5 / 62
5 王子と使い魔 ②
しおりを挟む
魔法使いに詳しくない私のために、イライアス殿下は丁寧に説明してくれた。
私の頭の上にいたのは、羊の形をした使い魔だった。
私たちの住む世界には使い魔と呼ばれるものが存在する。
簡単に言えばペットを使役しているようなもので、大体、動物の姿をしているそうだ。
主人が誕生すると同時に生まれ、主人のために動いてくれるのだが、どんな動きをするかは使い魔によって違うらしい。
共通している力もあり、私たちが住む国の使い魔は、主人の魔力を隠す役割をすることらしい。
基本、使い魔は主人の命令を聞くものだが、赤ちゃんの時など、主人に自分自身を守る力がない時や、魔法使いだという自覚がない間は使い魔が守ってくれる。
この使い魔の本能的なものは魔法使い刈り後に生まれたのではないかと言われているそうだ。
魔力の有無を確認する魔道具を使われた場合、その時だけ使い魔が魔力を全て吸い取ってくれるため、無しと判断されるらしく、魔法使いが絶滅しないように考えられたのではないかと教えてくれた。
生まれてすぐに魔力の有無の検査があるから、その時に引っかからないようにしてくれているみたい。
物心つく前から、魔力がある人間は使い魔が見えるようになる。
大体、子供の頃に使い魔を認識し、名前をつけた時点で使い魔は主人の言うことを聞くようになり、その時に関係性が変わる。
私の使い魔は羊で【べェ】という名前がついていた。
一歳の頃に私が決めたようだが、まったく記憶になかった。
ちなみになぜ、私がつけたのかわかったかというと、ベェが私の子供の頃の記憶を思い出させてくれたからだ。
たぶん、ベェベェ鳴いているから、ベェ! と真似しただけなんだろうけれど、ベェは自分の名前だと勘違いしたようだ。
安易すぎる名前なので、ベェは気に入っていないかと思ったが、名を呼ぶと「ベェ」と嬉しそうに返事をして、頬ずりしてくれるので、気に入ってくれているみたい。
ベェは私の手のひら二つ分くらいの大きさで、犬のルピたちより少しだけ大きい。
重さについては、彼らの気分で変わるらしく、怒っている時だけものすごく重くなるそうだ。
ベェとルピは相性がいいらしく、イライアス殿下が話してくれている間、テーブルの上で楽しそうにじゃれ合っていた。
王太子殿下の使い魔である黒猫のクロロは、二匹を見つめるだけで参加しない。
王太子殿下曰く、彼女は気位が高いので、人にはなかなか心を開かないのだそうだ。
ぜひとも仲良くなって、撫で撫でさせていただきたいが、王太子殿下の使い魔だから、そう簡単に会えるわけではない。
撫でさせてもらうのは、一生無理かもしれないわね。
ランタンの灯りが弱くなったせいで、部屋の中が薄暗いからか、クロロが私を見つめる目は真ん丸で、本当に可愛い。
にこりと微笑むと、クロロはぷいと顔を背けた。
「どうしてベェはシルバートレイを背負っているんだろう」
テーブルの上に載っているベェの頭を、人差し指で撫でながら、イライアス殿下が首を傾げた。
そうなのよね。
ベェはシルバートレイを亀の甲羅のように背中にくっつけている。
「何か理由があると思うが、レイハート公爵夫人は、ベェと意思疎通はできないのか」
「聞いてみたいんですけど、意思疎通の仕方がわかりません」
王太子殿下に問われた私は、首を横に振った。
私が不安そうな顔をしたからか、イライアス殿下は微笑んで励ましてくれる。
「ベェの存在に気がついたのがさっきだから難しいんだと思う。接していくうちに、ベェの言いたいことがわかってくると思うし、ベェは君の言うことを理解しているから安心していいよ」
「ありがとうございます」
お礼を言った時、背後の壁にかけられている柱時計が十一時を知らせた。
時計を見たイライアス殿下が焦った顔になった。
「もう、こんな時間か。さすがに帰らなくちゃ駄目だね」
「そうだが、大事な話をしていないぞ」
「そうでした」
王太子殿下に指摘されたイライアス殿下は座り直すと、真剣な表情で私を見つめる。
「新婚の君にこんなことを言うのは失礼だとわかっている。でも、君のためなんだ」
「どんなお話でしょうか」
躊躇うようにイライアス殿下は間を置いたあと、重い口を開いた。
「……離婚したほうがいい。それから、妹との同居もやめたほうがいいと思う」
どうして、彼がそんなことを言うのか。
殺される前の私なら、なぜそんなことを言われなければならないのかと、言い返していたかもしれない。
イライアス殿下の表情は、そう言われるだろうと身構えているようにも見える。
「助言いただき、ありがとうございます。離婚も妹を追い出すことも、明日には行動しようと思っておりました」
「……え?」
イライアス殿下は、私の答えにかなり驚いた様子だ。それは王太子殿下も同じで明らかに動揺している。
時戻しの魔法をかけてくれたのは、イライアス殿下か王太子殿下のどちらかだろう。
でも、時戻しの魔法をかけた人間だけが過去に戻れるはずなのに、どうして、私に記憶があるのか。
二人はそのことに驚いているのだろうと思った。
それは私も同じ気持ちだ。
お母様の手紙にあった通りなら、巻き戻るのはイライアス殿下か王太子殿下だけのはずだ。
イライアス殿下たちの場合は、どちらかから話を聞いて納得しているのだと思う。
「イライアス殿下は、魔法が使えるのですよね?」
「……うん。そうだけど、何か気になることでもあるの?」
「その、どんな魔法が使えるのか気になったんです」
「色々だよ。得意なのは回復魔法かな」
訝しげな表情でイライアス殿下は答えると、私に尋ねる。
「もしかして、君は殺された時の記憶があるのか?」
「実は」
私が答えようとした時、ルピと遊んでいたベェがイライアス殿下の顔の前に飛んでいき「ベェェー」と鳴いた。
私の頭の上にいたのは、羊の形をした使い魔だった。
私たちの住む世界には使い魔と呼ばれるものが存在する。
簡単に言えばペットを使役しているようなもので、大体、動物の姿をしているそうだ。
主人が誕生すると同時に生まれ、主人のために動いてくれるのだが、どんな動きをするかは使い魔によって違うらしい。
共通している力もあり、私たちが住む国の使い魔は、主人の魔力を隠す役割をすることらしい。
基本、使い魔は主人の命令を聞くものだが、赤ちゃんの時など、主人に自分自身を守る力がない時や、魔法使いだという自覚がない間は使い魔が守ってくれる。
この使い魔の本能的なものは魔法使い刈り後に生まれたのではないかと言われているそうだ。
魔力の有無を確認する魔道具を使われた場合、その時だけ使い魔が魔力を全て吸い取ってくれるため、無しと判断されるらしく、魔法使いが絶滅しないように考えられたのではないかと教えてくれた。
生まれてすぐに魔力の有無の検査があるから、その時に引っかからないようにしてくれているみたい。
物心つく前から、魔力がある人間は使い魔が見えるようになる。
大体、子供の頃に使い魔を認識し、名前をつけた時点で使い魔は主人の言うことを聞くようになり、その時に関係性が変わる。
私の使い魔は羊で【べェ】という名前がついていた。
一歳の頃に私が決めたようだが、まったく記憶になかった。
ちなみになぜ、私がつけたのかわかったかというと、ベェが私の子供の頃の記憶を思い出させてくれたからだ。
たぶん、ベェベェ鳴いているから、ベェ! と真似しただけなんだろうけれど、ベェは自分の名前だと勘違いしたようだ。
安易すぎる名前なので、ベェは気に入っていないかと思ったが、名を呼ぶと「ベェ」と嬉しそうに返事をして、頬ずりしてくれるので、気に入ってくれているみたい。
ベェは私の手のひら二つ分くらいの大きさで、犬のルピたちより少しだけ大きい。
重さについては、彼らの気分で変わるらしく、怒っている時だけものすごく重くなるそうだ。
ベェとルピは相性がいいらしく、イライアス殿下が話してくれている間、テーブルの上で楽しそうにじゃれ合っていた。
王太子殿下の使い魔である黒猫のクロロは、二匹を見つめるだけで参加しない。
王太子殿下曰く、彼女は気位が高いので、人にはなかなか心を開かないのだそうだ。
ぜひとも仲良くなって、撫で撫でさせていただきたいが、王太子殿下の使い魔だから、そう簡単に会えるわけではない。
撫でさせてもらうのは、一生無理かもしれないわね。
ランタンの灯りが弱くなったせいで、部屋の中が薄暗いからか、クロロが私を見つめる目は真ん丸で、本当に可愛い。
にこりと微笑むと、クロロはぷいと顔を背けた。
「どうしてベェはシルバートレイを背負っているんだろう」
テーブルの上に載っているベェの頭を、人差し指で撫でながら、イライアス殿下が首を傾げた。
そうなのよね。
ベェはシルバートレイを亀の甲羅のように背中にくっつけている。
「何か理由があると思うが、レイハート公爵夫人は、ベェと意思疎通はできないのか」
「聞いてみたいんですけど、意思疎通の仕方がわかりません」
王太子殿下に問われた私は、首を横に振った。
私が不安そうな顔をしたからか、イライアス殿下は微笑んで励ましてくれる。
「ベェの存在に気がついたのがさっきだから難しいんだと思う。接していくうちに、ベェの言いたいことがわかってくると思うし、ベェは君の言うことを理解しているから安心していいよ」
「ありがとうございます」
お礼を言った時、背後の壁にかけられている柱時計が十一時を知らせた。
時計を見たイライアス殿下が焦った顔になった。
「もう、こんな時間か。さすがに帰らなくちゃ駄目だね」
「そうだが、大事な話をしていないぞ」
「そうでした」
王太子殿下に指摘されたイライアス殿下は座り直すと、真剣な表情で私を見つめる。
「新婚の君にこんなことを言うのは失礼だとわかっている。でも、君のためなんだ」
「どんなお話でしょうか」
躊躇うようにイライアス殿下は間を置いたあと、重い口を開いた。
「……離婚したほうがいい。それから、妹との同居もやめたほうがいいと思う」
どうして、彼がそんなことを言うのか。
殺される前の私なら、なぜそんなことを言われなければならないのかと、言い返していたかもしれない。
イライアス殿下の表情は、そう言われるだろうと身構えているようにも見える。
「助言いただき、ありがとうございます。離婚も妹を追い出すことも、明日には行動しようと思っておりました」
「……え?」
イライアス殿下は、私の答えにかなり驚いた様子だ。それは王太子殿下も同じで明らかに動揺している。
時戻しの魔法をかけてくれたのは、イライアス殿下か王太子殿下のどちらかだろう。
でも、時戻しの魔法をかけた人間だけが過去に戻れるはずなのに、どうして、私に記憶があるのか。
二人はそのことに驚いているのだろうと思った。
それは私も同じ気持ちだ。
お母様の手紙にあった通りなら、巻き戻るのはイライアス殿下か王太子殿下だけのはずだ。
イライアス殿下たちの場合は、どちらかから話を聞いて納得しているのだと思う。
「イライアス殿下は、魔法が使えるのですよね?」
「……うん。そうだけど、何か気になることでもあるの?」
「その、どんな魔法が使えるのか気になったんです」
「色々だよ。得意なのは回復魔法かな」
訝しげな表情でイライアス殿下は答えると、私に尋ねる。
「もしかして、君は殺された時の記憶があるのか?」
「実は」
私が答えようとした時、ルピと遊んでいたベェがイライアス殿下の顔の前に飛んでいき「ベェェー」と鳴いた。
1,159
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄されたので北の港を発展させたら
ふわふわ
恋愛
王立学園の卒業舞踏会。
公爵令嬢アリアベルは、王太子カルディオンから突然の婚約破棄を告げられる。
「真実の愛を見つけた」
そう言って王太子が選んだのは、涙を流す義妹ヴィオレッタだった。
王都から追い出され、すべてを失った――
はずだった。
アリアベルが向かったのは、王国の北にある小さな港町。
しかし彼女の手腕によって港は急速に発展し、やがて王国最大の交易港へと変わっていく。
一方その頃、王太子と義妹は王都で好き勝手に振る舞っていたが――
やがてすべてが崩れ始める。
王太子は国外追放。
義妹は社交界から追放され修道院送り。
そして気づいた頃には、北の港こそが王国の中心になっていた。
「私はもう誰のものでもありません」
これは、婚約破棄された令嬢が自分の人生を取り戻し、
王国の未来を変えていく物語。
そして――
彼女の隣には、いつしか新しい王太子の姿があった。
婚約破棄から始まる、逆転ざまぁロマンス。✨
婚約破棄されたので頑張るのをやめました 〜昼寝と紅茶だけの公爵令嬢なのに、なぜか全部うまくいきます〜あ
鍛高譚
恋愛
王太子から婚約破棄された衝撃で階段から落ちた公爵令嬢シャル・ド・ネ・アルベール。
目覚めた彼女は、なんと前世の記憶——ブラック企業で働き詰めだったOL・佐伯ゆかりとしての人生を思い出してしまう。
無理して働いた末に過労死した前世の反省から、シャルは決意する。
「もう頑張らない。今度の人生は“好き”と“昼寝”だけで満たしますわ!」
貴族としての特権をフル活用し、ワイン造りやスイーツ作りなど“趣味”の延長でゆるゆる領地改革。
気づけば国王にも称賛され、周囲の評価はうなぎのぼり!?
一方、彼女を見下していた王太子と“真実の愛()”の令嬢は社交界で大炎上。
誰もざまぁされろなんて言ってないのに……勝手に転がり落ちていく元関係者たち。
本人はただ紅茶とスコーンを楽しんでいるだけなのに――
そんな“努力しない系”令嬢が、理想の白い結婚相手と出会い、
甘くてふわふわ、そしてちょっぴり痛快な自由ライフを満喫する
ざまぁ(他力本願)×スローライフ×ちょっと恋愛な物語です♪
『婚約破棄された公爵令嬢ですが、王国を救ったので新しい王太子に求婚されました
しおしお
恋愛
王立学園の卒業舞踏会。
公爵令嬢ルシエラ・ノクティスは、婚約者である王太子エドガルドから突然の公開婚約破棄を宣言される。
理由は――
「真実の愛を見つけたから」。
隣には涙を浮かべる令嬢ヴィオレッタ。
ルシエラは“冷酷な悪女”として断罪され、社交界から追い出されてしまう。
だが、その婚約破棄こそが――
王国を揺るがす大事件の始まりだった。
王家の信用は崩れ、銀行は倒れ、商人は逃げ、王都は混乱に包まれていく。
そんな中、静かに動き始めたのは――追放されたはずのルシエラ。
冷静な知性と圧倒的な手腕で王国の危機を次々と解決していく彼女の姿に、
やがて王国中の人々が気づき始める。
「この国を救っているのは誰なのか」を。
一方、ルシエラを捨てた元王太子と“真実の愛”の令嬢は、
次々と暴かれる罪と崩壊していく地位に追い詰められていき――。
そして彼女の隣に立ったのは、冷静で鋭い眼差しを持つ辺境伯ローデリック。
「君がこの国を救うなら、俺は君の隣に立つ」
婚約破棄から始まる、
王国最大級のざまぁ逆転劇。
追放された公爵令嬢が王国を救い、
転落した王太子の代わりに――
新しい王太子妃になるまでの物語。
【完結】本日、私の妹のことが好きな婚約者と結婚いたしました
音芽 心
恋愛
私は今日、幼い頃から大好きだった人と結婚式を挙げる。
____私の妹のことが昔から好きな婚約者と、だ。
だから私は決めている。
この白い結婚を一年で終わらせて、彼を解放してあげることを。
彼の気持ちを直接聞いたことはないけれど……きっとその方が、彼も喜ぶだろうから。
……これは、恋を諦めていた令嬢が、本当の幸せを掴むまでの物語。
婚約辞退いたします。だってこの国、沈みますもの
鍛高譚
恋愛
「婚約はお断りいたします――この国は近い将来、崩壊しますので」
そう言い放ったのは、社交界でも目立たない子爵令嬢、マリン・アクアリウム。
ある日、とある舞踏会に突如現れた王太子ガイア殿下。
誰もが驚く中、なんと彼はマリンに婚約を申し出る。
周囲は騒然。「子爵令嬢が王太子妃!?」「断る理由などないはず!」
――だが、彼女は断った。「この国は、もうすぐ滅びます」――と。
そんな不吉な言葉を口にしたことで、彼女は“狂言癖のある嘘つき令嬢”と噂され、
家族にさえ見放され、ついには国外追放の身に。
だが、彼女の予言は本物だった――
数年後、王国に未曾有の大災厄が迫る。
国土が崩れ、海に沈む都市。人々が絶望する中、思い出されるのは、
あの舞踏会でただひとり“滅び”を告げた少女の名。
「彼女なら、この国を救えるかもしれない……」
皮肉にも“追放令嬢”マリンは、再び王都に呼び戻され、
滅びゆく国で最後の希望として担ぎ上げられる。
信じてもらえなかった過去。
それでも人々の命を守ろうと奔走するマリン。
そして、王子ガイアが差し伸べた、あの日と変わらぬ手。
――たとえ国が滅んでも、あなたとともに歩んでいきたい。
両親に溺愛されて育った妹の顛末
葉柚
恋愛
皇太子妃になるためにと厳しく育てられた私、エミリアとは違い、本来私に与えられるはずだった両親からの愛までも注ぎ込まれて溺愛され育てられた妹のオフィーリア。
オフィーリアは両親からの過剰な愛を受けて愛らしく育ったが、過剰な愛を受けて育ったために次第に世界は自分のためにあると勘違いするようになってしまい……。
「お姉さまはずるいわ。皇太子妃になっていずれはこの国の妃になるのでしょう?」
「私も、この国の頂点に立つ女性になりたいわ。」
「ねえ、お姉さま。私の方が皇太子妃に相応しいと思うの。代わってくださらない?」
妹の要求は徐々にエスカレートしていき、最後には……。
【完結済】王女に夢中な婚約者様、さようなら 〜自分を取り戻したあとの学園生活は幸せです! 〜
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
王立学園への入学をきっかけに、領地の屋敷から王都のタウンハウスへと引っ越した、ハートリー伯爵家の令嬢ロザリンド。婚約者ルパートとともに始まるはずの学園生活を楽しみにしていた。
けれど現実は、王女殿下のご機嫌を取るための、ルパートからの理不尽な命令の連続。
「かつらと黒縁眼鏡の着用必須」「王女殿下より目立つな」「見目の良い男性、高位貴族の子息らと会話をするな」……。
ルパートから渡された「禁止事項一覧表」に縛られ、ロザリンドは期待とは真逆の、暗黒の学園生活を送ることに。
そんな日々の中での唯一の救いとなったのは、友人となってくれた冷静で聡明な公爵令嬢、ノエリスの存在だった。
学期末、ロザリンドはついにルパートの怒りを買い、婚約破棄を言い渡される。
けれど、深く傷つきながら長期休暇を迎えたロザリンドのもとに届いたのは、兄の友人であり王国騎士団に属する公爵令息クライヴからの婚約の申し出だった。
暗黒の一学期が嘘のように、幸せな長期休暇を過ごしたロザリンド。けれど新学期を迎えると、エメライン王女が接触してきて……。
※10万文字超えそうなので長編に変更します。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる