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1 姉の悪癖
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「こんなことなら、一度受け入れるんじゃなく、ふってくれたほうが良かった」
こんなことを言ったって無駄だとはわかっている。
けれど、そんな恨み言が口から飛び出てきた。
テイン様は苦笑して、可哀想なものを見るような目で私を見る。
「……ごめん。悪かったよ。でも、昨日はあんなに喜んでくれていたじゃないか。だから、良い思い出になっただろ?」
「良い思い出になんかなるわけないでしょう! あの時は、こんなことになるとは思っていなかったから喜んでいたんです!」
感情的になって叫ぶと、お姉様が私の顔を覗き込んで言う。
「ねえミリー、許してくれるでしょう? だって、私達の仲じゃない?」
ミリーという呼び方はお姉様が勝手につけた私の愛称で、こう呼ぶことで、自分は私のことを普段から可愛がっているというふりをする。
「お姉様との仲というものが、どんなものかはわからないけれど、今回ばかりは許せません」
「どうして!? 私はあなたのためを思っただけなのに!」
お姉様は両手で顔を覆い、泣いているふりをする。
なぜ、泣いているふりかとわかるのは、涙が手や頬を濡らすことがないから。
「お姉様は、私のものがほしいだけ。だから、彼を一度、私のものにしたんですね?」
頬に流れ落ちる涙をそのままにして言うと、お母様が勢い良く立ち上がる。
「レジーに何てことを言うの!」
「……気になさらないで、お母様。ミリーがそう言いたくなる気持ちはわかるわ。それに、ショックで混乱しているのよ」
お姉様は顔を覆ったままの状態で、首を何度も横に振る。
「私が悪いのよ。もっと早くにミリーに伝えておけば良かった」
「レジーは悪くない。ミリエル、悪いのは僕だよ。責めるなら僕にしてくれ」
そうよ。
もっと早くに伝えてくれれば良かったのよ。
そんなことを思っても、お姉様を庇う、テイン様を見て胸がずきりと痛んだ。
でも、すぐに怒りの感情がわきあがった。
フラレた惨めな女が抱く汚い感情だと思われてもいい。
酷い。
酷すぎる。
テイン様は婚約者を守ろうとする、素敵な男性を演じていらっしゃる?
それとも、本当にお姉様が好きなの?
そう思うと、悔しくて涙があふれて止まらなかった。
この何年も、彼のことがずっと、ずっと好きだった。
勝手に好きになったのは私。
だから、その時間を返せだなんて言うつもりはない。
でも、お姉様の婚約者だと知っていたら、もっと早くに諦めようとしていたのに!
はしたないけれど、涙を服の袖で拭いて、テイン様とお姉様を睨む。
「怖い、怖いわ、これがミリーの本性なのよ!」
お姉様がこれ見よがしに、テイン様にしがみついた。
外見は容姿端麗と眉目秀麗でお似合いのカップルだった。
もしかしたら、性格もお似合いなのかもしれないわ。
「ミリエル……、そんなにも僕のことを思ってくれていたんだね。だけど、それなら、わかってくれ。一日だけだったけど、僕も君の恋人になれて幸せだったよ」
「恋人になんかなってないわ!」
テイル様に敬語を使うのも忘れて叫ぶと、お姉様が言う。
「ミリー、もう無様な姿を見せるのはやめて? 大人しく諦めてちょうだい!」
「諦めないだなんて言っていないでしょう? お姉様、私が不幸になって、そんなに楽しい!?」
「ミリエル、みっともないぞ、早く出ていけ!」
お父様が叫んだと同時に、ヨウビル公爵夫人が立ち上がり、扇で私の頬を叩いた。
「とっとと部屋から出て行きなさい。見苦しい! 泣き真似なんかして不快だわ! これじゃあ、テインが悪者じゃないの!」
「おい、やめろ!」
ヨウビル公爵夫人が、また扇を持った手を振り上げたので、ヨウビル公爵が立ち上がり、夫人の手をつかんで後ろに追いやると、私に謝ってくる。
「妻がすまない。怪我は?」
私が答える前にヨウビル公爵は私の頬を見て、表情を歪めた。
テイン様とはあまり似ておられなくて、冷たい印象を受ける閣下だと思っていたけれど、性格はそうではないみたいだった。
「擦り傷のようなものができてるな。治療をさせよう」
「ヨウビル公爵閣下、ミリエルのことは気になさらなくて結構です。ミリエル! 早く部屋から出ていけ! 閣下にご迷惑をおかけするな!」
お父様が叫ぶと、ヨウビル公爵が振り返って尋ねる。
「俺に指図するつもりか?」
「え……、あ、いえ、そういうつもりではありません」
「ちょっとあなた!」
ヨウビル公爵夫人は、私と閣下の間に入って叫ぶ。
「この女の肩を持つつもりなの!?」
「誰かさんが彼女をジェラルドと同じように扱うからだ」
「それは……!」
ジェラルドというのは、ヨウビル家の長男の御名前だ。
ジェラルド様のことは、夜会で何度かお見かけしたくらいで、ヨウビル公爵閣下に似た、整った顔立ちの男性だったというくらいの曖昧な記憶しかない。
そういえば、ヨウビル公爵夫人は後妻で、ジェラルド様は亡くなった奥様の子供だと聞いたことがある。
そして、テイン様は現在の公爵夫人の連れ子だという噂も……。
もしかして、ヨウビル公爵夫人はジェラルド様を傷付けていたの?
「まったく、可愛げのない!」
ヨウビル公爵夫人は、私を睨みつけたあと、ソファーに座りなおして叫ぶ。
「わたくしが悪いんでしょう? 医者を呼べばいいじゃないの! そのかわり、さっさと出て行って!」
「ヨウビル公爵閣下、ありがとうございます。私は大丈夫ですから」
「顔に傷が残るのは良くない。ちゃんと手当てをするんだ」
「……ありがとうございます」
公爵夫人につけられた傷とはいえ、閣下のほうが私の両親よりも私を心配してくれるのだから、なんだか変な感じだった。
閣下には感謝の気持ちを込めて、深々と頭を下げてから、部屋を出る。
扉を閉めると、ヨウビル公爵閣下の声が聞こえてきた。
「どういうことか、説明しろ! テインとレジーノ嬢の婚約は、最近になって決まった話じゃないのか!」
ヨウビル公爵閣下もお姉様たちのことを知らなかったのか、声を荒げていらっしゃった。
怒られて、怖い思いをすればいいわ。
こんなくだらない嫌がらせに付き合う両親も、テイン様も、お姉様も、そして、ヨウビル公爵夫人も、公爵閣下に怒られてどうなろうが、私の知ったことではない。
もう、恋なんてしない。
手に入れたら奪われるもの。
それはきっと、お姉様が結婚しても一緒だわ。
もし、私が誰かを選ぶなら、お姉様が手を出したくない人物にしなければならない。
そう、心に決めた数日後、わたしの元に縁談の話が持ち上がった。
こんなことを言ったって無駄だとはわかっている。
けれど、そんな恨み言が口から飛び出てきた。
テイン様は苦笑して、可哀想なものを見るような目で私を見る。
「……ごめん。悪かったよ。でも、昨日はあんなに喜んでくれていたじゃないか。だから、良い思い出になっただろ?」
「良い思い出になんかなるわけないでしょう! あの時は、こんなことになるとは思っていなかったから喜んでいたんです!」
感情的になって叫ぶと、お姉様が私の顔を覗き込んで言う。
「ねえミリー、許してくれるでしょう? だって、私達の仲じゃない?」
ミリーという呼び方はお姉様が勝手につけた私の愛称で、こう呼ぶことで、自分は私のことを普段から可愛がっているというふりをする。
「お姉様との仲というものが、どんなものかはわからないけれど、今回ばかりは許せません」
「どうして!? 私はあなたのためを思っただけなのに!」
お姉様は両手で顔を覆い、泣いているふりをする。
なぜ、泣いているふりかとわかるのは、涙が手や頬を濡らすことがないから。
「お姉様は、私のものがほしいだけ。だから、彼を一度、私のものにしたんですね?」
頬に流れ落ちる涙をそのままにして言うと、お母様が勢い良く立ち上がる。
「レジーに何てことを言うの!」
「……気になさらないで、お母様。ミリーがそう言いたくなる気持ちはわかるわ。それに、ショックで混乱しているのよ」
お姉様は顔を覆ったままの状態で、首を何度も横に振る。
「私が悪いのよ。もっと早くにミリーに伝えておけば良かった」
「レジーは悪くない。ミリエル、悪いのは僕だよ。責めるなら僕にしてくれ」
そうよ。
もっと早くに伝えてくれれば良かったのよ。
そんなことを思っても、お姉様を庇う、テイン様を見て胸がずきりと痛んだ。
でも、すぐに怒りの感情がわきあがった。
フラレた惨めな女が抱く汚い感情だと思われてもいい。
酷い。
酷すぎる。
テイン様は婚約者を守ろうとする、素敵な男性を演じていらっしゃる?
それとも、本当にお姉様が好きなの?
そう思うと、悔しくて涙があふれて止まらなかった。
この何年も、彼のことがずっと、ずっと好きだった。
勝手に好きになったのは私。
だから、その時間を返せだなんて言うつもりはない。
でも、お姉様の婚約者だと知っていたら、もっと早くに諦めようとしていたのに!
はしたないけれど、涙を服の袖で拭いて、テイン様とお姉様を睨む。
「怖い、怖いわ、これがミリーの本性なのよ!」
お姉様がこれ見よがしに、テイン様にしがみついた。
外見は容姿端麗と眉目秀麗でお似合いのカップルだった。
もしかしたら、性格もお似合いなのかもしれないわ。
「ミリエル……、そんなにも僕のことを思ってくれていたんだね。だけど、それなら、わかってくれ。一日だけだったけど、僕も君の恋人になれて幸せだったよ」
「恋人になんかなってないわ!」
テイル様に敬語を使うのも忘れて叫ぶと、お姉様が言う。
「ミリー、もう無様な姿を見せるのはやめて? 大人しく諦めてちょうだい!」
「諦めないだなんて言っていないでしょう? お姉様、私が不幸になって、そんなに楽しい!?」
「ミリエル、みっともないぞ、早く出ていけ!」
お父様が叫んだと同時に、ヨウビル公爵夫人が立ち上がり、扇で私の頬を叩いた。
「とっとと部屋から出て行きなさい。見苦しい! 泣き真似なんかして不快だわ! これじゃあ、テインが悪者じゃないの!」
「おい、やめろ!」
ヨウビル公爵夫人が、また扇を持った手を振り上げたので、ヨウビル公爵が立ち上がり、夫人の手をつかんで後ろに追いやると、私に謝ってくる。
「妻がすまない。怪我は?」
私が答える前にヨウビル公爵は私の頬を見て、表情を歪めた。
テイン様とはあまり似ておられなくて、冷たい印象を受ける閣下だと思っていたけれど、性格はそうではないみたいだった。
「擦り傷のようなものができてるな。治療をさせよう」
「ヨウビル公爵閣下、ミリエルのことは気になさらなくて結構です。ミリエル! 早く部屋から出ていけ! 閣下にご迷惑をおかけするな!」
お父様が叫ぶと、ヨウビル公爵が振り返って尋ねる。
「俺に指図するつもりか?」
「え……、あ、いえ、そういうつもりではありません」
「ちょっとあなた!」
ヨウビル公爵夫人は、私と閣下の間に入って叫ぶ。
「この女の肩を持つつもりなの!?」
「誰かさんが彼女をジェラルドと同じように扱うからだ」
「それは……!」
ジェラルドというのは、ヨウビル家の長男の御名前だ。
ジェラルド様のことは、夜会で何度かお見かけしたくらいで、ヨウビル公爵閣下に似た、整った顔立ちの男性だったというくらいの曖昧な記憶しかない。
そういえば、ヨウビル公爵夫人は後妻で、ジェラルド様は亡くなった奥様の子供だと聞いたことがある。
そして、テイン様は現在の公爵夫人の連れ子だという噂も……。
もしかして、ヨウビル公爵夫人はジェラルド様を傷付けていたの?
「まったく、可愛げのない!」
ヨウビル公爵夫人は、私を睨みつけたあと、ソファーに座りなおして叫ぶ。
「わたくしが悪いんでしょう? 医者を呼べばいいじゃないの! そのかわり、さっさと出て行って!」
「ヨウビル公爵閣下、ありがとうございます。私は大丈夫ですから」
「顔に傷が残るのは良くない。ちゃんと手当てをするんだ」
「……ありがとうございます」
公爵夫人につけられた傷とはいえ、閣下のほうが私の両親よりも私を心配してくれるのだから、なんだか変な感じだった。
閣下には感謝の気持ちを込めて、深々と頭を下げてから、部屋を出る。
扉を閉めると、ヨウビル公爵閣下の声が聞こえてきた。
「どういうことか、説明しろ! テインとレジーノ嬢の婚約は、最近になって決まった話じゃないのか!」
ヨウビル公爵閣下もお姉様たちのことを知らなかったのか、声を荒げていらっしゃった。
怒られて、怖い思いをすればいいわ。
こんなくだらない嫌がらせに付き合う両親も、テイン様も、お姉様も、そして、ヨウビル公爵夫人も、公爵閣下に怒られてどうなろうが、私の知ったことではない。
もう、恋なんてしない。
手に入れたら奪われるもの。
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