全てを失う悲劇の悪役による未来改変

近藤玲司

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舞姫、本領発揮

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ドォオオンッ!

突如として戦場に響き渡る巨大な爆発。

その中心には主にその長い鋭利な爪を武器としているレイドールと、二刀流と表現できるスタイルで両手に二本の剣を持っているジークだ。

二人はお互い、相手の動きを警戒するように、ジリジリと自身の間合いを確保しながら、周囲を歩き続けている。

「ッ!」

最初に仕掛けたのはレイドール。

自身の最高速度を出すべく、背中にある翼を広げ低空飛行の体勢に入り、ジークの間合いに入る。

その速度は音を置き去りにすると言っても過言ではなく、傍観者から見ればそれを目で追える者は限られるだろう。

だが、ジークはその限られた者の一人であった。

彼女の間合いにレイドールが入った瞬間、ジークは自身の領域に侵入したのが分かったのか、左手に持っている嵐を纏った剣を目の前に突き刺す。

カキンッ!

鋼鉄同士がぶつかったような音が鳴り響く。

その正体は彼女の首を狙ったレイドールの爪の先端と剣先が衝突した音であった。

ギギギッと音を立てながら力量が拮抗するジークの剣とレイドールの爪。

しかし、風の魔法が纏っている剣が影響か、彼の爪が侵食するごとく徐々にダメージが入っていく。

それに痛みを感じたレイドールは顔を顰めて、ジークの剣を薙ぎ払った。

薙ぎ払われた事で剣が弾かれ、大きな隙が出来てしまったジーク。そのチャンスを易々と手放すほどレイドールは甘くない。

決定的な一撃を与えるべく、彼自身もまた身体能力《フィジカルブースト》をかけ、確実にその命を断つ勢いで彼女の腹部に、鋭い槍となった爪で突き刺そうとする。


だが、ジークは薙ぎ払われた反動を利用して、その場で回転した。

すると、彼女の持っていた雷を纏った剣が身体能力で強化したレイドールの爪に激突。

その勢いのままジークは二つの剣を逆手に持ち替え、その場で地面を蹴り上げるように飛躍し、閃光のごとく鋭い回転切りを繰り出す。

「くっ…!」

彼女の剣で弾き返され、逆に隙を作ってしまったレイドールはその咄嗟に斬撃の嵐を防ぐように腕をクロスしてガードする。

が、ジークのそのあまりに威力の高い斬撃に少なからず傷跡が増えてしまい、彼の顔に苦悶の表情が浮かび上がってしまう。

そして、力の拮抗が崩れ去るようにジークの回し蹴りを喰らってしまい、そのまま吹き飛ばされてしまったレイドール。

そこには強者の余裕を出しながら、戦闘を楽しむ姿はなく、目の前にいるジークの実力が飛躍的に上がったことによる動揺が表れていた。

(さっきまでの彼女とは違う!?動きにキレが元に戻り始めた…!それに、先ほどまで切れかけていた魔法付与《エンチャント》が再び勢いに乗り始めているように輝いている…!)

そう考えた瞬間、自分の視界にいた彼女が突然消え失せる。

いや、そうではない。

本能でそう悟ったレイドールは第六感が働き、体勢を整えその場で飛翔する。

すると先ほどまで自分のいた所からシュッ!と空気を切り裂いた音が耳に響いた。

嫌な汗を浮かべる。

魔法薬を投与した状態でもその実力は計り知れないものがあったのに、今ではそれすら霞んでしまうほどの実力にレイドールは息を呑んでしまう。

「黒球《ダークボール》!」

近接戦闘は分が悪いと考えたのか、レイドールは魔法名を詠唱し、数十はあるその黒い球をジーク目掛けて、飛ばしていく。

それに対して彼女は腰を下ろして、剣を左右に広げる。そして自身も羽を羽ばたかせるように空へ舞い、レイドールの魔法を切り裂くべく、自身の技を叫ぶ。


「飛翔斬り!」


ジークの幻想ともいえるその剣舞が自分に目掛けて飛んでくる複数の黒球をなんなく真っ二つにする。

そしてそのままレイドールに迫り、彼の羽ばたく翼を勢いの乗った剣で深く抉り取る。

「ぐぅっ…!やってくれますねぇ!」

見事にジークのカウンターを喰らってしまい、レイドールは苦痛の声を出しながら彼女を睨み返す。

反撃をしようと、自身の翼を再生……するはずであった。

「な、なぜっ!翼が……再生出来ない!?」

そしてそのまま翼の機能が戻らないまま、レイドールは地面に叩きつけられる。

ジークはそれに対して、重力に逆らうようにゆっくりと優雅に地面へと舞い降りながら、相手の疑問に答える。

「貴様の翼を斬る際、私の風魔法と雷魔法を付与させた。そうすれば、再生の阻害にはなるだろう」

「……なるほど、確かにそうすれば貴方の魔法により、私の肉体が削られ、結果的に肉体再生の阻害になる……考えましたね」

これでは空中戦は無理ですねと言いながら、レイドールは煙の中から足を少し引きずりながら出てきた。

「先ほどまでとはまるで別人みたいです。洗練とされた動き、卓越の境地に満ちた技術、一発一発が致命傷になりかねない鋭い攻撃………あの少年がこの場に舞い降りた時に貴方達の強さが急変しました。一体何があったのです?」

「……何もない。ただ、あのお方は私たちの為に命を賭けてくれた。ならばこちらも命を賭けるのは当然のこと」

「それは質問の答えになっているのですか?」

「あぁ、勿論なってるさ。何せ今の私は……」

そう言いながら、風を纏った剣を自身の肩に乗せ、もう片方の雷を纏った剣を相手であるレイドールに向け、言い放つ。

「……負ける気がしないのでな」

そして彼女らしくない不敵な笑みを浮かべている。

アクセルが彼女の中にあった魔法薬の存在そのものを消したことでジークの身体は万全な状態と言っても等しかった。

とは言うものの、今までの肉体の傷は治ってはない。だが、それは彼女にとっては些細な事。

(……どうやら、彼女の中に存在していた魔法薬の効果そのものが、打ち消されたと考えてよろしいのでしょうか……?
普通ならばそんな可能性、皆無に等しいのですが……あれを前にしたら何も言えません)

思い出されるのは、アクセルを前にした時の得体の知れない迫力と、本能で感じた底知れぬ恐怖。


「……あの少年は一体何者なのです?毒を取り込んで尚生き延び、事態を急変させた。そしてそれは戦場を変えるほど」


そうして周りを見ると、先程まで盗賊や魔物に押されていた騎士達が、ジークと同じように勢いを取り戻し、徐々に勝っているという事実を突きつけられる光景が広がる。


「あの騎士たちも、彼がその場に出現したことで勢いを取り戻しました……それほどまでの影響力を、あの少年は持っているのですか?」


その裏も何もない、ただ純粋な疑問に対してジークは特に何事もないように語り出す。


「少なくとも、私たちはアクセル様のことを特別だと思っている。彼がいたことでウィンドブルムはさらに強く、そして団結力ある騎士団に成長していった」


彼らがここまで戦えるのも、あの人の影響かもしれませんねと戦闘時とは思えない、穏やかな笑みを浮かべ、レイドールの質問に答える。


「……なるほど。かの少年…‥アクセルという人は私たちの作戦を掻き乱す狂乱者……ということでしたか」


納得したようにレイドールは頷き、そして何か覚悟を決めたように目つきを鋭いものへと変える。

「まさか、これを使おうとは……正直、リスクは大きすぎると言っても過言ではありません……ですが」

突如としてレイドールの周りを漂わせた黒い瘴気を纏いながら、ジークに言い放つ。

「貴方を、そして貴方の上に存在しているであろうアクセルをこのまま野放しにはいけません」

「……」

それを黙って見守り続けるジーク。そして自身のリミッターを外すその魔法を静かに唱えた。

「狂人化《ビーストモード》」

瞬間、周囲が熱気漂う熱風に変化する。
ジークは特にその環境の変化に狼狽えることなく、そのまま構えをより鋭いものに変える。

「……随分と獣らしくなったではないか。そちらの方が似合っているぞ」

そのジークの問いかけに対して、レイドールは理性を保つのに必死なのか、特に一言も喋らない。

「……イキマスヨ」

ただ一言、その発言を除いては。

そして、同時に動いた時、二人は世界から消える。

瞬きしていた時には既に武器が交わっていた。

遅れて轟音がやってきており、それは二人は普段の人では目に見えないほどの速度でお互い近づいていたのだ。

だが、その音を捨て去る速度は何も始めだけではない。

狂人化を使用し、身体能力が劇的に強化したレイドールと多岐多様に渡る手札と世界でも極地に鍛え上げられた身体強化をかけ、相手を翻弄するジーク。

その一つ一つの動きは周囲を吹き飛ばせ、複数の残像、音を捨て去る驚異的なスピード。
それは彼らの闘いは次元が違うものだと、理解せざるを得ないものだ。

ジークは安定して狙いが定まるように剣を逆手に待ち、壁を叩きつけるように彼の身体に突き刺す。

だが、視界からレイドールが再び消える。

下を見ると、四足歩行のように体勢を低くさ
せており、逆手に持っていたジークの剣は空を突き刺した。

そしてその隙を狙ったのか、そのままレイドールは両爪を鋭くさせ、体勢を低くさせたまま乱撃を繰り出す。

「チッ…!」

流石に対処しきれずに、ジークの肌に傷が増える。だが、やられてばかりではない。

彼女は自身の攻撃を当てるべく、自身の身体能力の高さ、そして女性特有の柔軟な身体を生かしてレイドールのように体勢を低くさせた。

「双乱撃!」

そして今も続いている爪による嵐に対して立ち向かうべく、自身も斬撃の嵐をお見舞いする。

「「はぁあああああ!!!」」

その爪と双剣による斬撃の嵐により、竜巻が発生する。周囲にある岩や植物はその余りの激しさにより耐えきれずにそのまま巻き上げており、天空へと吸い込まれる。

ガキンッ!ガキンッ!

お互いの獲物を自身の武器で抑えつけ、睨み合う二人。

彼らもその勢いに耐えられずに、そのまま後ろに吹き飛ばされていく。

だが、相手から目線を外すことはない。

それを証明しているのか、吹き飛ばされた後もすぐに立ち上がり、構え出す。

「………貴方は、そこまでして私に勝ちたいのですね」

ジークはそう言い放ち、彼を見据える。

目の前には口から大量の涎を垂れ流し、目ももはや理性の形すら残してないかを証明しているかのように赤く光らせており、なにより、彼らしくないその四足歩行という野生を感じさせる物がレイドールの理性が無くなっているという事実を伝えていた。

「ならば私も、その敬意を払って……本気でいきましょう」

そう宣言するジーク。

そして彼女は、自身の相棒とも言えるその双剣の名を呼ぶ。

運命の剣ノートゥング 覇王の剣バルムンク……神器、解放」

すると双剣が纏っていた雷と風が更に輝き始める。

魔法を纏うのではなく、一体化に。
そして剣の刃は神々の意思が宿ったかのように強靭に、そしてそれに応えるように巨大化
していく。

それはまさに、神器本来の力の頭角を表しているものであった。

「アァアアアアアア!!!!」

そして、もはやあの冷静沈着な姿など見る影もなくなったレイドールは彼女の本気を目の当たりにして、それに自分が答えるように魔力を纏った爪でジークに突き刺す。

それに対してジークはこの戦いで一度も出したことのない、光すら置いていくほどのスピードで一気に彼に近づき、その命を断つように彼女の技は繰り出された。


「天翔雷風斬!!」


ザンッ!

その音とともに静寂が訪れる。
お互い相手に背を向かせ、氷で動きが止まったかのように微動だにしない。

それがさらなる緊迫感を与えている。
今の彼らを見た者がいるならば、一種の芸術だと感心する人もいるだろう。

























やがて、何か鉄のような物が落ちる鋭い音が響く。
瞬間、口から血を吹き出し、力尽きたように誰かが地面に倒れ込んだ。その顔には不思議と……笑みが浮かんでいるように見えた。



それを見た人物……ジークは何かを伝えるように目を閉じながら、胸に手を置く。


(……終わりました。アクセル様)

それは、自分の敬愛するもう一人の人物に対しての言葉であり、自分のことを信じてくれたという感謝の気持ちでもあった。


魔法薬という、不利な状況から始まったジークと戦いそのものを楽しんだレイドールの闘い。

その長期戦を見事、勝ち取ったのは
舞姫《ワルキューレ》 ジークリンデ・オルバドスであった。
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