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3 突撃する公爵夫人 ②
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寝室で眠っているはずの私が廊下を歩いているため、すれ違う使用人は驚いた顔をして私を見つめている。
この様子を見ると、ロガンとソレイユの浮気を使用人たちは知っていたけれど、私に話していなかったみたいね。
前回はロガンの言葉を信じて、寝室で一人で眠っていた。
公爵代理として、公爵夫人として、仕事に集中してたから、二人が浮気をするなんて思いもよらなかった。
――鈍いにも程があるわよね。
夫がいつもオドオドしていたのは、気弱な性格だと思い込んでいた。そんな人に強く言うのも良くない。
そう思って、言わなければならないこと以外は優しくしていた。
彼はただ、浮気がバレるのではないかと怯えていただけだったのに。
「あ、あの、ソラリア様! ソレイユ様はもうお眠りになっているかと……」
パンナが必死にとめてくることが、余計に怪しく感じられた。
私がソレイユの部屋の近くで立ち止まると、パンナは安堵の表情を浮かべた。
「パンナ、あなたにお願いがあるの」
「……どのようなことでしょうか」
「私のためだと思って嘘をつくのはやめてほしいの。それは、あなたがそう思っているだけで、私にとっては良くないことかもしれない」
「ソラリア様、本当は気づいていらしたのですか?」
目を潤ませているパンナを見て、私は気づかないうちに、彼女を悲しませていたのだとわかった。
「最近、気づいたの」
二人に未来で殺されたなんて言えなかった。
苦笑して答えると、パンナは辺りを見回し、廊下に誰もいないことを確認してから小声で話し始める。
「皆、ロガン様から口止めされているのです」
「……彼は今日から住み始めるのに、みんなに口止めするってどういうこと? 二人の関係は私が思っている以上に昔からなの?」
ソレイユは私よりも優位に立ちたがる子だった。お父様が亡くなって仕事で忙しくしている間に、ロガンに近づいたんだろうか。
「ソラリア様がいつ気づかれたかはわかりませんが、お二人の関係は、先代の旦那様がお亡くなりになる前からでございます」
「……父が認めていたということ?」
「そうです」
パンナは悲しげに眉尻を下げてうなずいた。
二人の浮気を認めるなんて、父はなぜ、そんなにも私を嫌っていたんだろう。
しかも、浮気をする人を自分の跡継ぎにしようとしていたなんて信じられない。
「話してくれてありがとう。あなたから聞いたとは言わないわ。言い逃れのできない証拠をつかむだけよ」
パンナの勤務時間は過ぎていた。彼女を巻き込みたくないから、何も知らないことにしてもらい、今日は仕事を終えてもらった。
一人でソレイユの部屋の前に着き、見張りをしている兵士に声を掛ける。
「ご苦労さま。ソレイユは中にいるかしら」
「えっ? あ、いらっしゃいますが、絶対に声を掛けるなと言われていまして、できればお話は明日にしたほうが……」
「急ぎの用なのよ」
私は苦笑してソレイユの部屋の扉を叩いた。
ノックに対しての返事はなく、返ってきたのは男女の嬌声らしきものだった。
殺される前なら、この事実を知ればかなりのショックだったでしょう。
今となっては気持ち悪いという感情と、どうすれば二人を殴っても合法になるのかという考えだけだ。
あ、裸で家から追い出すのもいいかもしれない。
こんなことを考えていると、兵士が心配そうな顔で声をかけてくれた。
「ソラリア様、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないわ」
「あ、あの、きっと誤解です」
若い兵士は私を気遣ってくれているのか、泣きそうな顔になって言った。
「ありがとう。傷ついているわけじゃなくて、怒っているのよ」
「え?」
聞き返された時、執事が焦った顔で駆け寄ってきた。
「ソラリア様、大変です! お客様がいらっしゃっています」
「お客様って、今は夜よ。帰ってもらいなさい」
「それが……、その、お断りするにはちょっと」
「公爵家の人間が断れないってどういうことよ」
詳しく話を聞こうかと思ったが、今はロガンとソレイユの浮気現場を押さえたかった。お客様には悪いが、待ってもらうことにした。
「わかったわ。応接室に通して、当主が来るまでに少し時間がかかると伝えてちょうだい」
「あの、先方はソラリア様にお会いしたいとおっしゃっています」
「私に?」
こんな時間に先触れもなく訪ねてくるような友人はいない。いや、それとも切羽詰まった状況なのかしら。
「なるべく急ぐわ」
「お願いいたします」
執事は深々と頭を下げると、踵を返して走り去っていく。その姿を見送ったあと、私は早速、仕事を済ませることにした。
「鍵はかかっているの?」
「はい」
突然問いかけられ、きょとんとした顔でうなずく兵士に微笑み、私は持ってきていたスペアキーで、静かに鍵を開けた。
そして、躊躇うことなく扉を開いた。
「うわあっ!」
「ちょっとなんなの!?」
部屋の中は薄暗いが、ベッド近くのランタンに火が灯っているため、裸の二人がベッドの上で重なっている姿ははっきりと見えた。
覚悟をしていたはずなのに、怒りで血が沸き立ったかと思うくらい、体が熱い。
駄目よ。冷静でいないとソレイユが面白がるだけだ。
怒りを抑えるため、すぐに言葉が発せないでいると、ソレイユはシーツで体を隠して叫ぶ。
「お姉様! たとえ姉であっても妹の部屋の鍵を開けて入っていいものじゃないわ!」
「こうでもしないと、浮気しているなんて認めないでしょう?」
「私たちのこと、知っていたの?」
「そうね」
知らなかったとは言いたくなかったし、今は知っている。
曖昧な答えを返すと、ソレイユの表情が歪んだ。
「なんで知ってるのよ!」
「ソラリア! 誤解、誤解なんだよ!」
私が答える前に、ベッドの近くに脱ぎ捨ててあった下着を履いて、ロガンが涙目で近づいてきた。
その格好でよく誤解なんて言えるものだわ。
「誤解? あなたが浮気なんてしないと思っていたことが間違っていたと言いたいの?」
「違うんだ!」
「ああ、そう。あなたと私が結婚したんじゃなくて、あなたとソレイユが結婚したのかしら? 私一人が誤解していたというわけね」「違う! 僕が愛しているのは君だけなんだ!」
「嘘をつくのはやめて。私は今からお客様の応対をしてくるから、それまでに服を着ておいて。その後に離婚について話しましょう」
背を向けて歩き出そうとした時、背後からロガンの叫ぶ声が聞こえた。
「嫌だぁぁっ!」
子供のように大声で泣き叫んだロガンは、私に飛びかかろうとした。
驚きで身を引くと同時に、私は誰かに腕を引っ張られた。
ロガンは私がいた場所にダイブし、その勢いで近くの壁にぶつかって、顔面を強打した。
「あの」
助けてくれた人物に礼を言おうとして振り返る。艶のある肩より少し長い黒髪を後ろに一つにまとめた若い男性が、私を見つめて微笑んだ。
「咄嗟に腕をつかんでしまった。余計なことをしてしまったのならごめんね」
「い、いえ。助けていただき、ありがとうございます」
耳に心地好いバリトンボイスで囁かれ、私は自分よりも頭一つ分背の高い彼を見つめて礼を言った。
どうして、この方がここにいるの?
私が問いかける前に、部屋から出てきたソレイユが、私の背中を優しく撫でる青年の名を呼ぶ。
「イライアス殿下! どうしてこちらに? も、もしかして、私に会いにきてくださったのですか?」
「夜分遅くにやって来ただけでなく、勝手に邸内を動き回ってごめんね。ソラリア……、いや、今はまだレイハート公爵夫人か。彼女とどうしても話がしたくてね」
私たちの前に現れたのは、イライアス・オビアン。
バクタ王国の第三王子で、笑顔が可愛らしい美青年だ。
一時期、ソレイユが熱を上げていたことや、彼とは年が近いこともあり、社交場で何度も話をしたことがあった。
……そうか。ソレイユが大人しくなったのは、ロガンと関係を持ち始めたからなのね。
余計なことを考えていると、イライアス殿下が私に手を合わせて謝る。
「ソラリア、本当にごめんね。非礼はいくらでも詫びるよ。ただ、君に少しでも早く話したいことがあるんだ」
「……もしかして、ロガンとソレイユの件でしょうか」
「そうだけど、もしかして、二人のことを知ってたの?」
目を丸くするイライアス殿下を見た私は、自分が私の時を戻した人物が誰か分かった気がした。
この様子を見ると、ロガンとソレイユの浮気を使用人たちは知っていたけれど、私に話していなかったみたいね。
前回はロガンの言葉を信じて、寝室で一人で眠っていた。
公爵代理として、公爵夫人として、仕事に集中してたから、二人が浮気をするなんて思いもよらなかった。
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「あ、あの、ソラリア様! ソレイユ様はもうお眠りになっているかと……」
パンナが必死にとめてくることが、余計に怪しく感じられた。
私がソレイユの部屋の近くで立ち止まると、パンナは安堵の表情を浮かべた。
「パンナ、あなたにお願いがあるの」
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目を潤ませているパンナを見て、私は気づかないうちに、彼女を悲しませていたのだとわかった。
「最近、気づいたの」
二人に未来で殺されたなんて言えなかった。
苦笑して答えると、パンナは辺りを見回し、廊下に誰もいないことを確認してから小声で話し始める。
「皆、ロガン様から口止めされているのです」
「……彼は今日から住み始めるのに、みんなに口止めするってどういうこと? 二人の関係は私が思っている以上に昔からなの?」
ソレイユは私よりも優位に立ちたがる子だった。お父様が亡くなって仕事で忙しくしている間に、ロガンに近づいたんだろうか。
「ソラリア様がいつ気づかれたかはわかりませんが、お二人の関係は、先代の旦那様がお亡くなりになる前からでございます」
「……父が認めていたということ?」
「そうです」
パンナは悲しげに眉尻を下げてうなずいた。
二人の浮気を認めるなんて、父はなぜ、そんなにも私を嫌っていたんだろう。
しかも、浮気をする人を自分の跡継ぎにしようとしていたなんて信じられない。
「話してくれてありがとう。あなたから聞いたとは言わないわ。言い逃れのできない証拠をつかむだけよ」
パンナの勤務時間は過ぎていた。彼女を巻き込みたくないから、何も知らないことにしてもらい、今日は仕事を終えてもらった。
一人でソレイユの部屋の前に着き、見張りをしている兵士に声を掛ける。
「ご苦労さま。ソレイユは中にいるかしら」
「えっ? あ、いらっしゃいますが、絶対に声を掛けるなと言われていまして、できればお話は明日にしたほうが……」
「急ぎの用なのよ」
私は苦笑してソレイユの部屋の扉を叩いた。
ノックに対しての返事はなく、返ってきたのは男女の嬌声らしきものだった。
殺される前なら、この事実を知ればかなりのショックだったでしょう。
今となっては気持ち悪いという感情と、どうすれば二人を殴っても合法になるのかという考えだけだ。
あ、裸で家から追い出すのもいいかもしれない。
こんなことを考えていると、兵士が心配そうな顔で声をかけてくれた。
「ソラリア様、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないわ」
「あ、あの、きっと誤解です」
若い兵士は私を気遣ってくれているのか、泣きそうな顔になって言った。
「ありがとう。傷ついているわけじゃなくて、怒っているのよ」
「え?」
聞き返された時、執事が焦った顔で駆け寄ってきた。
「ソラリア様、大変です! お客様がいらっしゃっています」
「お客様って、今は夜よ。帰ってもらいなさい」
「それが……、その、お断りするにはちょっと」
「公爵家の人間が断れないってどういうことよ」
詳しく話を聞こうかと思ったが、今はロガンとソレイユの浮気現場を押さえたかった。お客様には悪いが、待ってもらうことにした。
「わかったわ。応接室に通して、当主が来るまでに少し時間がかかると伝えてちょうだい」
「あの、先方はソラリア様にお会いしたいとおっしゃっています」
「私に?」
こんな時間に先触れもなく訪ねてくるような友人はいない。いや、それとも切羽詰まった状況なのかしら。
「なるべく急ぐわ」
「お願いいたします」
執事は深々と頭を下げると、踵を返して走り去っていく。その姿を見送ったあと、私は早速、仕事を済ませることにした。
「鍵はかかっているの?」
「はい」
突然問いかけられ、きょとんとした顔でうなずく兵士に微笑み、私は持ってきていたスペアキーで、静かに鍵を開けた。
そして、躊躇うことなく扉を開いた。
「うわあっ!」
「ちょっとなんなの!?」
部屋の中は薄暗いが、ベッド近くのランタンに火が灯っているため、裸の二人がベッドの上で重なっている姿ははっきりと見えた。
覚悟をしていたはずなのに、怒りで血が沸き立ったかと思うくらい、体が熱い。
駄目よ。冷静でいないとソレイユが面白がるだけだ。
怒りを抑えるため、すぐに言葉が発せないでいると、ソレイユはシーツで体を隠して叫ぶ。
「お姉様! たとえ姉であっても妹の部屋の鍵を開けて入っていいものじゃないわ!」
「こうでもしないと、浮気しているなんて認めないでしょう?」
「私たちのこと、知っていたの?」
「そうね」
知らなかったとは言いたくなかったし、今は知っている。
曖昧な答えを返すと、ソレイユの表情が歪んだ。
「なんで知ってるのよ!」
「ソラリア! 誤解、誤解なんだよ!」
私が答える前に、ベッドの近くに脱ぎ捨ててあった下着を履いて、ロガンが涙目で近づいてきた。
その格好でよく誤解なんて言えるものだわ。
「誤解? あなたが浮気なんてしないと思っていたことが間違っていたと言いたいの?」
「違うんだ!」
「ああ、そう。あなたと私が結婚したんじゃなくて、あなたとソレイユが結婚したのかしら? 私一人が誤解していたというわけね」「違う! 僕が愛しているのは君だけなんだ!」
「嘘をつくのはやめて。私は今からお客様の応対をしてくるから、それまでに服を着ておいて。その後に離婚について話しましょう」
背を向けて歩き出そうとした時、背後からロガンの叫ぶ声が聞こえた。
「嫌だぁぁっ!」
子供のように大声で泣き叫んだロガンは、私に飛びかかろうとした。
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ロガンは私がいた場所にダイブし、その勢いで近くの壁にぶつかって、顔面を強打した。
「あの」
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「い、いえ。助けていただき、ありがとうございます」
耳に心地好いバリトンボイスで囁かれ、私は自分よりも頭一つ分背の高い彼を見つめて礼を言った。
どうして、この方がここにいるの?
私が問いかける前に、部屋から出てきたソレイユが、私の背中を優しく撫でる青年の名を呼ぶ。
「イライアス殿下! どうしてこちらに? も、もしかして、私に会いにきてくださったのですか?」
「夜分遅くにやって来ただけでなく、勝手に邸内を動き回ってごめんね。ソラリア……、いや、今はまだレイハート公爵夫人か。彼女とどうしても話がしたくてね」
私たちの前に現れたのは、イライアス・オビアン。
バクタ王国の第三王子で、笑顔が可愛らしい美青年だ。
一時期、ソレイユが熱を上げていたことや、彼とは年が近いこともあり、社交場で何度も話をしたことがあった。
……そうか。ソレイユが大人しくなったのは、ロガンと関係を持ち始めたからなのね。
余計なことを考えていると、イライアス殿下が私に手を合わせて謝る。
「ソラリア、本当にごめんね。非礼はいくらでも詫びるよ。ただ、君に少しでも早く話したいことがあるんだ」
「……もしかして、ロガンとソレイユの件でしょうか」
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