生徒会転移〜今度の会議は異世界ですか!?〜

くもつき

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本編

13.ゴブリン討伐依頼③

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昨日はギルドに巨体のことを報告するのを忘れてたな。今日報告しに行かなきゃ。

「おはようハルキ。怪我の具合はどう?」

「うん。もう大丈夫だよ。」

そうは言っているが、ハルキの足取りは重い。ハルキは変なところで意地っ張りなところがあるからな。僕達を心配させたくないのだろう。

「ハルキ、嘘ついても無駄だぞ。完治してないだろ。」

「……。」

「今日はハルキ抜きでゴブリンを倒しに行くつもりだ。あと1匹だけだしな。」

「そんなっ!僕はもう行ける。」

「いや、ダメだ。」

「でも」

「でもじゃない。そんな状態でまた怪我でもしてみろ。今回はガッツが発動したみたいだけど、次は発動しないかもしれない。」

「まだまだスキルに関しては分からない事だらけなんだ。それに、ハルキは僕の大事な仲間なんだから、あんまり怪我するの見たくないんだ。」

「シン…。分かったよ。今日は休むことにする。でも、無理はしないでね。」

「ああ。もちろんだ。」







「昨日ゴブリンを倒してたらゴブリンに似ている巨体と出会いまして、」

「ゴブリンに似た巨体…ゴブリンに似た巨体…まさか、これ…ですか?」

そう言われて差し出された紙には僕達が戦ったモンスターが描かれていた。

「あっそうですそうです。」

「え…?オークに会ったぁ!?」

ギルドに職員さんの声が響く。
あの巨体はオークって言うのか。

「たっ大変です!早く討伐依頼出さなきゃ!」

「オーク…って言うんですか?もう倒しましたよ。」

「先輩!西の門の先にオークが出たらしいです!!」

「あの…」

「何ィ!俺に言ってる場合か!早く依頼を出せ!」

「もう倒しました…「早くしろ!」」

「もう倒しました!」

職員さんとその先輩なる人が黙る。

「坊主。もう倒したって言うのはオークをって事か?」

「はい。」

「……。」

この空気、体験したことがある。
なんとも言えない気まずさ。そう、ヒトリダケを採集して、ギルドに持ってきた時の空気である。

「ギルドカードを見せてもらう。嘘なら許さないからな。嘘だって言うなら今のうちだぜ。」

ヒエッ。なんて顔してるんだ…。チビりそうになったじゃないか。

「どうぞ…。」




職員さんの先輩が確認をする。すると、怒っていたはずの顔がどんどん驚きの顔へと変化していく。

「嘘だろ。採集でCに上がった奴が倒してもいいモンスターじゃねぇぞ…。」

「まさか本当に倒してるんですか?」

「ああ。」

あのオークって奴はそこまでヤバかったのか…。
ついこの前Cへ2段階昇級してもらったばっかりだから昇級は無理そうだな…。

「坊主。オークの討伐感謝する。報酬は昨日の分に上乗せしておくから安心しておけ。それと、オークについてなんだが…。」

それからはオークがどういうものなのか説明を受けた。
要約すると、
・ゴブリンの完全上位互換で、ゴブリンを使役している場合がある。ただし、それはごく稀で普段は単独行動をしている。
・普段はCランクの冒険者へ直接討伐依頼を出して討伐してもらっている。それ以下のランクの人が遭遇すると、ギルドへ即報告することが、暗黙のルールとなっている。

「まあ、それはともかく無事で良かったよ。」

「ほんとにそうですよ!これからは気を付けてくださいね!」

「今回はすみません。なんか迷惑かけちゃったみたいで…。」

「いやいや。オークを倒してもらったんだ。こちらからすれば感謝しかないよ。」

「ありがとうございます。」

また変なことしちゃったかな…。でも、お金も追加で貰えるみたいだし良いかな…?

「それじゃあこれで。これからもお世話になります。」




「ただいま。」

「あの巨体の正体って何だったの?」

「あれはオークっていうらしい。相当レアなやつみたいだからもう出会わないかもしれないな。」

「そうなんだ!良かったぁ。」

安心するのもわかる。またあんな奴に出くわしたんじゃたまったもんじゃない。

「それじゃあ行こうか。ハルキ、お大事にね。」

「頑張ってきてね。」






残り1匹はすんなり倒せた。直感の効果も相まってかゴブリンも早めに見つかった。
直感超絶便利だな。

これだ。こういう平和なものが1番だな。

「ただいま。」


返事がない。
ハルキ、出掛けてるのか?
早くに帰ってきたからまだ空は明るい。

「まあ、しばらくしてたら帰ってくるかな。」

「ハルキ居ないのか?」

「うん。安静にしてろって言ったのにね。」

「俺は外ぶらぶらしてくるわ。」

「僕は部屋でハルキのこと待ってるよ。街で見かけたらシンが怒ってたって伝えといてくれ。」

「分かったよ。じゃ、行ってくる。」

そう言うとショウは部屋から出ていった。

ハルキ、大丈夫かな…。

そんな心配が僕の心をよぎった。



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