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本編
04.初めてづくし②
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僕達はいま、大量のお皿を目の前に幸せそうな顔をしている。
遡ること一時間…。
「どれ食べよかなぁ。あっ!これも美味しそうやなぁ。」
「私これとこれにしよ!」
「あんまり食べ過ぎるなよ。まだ装備も買ってないんだから。」
「分かってるけど…食べたい気持ちは抑えられない!」
「腹は減っては戦は出来ぬって言うしね。ここはいっぱい食べて以来に備えよう。」
「俺はこのベルラビットのステーキにする。」
この世界に来て初めての食事だ。みんなのテンションが爆上がりする。
「すいませーん。ベルラビットのステーキ2つとシザーウルフのハンバーグ1つと………をお願いします!」
「あいよー!20分で仕上げてやるぜ!」
「どんな味がするんだろうね。牛とか豚とかに似てるのかな。」
「気になる!早く食べたい欲がもっと高まったよ!」
「メニューはお肉系が大体だったな。そういうお店なのお店なのかな?」
「またほかのお店もまわってみよか!」
他愛ない雑談に花を咲かせていると…
「お待たせ」
なんて言いながら定員さんが料理を運んできた。
まだ10分も経ってないぞ…。
持ってきたお皿に乗っていたのは恐らくベルラビットのステーキだろう。ただ、デカさが尋常じゃない。デカい以外の言葉が見つからない。
「アンタ達、ここ初めてだろう?サービスだ!たーんと食べな!」
なんと気前のいいお店なんだろう。見た感じ400gはあるんじゃないか…?食べ切れるのだろうか。
「それじゃあ…「「「「いただきます!」」」」」
ここからの記憶は曖昧だ。僕達は無我夢中でご飯にかぶりついた。あとから店員さんから聞いた話によると、『食べている様子は鬼のようだった』だそうだ。特にベルラビットのステーキを食べていた僕とショウ。仕方ないじゃないか。お腹が減ってたんだから。
こうして僕達はご飯を食べ終えて今に至る訳であった。
「美味しかった。」
今はただこの言葉を噛み締める。こんなに美味しいお肉は食べたことがない。ベルラビットのお肉は脂ののった鶏肉に似ていた。
みんなも同じように何も喋らない。カニを食べる時に無言になるのと同じだ。本当に美味しいものを食べる時は皆無言になるのである。
「さ、お金払って早いとこ依頼受けに行こか!」
「その前に防具もね。」
「お会計…1万5000Gになります。」
「なかなかのお値段やね。みんなで3000Gづつ払おか。」
「あと7000Gで防具とか買えるのかな。」
「そこは上手くやりくりするしかないね。すいません、武具屋ってどの辺りにあるか教えてもらえますか?」
こうして僕達の初めての食事は大満足の結果に終わったのだった。
「剣は大体2000Gくらいか…。僕達どれくらいご飯食べたんだろう。」
「気にしちゃ負けだ、ハルキ。」
防具屋に着いた僕らは一旦それぞれの武器を買いに行くために別行動になった。ハルキと僕は同じ剣スペースに、マイとヒカリは魔法の威力を高めるために杖スペースに、ショウはなんでも扱えるらしいので既にスキルを持っている体術に使う篭手スペースに向かった。
「まずは武器だよな。防具も欲しいけど攻撃をヒカリとマイに任せっきりにするのもなんだしな。」
「剣ってどんなのがいいのかな。ロングソードとショートソードとか色々あるけど。」
「そうだなぁ。ショートソードの方が扱いやすそうではあるな。」
「じゃあショートソードにしようかな。僕は盾役みたいだから盾も持たなきゃダメだしね。」
ハルキは相変わらず頼りになる。あのゴブリンの襲撃?を経てさらにハルキの評価が上がった。やっぱり彼女持ちは違うな。
「さあ、短剣~短剣~っとあった。ん~、これにしよう!」
「決めるの早いね!運命的ななにかでもあったのかな。」
「こいつが僕を呼んでる気がした。」
「何言ってるんだよw早くお金払って次は防具でも買いに行こうか。」
「そうだな!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鋼の短剣
STR+13 DEX+3
スキルである思考加速をフル活用して見つけ出したシンの相棒であり、ベテラン鍛冶師によって作られた業物。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「この短剣6000Gもするなんて…。」
「まあまあ、その分いい性能してると思うよ。」
ハルキが買ったショートソードが3000Gに対して僕の短剣は6000G、倍の値段が付いていたのだ。
「僕は盾を見てくるからシンはここで休憩でもしててよ。僕の買い物に付き合わせるわけには行かないしね。」
「ああ、じゃあ先戻ってるぞ。」
集合場所に向かうとショウが座っていた。
「早いな、ショウ。篭手買ったんだっけ。」
「ああ、篭手っていうと手が動きづらいと思ってたんだけどスキルのおかげか特に問題なく動かせてるよ。」
「いい買い物が出来たんだな。」
「そういうシンはどうなんだ?いい短剣買えたのか?」
「値段は張ったけど最高の相棒を手に入れたよ。」
「張ったって言うと幾らくらいだ?」
「……6000」
「は?」
「いや、言いたいことは分かる。何も言わないでくれ。」
「…分かった。この事は秘密だよな?」
「お願いします。」
生徒会で隠し事はしないって約束だけど…これくらいの事はいいよね?男の友情を確かめ合う時だな。
しばらくしてヒカリとマイ、ハルキが戻ってきた。
「さあ!みんな装備も買えたことやし、いざ、依頼の時や!」
「「「「おー!」」」」
ギルドへ向かう僕達の足取りは初めての時より軽くなっていた。
遡ること一時間…。
「どれ食べよかなぁ。あっ!これも美味しそうやなぁ。」
「私これとこれにしよ!」
「あんまり食べ過ぎるなよ。まだ装備も買ってないんだから。」
「分かってるけど…食べたい気持ちは抑えられない!」
「腹は減っては戦は出来ぬって言うしね。ここはいっぱい食べて以来に備えよう。」
「俺はこのベルラビットのステーキにする。」
この世界に来て初めての食事だ。みんなのテンションが爆上がりする。
「すいませーん。ベルラビットのステーキ2つとシザーウルフのハンバーグ1つと………をお願いします!」
「あいよー!20分で仕上げてやるぜ!」
「どんな味がするんだろうね。牛とか豚とかに似てるのかな。」
「気になる!早く食べたい欲がもっと高まったよ!」
「メニューはお肉系が大体だったな。そういうお店なのお店なのかな?」
「またほかのお店もまわってみよか!」
他愛ない雑談に花を咲かせていると…
「お待たせ」
なんて言いながら定員さんが料理を運んできた。
まだ10分も経ってないぞ…。
持ってきたお皿に乗っていたのは恐らくベルラビットのステーキだろう。ただ、デカさが尋常じゃない。デカい以外の言葉が見つからない。
「アンタ達、ここ初めてだろう?サービスだ!たーんと食べな!」
なんと気前のいいお店なんだろう。見た感じ400gはあるんじゃないか…?食べ切れるのだろうか。
「それじゃあ…「「「「いただきます!」」」」」
ここからの記憶は曖昧だ。僕達は無我夢中でご飯にかぶりついた。あとから店員さんから聞いた話によると、『食べている様子は鬼のようだった』だそうだ。特にベルラビットのステーキを食べていた僕とショウ。仕方ないじゃないか。お腹が減ってたんだから。
こうして僕達はご飯を食べ終えて今に至る訳であった。
「美味しかった。」
今はただこの言葉を噛み締める。こんなに美味しいお肉は食べたことがない。ベルラビットのお肉は脂ののった鶏肉に似ていた。
みんなも同じように何も喋らない。カニを食べる時に無言になるのと同じだ。本当に美味しいものを食べる時は皆無言になるのである。
「さ、お金払って早いとこ依頼受けに行こか!」
「その前に防具もね。」
「お会計…1万5000Gになります。」
「なかなかのお値段やね。みんなで3000Gづつ払おか。」
「あと7000Gで防具とか買えるのかな。」
「そこは上手くやりくりするしかないね。すいません、武具屋ってどの辺りにあるか教えてもらえますか?」
こうして僕達の初めての食事は大満足の結果に終わったのだった。
「剣は大体2000Gくらいか…。僕達どれくらいご飯食べたんだろう。」
「気にしちゃ負けだ、ハルキ。」
防具屋に着いた僕らは一旦それぞれの武器を買いに行くために別行動になった。ハルキと僕は同じ剣スペースに、マイとヒカリは魔法の威力を高めるために杖スペースに、ショウはなんでも扱えるらしいので既にスキルを持っている体術に使う篭手スペースに向かった。
「まずは武器だよな。防具も欲しいけど攻撃をヒカリとマイに任せっきりにするのもなんだしな。」
「剣ってどんなのがいいのかな。ロングソードとショートソードとか色々あるけど。」
「そうだなぁ。ショートソードの方が扱いやすそうではあるな。」
「じゃあショートソードにしようかな。僕は盾役みたいだから盾も持たなきゃダメだしね。」
ハルキは相変わらず頼りになる。あのゴブリンの襲撃?を経てさらにハルキの評価が上がった。やっぱり彼女持ちは違うな。
「さあ、短剣~短剣~っとあった。ん~、これにしよう!」
「決めるの早いね!運命的ななにかでもあったのかな。」
「こいつが僕を呼んでる気がした。」
「何言ってるんだよw早くお金払って次は防具でも買いに行こうか。」
「そうだな!」
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鋼の短剣
STR+13 DEX+3
スキルである思考加速をフル活用して見つけ出したシンの相棒であり、ベテラン鍛冶師によって作られた業物。
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「この短剣6000Gもするなんて…。」
「まあまあ、その分いい性能してると思うよ。」
ハルキが買ったショートソードが3000Gに対して僕の短剣は6000G、倍の値段が付いていたのだ。
「僕は盾を見てくるからシンはここで休憩でもしててよ。僕の買い物に付き合わせるわけには行かないしね。」
「ああ、じゃあ先戻ってるぞ。」
集合場所に向かうとショウが座っていた。
「早いな、ショウ。篭手買ったんだっけ。」
「ああ、篭手っていうと手が動きづらいと思ってたんだけどスキルのおかげか特に問題なく動かせてるよ。」
「いい買い物が出来たんだな。」
「そういうシンはどうなんだ?いい短剣買えたのか?」
「値段は張ったけど最高の相棒を手に入れたよ。」
「張ったって言うと幾らくらいだ?」
「……6000」
「は?」
「いや、言いたいことは分かる。何も言わないでくれ。」
「…分かった。この事は秘密だよな?」
「お願いします。」
生徒会で隠し事はしないって約束だけど…これくらいの事はいいよね?男の友情を確かめ合う時だな。
しばらくしてヒカリとマイ、ハルキが戻ってきた。
「さあ!みんな装備も買えたことやし、いざ、依頼の時や!」
「「「「おー!」」」」
ギルドへ向かう僕達の足取りは初めての時より軽くなっていた。
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