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2 突撃する公爵夫人 ①
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気がついた時、私はドレッサーの椅子に座っていた。
突然の場面の転換に驚き、私は何度か目を瞬かせたあと、自分がどこにいるのか確認しようと、周りを見回した。
暖炉や棚の上にある燭台の蝋燭に火が灯いており、ベッドの横に置かれているランタンの灯りが、部屋の中を暖かく照らしている。
壁時計を見ると、時刻は9時を指していた。
天蓋付きのベッドにカントリー柄のソファ。木製の書き物机に本がびっしり詰まった五段の本棚を確認し、ここが自分の部屋だと確信した。
この部屋にいるということは、私は助かったんだろうか。
いや、そうだったとしても、目を覚ますならベッドの上よね。
目の前にある三面鏡の中の自分を見つめる。ピンク色のネグリジェ姿の私は、毒を飲まされて瀕死状態になった人間の顔色とは思えないほどに血色が良く、肌や髪はツヤツヤしていた。
毛先の痛みがひどかったため、最近髪を切ったはずなのに、腰までだった長さがお尻まで伸びている。
どういうこと?
毒にやられて、長い間、眠ってしまっていたの?
……もしかしたら、今まで長い夢を見ていたんだろうか。
――夢だったとしたら、本当に嫌な夢だ。
仲が良くなかったとはいえ、実の妹と、未来を共にするはずの夫に裏切られ、お腹に宿った命と共に殺されてしまった。
お腹を攻撃されたくなくて抵抗したつもりが、結局は意味がなかった。
「嫌な夢を見ちゃったわ。怖がらせてごめんなさいね」
夢を共有しているかはわからないが、私は自分のお腹を優しく触りながら話しかけた。
すると、窓際からかたんと音がした。目を向けると、書物机の引き出しが少しだけ開いていて、中から光が放たれている。
「なんなの?」
鍵付きの引き出しが勝手に開いただけでなく、光っているのも恐怖でしかない。
だが、その引き出しの中には、私にとって大事なものが入っていた。
それは、生前の母が書いてくれていた私宛ての手紙だ。
いや、意味のあることが書かれているわけではないから、手紙とは言えない。
引き出しに近づき、光の元である青色の押し花付きの白い封筒を手に取ると、光は消えた。
封筒の中には三枚の便箋が入っている。
一枚目には【愛するソラリアへ】。
二枚目は何も書かれていない。
三枚目に【母より】。
たった、それだけしか書かれていない手紙。
火で炙ってみれば文字が浮かび上がるかもしれないと試してみたが、空白部分は変化しなかった。
お父様宛の手紙には今までありがとうという言葉や娘を頼むなど書かれていたのに、私には何のメッセージも残してくれなかった。
それでも、手紙を捨てることはできず、十五年以上、大切に保管してきた。
今、私の目には母からのメッセージが読み取れるようになっていた。
「……どういうことなの?」
手紙を持つ手が震え、目の前の光景が信じられず、現実かどうか確かめるために誰かを呼ぼうと呼び鈴を鳴らそうとした。
でも、そうしなかった。
読み始めてすぐに、母からの警告文があった。
【この手紙は魔力に反応するようになっているの。あなたも学園で勉強したと思うけれど、魔法使い以外の人間に、魔力があることを知られてはならない。だから、この手紙を読んでも、人には話さないようにしてね】
私はベッドに座り、お母様からの手紙を読み始めた。
お父様だけでなく、お母様の家系も魔法使いだった。私はお母様の血を色濃く受け継いでいて、生まれた時から、魔法を使うことができる魔力を持っていた。
魔力があれば殺されてしまう。
そう思ったお母様は、私の魔力を魔法で封印していた。このことは、お父様にも隠していたそうだ。
この手紙を読めるようになったのは、なぜなのか。
そう考えた時、パーティーのことが頭に浮かんだ。
やはり、私は殺されていた。それで、お母様がかけてくれた魔法が解けてしまい、手紙が読めるようになったんだわ。
でも、どうして生きているの?
解毒魔法をかけてもらったなら助かる可能性はあるけれど、そんな魔法を使える人はいないはず。
私の疑問に答えるように、二枚目に書かれていたのは、お母様の先祖は「時戻しの魔法」を使えるということだった。
時戻しの魔法というのは、その名の通り時を巻き戻すことができる。
ただ、色々と制限があった。
魔法使い以外の人間に、自分が魔法を使えることが分かってしまうと、防衛本能が働き、魔力が消滅してしまう。
病気で亡くなった人を助けるために時を戻すことはできない。
魔法は一日に一回しか使えず、一番のネックは、自分のためではなく、誰かのためにしか使えないということだった。
それなら、どうして私は生き返ったの?
もしかして、お母様が万が一の時のために、時戻しの魔法をかけてくれていたとか?
手紙を何度読み返しても、私の時間が戻った理由はわからなかった。
でも、もういいわ。私は人生をやり直すことができるんだもの。普通の人よりも幸せなんだわ。
三枚目に綴られていた、お母様からの私を想う言葉に、生きていく活力をもらった私は、今、自分がやれることをやっていくことに決めた。
「魔法のことは少しずつ知っていきましょう。まずは、今日がいつなのか、日にちを確認しないといけないわ」
時戻しの魔法は魔法使いの間でも禁忌の魔法であり、使える回数以外にも制限が多かった。
その一つが、自分ではない誰かのためになら時を戻せるが、時を戻るのは自分だが、自分のためには時を戻せない。
巻き戻すことができる時間にも制限があり、魔法を使う日の一年前までしか戻ることができない。
たしか、一年前だと私たちが結婚したばかりだ。
もし、結婚していなければ白紙にできるかもしれない。
希望を胸に、呼び鈴を手に取って鳴らす。
すぐに扉がノックされる音が聞こえ、浮かない表情のパンナが現れた。
パンナは私が生まれていない頃から、レイハート公爵家に勤めている。ふくよかな体型で笑顔がとても可愛らしい、中年のメイドだ。
いつも温和な笑みを浮かべている彼女だが、今日は浮かない顔をしている。
「どうしたの? 体調でも悪いの?」
「いえ……、あの、何か御用でしょうか? 旦那様でしたら、今日は仕事でお忙しいそうで、ソラリア様には先に眠っていてほしいと……」
パンナの声が尻すぼみになっていく。
「気にしなくていいわ。それよりも今日は何日だったかしら」
私の質問を聞いたパンナは、目を大きく見開いた。
「え、えっと、パンナ? どうかしたの?」
「い、いえ。その、今日はお疲れのようですし、初夜ではありますが、旦那様のおっしゃる通り、お眠りになったほうがよろしいかと思います」
「初夜? 今日は初夜の日なの!?」
「は、はい。そうでございます」
パンナは困惑した表情で、何度もうなずいた。
ああ。もう。あと一日早ければ結婚しなくて済んだのに!
それにしても、パンナの様子が変だわ。
ロガンが初夜に私を一人にするなら怒っていてもおかしくない。それなのに、今の彼女は悲しみに満ちた表情に見える。
巻き戻る前の初夜は、たしか虚しい気持ちになりながら、一人で眠ったはず。
そういえば、ロガンとソレイユはいつから浮気していたのかしら。
まさか、今も一緒にいるの?
「ねえ、パンナ。ロガンは執務室にいるのよね?」
「あ……、その」
パンナは焦った顔をして、視線を彷徨わせた。
ロガンから真実を話さないように命令されているのかもしれないわね。
ということは、今頃、二人は浮気の真っ最中かもしれないわ。
たまに、ロガンは仕事が忙しいといって朝方に寝室にやって来ることがあった。
手伝うと言っても頑なに聞き入れてくれなかったのは、手伝ってもらうことがなかったからなのね。
「そうだわ! ロガンかソレイユの部屋に行きましょう!」
「ええっ!?」
私の宣言を聞いたパンナが、驚きの声を上げた。
浮気現場を押さえられれば、早いうちに離婚することができる。
正直に言うと、ソレイユばかり贔屓していたお父様のレイハート公爵家を守りたいわけではない。
ただ、短い間ではあるが、私は公爵代理として頑張ってきた。善良な領民をロガンやソレイユに任せたくなかった。
悲しんだり反省するのはあとでもできる。
私は必死に止めようとするパンナに「責任は私が取るから心配しないで」と声を掛け、まずは、ソレイユの部屋に向かうことに決め、急いでネグリジェから部屋着に着替えることにした。
突然の場面の転換に驚き、私は何度か目を瞬かせたあと、自分がどこにいるのか確認しようと、周りを見回した。
暖炉や棚の上にある燭台の蝋燭に火が灯いており、ベッドの横に置かれているランタンの灯りが、部屋の中を暖かく照らしている。
壁時計を見ると、時刻は9時を指していた。
天蓋付きのベッドにカントリー柄のソファ。木製の書き物机に本がびっしり詰まった五段の本棚を確認し、ここが自分の部屋だと確信した。
この部屋にいるということは、私は助かったんだろうか。
いや、そうだったとしても、目を覚ますならベッドの上よね。
目の前にある三面鏡の中の自分を見つめる。ピンク色のネグリジェ姿の私は、毒を飲まされて瀕死状態になった人間の顔色とは思えないほどに血色が良く、肌や髪はツヤツヤしていた。
毛先の痛みがひどかったため、最近髪を切ったはずなのに、腰までだった長さがお尻まで伸びている。
どういうこと?
毒にやられて、長い間、眠ってしまっていたの?
……もしかしたら、今まで長い夢を見ていたんだろうか。
――夢だったとしたら、本当に嫌な夢だ。
仲が良くなかったとはいえ、実の妹と、未来を共にするはずの夫に裏切られ、お腹に宿った命と共に殺されてしまった。
お腹を攻撃されたくなくて抵抗したつもりが、結局は意味がなかった。
「嫌な夢を見ちゃったわ。怖がらせてごめんなさいね」
夢を共有しているかはわからないが、私は自分のお腹を優しく触りながら話しかけた。
すると、窓際からかたんと音がした。目を向けると、書物机の引き出しが少しだけ開いていて、中から光が放たれている。
「なんなの?」
鍵付きの引き出しが勝手に開いただけでなく、光っているのも恐怖でしかない。
だが、その引き出しの中には、私にとって大事なものが入っていた。
それは、生前の母が書いてくれていた私宛ての手紙だ。
いや、意味のあることが書かれているわけではないから、手紙とは言えない。
引き出しに近づき、光の元である青色の押し花付きの白い封筒を手に取ると、光は消えた。
封筒の中には三枚の便箋が入っている。
一枚目には【愛するソラリアへ】。
二枚目は何も書かれていない。
三枚目に【母より】。
たった、それだけしか書かれていない手紙。
火で炙ってみれば文字が浮かび上がるかもしれないと試してみたが、空白部分は変化しなかった。
お父様宛の手紙には今までありがとうという言葉や娘を頼むなど書かれていたのに、私には何のメッセージも残してくれなかった。
それでも、手紙を捨てることはできず、十五年以上、大切に保管してきた。
今、私の目には母からのメッセージが読み取れるようになっていた。
「……どういうことなの?」
手紙を持つ手が震え、目の前の光景が信じられず、現実かどうか確かめるために誰かを呼ぼうと呼び鈴を鳴らそうとした。
でも、そうしなかった。
読み始めてすぐに、母からの警告文があった。
【この手紙は魔力に反応するようになっているの。あなたも学園で勉強したと思うけれど、魔法使い以外の人間に、魔力があることを知られてはならない。だから、この手紙を読んでも、人には話さないようにしてね】
私はベッドに座り、お母様からの手紙を読み始めた。
お父様だけでなく、お母様の家系も魔法使いだった。私はお母様の血を色濃く受け継いでいて、生まれた時から、魔法を使うことができる魔力を持っていた。
魔力があれば殺されてしまう。
そう思ったお母様は、私の魔力を魔法で封印していた。このことは、お父様にも隠していたそうだ。
この手紙を読めるようになったのは、なぜなのか。
そう考えた時、パーティーのことが頭に浮かんだ。
やはり、私は殺されていた。それで、お母様がかけてくれた魔法が解けてしまい、手紙が読めるようになったんだわ。
でも、どうして生きているの?
解毒魔法をかけてもらったなら助かる可能性はあるけれど、そんな魔法を使える人はいないはず。
私の疑問に答えるように、二枚目に書かれていたのは、お母様の先祖は「時戻しの魔法」を使えるということだった。
時戻しの魔法というのは、その名の通り時を巻き戻すことができる。
ただ、色々と制限があった。
魔法使い以外の人間に、自分が魔法を使えることが分かってしまうと、防衛本能が働き、魔力が消滅してしまう。
病気で亡くなった人を助けるために時を戻すことはできない。
魔法は一日に一回しか使えず、一番のネックは、自分のためではなく、誰かのためにしか使えないということだった。
それなら、どうして私は生き返ったの?
もしかして、お母様が万が一の時のために、時戻しの魔法をかけてくれていたとか?
手紙を何度読み返しても、私の時間が戻った理由はわからなかった。
でも、もういいわ。私は人生をやり直すことができるんだもの。普通の人よりも幸せなんだわ。
三枚目に綴られていた、お母様からの私を想う言葉に、生きていく活力をもらった私は、今、自分がやれることをやっていくことに決めた。
「魔法のことは少しずつ知っていきましょう。まずは、今日がいつなのか、日にちを確認しないといけないわ」
時戻しの魔法は魔法使いの間でも禁忌の魔法であり、使える回数以外にも制限が多かった。
その一つが、自分ではない誰かのためになら時を戻せるが、時を戻るのは自分だが、自分のためには時を戻せない。
巻き戻すことができる時間にも制限があり、魔法を使う日の一年前までしか戻ることができない。
たしか、一年前だと私たちが結婚したばかりだ。
もし、結婚していなければ白紙にできるかもしれない。
希望を胸に、呼び鈴を手に取って鳴らす。
すぐに扉がノックされる音が聞こえ、浮かない表情のパンナが現れた。
パンナは私が生まれていない頃から、レイハート公爵家に勤めている。ふくよかな体型で笑顔がとても可愛らしい、中年のメイドだ。
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「いえ……、あの、何か御用でしょうか? 旦那様でしたら、今日は仕事でお忙しいそうで、ソラリア様には先に眠っていてほしいと……」
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ロガンが初夜に私を一人にするなら怒っていてもおかしくない。それなのに、今の彼女は悲しみに満ちた表情に見える。
巻き戻る前の初夜は、たしか虚しい気持ちになりながら、一人で眠ったはず。
そういえば、ロガンとソレイユはいつから浮気していたのかしら。
まさか、今も一緒にいるの?
「ねえ、パンナ。ロガンは執務室にいるのよね?」
「あ……、その」
パンナは焦った顔をして、視線を彷徨わせた。
ロガンから真実を話さないように命令されているのかもしれないわね。
ということは、今頃、二人は浮気の真っ最中かもしれないわ。
たまに、ロガンは仕事が忙しいといって朝方に寝室にやって来ることがあった。
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「そうだわ! ロガンかソレイユの部屋に行きましょう!」
「ええっ!?」
私の宣言を聞いたパンナが、驚きの声を上げた。
浮気現場を押さえられれば、早いうちに離婚することができる。
正直に言うと、ソレイユばかり贔屓していたお父様のレイハート公爵家を守りたいわけではない。
ただ、短い間ではあるが、私は公爵代理として頑張ってきた。善良な領民をロガンやソレイユに任せたくなかった。
悲しんだり反省するのはあとでもできる。
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