況の方が、よっぽど心臓に悪いです!
「わわ、わたしも早く準備するね!」
音が伝わりそうなくらい、ドキドキがうるさい。慌ててごまかすと、一心君はフッと小さく笑った。
無事に準備も終わり、お母さんとお父さんも厨房から出てくる。
今日はお父さん、そして倉橋さんが、たくさんの料理を作ってくれた。
途中倉橋さんと、一瞬目が合う。いたずらを隠す子どもみたいに、片目をつむりながら唇に人差し指を当てた。
「こんにちは、日向ちゃん。この間はありがとう」
しばらくして、心吾さんがやってくる。
いつも着てるコックコートじゃないから、なんだか不思議な感じ。だけどおだやかな雰囲気は、いつもと同じだった。
「こんにちは」
その後ろから聞こえた、高めのキレイな声。
ひかえめに顔をのぞかせたのは、わたしのキオクの中とちっとも変わらない、優しい笑顔を浮かべた心さんだった。
「日向ちゃん、久しぶり。ずいぶん大きくなって…」
「心さん…また会えてうれしいです…っ!」
思わず、声が上ずる。心さんは、ひだまりみたいな金色の瞳をうっすらとうるませながら、何度も頷いてくれた。
その度に、フワフワした耳がゆれていた。
「一心が、そして主人が、大変お世話になりました。本当に、感謝してもしきれません」
「心さん、よかった…っ」
お母さんが涙を流しながら、心さんをギュッと抱きしめる。
「そんなの当たり前じゃない!あなたは日向の命の恩人で、わたし達の大切な友人でもあるんだから!」
「そうだよ、心さん。心吾も一心君も心さんも、僕達の家族だ」
お父さんも肩を震わせながらそう言って、心吾さんの肩をポンと叩いた。
「本当に、本当にありがとうございました」
「ほらもう、堅苦しいのはおしまいにしましょ!心さんはウチの料理久しぶりでしょ?たくさん、食べていってよ!」
お母さんの明るい一言に、みんなが笑顔になった。
それからお店のテーブルいっぱいに、どんどん料理が並べられていく。
【キッチン サニープレイス】自慢のオムライスや、デミグラスソースのハンバーグ、エビフライにクリームコロッケに、ビーフシチューにナポリタンに…数え切れないくらいたくさんのメニューに、心さん達がビックリしてる。
「どうですか?すごいでしょ」
「おい倉橋、お前が胸を張るな」
得意げな表情の倉橋さんに向かって、心吾さんがツッコミを入れた。
「まだまだあるから、どんどん食べて。この後はもちろん、デザートも用意してるから」
「あまったら、遠慮せず持って帰ってね!」
お父さんもお母さんも、本当にうれしそうに笑ってる。二人とも、ずっと心配してたんだ。
「懐かしい味…とってもおいしいです」
「料理をもてなされる側に慣れていないので、緊張するな」
「フフッ、なにそれ」
心さんと心吾さんも、おいしそうに料理を口に運んでる。少し離れた場所にいた一心君を、心さんが手招きで呼んだ。
「一心も、ほらおいで。これ食べてみて、すごくおいしいから」
「分かってる、食べてるから」
「一心、肉はかみ切れるようになったのか」
「父さんは、一体いつの話ししてんだ」
二人に挟まれて照れくさそうに顔をしかめる一心君は、なんだかレアだ。
「またみんながそろって、本当よかった…」
ロン君も加わって、これからますます楽しい毎日が待ってる。
辛い思いをした時間の分、これからたくさんの幸せでいっぱいになりますようにと、たくさんの笑い声が響く店の中を見渡しながら、わたしは誰にも気づかれないように、指でこっそり涙を拭った。
今日はお店をお休みにして、みんなでパーティー。心吾さん(って呼ぶことにした)と心さんが、一心君を迎えに来る日だ。
「日向ちゃん、これは?」
「あ、それはそこに置いてくれる?」
「はーい、了解」
手伝いにきてくれたロン君と一心君と、三人で準備を進める。
「ねぇ一心。俺が来て嬉しいでしょ?」
「別に」
「またまたぁ」
そんな二人のやり取りにクスクス笑いながら、わたしはテーブルに飾る花を、そっと花瓶にさした。
「そういえばさ。さっき一心の部屋に入った時、こんなの見つけたんだけど」
ロン君がおもむろに取り出したのは、古ぼけた日記帳。
わたしが一心君に渡した、二人の思い出のものだ。
「お前…勝手に触るな!」
一心君が身を乗り出して、ロン君の方に手を伸ばす。
「え~、いいじゃん。見せてくれても」
彼はそれを軽がるとよけながら、カウンターのはしっこに腰かけた。
「それ、小さい頃に一心君とわたしで描いたんだよ」
「ホントだ、めっちゃいろいろ描いてある」
「少しでもキオクが戻る手がかりになるかと思って、わたしが一心君に渡したの」
「ふぅん。そんな前のもの、今でも大事に取ってたんだねぇ」
ロン君はそういいながら、パラパラとページをめくっていく。
一心君はあきらめたのか、盛大にため息をついただけでもうとり返そうとはしなかった。
「あれ、これって」
手を止めたロン君が、一枚の絵を指さした。
「俺の父さんじゃん」
それは一心君が描いた、あの絵だった。
一心君と心さんと、わたし達家族。それから、ヒゲを生やした男の人。
みんなが仲良く手をつないで、楽しそうに笑ってる。
二人で見てた時は誰だか分からなかったけど、この人は心吾さんじゃなくて、ロン君のお父さん・リュウファさんだったんだ。
「一心うまいね、よく似てる」
ロン君はそうつぶやいて、ジッと絵を見つめる。彼は今、お父さんと離ればなれになって、きっとすごくつらいだろう。
そう思うと、わたしまで胸が痛い。
「みんな、笑ってるね」
ロン君のとなりに立って、わたしも絵をのぞき込む。
確かにリュウファさんは、よくないことをした。心吾さんにもひどいことをしたし、一心君や心さんを傷つけたことも、許せない。
だけどもともとはこんな風に、楽しく笑い合えてた時間も、あったんだ。
このお店に来てくれたのはたった一回だったかもしれないけど、それでも思い出は、ちゃんとここにある。
「リュウファさんは、俺によくしてくれた。それがだますためだったとしても、うらみたいとは思わない」
「……」
少し離れた場所から、ひとりごとみたいな言い方をする。
そんな一心君に、ロン君は小さく笑って日記帳をパタンと閉じた。
「日向ちゃんの絵がトリッキーすぎて、これ以上見てたら目がチカチカするからやーめた!」
「ち、ちょっとひどい!」
「アハハッ」
ほっぺたをふくらませながら、彼から取り返そうと手を伸ばすけど、全然届かない。
「日向ちゃん、ちっちゃいなぁ!」
ロン君はそう言って、わたしの頭に手のひらを乗せた。
「もっ、もう!」
「ほらほら、取ってみなよ~」
グイッ
彼が日記帳を上にあげた瞬間、一心君がパシッとそれを取る。そしてわたしの腕をつかんで、自分の方に強く引き寄せた。
「日向に触んな」
「……っ!」
呼びすて名前呼びにもまだなれてないのに、そんなこと言われたらまた顔が真っ赤になってしまう。
「ええ、いいじゃん別に。日向ちゃんで遊ぶの、楽しいんだもん」
「いいから、さっさと準備進めろよ」
「はいはい。一心はうるさいなぁ」
ロン君はベッと小さく舌を出して、わたしから手を離す。
「大丈夫?」
今度は一心君が、クシャクシャになった髪を直すように、優しく頭をなでてくれた。
「う、うん!全然!全然大丈夫!」
むしろ今この状況の方が、よっぽど心臓に悪いです!
「わわ、わたしも早く準備するね!」
音が伝わりそうなくらい、ドキドキがうるさい。慌ててごまかすと、一心君はフッと小さく笑った。
無事に準備も終わり、お母さんとお父さんも厨房から出てくる。
今日はお父さん、そして倉橋さんが、たくさんの料理を作ってくれた。
途中倉橋さんと、一瞬目が合う。いたずらを隠す子どもみたいに、片目をつむりながら唇に人差し指を当てた。
「こんにちは、日向ちゃん。この間はありがとう」
しばらくして、心吾さんがやってくる。
いつも着てるコックコートじゃないから、なんだか不思議な感じ。だけどおだやかな雰囲気は、いつもと同じだった。
「こんにちは」
その後ろから聞こえた、高めのキレイな声。
ひかえめに顔をのぞかせたのは、わたしのキオクの中とちっとも変わらない、優しい笑顔を浮かべた心さんだった。
「日向ちゃん、久しぶり。ずいぶん大きくなって…」
「心さん…また会えてうれしいです…っ!」
思わず、声が上ずる。心さんは、ひだまりみたいな金色の瞳をうっすらとうるませながら、何度も頷いてくれた。
その度に、フワフワした耳がゆれていた。
「一心が、そして主人が、大変お世話になりました。本当に、感謝してもしきれません」
「心さん、よかった…っ」
お母さんが涙を流しながら、心さんをギュッと抱きしめる。
「そんなの当たり前じゃない!あなたは日向の命の恩人で、わたし達の大切な友人でもあるんだから!」
「そうだよ、心さん。心吾も一心君も心さんも、僕達の家族だ」
お父さんも肩を震わせながらそう言って、心吾さんの肩をポンと叩いた。
「本当に、本当にありがとうございました」
「ほらもう、堅苦しいのはおしまいにしましょ!心さんはウチの料理久しぶりでしょ?たくさん、食べていってよ!」
お母さんの明るい一言に、みんなが笑顔になった。
それからお店のテーブルいっぱいに、どんどん料理が並べられていく。
【キッチン サニープレイス】自慢のオムライスや、デミグラスソースのハンバーグ、エビフライにクリームコロッケに、ビーフシチューにナポリタンに…数え切れないくらいたくさんのメニューに、心さん達がビックリしてる。
「どうですか?すごいでしょ」
「おい倉橋、お前が胸を張るな」
得意げな表情の倉橋さんに向かって、心吾さんがツッコミを入れた。
「まだまだあるから、どんどん食べて。この後はもちろん、デザートも用意してるから」
「あまったら、遠慮せず持って帰ってね!」
お父さんもお母さんも、本当にうれしそうに笑ってる。二人とも、ずっと心配してたんだ。
「懐かしい味…とってもおいしいです」
「料理をもてなされる側に慣れていないので、緊張するな」
「フフッ、なにそれ」
心さんと心吾さんも、おいしそうに料理を口に運んでる。少し離れた場所にいた一心君を、心さんが手招きで呼んだ。
「一心も、ほらおいで。これ食べてみて、すごくおいしいから」
「分かってる、食べてるから」
「一心、肉はかみ切れるようになったのか」
「父さんは、一体いつの話ししてんだ」
二人に挟まれて照れくさそうに顔をしかめる一心君は、なんだかレアだ。
「またみんながそろって、本当よかった…」
ロン君も加わって、これからますます楽しい毎日が待ってる。
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