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21 元落ちこぼれ令嬢、新天地で幸せに暮らす
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ゼッシュを見張っていた人から聞いた話では、シドロフェス殿下はかなり長い間幽閉されていたせいで、精神的にも肉体的にも疲れ切っていた。そんな彼を助けることで、ゼッシュは王族に恩を売ろうと思った。これで助かると思い込んでいたゼッシュはシドロフェス殿下に拒否されて焦った。次に彼がやろうとしたのは、ポメラからシドロフェス殿下を説得してもらうことだった。上手くいくと思っていたみたいだけど、さすがのポメラも自分を処刑に追いやった男を許せるような人間ではなかった。
ポメラはゼッシュにこう言ったらしい。
『ポメラも馬鹿だと思うけど、ゼッシュ様のほうがもっと馬鹿! 自分を殺そうとした相手を好きになるわけないでしょー!』
ゼッシュは私にはポメラに未練がない素振りをしていたけれど、本当は未練たらたらだったようで『どうしてそんなことを言うんだ! 君が僕だけを愛してくれていたらこんなことにならなかったのに!』と泣き叫んだらしい。
ゼッシュが暴れ出したため、国王陛下が手配した人たちの手によって捕まった。
その後に国王陛下が動き、ゼッシュの罪は国王陛下を思うがままに操ろうとしたことで、内乱罪の扱いとなった。内乱罪はクーデターを起こすなどした時に該当することが多い。ゼッシュの場合は国家を転覆させるきっかけを作るものと判断されたのだ。
蝗害によってブツノ王国の農作物は壊滅かと思っていたけれど、やはり種を残そうとする力も強かった。人間の目には明らかに枯れてしまっているものでも、試しに癒やしの力を使ってみると、元気になってくれたものもあった。
私の癒やしの力は生育を促進する力もあるため、いつも以上に実がなってくれたこともあり、想定していたよりも被害は少なくて済んだ。
ゼッシュの裁判が始まる時期に、ちょうどブツノ王国にいた私は、サーキス殿下と裁判所で落ち合って一緒に傍聴することにした。傍聴席で話を聞いてみた結果、ゼッシュは反省などしていなかった。
「僕は被害者だ! 今まで助けてやった恩を忘れて、みんな、僕を悪者にしている!」
泣きながら訴えるゼッシュを見て、これ以上、傍聴していても無駄かと思った時、ゼッシュがこちらを振り返った。私がいることにはすぐに気づけなかったようだけれど、サーキス殿下の周りには護衛がいたし、オーラがあるからか、先にサーキス殿下に気がついたようだった。そして、隣に座る私を見て目を見開いた。
「アビゲイル! 助けてくれよ! 僕たちは双子なんだ! 二人で一つだろう!?」
こんな時だけ双子をアピールするのね。
「ゼッシュ、自業自得よ。双子だからって同じ人生を歩む必要はないわ」
「僕たちの癒やしの力は二人揃って、より効果を発揮するんだ!」
本来なら裁判長が止めに入るところだけれど、私が話し終えるのを待ってくれるようだった。
「一人になることを選んだのはあなたよ。後悔するなら好きなだけすればいい。だけど、どんなに謝られても私はあなたと一緒に行きていくつもりはないわ」
私は立ち上がって、裁判長や裁判員、そして、傍聴席に座っている人たちに騒がしくしてしまったことを詫びた。その時に傍聴席に両親が座っていて、私に縋るような視線を送っていることに気がついた。もう両親がどうなっても私には関係ない。
私は二人に微笑みかけてから、サーキス殿下に話しかける。
「私はもう行くことにします」
「うん。どうせ結果はわかっていることだし、僕も帰るよ」
私たちが歩き出すと、ゼッシュが悲痛の声を上げる。
「アビゲイル! 許してくれよ! 僕がどうなっても良いと言うのか!?」
「あなただって私がどうなっても良いと思ったんでしょう? 双子だからか考え方が似ているのかもね」
「アビゲイル!」
ゼッシュは絶望的な顔で叫んだ。私はそんな彼を見て微笑すると、何も言わずにその場をあとにしたのだった。
******
私たちが帰ったあとは裁判は滞りなく進み、ゼッシュは刑務所には入れられないが監視付きで他国に送られることになった。ゼッシュが送られた先は戦争に巻き込まれた一般人を診る病院で、昼夜問わずに人が運ばれてくるらしい。野戦病院に送られなかったのは、万が一、戦争に巻き込まれてゼッシュが死んでしまうことを恐れてのことだった。
やはり、どの国にもゼッシュの力は必要とされるものだからだ。奉仕活動に疲れていたゼッシュにとっては苦痛の場であり、自由時間がないため、精神的にも体力的にも辛いものとなっているようだ。
ポメラとシドロフェス殿下は予想通りに島流しにされたが、王妃陛下が手を打ったのか、無事に島にたどり着き、とりあえずは二人で生き抜こうとしているそうだ。
わがままなポメラも命があるだけマシだと言っているそうだから、シドロフェス殿下と強く生きていくのではないかと思う。
ちなみにブツノ王国の国王陛下はまだ代替わりはしていないけれど「近い内に退位する」と国民に発表した。ゼッシュの言いなりになっていた状態は家臣たちにとっても良く思えていなかったみたいだ。
蝗害をもたらした虫たちも駆除され、平穏な世界が戻り始めた。そのこともあり、私とサーキス殿下の結婚の話が持ち上がった。
サーキス殿下の妹であり、友人と呼べるようになったジル様も乗り気で、現在は結婚準備中だ。王太子妃になれば公務も増える。でも、今まで他国を渡り歩いていたのだから、大して変わりはないでしょう。
「君も休まないといけないし、新婚旅行くらいゆっくり行きたいよね」
結婚式の打ち合わせをしていた時、サーキス殿下が言った。
「そうは思いますが、立場的に厳しいでしょうね」
「一応、僕は王太子なんだけどな」
「王太子だから我慢しろと言われることもありますし、王太子妃になるのであれば、そうなることも覚悟しています」
「……あリがとう」
サーキス殿下は優しく微笑んで、私を抱きしめてくれた。
ポメラとシドロフェス殿下が上手くやっていたら、今の私はいなかった。植物を癒やせる力も目覚めなかったかもしれない。たくさんの人に迷惑をかけて傷つけ、傷ついた今だ。
私はこの国で、愛する人たちと共に時に傷ついたり、悲しんだり怒ったりしながらも、幸せに暮らしていきたいと思う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
「次は間違えないと言われましても」という新作の投稿も始めましたので、ご興味ありましたら読んでやってくださいませ。
感想を書く、あとがきに付き合ってくださる方は下へスクロールをお願いいたします。
本作をお読みいただき、本当にありがとうございました。
園芸にはまっていた時期もあったことと、やっぱり食べないと生きていけないよな、と考えて書いたお話になります。どんなに癒やしの力を使えても、食べなくちゃ生きていけない。リアルでもそうですが、野菜やらお米やら不作となると値段が高騰してしまって、手を出しにくくなるかなと。
まさに私は最近のほうれん草の値段に「うおお」となって、なかなか手が出ない状態です。
と言いつつも、毎日、温かなご飯が食べられることに感謝して生きている次第です。
悪役の考え方が幼いと思われたかもしれませんが、SNSとか見てると、色々な人がいますし、精神的に幼くないと馬鹿なことは言わないかなと思っております。それが悪いとは言いませんが「われがわれが」の人もたくさんいますしね。
ゼッシュの場合は「どうして僕が」とかチヤホヤされすぎて「僕は特別」という気持ちが傲慢なものに変わってしまった感じです。
ポメラとシドロフェス殿下は、そのまま精神的に子供な二人でした。死に直面してポメラも大人になれたようですが、今の状況では彼女の他人から羨ましがられたいという欲求が満たされないのでどうなるのか……(( ̄ー ̄)ニヤリ)
今回はシルバートレイを出せなくて申し訳ないです。
またもや、本作の完結と同時に新作を公開しております。
「次は間違えないと言われましても」になります。
こちらで出てくる婚約者が「なんやコイツ、怖い」的な人になりますので、今度こそシルバートレイが出るかも……?
そして、キャラ文芸で「あやかしのお助け屋の助手をはじめました」の連載も続けております。キャラ文芸大賞のエントリーをしていますのでよろしければ、こちらも読んでいただけますと嬉しいです!
近況ボードにも書きましたが、昨年は不幸があり新年の挨拶を控えておりましたが、昨年のお礼をこちらで。
昨年は拙作をお読みいただき、本当にあリがとうございました。読んでくださった方がいたからこそ、ここまで書くことができました。
本年も精進してまいりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。
読んでくださった方にとって素敵な年になりますように。
長々と書きましたが、お気に入り、エール、いいね、しおりをありがとうございました。少しでも楽しんでいただけていれば光栄です。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
新作、もしくはキャラ文芸でお会いできますと幸いです。
ポメラはゼッシュにこう言ったらしい。
『ポメラも馬鹿だと思うけど、ゼッシュ様のほうがもっと馬鹿! 自分を殺そうとした相手を好きになるわけないでしょー!』
ゼッシュは私にはポメラに未練がない素振りをしていたけれど、本当は未練たらたらだったようで『どうしてそんなことを言うんだ! 君が僕だけを愛してくれていたらこんなことにならなかったのに!』と泣き叫んだらしい。
ゼッシュが暴れ出したため、国王陛下が手配した人たちの手によって捕まった。
その後に国王陛下が動き、ゼッシュの罪は国王陛下を思うがままに操ろうとしたことで、内乱罪の扱いとなった。内乱罪はクーデターを起こすなどした時に該当することが多い。ゼッシュの場合は国家を転覆させるきっかけを作るものと判断されたのだ。
蝗害によってブツノ王国の農作物は壊滅かと思っていたけれど、やはり種を残そうとする力も強かった。人間の目には明らかに枯れてしまっているものでも、試しに癒やしの力を使ってみると、元気になってくれたものもあった。
私の癒やしの力は生育を促進する力もあるため、いつも以上に実がなってくれたこともあり、想定していたよりも被害は少なくて済んだ。
ゼッシュの裁判が始まる時期に、ちょうどブツノ王国にいた私は、サーキス殿下と裁判所で落ち合って一緒に傍聴することにした。傍聴席で話を聞いてみた結果、ゼッシュは反省などしていなかった。
「僕は被害者だ! 今まで助けてやった恩を忘れて、みんな、僕を悪者にしている!」
泣きながら訴えるゼッシュを見て、これ以上、傍聴していても無駄かと思った時、ゼッシュがこちらを振り返った。私がいることにはすぐに気づけなかったようだけれど、サーキス殿下の周りには護衛がいたし、オーラがあるからか、先にサーキス殿下に気がついたようだった。そして、隣に座る私を見て目を見開いた。
「アビゲイル! 助けてくれよ! 僕たちは双子なんだ! 二人で一つだろう!?」
こんな時だけ双子をアピールするのね。
「ゼッシュ、自業自得よ。双子だからって同じ人生を歩む必要はないわ」
「僕たちの癒やしの力は二人揃って、より効果を発揮するんだ!」
本来なら裁判長が止めに入るところだけれど、私が話し終えるのを待ってくれるようだった。
「一人になることを選んだのはあなたよ。後悔するなら好きなだけすればいい。だけど、どんなに謝られても私はあなたと一緒に行きていくつもりはないわ」
私は立ち上がって、裁判長や裁判員、そして、傍聴席に座っている人たちに騒がしくしてしまったことを詫びた。その時に傍聴席に両親が座っていて、私に縋るような視線を送っていることに気がついた。もう両親がどうなっても私には関係ない。
私は二人に微笑みかけてから、サーキス殿下に話しかける。
「私はもう行くことにします」
「うん。どうせ結果はわかっていることだし、僕も帰るよ」
私たちが歩き出すと、ゼッシュが悲痛の声を上げる。
「アビゲイル! 許してくれよ! 僕がどうなっても良いと言うのか!?」
「あなただって私がどうなっても良いと思ったんでしょう? 双子だからか考え方が似ているのかもね」
「アビゲイル!」
ゼッシュは絶望的な顔で叫んだ。私はそんな彼を見て微笑すると、何も言わずにその場をあとにしたのだった。
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私たちが帰ったあとは裁判は滞りなく進み、ゼッシュは刑務所には入れられないが監視付きで他国に送られることになった。ゼッシュが送られた先は戦争に巻き込まれた一般人を診る病院で、昼夜問わずに人が運ばれてくるらしい。野戦病院に送られなかったのは、万が一、戦争に巻き込まれてゼッシュが死んでしまうことを恐れてのことだった。
やはり、どの国にもゼッシュの力は必要とされるものだからだ。奉仕活動に疲れていたゼッシュにとっては苦痛の場であり、自由時間がないため、精神的にも体力的にも辛いものとなっているようだ。
ポメラとシドロフェス殿下は予想通りに島流しにされたが、王妃陛下が手を打ったのか、無事に島にたどり着き、とりあえずは二人で生き抜こうとしているそうだ。
わがままなポメラも命があるだけマシだと言っているそうだから、シドロフェス殿下と強く生きていくのではないかと思う。
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結婚式の打ち合わせをしていた時、サーキス殿下が言った。
「そうは思いますが、立場的に厳しいでしょうね」
「一応、僕は王太子なんだけどな」
「王太子だから我慢しろと言われることもありますし、王太子妃になるのであれば、そうなることも覚悟しています」
「……あリがとう」
サーキス殿下は優しく微笑んで、私を抱きしめてくれた。
ポメラとシドロフェス殿下が上手くやっていたら、今の私はいなかった。植物を癒やせる力も目覚めなかったかもしれない。たくさんの人に迷惑をかけて傷つけ、傷ついた今だ。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
「次は間違えないと言われましても」という新作の投稿も始めましたので、ご興味ありましたら読んでやってくださいませ。
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ポメラとシドロフェス殿下は、そのまま精神的に子供な二人でした。死に直面してポメラも大人になれたようですが、今の状況では彼女の他人から羨ましがられたいという欲求が満たされないのでどうなるのか……(( ̄ー ̄)ニヤリ)
今回はシルバートレイを出せなくて申し訳ないです。
またもや、本作の完結と同時に新作を公開しております。
「次は間違えないと言われましても」になります。
こちらで出てくる婚約者が「なんやコイツ、怖い」的な人になりますので、今度こそシルバートレイが出るかも……?
そして、キャラ文芸で「あやかしのお助け屋の助手をはじめました」の連載も続けております。キャラ文芸大賞のエントリーをしていますのでよろしければ、こちらも読んでいただけますと嬉しいです!
近況ボードにも書きましたが、昨年は不幸があり新年の挨拶を控えておりましたが、昨年のお礼をこちらで。
昨年は拙作をお読みいただき、本当にあリがとうございました。読んでくださった方がいたからこそ、ここまで書くことができました。
本年も精進してまいりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。
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質問をありがとうございます。
収穫がいつできるのかわかってない状態で書いていましたが(ヒロイン目線のため)次の日くらいに収穫しています。なので戻ってきても人間の食べ物は確保できているイメージです。
とにかく人間の食べ物を優先していると思っていだだければと思います。本文に書いてある通り殺虫剤も散布していますので、逆に戻ってきたほうが良いのかなと思っております。(収穫済みなので)
あと、バッタの寿命は短いことと産卵時期もあるので戻って来ることはあっても増えはしないかなと思います。(殺虫剤で殺されているので減りはしているはずです)
ご都合主義に思えましたら申し訳ございません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お祝いのお言葉をあリがとうございます✨
ゼッシュは後悔はしても反省はしませんでした😱
ちゃぶ台くんと親方は何を考えているのやら(´∀`*)ウフフ
最後までお読みいただきあリがとうございました✨️
感想をありがとうございます。
こたつの魔力は勝てないですよね!
ぬくぬくですし、少し起き上がれば飲み食いもできてしまう!
そして飲食後はそのままごろり(´∀`*)ウフフ
親方までも虜にしてしまう魔力はすごいですね✨
そして、ぽん桔様も!
抜け出せますように(´∀`*)ウフフ