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37 その発言、後悔しないで下さいね?
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「ラムダ様、そう言われましても、このままでは、私はどこかに連れて行かれて、取引材料にされた後に殺されて終わりだと思うのですが…」
「まだ、諦めないで下さいと言っているんです! この状況を打破する為に、1つだけ聞かせて下さい!」
「何でしょう?」
「奥様は、旦那様を愛しておられますか?」
ラムダ様の質問に、自分の耳を疑いました。
「あ、あの、今、なんと?」
「お聞かせ下さい! 旦那様を愛しておられますか?」
「え? そんな話、今、必要ですか?」
聞き間違いではなかったようなので、今度は私が聞いてみます。
質問内容に驚いたのも確かですが、こんな状況で聞いてくる話なのでしょうか?
驚いていると、旦那様が言います。
「それは俺も知りたいが、今はそんな話をしている場合じゃないだろう!」
知りたいんですか?
ってああ、もう!
そんな事を思ってる場合じゃないですね!
「奥様、答えて下さい。奥様の答えによって、旦那様の弱みが他のものに変わるんです。そして、その弱みは、誰かにバレてもおかしくないものなんです! だから…、僕に見せて下さい! 奥様の旦那様への愛を…!」
「も…、もしかして…」
旦那様の魔法を解除する条件って!
「ラムダ様に認められる事だったんですか…!」
「奥様、あなたは嘘を付く様な方ではないと勝手ながらに信じています。僕は、姉が出来なかった事を出来る人を探していたんです!」
「ラムダ様…」
いや、いいのですが、この場で言われましても!
困惑していると、旦那様が叫びます。
「ラムダ! さっきも言ったが、今はそんな事を言っている場合ではだろう! その話は後にしろ!」
「そうよ! あなた達! 大人しくしなさい! 大人しく言う事を聞かなかったら、エレノア様が死んでしまいますよ!」
「今、そんな事をしたら、あなた達が終わりですよ」
私が答えると、ローラ様が聞き返してきます。
「どうしてよ!? 私達はシークス様の弱みを握っているんですよ!?」
「たとえ、弱みを握っていても、言わせない様にすれば良いだけです」
「え…?」
「私を殺した時点で、あなた達は貴族殺しですから、処刑の可能性があります。もしくは僻地で一生、労働生活でしょうか…。その前に今、この場で殺されてしまう可能性もありますが、何か言い残した事とかはございますか? 私はまだあるので、殺されるのは少し待っていただきたいのですが…」
出来れば、ローラ様には生きていてほしいです。
病気や怪我で生きたくても生きれない人がいるんですから、そういう人達の為にも、捕まった後は心を入れ替えて頑張ってほしいと思うんです。
「何か、言い残した事ですって!? あるわよ! たくさんあるわ! まずは、あなたに言ってあげます!」
ローラ様はパニックになっているのか、ダーリン様に押さえつけられたままの私の顔を見る為か、わざわざ、馬車の中から外へ出て、私を見上げて言います。
「あなたみたいに人の気持ちを考えずに、ズバズバ言う女は嫌いなのよ!」
「人の気持ちを考えていないわけではありません。ただ、言い過ぎなだけです。気分を害させてしまったなら謝ります。申し訳ございません」
これは心からの気持ちです。
だって、人には言われたくない言葉があるでしょうし、その言葉は人によって違うからです。
私にとって軽い言葉であっても、ローラ様はとても傷つかれたという事でしょう。
それでしたら、私が悪いですので謝らねばなりません。
「あなたは変わっているというよりおかしいのよ! 見た目は普通の大人しそうな女のくせに、口を開けば毒を吐くことばかり! どうせ、今まで甘やかされて育てられたんでしょう!?」
「そうですね。甘やかされて育ったかと思います」
「苦労知らずの馬鹿女! あなたなんか地獄に落ちればいいのよ!」
「そうですね。そこまで傷付けていたとしたら、地獄に落ちてもしょうがないと思います。これから悔い改めて、何とかなれば良いのですが…」
ダーリン様も少しずつ、疲れが出てきたのか、私をつかんでいる腕が緩んできました。
もう少ししたら、私の力でも逃げれるかもしれません。
「悔い改めたって無理です! あなたは、私なんかよりはるかに酷い事をしてきたんですから!」
「失礼ですね。犯罪には手を染めてませんよ。ところで、他に言い残した事はないんですか?」
「うるさい! もういいわよ!」
「本当にいいんですか? 悔いはないんですね?」
「ないですよ! だって、私はあなたを人質にして逃げるから捕まるわけがないんですから!」
「その発言、後悔しないで下さいね?」
私が聞くと、ローラ様は鼻で笑ってから頷きます。
「後悔なんてするわけないでしょ」
「…そうか」
ローラ様の言葉に旦那様が応えたと同時、周りにいた騎士の内の1人が騎士達の方に背を向けているローラ様の腕をつかみ、地面に押し倒しました。
「痛い! 何するのよ! こんな事をしてもいいと思ってるの!?」
「思ってるからやらせている」
旦那様は冷たい声で答え、今度はダーリン様の方に鋭い視線を向けられました。
「エレノアをはなせ。お前らはもう終わりだ」
「まだだ! ローラをはなせ! はなさないと、お前の秘密を社交界にバラすぞ!」
「エレノアをはなすなら好きなようにすればいい」
「いけません、旦那様!」
私とラムダ様の声が重なりました。
そして、その時に、私はラムダ様の質問に対して、まだ答えを返せていない事を思い出しました。
「ラムダ様、先程の質問のお答えを正直にさせていただきます」
この答えがラムダ様に認めてもらえるかわかりません。
ですが、今のままでは私は完全に足手まといです。
魔女さんの条件は、旦那様を自分の代わりに本当に愛する事が出来る人が旦那様のそばにいる事で、その人がそうであるか、見極めるのがラムダ様だった様です。
「旦那様の事を好きなのは確かです。ただ、旦那様を愛しているかと言われると、まだ、わかりません。でも、これだけは言えます。旦那様はきっと、これからも私を大事にして、甘やかして下さるでしょう。ですから、そんな人を愛さないわけはないと思うんです!」
「どんなに辛い事があっても、旦那様を支えていく覚悟はおありですか?」
「もちろんです! 前向きなのが取り柄です!」
ダーリン様に押さえつけられているせいで頷けませんが、ラムダ様の方を見て言うと、彼は何か言いたげな顔をしましたが、口は開かれませんでした。
これは、どうなのでしょう?
駄目だったのでしょうか?
「何をごちゃごちゃ言ってんだ! もう仲間に連絡するからな!」
「好きにしろ」
ダーリン様の叫びに、旦那様が答えたかと思うと、私が声を上げる間もなく近付かれ、そして、ダーリン様の腕をつかみ剣の切っ先を私から離させると、もう片方の手で拳を作り、ダーリン様の顔面にパンチを入れられたのでした。
すごいです!
「がっ!」
ダーリン様が痛みで声を上げたと同時に、旦那様はダーリン様が私の首にまいていた腕を離させ、もう片方の腕を引っ張り、馬車から引きずり降ろしました。
旦那様、戦える人だったのですね!
そこまではカッコ良かったのですが、地面に倒れ込んだダーリン様に、旦那様が容赦なく横腹に蹴りを入れられたのです!
「いけません、旦那様!」
慌てて、馬車から私も飛び降りて、旦那様の腕にしがみついて叫びます。
「私はもう大丈夫ですから!」
「……っ!」
旦那様は私の方を見たかと思うと、今にも泣き出しそうな顔をされました。
それと同時に、騎士さん達が倒れ込んでいるダーリン様を捕らえました。
「落ち着いて下さい、旦那様」
旦那様の腕を優しく撫でると、旦那様は身体をこちらに向けたかと思うと、私を抱きしめてこられました。
周りに人がいますのに!
と、焦ったのですが、おかしいです。
旦那様が犬になっていません。
「旦那様…」
「……なってない?」
犬に、という言葉は口には出さずに、旦那様は呟きました。
「なってませんね…」
旦那様は一度、私の身体を離した後、私を見下ろして言います。
「触れてもいいか?」
「もう触れてますね」
「茶化すな」
「申し訳…っ!?」
触れるというので、また、さっきの様に抱きしめられるのかと思ったら、気が付いた時には、私の唇は、旦那様のそれに塞がれていたのです!
わ、私のファーストキスが!
こんな、大勢の前でっ!!
「う~っ!」
ドンドンと旦那様の胸を両手で叩くと、私の口が自由になったので叫びます。
「何を考えてらっしゃるんですか!」
「エレノアには言われたくない!」
旦那様の表情も声も怒っています。
でも、瞳は揺れていて、私は旦那様に、とても心配をかけてしまった事に気付きました。
「あの…、申し訳ございませんでした」
素直に謝ると、旦那様はぎゅうっと私を抱きしめてきました。
おずおずと旦那様の背中に手を回すと、余計に腕の力が強くなってしまい、周りを見る余裕もなくなってしまったので、私達がこうしている間に、ローラ様が叫んでいた様なのですが、全く気になりませんでした。
「まだ、諦めないで下さいと言っているんです! この状況を打破する為に、1つだけ聞かせて下さい!」
「何でしょう?」
「奥様は、旦那様を愛しておられますか?」
ラムダ様の質問に、自分の耳を疑いました。
「あ、あの、今、なんと?」
「お聞かせ下さい! 旦那様を愛しておられますか?」
「え? そんな話、今、必要ですか?」
聞き間違いではなかったようなので、今度は私が聞いてみます。
質問内容に驚いたのも確かですが、こんな状況で聞いてくる話なのでしょうか?
驚いていると、旦那様が言います。
「それは俺も知りたいが、今はそんな話をしている場合じゃないだろう!」
知りたいんですか?
ってああ、もう!
そんな事を思ってる場合じゃないですね!
「奥様、答えて下さい。奥様の答えによって、旦那様の弱みが他のものに変わるんです。そして、その弱みは、誰かにバレてもおかしくないものなんです! だから…、僕に見せて下さい! 奥様の旦那様への愛を…!」
「も…、もしかして…」
旦那様の魔法を解除する条件って!
「ラムダ様に認められる事だったんですか…!」
「奥様、あなたは嘘を付く様な方ではないと勝手ながらに信じています。僕は、姉が出来なかった事を出来る人を探していたんです!」
「ラムダ様…」
いや、いいのですが、この場で言われましても!
困惑していると、旦那様が叫びます。
「ラムダ! さっきも言ったが、今はそんな事を言っている場合ではだろう! その話は後にしろ!」
「そうよ! あなた達! 大人しくしなさい! 大人しく言う事を聞かなかったら、エレノア様が死んでしまいますよ!」
「今、そんな事をしたら、あなた達が終わりですよ」
私が答えると、ローラ様が聞き返してきます。
「どうしてよ!? 私達はシークス様の弱みを握っているんですよ!?」
「たとえ、弱みを握っていても、言わせない様にすれば良いだけです」
「え…?」
「私を殺した時点で、あなた達は貴族殺しですから、処刑の可能性があります。もしくは僻地で一生、労働生活でしょうか…。その前に今、この場で殺されてしまう可能性もありますが、何か言い残した事とかはございますか? 私はまだあるので、殺されるのは少し待っていただきたいのですが…」
出来れば、ローラ様には生きていてほしいです。
病気や怪我で生きたくても生きれない人がいるんですから、そういう人達の為にも、捕まった後は心を入れ替えて頑張ってほしいと思うんです。
「何か、言い残した事ですって!? あるわよ! たくさんあるわ! まずは、あなたに言ってあげます!」
ローラ様はパニックになっているのか、ダーリン様に押さえつけられたままの私の顔を見る為か、わざわざ、馬車の中から外へ出て、私を見上げて言います。
「あなたみたいに人の気持ちを考えずに、ズバズバ言う女は嫌いなのよ!」
「人の気持ちを考えていないわけではありません。ただ、言い過ぎなだけです。気分を害させてしまったなら謝ります。申し訳ございません」
これは心からの気持ちです。
だって、人には言われたくない言葉があるでしょうし、その言葉は人によって違うからです。
私にとって軽い言葉であっても、ローラ様はとても傷つかれたという事でしょう。
それでしたら、私が悪いですので謝らねばなりません。
「あなたは変わっているというよりおかしいのよ! 見た目は普通の大人しそうな女のくせに、口を開けば毒を吐くことばかり! どうせ、今まで甘やかされて育てられたんでしょう!?」
「そうですね。甘やかされて育ったかと思います」
「苦労知らずの馬鹿女! あなたなんか地獄に落ちればいいのよ!」
「そうですね。そこまで傷付けていたとしたら、地獄に落ちてもしょうがないと思います。これから悔い改めて、何とかなれば良いのですが…」
ダーリン様も少しずつ、疲れが出てきたのか、私をつかんでいる腕が緩んできました。
もう少ししたら、私の力でも逃げれるかもしれません。
「悔い改めたって無理です! あなたは、私なんかよりはるかに酷い事をしてきたんですから!」
「失礼ですね。犯罪には手を染めてませんよ。ところで、他に言い残した事はないんですか?」
「うるさい! もういいわよ!」
「本当にいいんですか? 悔いはないんですね?」
「ないですよ! だって、私はあなたを人質にして逃げるから捕まるわけがないんですから!」
「その発言、後悔しないで下さいね?」
私が聞くと、ローラ様は鼻で笑ってから頷きます。
「後悔なんてするわけないでしょ」
「…そうか」
ローラ様の言葉に旦那様が応えたと同時、周りにいた騎士の内の1人が騎士達の方に背を向けているローラ様の腕をつかみ、地面に押し倒しました。
「痛い! 何するのよ! こんな事をしてもいいと思ってるの!?」
「思ってるからやらせている」
旦那様は冷たい声で答え、今度はダーリン様の方に鋭い視線を向けられました。
「エレノアをはなせ。お前らはもう終わりだ」
「まだだ! ローラをはなせ! はなさないと、お前の秘密を社交界にバラすぞ!」
「エレノアをはなすなら好きなようにすればいい」
「いけません、旦那様!」
私とラムダ様の声が重なりました。
そして、その時に、私はラムダ様の質問に対して、まだ答えを返せていない事を思い出しました。
「ラムダ様、先程の質問のお答えを正直にさせていただきます」
この答えがラムダ様に認めてもらえるかわかりません。
ですが、今のままでは私は完全に足手まといです。
魔女さんの条件は、旦那様を自分の代わりに本当に愛する事が出来る人が旦那様のそばにいる事で、その人がそうであるか、見極めるのがラムダ様だった様です。
「旦那様の事を好きなのは確かです。ただ、旦那様を愛しているかと言われると、まだ、わかりません。でも、これだけは言えます。旦那様はきっと、これからも私を大事にして、甘やかして下さるでしょう。ですから、そんな人を愛さないわけはないと思うんです!」
「どんなに辛い事があっても、旦那様を支えていく覚悟はおありですか?」
「もちろんです! 前向きなのが取り柄です!」
ダーリン様に押さえつけられているせいで頷けませんが、ラムダ様の方を見て言うと、彼は何か言いたげな顔をしましたが、口は開かれませんでした。
これは、どうなのでしょう?
駄目だったのでしょうか?
「何をごちゃごちゃ言ってんだ! もう仲間に連絡するからな!」
「好きにしろ」
ダーリン様の叫びに、旦那様が答えたかと思うと、私が声を上げる間もなく近付かれ、そして、ダーリン様の腕をつかみ剣の切っ先を私から離させると、もう片方の手で拳を作り、ダーリン様の顔面にパンチを入れられたのでした。
すごいです!
「がっ!」
ダーリン様が痛みで声を上げたと同時に、旦那様はダーリン様が私の首にまいていた腕を離させ、もう片方の腕を引っ張り、馬車から引きずり降ろしました。
旦那様、戦える人だったのですね!
そこまではカッコ良かったのですが、地面に倒れ込んだダーリン様に、旦那様が容赦なく横腹に蹴りを入れられたのです!
「いけません、旦那様!」
慌てて、馬車から私も飛び降りて、旦那様の腕にしがみついて叫びます。
「私はもう大丈夫ですから!」
「……っ!」
旦那様は私の方を見たかと思うと、今にも泣き出しそうな顔をされました。
それと同時に、騎士さん達が倒れ込んでいるダーリン様を捕らえました。
「落ち着いて下さい、旦那様」
旦那様の腕を優しく撫でると、旦那様は身体をこちらに向けたかと思うと、私を抱きしめてこられました。
周りに人がいますのに!
と、焦ったのですが、おかしいです。
旦那様が犬になっていません。
「旦那様…」
「……なってない?」
犬に、という言葉は口には出さずに、旦那様は呟きました。
「なってませんね…」
旦那様は一度、私の身体を離した後、私を見下ろして言います。
「触れてもいいか?」
「もう触れてますね」
「茶化すな」
「申し訳…っ!?」
触れるというので、また、さっきの様に抱きしめられるのかと思ったら、気が付いた時には、私の唇は、旦那様のそれに塞がれていたのです!
わ、私のファーストキスが!
こんな、大勢の前でっ!!
「う~っ!」
ドンドンと旦那様の胸を両手で叩くと、私の口が自由になったので叫びます。
「何を考えてらっしゃるんですか!」
「エレノアには言われたくない!」
旦那様の表情も声も怒っています。
でも、瞳は揺れていて、私は旦那様に、とても心配をかけてしまった事に気付きました。
「あの…、申し訳ございませんでした」
素直に謝ると、旦那様はぎゅうっと私を抱きしめてきました。
おずおずと旦那様の背中に手を回すと、余計に腕の力が強くなってしまい、周りを見る余裕もなくなってしまったので、私達がこうしている間に、ローラ様が叫んでいた様なのですが、全く気になりませんでした。
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