転生するなら人間がいいな~

獣野狐夜

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第漆章 希の言葉が産む、好戦国家

4節目 青くて荒い友情

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『マジかよ…あの女ァ、只者じゃねぇ…!』
俺の名前は高橋 蒼アオイ・タカハシ、異世界からやってきた一般人だァ。
…まぁ、所詮モブってとこだな。
勿論自覚はしてるぜぇ。
なんならってボスに言われちまったからほぼ確実にモブだ。
俺ぁただの引き立て役っつぅ訳だ……。
いやぁ正直、最初は舐めてかかってたぜ。
だってよォ、相手は女だぜぇ?しかも見るからにガリガリだしよぉ。
『ちきしょうあいつ……、イキリやがってっ!!絶対ぜってぇぶち殺す………。』
とか格好つけてよぉ、拳握っとうが本当は怖ぇんよ。
いや、だってよぉ??仲間が3メートルくらいとんだんだぜぇ?
そりゃ怖いわってなりますよォ。
俺ァ紐無しバンジーは所望してねぇかんなぁ…。
しっぽ巻いてトンズラすんのが安全ってことよォ
とりあえず、ボスに連絡した方が得策やなぁ。
っつぅ連絡をよぉ。
ついでにボスんことも話さねぇとなァ…。
ボスはアメリカ人でよォ、名前はリチャード・ブラウンっつうんだ。
ガタイ良くて、イカちぃオッサンって感じよォ。
俺たちゃあロン様って呼んでるぜぇ。
そういやァ英語は分かるんかってぇ?おもしれぇ質問だなぁ。
こん世界はどの国籍でもつう外人にはきっちぃ制度があるんだ。
喋れなくてもなぁ、頭の中で日本語が強制的に翻訳されてく感じらしいぜ。なんかいやだよなぁ。
想像してみぃ、脳内で強制的によぉ、日本語が英語にされるっつうの嫌だろぉ?そんな感じよォ。
んなわけで、新人。
あの女の偵察を頼んだぜぇ。
もしもバレたらよぉ、が起きちまうから、気をつけろよなぁ。
そんじゃ、俺ァ報告しに行ってくるぜぇ。
新人、武運を祈ってるぜェ。

*******

『…っ痛っつぅ……ユキちゃん、強すぎんだろ。』
「えへへ!強く投げすぎちゃった~♡」
『いやいやユキさん、投げたことには変わらないっすよ!?人は投げちゃダメっすよ!?!?』
投げる力を間違えちゃった……。
まさか3m飛ぶなんて私でも思わなかった…。
というか、シンも戻る速さが早い…。
多分、あのスキルだよね。
なんだっけ、シュンソク…だっけ?
『あの…すみませんユキさん。』
「えっとぉ……サラさんでしたっけ?」
『はい、サラです。あのユキさん。ここから先は私たちの領地の外、アルファへ向かいます。そしてアルファには中国人の領主、劉 梦蝶リュウ・モンディエさんという女性がいます。彼女は“拳の天才”と呼ばれるほど格闘に強い人です。なので、大樹さんはデルタに残り、私が皆様のサポートをします。よろしいでしょうか…?』
「あ…はい!いいですよっ!あ、ありがとうございます!」
リュウさん……聞いたことあるなぁ。
テレビで見たことがある。女性で霊長類最強(※)と言われている人だったよね…。
えー…勝てるかなぁ……あまりなぁ…。
『ねぇユキ、苦しかったら遠慮なくあたし達を頼ってよね!アタシも微力だけど全力で助けるからっ!』
『そ、そうだぞ!?折角全知の神の我がいるのだから、頼るんだぞ。いや頼れっ!我の存在意義がなくなってしまうでは無いか!!確実に頼るんだぞっ!いいねっ!!?』
『そうっすよ!ユキさんももう少し俺らを頼って欲しいっす!』
『うんうん、俺からもよろしくなーユキちゃん。』
『私も頑張るから、ユキも頑張ってほしいです!』
『ユッキーも私達と一緒に戦って欲しいんだぞ!お願いだぞー!』
「もーわかったよ!…ごめんね、私だけ突っ走って…これからはみんなで戦おうね!」
『もぐもぐ……そうですよ、ユキネェはひとりで抱えすぎですよ。』
『我が娘の言葉を聞けただけで…うぅ涙が出る…!!』
「おか…カリスは大袈裟すぎだよ……と、とりあえずっ!!負けないように“全員で”頑張ろう!!!」
『『『おー!!』』』
こうして私たち一行はアルファをめざしたのだった。


※実際のものとは関係ありません。
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