その発言、後悔しないで下さいね?

風見ゆうみ

文字の大きさ
40 / 43

37 その発言、後悔しないで下さいね?

しおりを挟む
「ラムダ様、そう言われましても、このままでは、私はどこかに連れて行かれて、取引材料にされた後に殺されて終わりだと思うのですが…」
「まだ、諦めないで下さいと言っているんです! この状況を打破する為に、1つだけ聞かせて下さい!」
「何でしょう?」
「奥様は、旦那様を愛しておられますか?」

 ラムダ様の質問に、自分の耳を疑いました。

「あ、あの、今、なんと?」
「お聞かせ下さい! 旦那様を愛しておられますか?」
「え? そんな話、今、必要ですか?」

 聞き間違いではなかったようなので、今度は私が聞いてみます。

 質問内容に驚いたのも確かですが、こんな状況で聞いてくる話なのでしょうか?
 驚いていると、旦那様が言います。

「それは俺も知りたいが、今はそんな話をしている場合じゃないだろう!」

 知りたいんですか?
 ってああ、もう!
 そんな事を思ってる場合じゃないですね!

「奥様、答えて下さい。奥様の答えによって、旦那様の弱みが他のものに変わるんです。そして、その弱みは、誰かにバレてもおかしくないものなんです! だから…、僕に見せて下さい! 奥様の旦那様への愛を…!」
「も…、もしかして…」

 旦那様の魔法を解除する条件って!

「ラムダ様に事だったんですか…!」
「奥様、あなたは嘘を付く様な方ではないと勝手ながらに信じています。僕は、姉が出来なかった事を出来る人を探していたんです!」
「ラムダ様…」

 いや、いいのですが、この場で言われましても!
 
 困惑していると、旦那様が叫びます。

「ラムダ! さっきも言ったが、今はそんな事を言っている場合ではだろう! その話は後にしろ!」
「そうよ! あなた達! 大人しくしなさい! 大人しく言う事を聞かなかったら、エレノア様が死んでしまいますよ!」
「今、そんな事をしたら、あなた達が終わりですよ」

 私が答えると、ローラ様が聞き返してきます。

「どうしてよ!? 私達はシークス様の弱みを握っているんですよ!?」
「たとえ、弱みを握っていても、言わせない様にすれば良いだけです」
「え…?」
「私を殺した時点で、あなた達は貴族殺しですから、処刑の可能性があります。もしくは僻地で一生、労働生活でしょうか…。その前に今、この場で殺されてしまう可能性もありますが、何か言い残した事とかはございますか? 私はまだあるので、殺されるのは少し待っていただきたいのですが…」
 
 出来れば、ローラ様には生きていてほしいです。
 病気や怪我で生きたくても生きれない人がいるんですから、そういう人達の為にも、捕まった後は心を入れ替えて頑張ってほしいと思うんです。

「何か、言い残した事ですって!? あるわよ! たくさんあるわ! まずは、あなたに言ってあげます!」

 ローラ様はパニックになっているのか、ダーリン様に押さえつけられたままの私の顔を見る為か、わざわざ、馬車の中から外へ出て、私を見上げて言います。

「あなたみたいに人の気持ちを考えずに、ズバズバ言う女は嫌いなのよ!」
「人の気持ちを考えていないわけではありません。ただ、言い過ぎなだけです。気分を害させてしまったなら謝ります。申し訳ございません」

 これは心からの気持ちです。
 だって、人には言われたくない言葉があるでしょうし、その言葉は人によって違うからです。
 私にとって軽い言葉であっても、ローラ様はとても傷つかれたという事でしょう。
 それでしたら、私が悪いですので謝らねばなりません。

「あなたは変わっているというよりおかしいのよ! 見た目は普通の大人しそうな女のくせに、口を開けば毒を吐くことばかり! どうせ、今まで甘やかされて育てられたんでしょう!?」
「そうですね。甘やかされて育ったかと思います」
「苦労知らずの馬鹿女! あなたなんか地獄に落ちればいいのよ!」
「そうですね。そこまで傷付けていたとしたら、地獄に落ちてもしょうがないと思います。これから悔い改めて、何とかなれば良いのですが…」

 ダーリン様も少しずつ、疲れが出てきたのか、私をつかんでいる腕が緩んできました。
 もう少ししたら、私の力でも逃げれるかもしれません。

「悔い改めたって無理です! あなたは、私なんかよりはるかに酷い事をしてきたんですから!」
「失礼ですね。犯罪には手を染めてませんよ。ところで、他に言い残した事はないんですか?」
「うるさい! もういいわよ!」
「本当にいいんですか? 悔いはないんですね?」
「ないですよ! だって、私はあなたを人質にして逃げるから捕まるわけがないんですから!」
「その発言、後悔しないで下さいね?」

 私が聞くと、ローラ様は鼻で笑ってから頷きます。

「後悔なんてするわけないでしょ」
「…そうか」

 ローラ様の言葉に旦那様が応えたと同時、周りにいた騎士の内の1人が騎士達の方に背を向けているローラ様の腕をつかみ、地面に押し倒しました。

「痛い! 何するのよ! こんな事をしてもいいと思ってるの!?」
「思ってるからやらせている」

 旦那様は冷たい声で答え、今度はダーリン様の方に鋭い視線を向けられました。

「エレノアをはなせ。お前らはもう終わりだ」
「まだだ! ローラをはなせ! はなさないと、お前の秘密を社交界にバラすぞ!」
「エレノアをはなすなら好きなようにすればいい」
「いけません、旦那様!」 

 私とラムダ様の声が重なりました。
 そして、その時に、私はラムダ様の質問に対して、まだ答えを返せていない事を思い出しました。

「ラムダ様、先程の質問のお答えを正直にさせていただきます」

 この答えがラムダ様に認めてもらえるかわかりません。
 ですが、今のままでは私は完全に足手まといです。
 魔女さんの条件は、旦那様を自分の代わりに本当に愛する事が出来る人が旦那様のそばにいる事で、その人がそうであるか、見極めるのがラムダ様だった様です。

「旦那様の事を好きなのは確かです。ただ、旦那様を愛しているかと言われると、まだ、わかりません。でも、これだけは言えます。旦那様はきっと、これからも私を大事にして、甘やかして下さるでしょう。ですから、そんな人を愛さないわけはないと思うんです!」
「どんなに辛い事があっても、旦那様を支えていく覚悟はおありですか?」
「もちろんです! 前向きなのが取り柄です!」

 ダーリン様に押さえつけられているせいで頷けませんが、ラムダ様の方を見て言うと、彼は何か言いたげな顔をしましたが、口は開かれませんでした。

 これは、どうなのでしょう?
 駄目だったのでしょうか?

「何をごちゃごちゃ言ってんだ! もう仲間に連絡するからな!」
「好きにしろ」

 ダーリン様の叫びに、旦那様が答えたかと思うと、私が声を上げる間もなく近付かれ、そして、ダーリン様の腕をつかみ剣の切っ先を私から離させると、もう片方の手で拳を作り、ダーリン様の顔面にパンチを入れられたのでした。

 すごいです!

「がっ!」

 ダーリン様が痛みで声を上げたと同時に、旦那様はダーリン様が私の首にまいていた腕を離させ、もう片方の腕を引っ張り、馬車から引きずり降ろしました。

 旦那様、戦える人だったのですね!

 そこまではカッコ良かったのですが、地面に倒れ込んだダーリン様に、旦那様が容赦なく横腹に蹴りを入れられたのです!

「いけません、旦那様!」

 慌てて、馬車から私も飛び降りて、旦那様の腕にしがみついて叫びます。

「私はもう大丈夫ですから!」
「……っ!」

 旦那様は私の方を見たかと思うと、今にも泣き出しそうな顔をされました。
 それと同時に、騎士さん達が倒れ込んでいるダーリン様を捕らえました。

「落ち着いて下さい、旦那様」

 旦那様の腕を優しく撫でると、旦那様は身体をこちらに向けたかと思うと、私を抱きしめてこられました。

 周りに人がいますのに!
 と、焦ったのですが、おかしいです。
 旦那様が犬になっていません。

「旦那様…」
「……なってない?」

 犬に、という言葉は口には出さずに、旦那様は呟きました。

「なってませんね…」

 旦那様は一度、私の身体を離した後、私を見下ろして言います。

「触れてもいいか?」
「もう触れてますね」
「茶化すな」
「申し訳…っ!?」

 触れるというので、また、さっきの様に抱きしめられるのかと思ったら、気が付いた時には、私の唇は、旦那様のそれに塞がれていたのです!

 わ、私のファーストキスが!
 こんな、大勢の前でっ!!

「う~っ!」

 ドンドンと旦那様の胸を両手で叩くと、私の口が自由になったので叫びます。

「何を考えてらっしゃるんですか!」
「エレノアには言われたくない!」

 旦那様の表情も声も怒っています。
 でも、瞳は揺れていて、私は旦那様に、とても心配をかけてしまった事に気付きました。

「あの…、申し訳ございませんでした」

 素直に謝ると、旦那様はぎゅうっと私を抱きしめてきました。
 おずおずと旦那様の背中に手を回すと、余計に腕の力が強くなってしまい、周りを見る余裕もなくなってしまったので、私達がこうしている間に、ローラ様が叫んでいた様なのですが、全く気になりませんでした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。

にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。 父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。 恋に浮かれて、剣を捨た。 コールと結婚をして初夜を迎えた。 リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。 ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。 結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。 混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。 もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと…… お読みいただき、ありがとうございます。 エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。 それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

【完結】王妃はもうここにいられません

なか
恋愛
「受け入れろ、ラツィア。側妃となって僕をこれからも支えてくれればいいだろう?」  長年王妃として支え続け、貴方の立場を守ってきた。  だけど国王であり、私の伴侶であるクドスは、私ではない女性を王妃とする。  私––ラツィアは、貴方を心から愛していた。  だからずっと、支えてきたのだ。  貴方に被せられた汚名も、寝る間も惜しんで捧げてきた苦労も全て無視をして……  もう振り向いてくれない貴方のため、人生を捧げていたのに。 「君は王妃に相応しくはない」と一蹴して、貴方は私を捨てる。  胸を穿つ悲しみ、耐え切れぬ悔しさ。  周囲の貴族は私を嘲笑している中で……私は思い出す。  自らの前世と、感覚を。 「うそでしょ…………」  取り戻した感覚が、全力でクドスを拒否する。  ある強烈な苦痛が……前世の感覚によって感じるのだ。 「むしろ、廃妃にしてください!」  長年の愛さえ潰えて、耐え切れず、そう言ってしまう程に…………    ◇◇◇  強く、前世の知識を活かして成り上がっていく女性の物語です。  ぜひ読んでくださると嬉しいです!

私は既にフラれましたので。

椎茸
恋愛
子爵令嬢ルフェルニア・シラーは、国一番の美貌を持つ幼馴染の公爵令息ユリウス・ミネルウァへの想いを断ち切るため、告白をする。ルフェルニアは、予想どおりフラれると、元来の深く悩まない性格ゆえか、気持ちを切り替えて、仕事と婚活に邁進しようとする。一方、仕事一筋で自身の感情にも恋愛事情にも疎かったユリウスは、ずっと一緒に居てくれたルフェルニアに距離を置かれたことで、感情の蓋が外れてルフェルニアの言動に一喜一憂するように…? ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。

愛すべきマリア

志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。 学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。 家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。 早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。 頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。 その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。 体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。 しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。 他サイトでも掲載しています。 表紙は写真ACより転載しました。

旦那様は離縁をお望みでしょうか

村上かおり
恋愛
 ルーベンス子爵家の三女、バーバラはアルトワイス伯爵家の次男であるリカルドと22歳の時に結婚した。  けれど最初の顔合わせの時から、リカルドは不機嫌丸出しで、王都に来てもバーバラを家に一人残して帰ってくる事もなかった。  バーバラは行き遅れと言われていた自分との政略結婚が気に入らないだろうと思いつつも、いずれはリカルドともいい関係を築けるのではないかと待ち続けていたが。

【完結】私の初恋の人に屈辱と絶望を与えたのは、大好きなお姉様でした

迦陵 れん
恋愛
「俺は君を愛さない。この結婚は政略結婚という名の契約結婚だ」 結婚式後の初夜のベッドで、私の夫となった彼は、開口一番そう告げた。 彼は元々の婚約者であった私の姉、アンジェラを誰よりも愛していたのに、私の姉はそうではなかった……。 見た目、性格、頭脳、運動神経とすべてが完璧なヘマタイト公爵令息に、グラディスは一目惚れをする。 けれど彼は大好きな姉の婚約者であり、容姿からなにから全て姉に敵わないグラディスは、瞬時に恋心を封印した。 筈だったのに、姉がいなくなったせいで彼の新しい婚約者になってしまい──。 人生イージーモードで生きてきた公爵令息が、初めての挫折を経験し、動く人形のようになってしまう。 彼のことが大好きな主人公は、冷たくされても彼一筋で思い続ける。 たとえ彼に好かれなくてもいい。 私は彼が好きだから! 大好きな人と幸せになるべく、メイドと二人三脚で頑張る健気令嬢のお話です。 ざまあされるような悪人は出ないので、ざまあはないです。 と思ったら、微ざまぁありになりました(汗)

忘れられた幼な妻は泣くことを止めました

帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。 そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。 もちろん返済する目処もない。 「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」 フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。 嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。 「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」 そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。 厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。 それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。 「お幸せですか?」 アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。 世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。 古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。 ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。 ※小説家になろう様にも投稿させていただいております。

王女殿下のモラトリアム

あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」 突然、怒鳴られたの。 見知らぬ男子生徒から。 それが余りにも突然で反応できなかったの。 この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの? わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。 先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。 お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって! 婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪ お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。 え? 違うの? ライバルって縦ロールなの? 世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。 わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら? この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。 ※設定はゆるんゆるん ※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。 ※明るいラブコメが書きたくて。 ※シャティエル王国シリーズ3作目! ※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、 『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。 上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。 ※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅! ※小説家になろうにも投稿しました。

処理中です...