16 / 19
第十六話
しおりを挟む
ガルディアスとの戦闘を終えて再びゼルネラの霜降薬草とベルタルの苔草を採集し終えたシキは黒ローブに着替えてギルドへと戻っていた。
「(はぁー、かなり時間がかかったな。中部に戻っても一個も無かったけど最深部は見つかったな……)」
その二つを採集するのに約3時間もかかってしまったが成果はちゃんと得られた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ゼルネラの霜降薬草×5
ベルタルの苔草×3
ヒーラ草×62
強化草×17
ボッカの実×6
薬応茸×8
ーーーーーーーーーーーーーーーー
どれもポーションに必要な素材だ。
今回は中々いい儲けになるだろうと内心ウキウキ気分でギルドへと入っていくシキだった。
ギルド内へと入るといつもはわいわいガヤガヤと賑わっている時間帯だが今日は冒険者の数が圧倒的に少ない。
何処か寂しい感じはするがシキはミリィの所へ行くと採取した薬草等を渡した。
「お疲れ様でした。報酬額は小金貨8、大銅貨1、中銅貨2です。加えて、他の素材の買取金額は大銅貨2。合計報酬小金貨8大銅貨中銅貨2になります。」
金を受けとると今のギルド状況について聞いてみる。
「冒険者達が少ないがどうしたんだ?」
「それはですね、約2時間前に緊急クエストがあったんですよ。」
「緊急クエスト?」
「はい、どうやらAランクモンスター『ギガヴィゴス』が森に出現したみたいで、殆どの冒険者達はその依頼に行ったんですよ。加えて騎士も出撃するみたいです」
それを聞いてシキは理解する。
おそらくあの御嬢様、レリーヌかその親が依頼に出したのだろうと。
「(倒しちゃったんだよな……多分行ってもガルディアスの亡骸しか無いから無駄足だな。いや、ガルディアスの素材は多分だが高値で売れるか……本人がそれで良いって言ってたから……いいか。)」
「どうしましたか?急に黙っちゃって」
「あー、いや、何でもない。」
そう言うとシキはギルドを後にする。
加えてガルディアスから貰った牙をどうしようか考えていた。
そしてこれからどうするかと。
「(ガルディアスの牙は……槍にしようか。でもこんなデカイのを出すには不味いな。下手すれば俺がホワイトだとバレる可能性もあるか……。資金も貯まってるし、違う国に行くか!)」
そう決めると後日、この国から出ることを決意する。
そんな事を考えているシキだったがまさか『ホワイト』という存在が英雄にされてしまっている事は全く知らなかったのだった。
~~~~~
エリルレの森では騎士と冒険者達が最深部へと向かっていた。
別段ランクの高いモンスターは存在せず比較的に危険性が低い場所でもあった。
そこを越えると隣国がありエルディンテ王国とは協定を結んでおり、国同士も仲が非常に良く商人や貴族の馬車等が行来している場所でもあるのだ。
だがそんな比較的安全な場所にある情報が舞い込んだのだ。
Aランクモンスター『ギガヴィゴス』の出現。
Aランク以上のモンスターは様々いるがその中でもSランク(災害級)と遜色無い『ギガヴィゴス』が現れた事に上層部は荒れていた。
王宮に住んでいる『勇者』達は全員レベル10前後でステータスやスキルが高いとはいってもとてもじゃないが戦闘に出すわけにはいかなかった。それに『ギガヴィゴス』なら尚更だ。
今いる騎士の平均レベルは80、一番高い者で180の隊長だ。
一方冒険者達は平均レベル95、一番高い者で150のSランク冒険者だ。
誰もが死を覚悟して来ている者達だったが、彼等が戦闘を行う事は無かった。
「なっ……何だ……これは……」
隊長達の目の前にあるのは巨大な山……ではなく『ガルディアス』の亡骸だった。
「たっ……隊長…これが……『ギガヴィゴス』……なのか?」
「馬鹿言え……俺の前の部隊で『ギガヴィゴス』を殺った時より……倍以上は……確実にある」
「隊長さんの言う通りだ……俺も『ギガヴィゴス』と殺りあった事はあったが……冒険者人生でこんなデカイモンスターは……初めてだ……」
「……!?……みっ……皆さん……これは『ギガヴィゴス』より……更にヤバイやつです」
「ステータスを確認できたのか!」
「はい……ですが……これは……」
鑑定玉でこの『ガルディアス』のステータスを確認した騎士が隊長達へと見せる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 ガルディアス
種族 ギガヴィゴスエンペラー頂異種・魔王種
ランク Unknown
性別 雄
職業 魔王
状態:死亡
レベル 2647
体力 0/20963500
魔力 0/6259500
筋力 25382400
耐久 31826250
俊敏 9001400
ーーー
[絶対固有スキル]
古代種
狡滅消無
ーーー
[固有スキル]
魔王
王の威厳
頂異種
ーーー
[スキル]
強化.10
突進.9
魔装.9
耐震.9
金剛.10
豪腕.10
超嗅覚.10
予測.7
槍術.9
石頭.10
ーーー
[称号]
朱十槍大猪魔王
太古の魔王
孤島の存在
魔王殺し
勇者殺し
最強と唄われた存在
暴走野郎
覚醒獣
チート殺し
災害をもたらす者
ーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「「「なっ!?」」」
そのステータスを見て全員が同じ反応をした。
「『ギガヴィゴス』ではない『ギガヴィゴスエンペラー』だとっ!?」
「しかもこのステータス……高過ぎる!SSSランクを遥かに越えている!」
「それに『魔王種』だ……」
「だ……誰が倒したんだ?」
「……ホワイト」
一人の女騎士がポツリと言う。
彼女はホワイト(シキ)に怪我を治して貰った人物だ。それに盗賊達を瞬殺したのを目の当たりにしている。
だがこれはモンスターに殺られたのでは?と思うかもしれないが『ガルディアス』の身体には刃で斬られた後や10本の牙全て綺麗に斬られていたのだ。だが一本だけ根元から巨大な包丁な様なもので野菜を切る様に荒々しくない切断面だったのだ。
人で無いとできないだろう。それに『ガルディアス』以上の強いモンスターはいない筈だ。
そんな中それが出来る人物は一人しかいない。
底知れない実力を持った美しい純白の髪に新橋色の人物。
それがホワイトだ。
隊長達にその経緯を既に話していたので隊長である人物はその『ホワイト』という人物について考えていた。
「(『魔王』であるモンスターを倒す力量はかなりのステータスを持っているだろう。レベルは恐らく3000を越えている。まず1000を越えている時点でも化け物だ。歴代の『勇者』でもレベル1000はいって無かった……まさか!『勇者』をも越える存在だというのか!)」
「隊長、『魔王』ってこんなヤバイレベルなんですか?」
「……いや、これはイレギュラーだ。種類によっては低くても90位。俺が知ってるこいつ意外の最高レベルは250位だ。それ以上は確認されていなかった。」
「そうなんですか……」
「でも、よかったです。この2000越えの魔王が攻めてきたら……」
「あぁ、恐らく滅んでいただろう。彼『ホワイト』のお陰様、だな」
「エルディンテの英雄ですね!」
だが彼等は考えてもみなかっただろう。
これから『ホワイト』という人物がこの世界の英雄となるということを。
「(はぁー、かなり時間がかかったな。中部に戻っても一個も無かったけど最深部は見つかったな……)」
その二つを採集するのに約3時間もかかってしまったが成果はちゃんと得られた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ゼルネラの霜降薬草×5
ベルタルの苔草×3
ヒーラ草×62
強化草×17
ボッカの実×6
薬応茸×8
ーーーーーーーーーーーーーーーー
どれもポーションに必要な素材だ。
今回は中々いい儲けになるだろうと内心ウキウキ気分でギルドへと入っていくシキだった。
ギルド内へと入るといつもはわいわいガヤガヤと賑わっている時間帯だが今日は冒険者の数が圧倒的に少ない。
何処か寂しい感じはするがシキはミリィの所へ行くと採取した薬草等を渡した。
「お疲れ様でした。報酬額は小金貨8、大銅貨1、中銅貨2です。加えて、他の素材の買取金額は大銅貨2。合計報酬小金貨8大銅貨中銅貨2になります。」
金を受けとると今のギルド状況について聞いてみる。
「冒険者達が少ないがどうしたんだ?」
「それはですね、約2時間前に緊急クエストがあったんですよ。」
「緊急クエスト?」
「はい、どうやらAランクモンスター『ギガヴィゴス』が森に出現したみたいで、殆どの冒険者達はその依頼に行ったんですよ。加えて騎士も出撃するみたいです」
それを聞いてシキは理解する。
おそらくあの御嬢様、レリーヌかその親が依頼に出したのだろうと。
「(倒しちゃったんだよな……多分行ってもガルディアスの亡骸しか無いから無駄足だな。いや、ガルディアスの素材は多分だが高値で売れるか……本人がそれで良いって言ってたから……いいか。)」
「どうしましたか?急に黙っちゃって」
「あー、いや、何でもない。」
そう言うとシキはギルドを後にする。
加えてガルディアスから貰った牙をどうしようか考えていた。
そしてこれからどうするかと。
「(ガルディアスの牙は……槍にしようか。でもこんなデカイのを出すには不味いな。下手すれば俺がホワイトだとバレる可能性もあるか……。資金も貯まってるし、違う国に行くか!)」
そう決めると後日、この国から出ることを決意する。
そんな事を考えているシキだったがまさか『ホワイト』という存在が英雄にされてしまっている事は全く知らなかったのだった。
~~~~~
エリルレの森では騎士と冒険者達が最深部へと向かっていた。
別段ランクの高いモンスターは存在せず比較的に危険性が低い場所でもあった。
そこを越えると隣国がありエルディンテ王国とは協定を結んでおり、国同士も仲が非常に良く商人や貴族の馬車等が行来している場所でもあるのだ。
だがそんな比較的安全な場所にある情報が舞い込んだのだ。
Aランクモンスター『ギガヴィゴス』の出現。
Aランク以上のモンスターは様々いるがその中でもSランク(災害級)と遜色無い『ギガヴィゴス』が現れた事に上層部は荒れていた。
王宮に住んでいる『勇者』達は全員レベル10前後でステータスやスキルが高いとはいってもとてもじゃないが戦闘に出すわけにはいかなかった。それに『ギガヴィゴス』なら尚更だ。
今いる騎士の平均レベルは80、一番高い者で180の隊長だ。
一方冒険者達は平均レベル95、一番高い者で150のSランク冒険者だ。
誰もが死を覚悟して来ている者達だったが、彼等が戦闘を行う事は無かった。
「なっ……何だ……これは……」
隊長達の目の前にあるのは巨大な山……ではなく『ガルディアス』の亡骸だった。
「たっ……隊長…これが……『ギガヴィゴス』……なのか?」
「馬鹿言え……俺の前の部隊で『ギガヴィゴス』を殺った時より……倍以上は……確実にある」
「隊長さんの言う通りだ……俺も『ギガヴィゴス』と殺りあった事はあったが……冒険者人生でこんなデカイモンスターは……初めてだ……」
「……!?……みっ……皆さん……これは『ギガヴィゴス』より……更にヤバイやつです」
「ステータスを確認できたのか!」
「はい……ですが……これは……」
鑑定玉でこの『ガルディアス』のステータスを確認した騎士が隊長達へと見せる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 ガルディアス
種族 ギガヴィゴスエンペラー頂異種・魔王種
ランク Unknown
性別 雄
職業 魔王
状態:死亡
レベル 2647
体力 0/20963500
魔力 0/6259500
筋力 25382400
耐久 31826250
俊敏 9001400
ーーー
[絶対固有スキル]
古代種
狡滅消無
ーーー
[固有スキル]
魔王
王の威厳
頂異種
ーーー
[スキル]
強化.10
突進.9
魔装.9
耐震.9
金剛.10
豪腕.10
超嗅覚.10
予測.7
槍術.9
石頭.10
ーーー
[称号]
朱十槍大猪魔王
太古の魔王
孤島の存在
魔王殺し
勇者殺し
最強と唄われた存在
暴走野郎
覚醒獣
チート殺し
災害をもたらす者
ーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「「「なっ!?」」」
そのステータスを見て全員が同じ反応をした。
「『ギガヴィゴス』ではない『ギガヴィゴスエンペラー』だとっ!?」
「しかもこのステータス……高過ぎる!SSSランクを遥かに越えている!」
「それに『魔王種』だ……」
「だ……誰が倒したんだ?」
「……ホワイト」
一人の女騎士がポツリと言う。
彼女はホワイト(シキ)に怪我を治して貰った人物だ。それに盗賊達を瞬殺したのを目の当たりにしている。
だがこれはモンスターに殺られたのでは?と思うかもしれないが『ガルディアス』の身体には刃で斬られた後や10本の牙全て綺麗に斬られていたのだ。だが一本だけ根元から巨大な包丁な様なもので野菜を切る様に荒々しくない切断面だったのだ。
人で無いとできないだろう。それに『ガルディアス』以上の強いモンスターはいない筈だ。
そんな中それが出来る人物は一人しかいない。
底知れない実力を持った美しい純白の髪に新橋色の人物。
それがホワイトだ。
隊長達にその経緯を既に話していたので隊長である人物はその『ホワイト』という人物について考えていた。
「(『魔王』であるモンスターを倒す力量はかなりのステータスを持っているだろう。レベルは恐らく3000を越えている。まず1000を越えている時点でも化け物だ。歴代の『勇者』でもレベル1000はいって無かった……まさか!『勇者』をも越える存在だというのか!)」
「隊長、『魔王』ってこんなヤバイレベルなんですか?」
「……いや、これはイレギュラーだ。種類によっては低くても90位。俺が知ってるこいつ意外の最高レベルは250位だ。それ以上は確認されていなかった。」
「そうなんですか……」
「でも、よかったです。この2000越えの魔王が攻めてきたら……」
「あぁ、恐らく滅んでいただろう。彼『ホワイト』のお陰様、だな」
「エルディンテの英雄ですね!」
だが彼等は考えてもみなかっただろう。
これから『ホワイト』という人物がこの世界の英雄となるということを。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる