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第3話 運気が変わる午後
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次の日の朝、ビューホ様からは何もしなくて良いと言われていたけれど、シェーラ様からは伯爵の妻としての仕事はする様にと言われた。
断る事も出来たのかもしれないけれど、実家でこき使われる事に慣れてしまった私には、ゆっくりするという事が出来ず、暇を持て余してしまいそうだし、トライト家の内情を知れるという利点もあったので引き受ける事にした。
トライト伯爵家での夫人のやる仕事は、現在はシェーラ様がしていらしたのだけど、金銭感覚があまりない方の様だった。
大雑把な性格というか、数字を合わせようという気がない様で、経理には向いていないと思われる。
帳簿を見せてもらったけれど、明らかに収支が合っていないのに、無理矢理、数字を合わせていて、実際、トライト家の財産がどれくらいあるのかわからない状態になっていた。
とにかく、まずは今ある財産、特に家に置いてある現金と銀行に預けてあるお金が帳簿と合っているか確認しなければならない。
数字が合わなくなっているのは、先代の当主様が亡くなってからなので何年も前になる。
銀行に連絡すれば今の預金残高、借入金などの詳しい資料は送ってくれるはず。
家の中にある現金については金庫の中に入っていると思うのだけれど、金庫はビューホ様の部屋の中にある為、どうやって確認すれば良いのか考える。
トライト家で私の味方になってくれそうな人は、今のところミオナだけ。
他のメイド達は私の事をどう扱って良いのかわからないといった感じで、当たり障りのない対応をしてくる。
もちろん、それが当たり前で彼女達の仕事をこなしてくれているから、それに関しての文句はない。
トライト家の執事は私の事を奥様と呼んでくれて、フィナさんの事を良く思っていないみたいだから、ビューホ様の金庫の中身を彼に調べてもらう様に頼んでみようかしら?
それとも、ビューホ様に素直に頼んでみるべき?
「金を盗むつもりだろう」とか言われる様な気がするから、出来れば、第三者に頼みたい。
ビューホ様に頼んでも、しっかり金額を確認せずに大雑把に答えてくるだけの様な気がするから。
トライト家の内情を調べながらも私は私でやらないといけない事があるので、早めの昼食をとり、外出しようとすると、エントランスホールでビューホ様から話しかけられた。
「……どこへ行くんだ?」
「少し街に出てこようかと思いまして」
「それなら、ちょっと遠出をして、フィナの好きな店のお菓子を買ってきてくれ」
「……フィナ様のお好きなお菓子というものを私は存じ上げないのですが、どの様なものなのでしょうか?」
「有名な洋菓子店のお菓子だよ! 貴族しか行かない店だ!」
「……それだけではわかりかねます」
「わかれよ! フィナの事だぞ!? 普通はわかるだろう!? 本当に頭が悪いな!」
何をもって普通なのかが全くわからないわ。
フィナさんの事をどうして私が詳しく知っていると思い込んでいるのかしら。
「あの、フィナさんは今、どちらに?」
「フィナさん、じゃない、フィナ様だ!」
「……で、どちらにいらっしゃるのですか?」
ため息を吐かない様に何とかこらえてから尋ねると、ビューホ様は答える。
「俺の部屋に決まっているだろう! 傍に置いておけと言ったのはお前じゃないか!」
「では、ビューホ様がフィナ様の好みをご存知ない様ですので聞いてまいります」
「はあ!? 知らないわけがないだろう! フィナはイツースという名前の店のマドレーヌが大好物なんだ!」
「イツースという店のマドレーヌですわね? プレーンでよろしいでしょうか?」
「当たり前だ! その店にマドレーヌはプレーンしか販売していないからな!」
ビューホ様は胸の前で腕を組み、ふんと鼻を鳴らした。
「承知いたしました。馬車はお借りしてもよろしいですわよね?」
「勝手にしろ! 絶対に買ってこいよ! フィナの分だけじゃなく俺や母上の分も買ってくるんだ。最低6個は買ってくるんだぞ! イツースのマドレーヌを買ってこない限り、この家には入れないからな!」
面倒くさい人だわ…。
大きな唾を飛ばしながら叫ぶビューホ様を冷めた目で見た後、一礼してから、馬車を出してもらう為に馭者が待機している部屋に向かった。
「イツースのマドレーヌは、今の時間じゃ売り切れていると思います。人気商品ですから…」
馭者に目的地を伝えると、申し訳無さそうな顔をして、そう教えてくれた。
「じゃあ、ビューホ様は絶対に買えない事がわかっていて、私に買ってこいと言ったのね…」
ビューホ様の事を常識のない、いいかげんな人だと思っていたけれど、性格が悪いという事も再認識した。
今はティータイムよりもかなり早い時間。
でも、人気店なら売り切れの可能性も無きにしもあらずとは思ってはいたけれど、馭者が教えてくれた話ではイツースのマドレーヌは朝早くから並んで買うか、10個以上の注文だと前日までなら予約を受け付けてくれるらしいから、貴族の場合は予約する人が多いのだそう。
これまた腹が立つ事に、イツースがあるのは、トライト伯爵領内ではなく、隣の公爵領にあるらしい。
どうせ、そちらに行こうと思っていたから良いのだけれど、マドレーヌを手に入れるのは今日は無理そうね…。
イツースの近くに安い宿があれば良いのだけど…。
お店の近くに宿があれば、前日予約をして宿に泊まって、マドレーヌを買ってから帰れば良いでしょう。
本当は宿に泊まるという無駄使いはしたくないけれど、買って帰らなければ家にいれてはくれないでしょうし。
とにかく、馭者には目的の店に向かってもらう事にした。
トライト伯爵領は伯爵といっても弱小で管理している土地も狹い範囲なのと、トライト家がイシュル公爵領に近い場所にあるので、目的の店までは馬車で1時間とちょっとで行けた。
お店には無事に辿り着いて、外から中を見ると、店の中には客はおらず、全て売り切れてしまったのか他のお菓子さえも置かれていなかった。
予約をする為に、私が店に入っていくと、中年の女性が申し訳なさげな顔をして出てきて、何度も頭を下げてくれながら言う。
「申し訳ございません。今日の分はもう売り切れでして、予約のお客様の分しかないのです」
「この時間に来た私が悪いんですから謝らないで下さい。あの、明日の分の予約は出来ますか?」
「それはもちろんです。ですが、また明日、こちらに足を運んでいただく事になりますが…」
「それはかまいません。あの、もし知っておられましたら、この近くにある宿がどの辺りにあるのか教えていただけませんか? 出来れば女性一人で泊まっても安全なところが良いのですが…」
買ってこないと帰ってくるなと言われたと説明すると、女性はまた困った顔をした後、「あんた、ちょっとこっちに来てよ!」と店の奥に向かって叫んだ。
店の奥から旦那さんらしき中年の男性が出てくると、私に一礼してから女性の方を見た。
「何だよ、お客様の前で…」
「マドレーヌ、まだ坊っちゃんの分は残ってたよね? この人に少し分けてあげようと思うんだけど」
「残っているけど、長い付き合いとはいえ、彼は貴族の息子さんだぞ。何より、人のものを勝手にあげるわけにはいかんだろ。それに坊っちゃん好みに仕上げたマドレーヌだし」
「勝手にあげたりはしないわよ。坊っちゃんにお願いしてからに決まってるでしょ!」
奥さんが叫んだ時だった。
「俺がどうかしたのか?」
どこか幼さを感じさせる声が聞こえて振り返ると、長身痩躯の綺麗な顔立ちに、腰に剣を携えた騎士の様な服装の男性がいた。
彼は、私と目が合うと小首を傾げた。
断る事も出来たのかもしれないけれど、実家でこき使われる事に慣れてしまった私には、ゆっくりするという事が出来ず、暇を持て余してしまいそうだし、トライト家の内情を知れるという利点もあったので引き受ける事にした。
トライト伯爵家での夫人のやる仕事は、現在はシェーラ様がしていらしたのだけど、金銭感覚があまりない方の様だった。
大雑把な性格というか、数字を合わせようという気がない様で、経理には向いていないと思われる。
帳簿を見せてもらったけれど、明らかに収支が合っていないのに、無理矢理、数字を合わせていて、実際、トライト家の財産がどれくらいあるのかわからない状態になっていた。
とにかく、まずは今ある財産、特に家に置いてある現金と銀行に預けてあるお金が帳簿と合っているか確認しなければならない。
数字が合わなくなっているのは、先代の当主様が亡くなってからなので何年も前になる。
銀行に連絡すれば今の預金残高、借入金などの詳しい資料は送ってくれるはず。
家の中にある現金については金庫の中に入っていると思うのだけれど、金庫はビューホ様の部屋の中にある為、どうやって確認すれば良いのか考える。
トライト家で私の味方になってくれそうな人は、今のところミオナだけ。
他のメイド達は私の事をどう扱って良いのかわからないといった感じで、当たり障りのない対応をしてくる。
もちろん、それが当たり前で彼女達の仕事をこなしてくれているから、それに関しての文句はない。
トライト家の執事は私の事を奥様と呼んでくれて、フィナさんの事を良く思っていないみたいだから、ビューホ様の金庫の中身を彼に調べてもらう様に頼んでみようかしら?
それとも、ビューホ様に素直に頼んでみるべき?
「金を盗むつもりだろう」とか言われる様な気がするから、出来れば、第三者に頼みたい。
ビューホ様に頼んでも、しっかり金額を確認せずに大雑把に答えてくるだけの様な気がするから。
トライト家の内情を調べながらも私は私でやらないといけない事があるので、早めの昼食をとり、外出しようとすると、エントランスホールでビューホ様から話しかけられた。
「……どこへ行くんだ?」
「少し街に出てこようかと思いまして」
「それなら、ちょっと遠出をして、フィナの好きな店のお菓子を買ってきてくれ」
「……フィナ様のお好きなお菓子というものを私は存じ上げないのですが、どの様なものなのでしょうか?」
「有名な洋菓子店のお菓子だよ! 貴族しか行かない店だ!」
「……それだけではわかりかねます」
「わかれよ! フィナの事だぞ!? 普通はわかるだろう!? 本当に頭が悪いな!」
何をもって普通なのかが全くわからないわ。
フィナさんの事をどうして私が詳しく知っていると思い込んでいるのかしら。
「あの、フィナさんは今、どちらに?」
「フィナさん、じゃない、フィナ様だ!」
「……で、どちらにいらっしゃるのですか?」
ため息を吐かない様に何とかこらえてから尋ねると、ビューホ様は答える。
「俺の部屋に決まっているだろう! 傍に置いておけと言ったのはお前じゃないか!」
「では、ビューホ様がフィナ様の好みをご存知ない様ですので聞いてまいります」
「はあ!? 知らないわけがないだろう! フィナはイツースという名前の店のマドレーヌが大好物なんだ!」
「イツースという店のマドレーヌですわね? プレーンでよろしいでしょうか?」
「当たり前だ! その店にマドレーヌはプレーンしか販売していないからな!」
ビューホ様は胸の前で腕を組み、ふんと鼻を鳴らした。
「承知いたしました。馬車はお借りしてもよろしいですわよね?」
「勝手にしろ! 絶対に買ってこいよ! フィナの分だけじゃなく俺や母上の分も買ってくるんだ。最低6個は買ってくるんだぞ! イツースのマドレーヌを買ってこない限り、この家には入れないからな!」
面倒くさい人だわ…。
大きな唾を飛ばしながら叫ぶビューホ様を冷めた目で見た後、一礼してから、馬車を出してもらう為に馭者が待機している部屋に向かった。
「イツースのマドレーヌは、今の時間じゃ売り切れていると思います。人気商品ですから…」
馭者に目的地を伝えると、申し訳無さそうな顔をして、そう教えてくれた。
「じゃあ、ビューホ様は絶対に買えない事がわかっていて、私に買ってこいと言ったのね…」
ビューホ様の事を常識のない、いいかげんな人だと思っていたけれど、性格が悪いという事も再認識した。
今はティータイムよりもかなり早い時間。
でも、人気店なら売り切れの可能性も無きにしもあらずとは思ってはいたけれど、馭者が教えてくれた話ではイツースのマドレーヌは朝早くから並んで買うか、10個以上の注文だと前日までなら予約を受け付けてくれるらしいから、貴族の場合は予約する人が多いのだそう。
これまた腹が立つ事に、イツースがあるのは、トライト伯爵領内ではなく、隣の公爵領にあるらしい。
どうせ、そちらに行こうと思っていたから良いのだけれど、マドレーヌを手に入れるのは今日は無理そうね…。
イツースの近くに安い宿があれば良いのだけど…。
お店の近くに宿があれば、前日予約をして宿に泊まって、マドレーヌを買ってから帰れば良いでしょう。
本当は宿に泊まるという無駄使いはしたくないけれど、買って帰らなければ家にいれてはくれないでしょうし。
とにかく、馭者には目的の店に向かってもらう事にした。
トライト伯爵領は伯爵といっても弱小で管理している土地も狹い範囲なのと、トライト家がイシュル公爵領に近い場所にあるので、目的の店までは馬車で1時間とちょっとで行けた。
お店には無事に辿り着いて、外から中を見ると、店の中には客はおらず、全て売り切れてしまったのか他のお菓子さえも置かれていなかった。
予約をする為に、私が店に入っていくと、中年の女性が申し訳なさげな顔をして出てきて、何度も頭を下げてくれながら言う。
「申し訳ございません。今日の分はもう売り切れでして、予約のお客様の分しかないのです」
「この時間に来た私が悪いんですから謝らないで下さい。あの、明日の分の予約は出来ますか?」
「それはもちろんです。ですが、また明日、こちらに足を運んでいただく事になりますが…」
「それはかまいません。あの、もし知っておられましたら、この近くにある宿がどの辺りにあるのか教えていただけませんか? 出来れば女性一人で泊まっても安全なところが良いのですが…」
買ってこないと帰ってくるなと言われたと説明すると、女性はまた困った顔をした後、「あんた、ちょっとこっちに来てよ!」と店の奥に向かって叫んだ。
店の奥から旦那さんらしき中年の男性が出てくると、私に一礼してから女性の方を見た。
「何だよ、お客様の前で…」
「マドレーヌ、まだ坊っちゃんの分は残ってたよね? この人に少し分けてあげようと思うんだけど」
「残っているけど、長い付き合いとはいえ、彼は貴族の息子さんだぞ。何より、人のものを勝手にあげるわけにはいかんだろ。それに坊っちゃん好みに仕上げたマドレーヌだし」
「勝手にあげたりはしないわよ。坊っちゃんにお願いしてからに決まってるでしょ!」
奥さんが叫んだ時だった。
「俺がどうかしたのか?」
どこか幼さを感じさせる声が聞こえて振り返ると、長身痩躯の綺麗な顔立ちに、腰に剣を携えた騎士の様な服装の男性がいた。
彼は、私と目が合うと小首を傾げた。
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