転生するなら人間がいいな~

獣野狐夜

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第陸章 明日の音は、晴れ模様

6節目 淡い光のカキツバタ

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『……さっきほんとにごめんなさい!!えと……お詫びに花をプレゼントするのでぇ!!』とナツミは焦りながら謝罪した。……焦りすぎでは?
ていうか、なんのことだろう?んー、まぁいいか。
ナツミは1人ずつに謝りながら、 花束を渡していた。。
私にはアスチルベとキンセンカの花束を。
アリサにはシオンの花束を。
レオンにはマンサクの花束を。
ソラにはツユクサの花束を。
サクラにはシダレザクラの枝を。
シンには黄色いゼラニウムの花束を。
クウマにはギンモクセイの瓶詰めを。
カリスには桃色のバーベナの花束を渡していた。
………花言葉ってなんだっけな……。
そして、突然私の手を引っ張ってきたかと思うと『特別に、私のお気に入りの庭を紹介するよ!』と急に強気に言って、中庭のようなとこに出た。
…そこには、辺り一面カキツバタの花が咲き誇る庭が広がっていた。
外の地獄のような見た目とは裏腹に、自然豊かで、淡い光が花を照らしていた。
……その青いアヤメの花言葉を、私は知っていた。
花言葉は、『幸せは必ず来る』だった気がする。
……なぜ私は知っていたのだろう……?
ナツミが現世地球でどんな人生を歩んだのかは分からない。
でも、幸せが欲しかったのかな。
その青い菖蒲カキツバタが咲く庭を見て、私は花束をぐっと抱えながら、明るい庭を後にした。

*******

ある日、友達のナツミからお花が送られた。
黄色い小さな花びらの付いた、可愛らしいお花だ。
噂によると、ナツミは花が好きらしい。
ありがとう、ナツミ。

*******

許してくれるのかな。
あの お姉さんユキ、怖かった。
でも、花をあげようと思った。
ただ謝るよりはいいかな。
わたしは花が好きだ。
たとえ、例の組織がわたしを狙ってたとしても、花を忘れることは無かった。
花に囲まれて暮らすというこだわりは、捨てられなかった。
私は、カキツバタと言う花が好きだ。
理由は覚えてない。花言葉が分からない花だから。
どんなに本を読んでも、何故か塗りつぶされてるし、ネットで調べようとしても、目がくらんで検索ページを消してしまう。
でも、なぜかその魅力にわたしは惹かれた。
あのグループには、我が…わたしが合うと思った花をあげた。
わたしは、《感覚者カンジルヒト》で彼らの記憶の感情を読み取って、それに合う花をあげた。
それぞれの個性を尊重して……ね。
喜んでくれると嬉しいな。

そして、ソラネにも花をあげようかな。
ソラネは昔からの友達。
彼女には、をあげよう。

別名、弟切草。花言葉は、『恨み』。

ふふふ、びっくりするかな。

驚いた顔がみたいな……。

気づかないなら、それはそれで……。
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