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第15話 恋愛は自由?
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「兄さん、いい加減にして下さい!」
リーズン殿下が扉を開ける事なく叫ぶと、扉の向こうからキズレイ殿下の声が返ってくる。
「意地悪しないで開けてくれよ! レイア様に会った時の興奮が忘れられないんだ! 好みのタイプに出会えたんだよ! 可愛さは足りないかもしれない。綺麗じゃなくてもいい! だから」
「兄さん! あなたはセレン殿下との縁談がすすんでいます。何より、レイア様はディル殿下の婚約者です。ターリー国とリビンノ国の兵力の違いを知らないんですか!」
「へ、兵力? どうして、そんな話が…?」
焦った声が聞こえて、私とディルは思わず顔を見合わせた。
「本当に何も考えてないんだな。今まで王太子にしようとして育ててきたはずだろうに、どうしてこんな事になるんだ…?」
「陛下はだいぶ前から気付いておられたのかもしれませんね…。だから、リーズン殿下を厳しく育てられたのかも…」
ディルは私の言葉を聞いて唸る。
「気持ちはわからんでもないが、そうなると、キズレイ殿下が気の毒になってくるな。しっかりした教育を受けさせていたら、また違ったかもしれないんだろ?」
「それはそうかもしれませんが…」
私とディルがこんな話をしている間も、キズレイ殿下とリーズン殿下の会話は続いている。
「僕は戦えないぞ! 僕にあるのは美しさだけだ! もちろん、僕の美しさに驚いて戦意を喪失させるという自信はあるが…」
「戦場は命懸けなんですよ? 戦意を喪失した時点で終わりですから、普通はそんな事になりません! 大体、兄さんが馬鹿な事を言わなければいいだけの話なんです!」
「リーズン! お前が僕の事を嫌っているのはわかっている! そして、それはしょうがないという事も。リーズンは僕の兄弟のくせに醜すぎる! それは顔だけじゃない、心もだ!」
キズレイ殿下の言葉にディルが眉根を寄せたので、彼に話しかける。
「駄目です。最低な事を言っているのは確かですが、私達は来客なんですから、首をつっこむわけにはいきません。もちろん、明らかにリーズン殿下が不利になったりした時は考えても良いかもですが…」
「でも、キズレイ殿下はレイアの事をどうにかしようとしてるんだぞ? 黙ってるわけにはいかないだろ」
「わかっています。でも、それについてはリーズン殿下が対応なさってくださるはずです」
そう言って、リーズン殿下に視線を移した時、リーズン殿下が口を開いた。
「兄さんにそんな事を言われても、もう傷付かなくなりました。兄弟である事は確かですが、あまりにも勝手なことばかり…。あなたのせいで、リビンノ国の品位が疑われるという事を理解できないんですか?」
「品位などなくても、僕は美しいからいいんだ! 可愛いは正義というように、綺麗も正義なんだ!」
「兄さん、そう思うことが悪いとは言いませんが、人の好みはそれぞれです。決めつけてはいけません。お願いですから、ワガママや考えを人に押し付けるのは、せめて身内だけにして下さい」
リーズン殿下は、キズレイ殿下を切り捨てるつもりではないのね。
もしかすると、リーズン殿下が私を呼んだのは今までのキズレイ殿下は国際問題になる様な事はしてこなかったけれど、私の件は見過ごせなかったから、許してほしいとのお願いしたかったのかもしれないわね。
昨日のパーティーも私に興味を持たなければ、他国の人間は私とディルだけだから、大した問題にはならずに終わる事ができるかもしれない。
だって、キズレイ殿下の事を変わった人だとは思ったけれど、まだ見て見ぬふりをできる範囲内だったもの。
もちろん、問題視する人もいるだろうけれど、ディルは平民の暮らしになれているから、そこまで礼儀に関してうるさくない。
昨日のパーティーを成功させて、キズレイ殿下に実績をつけさせて、城に残す様にしようと思われていたのなら、申し訳ないわ。
「……リーズン、もう嫉妬はやめてくれ!」
「嫉妬なんかじゃありません! もう兄さんと話す事はありません! 兄さんを部屋に帰らせてくれ!」
リーズン殿下が悲痛な声で叫ぶと、キズレイ殿下の焦る声が聞こえた。
「え、ちょっ、どうして腕をつかむんだ? や、やめてくれ! まだ、僕の話は終わってないんだ!」
キズレイ殿下の叫び声は少しずつ遠ざかっていき、全く聞こえなくなったところで、リーズン殿下は大きく息を吐き、扉にもたれかかった。
「大丈夫か?」
「大丈夫ですか?」
慌てて、ディルと私が立ち上がると、リーズン殿下が「申し訳ございません」と、力ない笑みを浮かべて頷いた、その時だった。
「リーズン! いい加減にしろ! 恋愛くらい自由にさせてやれ!」
キズレイ殿下よりもかなり低い男性の声が聞こえ、リーズン殿下はびくりと肩を震わせた。
「お…、叔父上…? どうしてここに? あなたは別邸から出るなと言われているはずです!」
「王妃陛下から内密に呼ばれたから来ただけだ! それより、さっき、キズレイから聞いたぞ! 恋愛は自由なんだ! 婚約者がいようが妻がいようが夫がいようが関係ない! 出会うタイミングが違っただけだ! 好きなようにさせてやるんだ!」
どうやら、話題のキズレイ殿下の本当のお父様がいらっしゃったようだった。
謹慎していないといけないのに出てきたという事?
王妃陛下が呼んだってどういう事なの?
「この国、大丈夫か?」
「大丈夫ではないかもしれませんが、今、現在、リーズン殿下の叔父にあたるイテイサ様は元王族で爵位も放棄されたはずです。王妃陛下に呼び出されたとはいえ、リーズン殿下に対して、とっていい態度ではありませんし、来客の前でなんて非常識過ぎます」
「自分から罰を与えられにきたという事か」
ディルは目を細めて呆れた様に言った。
外部の人間がどうこういう問題ではないのかもしれないけれど、リーズン殿下の悲壮な顔を見ていたら黙っていられないわ。
それはディルも同じ考えだったのか、私よりも先に扉に向かって歩き出した。
とにかく、イテイサ様にはさっさと王妃陛下の元に行ってもらう事にしましょう。
他の問題については、後で、国王陛下とお話させていただかないと!
そうじゃないと、まともな人が苦労するだけだわ!
リーズン殿下が扉を開ける事なく叫ぶと、扉の向こうからキズレイ殿下の声が返ってくる。
「意地悪しないで開けてくれよ! レイア様に会った時の興奮が忘れられないんだ! 好みのタイプに出会えたんだよ! 可愛さは足りないかもしれない。綺麗じゃなくてもいい! だから」
「兄さん! あなたはセレン殿下との縁談がすすんでいます。何より、レイア様はディル殿下の婚約者です。ターリー国とリビンノ国の兵力の違いを知らないんですか!」
「へ、兵力? どうして、そんな話が…?」
焦った声が聞こえて、私とディルは思わず顔を見合わせた。
「本当に何も考えてないんだな。今まで王太子にしようとして育ててきたはずだろうに、どうしてこんな事になるんだ…?」
「陛下はだいぶ前から気付いておられたのかもしれませんね…。だから、リーズン殿下を厳しく育てられたのかも…」
ディルは私の言葉を聞いて唸る。
「気持ちはわからんでもないが、そうなると、キズレイ殿下が気の毒になってくるな。しっかりした教育を受けさせていたら、また違ったかもしれないんだろ?」
「それはそうかもしれませんが…」
私とディルがこんな話をしている間も、キズレイ殿下とリーズン殿下の会話は続いている。
「僕は戦えないぞ! 僕にあるのは美しさだけだ! もちろん、僕の美しさに驚いて戦意を喪失させるという自信はあるが…」
「戦場は命懸けなんですよ? 戦意を喪失した時点で終わりですから、普通はそんな事になりません! 大体、兄さんが馬鹿な事を言わなければいいだけの話なんです!」
「リーズン! お前が僕の事を嫌っているのはわかっている! そして、それはしょうがないという事も。リーズンは僕の兄弟のくせに醜すぎる! それは顔だけじゃない、心もだ!」
キズレイ殿下の言葉にディルが眉根を寄せたので、彼に話しかける。
「駄目です。最低な事を言っているのは確かですが、私達は来客なんですから、首をつっこむわけにはいきません。もちろん、明らかにリーズン殿下が不利になったりした時は考えても良いかもですが…」
「でも、キズレイ殿下はレイアの事をどうにかしようとしてるんだぞ? 黙ってるわけにはいかないだろ」
「わかっています。でも、それについてはリーズン殿下が対応なさってくださるはずです」
そう言って、リーズン殿下に視線を移した時、リーズン殿下が口を開いた。
「兄さんにそんな事を言われても、もう傷付かなくなりました。兄弟である事は確かですが、あまりにも勝手なことばかり…。あなたのせいで、リビンノ国の品位が疑われるという事を理解できないんですか?」
「品位などなくても、僕は美しいからいいんだ! 可愛いは正義というように、綺麗も正義なんだ!」
「兄さん、そう思うことが悪いとは言いませんが、人の好みはそれぞれです。決めつけてはいけません。お願いですから、ワガママや考えを人に押し付けるのは、せめて身内だけにして下さい」
リーズン殿下は、キズレイ殿下を切り捨てるつもりではないのね。
もしかすると、リーズン殿下が私を呼んだのは今までのキズレイ殿下は国際問題になる様な事はしてこなかったけれど、私の件は見過ごせなかったから、許してほしいとのお願いしたかったのかもしれないわね。
昨日のパーティーも私に興味を持たなければ、他国の人間は私とディルだけだから、大した問題にはならずに終わる事ができるかもしれない。
だって、キズレイ殿下の事を変わった人だとは思ったけれど、まだ見て見ぬふりをできる範囲内だったもの。
もちろん、問題視する人もいるだろうけれど、ディルは平民の暮らしになれているから、そこまで礼儀に関してうるさくない。
昨日のパーティーを成功させて、キズレイ殿下に実績をつけさせて、城に残す様にしようと思われていたのなら、申し訳ないわ。
「……リーズン、もう嫉妬はやめてくれ!」
「嫉妬なんかじゃありません! もう兄さんと話す事はありません! 兄さんを部屋に帰らせてくれ!」
リーズン殿下が悲痛な声で叫ぶと、キズレイ殿下の焦る声が聞こえた。
「え、ちょっ、どうして腕をつかむんだ? や、やめてくれ! まだ、僕の話は終わってないんだ!」
キズレイ殿下の叫び声は少しずつ遠ざかっていき、全く聞こえなくなったところで、リーズン殿下は大きく息を吐き、扉にもたれかかった。
「大丈夫か?」
「大丈夫ですか?」
慌てて、ディルと私が立ち上がると、リーズン殿下が「申し訳ございません」と、力ない笑みを浮かべて頷いた、その時だった。
「リーズン! いい加減にしろ! 恋愛くらい自由にさせてやれ!」
キズレイ殿下よりもかなり低い男性の声が聞こえ、リーズン殿下はびくりと肩を震わせた。
「お…、叔父上…? どうしてここに? あなたは別邸から出るなと言われているはずです!」
「王妃陛下から内密に呼ばれたから来ただけだ! それより、さっき、キズレイから聞いたぞ! 恋愛は自由なんだ! 婚約者がいようが妻がいようが夫がいようが関係ない! 出会うタイミングが違っただけだ! 好きなようにさせてやるんだ!」
どうやら、話題のキズレイ殿下の本当のお父様がいらっしゃったようだった。
謹慎していないといけないのに出てきたという事?
王妃陛下が呼んだってどういう事なの?
「この国、大丈夫か?」
「大丈夫ではないかもしれませんが、今、現在、リーズン殿下の叔父にあたるイテイサ様は元王族で爵位も放棄されたはずです。王妃陛下に呼び出されたとはいえ、リーズン殿下に対して、とっていい態度ではありませんし、来客の前でなんて非常識過ぎます」
「自分から罰を与えられにきたという事か」
ディルは目を細めて呆れた様に言った。
外部の人間がどうこういう問題ではないのかもしれないけれど、リーズン殿下の悲壮な顔を見ていたら黙っていられないわ。
それはディルも同じ考えだったのか、私よりも先に扉に向かって歩き出した。
とにかく、イテイサ様にはさっさと王妃陛下の元に行ってもらう事にしましょう。
他の問題については、後で、国王陛下とお話させていただかないと!
そうじゃないと、まともな人が苦労するだけだわ!
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