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第一部
12 付き合ってない
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私は令嬢達にパーティー会場の外に連れ出された。
「ノイズ伯爵令嬢にお聞きしますわ! キーファ様とはどういうご関係なんですか!? 私達は昔から、キーファ様を見守ってきたんです! 最近までは家族以外の女性と出かけられるなんてありえなかったのに!」
「……え? 家族以外とは誰も?」
「女性ではそうなりますわね!」
それは申し訳ないとは思うけれど、どうして、彼女達がそこまで知っているのかしら……。
それが怖いわ。
でも、とにかく謝っておく。
「ごめんなさい。それは謝ります」
「謝ったって遅いですわ! 次にあんなことがあったら許しませんから! 順番というものがありますのよ、順番が!」
「じゅ、順番?」
それに関しては意味がわからなくて聞き返すと、令嬢の一人がしかめっ面をして言う。
「キーファ様をデートに誘う順番に決まってるじゃないですか!」
それは知らないわ。私にわかるわけがない。
何にしても彼女達は、自分達よりも先に、私がアットンと出かけたことが気に食わないらしい。
でも、それって彼女達がどうこう言うことなのかしら?
アットンの好きなようにすればいいんじゃない?
私と出かけたのはノッカス公爵閣下の命令だし、断りづらかっただけだと思う。
余計なお世話かもしれないけれど、彼女達に助言しておく。
「アットン伯爵相手でしたら、邪な気持ちを一切出さないようにして、少しずつ近付いていけばどうでしょう。遠巻きに見ていても逆に怖がらせるだけかもしれませんよ」
だって、知らない人達が影から自分のことをジッと見ていたりしたら怖いもの。
それを想像するだけで、アットンが気の毒に思えてくる。
女性が苦手なら余計にだわ。
「放っておいてちょうだい! 抜け駆けは禁止なのよ!」
「あなたのことを敵だと認識している女性がたくさんいることを忘れないでちょうだいね? 今回は警告よ。これ以上、キーファ様に近付くようなら容赦しないから」
わざと三人全員が私にぶつかるために近付いてきたようだったけれど、私が全部躱してしまうと、キーキー文句を言いながら歩き去って行った。
何だったの、今の。
呆れ返りながらも、リングス達の所へ戻ろうとした時、さっきの女性達の声が聞こえた。
「キーファ様に近付くのは止めなさいよ! 遠巻きに見るのがルールでしょう!」
振り返ってみると、女性ばかりの輪ができていて、その輪の中心に、頭一つ分抜き出たアットンの姿が見え、相変わらずの笑い方をしていた。
こんな時くらい、笑わなくてもいいと思うんだけど。
そう思いながら、様子を見ていると、アットンが困った顔で誰かに何か言うと、女性の泣き声が聞こえてきた。
なぜ泣く?
むくむくとおせっかいな気持ちが湧いてくる。
アットンに見えないようにと、さりげなく彼が背中を向けている方向に移動して、少しずつ輪に近付いていく。
「ごめんね。泣かせるつもりはないんだよ。ただ、妹を待たせてるんだ。もう行かないと」
「ミント様ばかりずるいですわ! 私達ともお話して下さい!」
「ミント様なら、どこかの令息とお話されていましたし大丈夫ですわよ!」
いや、大丈夫じゃないでしょ。
そんなことを言われたら、兄だったら普通に心配するでしょ。
私がアットンの立場で、リングスがどこかの令嬢と話をしているから大丈夫、だなんて言われたら「大丈夫じゃないから退いて下さい」って言っちゃうわ!
アットンもどうして、強く言えないの?
女の子が泣くから?
泣かしておけばいいのよ、そんなもの!
って、そんなわけにはいかないか。
紳士はそんなことをしてはいけないものね。
「大丈夫じゃないよ。どこぞの令息だなんて聞いたら、余計に心配になってくるよ。だから、行かせてくれないかな」
「では、一緒に参りますわ!」
輪が一斉に動き始める。
そのせいで、通路をふさいでしまい、迷惑なことこの上ない。
きっと、アットンは女性に触れるのが怖くて、押しのけることが出来ない。
変に刺激して、腕をつかまれたりするのも嫌なんだろう。
トラブルにならない様に笑顔を作って、その場を何とか乗り越えようとしているみたいだけど、それじゃあ、絶対に無理よ。
「見てみて、虫を捕まえた」
子供の声が聞こえて、そちらに振り返ると、正装した男の子が中庭に出ていたのか、黄緑色の大きなバッタを手にして嬉しそうにしていたけれど、見せられた母親は悲鳴を上げている。
私は、その親子に近付いていき、男の子に頼んで、バッタを譲ってもらった。
そして、アットンに向かって叫んだ。
「アットン伯爵!」
アットンの名を呼ぶと、驚いた顔で彼が振り返り、そして、私の手に持っているものを見て、目を丸くした。
「ちょっと、退いて! 私、彼に用事があるの!」
「なんなのよ、って、きゃあ!? 虫!?」
バッタをつかんだ手を前に突き出して進んでいくと、令嬢達は面白いくらいに道を開けてくれた。
女性は虫が嫌いな人が多くて助かる。
アットンまでの道が開けたので、彼の所までたどり着くと、彼の顔の前にバッタを持っていく。
「ちょっと付き合ってくれない? あ、言ってるの、私じゃなくてバッタね。私がバッタの考えを口にしてるだけ」
「……バッタに呼び出されるなんて光栄だよ」
アットンは私の意図に気が付いたらしく、口元に笑みを浮かべたかと思うと、バッタによって開けた道を通って、輪の中から抜け出した。
「悪いけど、バッタに呼び出されたから行くよ」
呆然としている令嬢達に、いつもの笑顔を向けてから、アットンは私と一緒に歩き出す。
「ありがとう」
「バッタに言ってよ」
「ありがとう、君のおかげで助かった」
アットンは私の指につかまれ、足を必死に動かして逃れようとしているバッタに言った。
パーティー会場を出てすぐにある廊下を歩いていくと、外へ出れる扉があったため、一度、二人で外へ出て、バッタを逃してやった。
「よく素手で捕まえられたね」
「小さい頃、虫を弟のためによく捕まえてたのよ」
「つかんでるだけでもすごいよ。女性は大人になったら捕まえられなくなる人が多いのに」
「あ、私だって、黒くて素早く動く奴は無理よ。殺せることは殺せるんだけど、部屋の中が滅茶苦茶になるから、基本は私が逃げるようにしてる」
「どんな退治の仕方をしてるのさ」
アットンが軽く吹き出す様にして微笑んだ。
あ、今の笑い方は、普段の笑顔とは違う気がする。
本当に面白かったのかも?
それよりも、こうやって二人でいるのを見られたら、また変な噂が広がってしまう。
「さて、別々に戻りましょうか。行く所は一緒だけど」
「どうして?」
「あなたの妹さん、私の弟と知り合いみたいなの」
「ああ、そうか。ミントは僕を捨てて、君の弟に会いに行ったんだな」
「捨てて? どういうこと?」
「いや、何でもない。とにかく戻ろうか」
アットンに促され、扉の方に向かっていると、リングス達が外に出てきた。
「姉さん!」
「お兄様!」
リングスは私に、ミント様はアットンに言う。
「大丈夫だったんですか?」
「大丈夫だったから、ここにいるけど」
「お兄様ったら勝手にいなくならないで下さい!」
「いなくなったのは君だよ」
私がリングスに、アットンがミント様に言葉を返した。
リングスは私の隣にいるアットンを見たあと挨拶をして、また私に視線を戻して聞いてくる。
「姉さん、こんな所で、二人でいるということは、やっぱり噂は本当だったんですか?」
「違うわよ」
「噂ってどういうことなの?」
ミント様がリングスに尋ねたので、私はリングスの口をふさごうとしたけれど遅かった。
「姉さんとアットン伯爵がお付き合いしているという噂」
「えええええ! お兄様ったらいつの間に!」
「付き合ってない」
私とアットンの声が綺麗に揃った。
「ノイズ伯爵令嬢にお聞きしますわ! キーファ様とはどういうご関係なんですか!? 私達は昔から、キーファ様を見守ってきたんです! 最近までは家族以外の女性と出かけられるなんてありえなかったのに!」
「……え? 家族以外とは誰も?」
「女性ではそうなりますわね!」
それは申し訳ないとは思うけれど、どうして、彼女達がそこまで知っているのかしら……。
それが怖いわ。
でも、とにかく謝っておく。
「ごめんなさい。それは謝ります」
「謝ったって遅いですわ! 次にあんなことがあったら許しませんから! 順番というものがありますのよ、順番が!」
「じゅ、順番?」
それに関しては意味がわからなくて聞き返すと、令嬢の一人がしかめっ面をして言う。
「キーファ様をデートに誘う順番に決まってるじゃないですか!」
それは知らないわ。私にわかるわけがない。
何にしても彼女達は、自分達よりも先に、私がアットンと出かけたことが気に食わないらしい。
でも、それって彼女達がどうこう言うことなのかしら?
アットンの好きなようにすればいいんじゃない?
私と出かけたのはノッカス公爵閣下の命令だし、断りづらかっただけだと思う。
余計なお世話かもしれないけれど、彼女達に助言しておく。
「アットン伯爵相手でしたら、邪な気持ちを一切出さないようにして、少しずつ近付いていけばどうでしょう。遠巻きに見ていても逆に怖がらせるだけかもしれませんよ」
だって、知らない人達が影から自分のことをジッと見ていたりしたら怖いもの。
それを想像するだけで、アットンが気の毒に思えてくる。
女性が苦手なら余計にだわ。
「放っておいてちょうだい! 抜け駆けは禁止なのよ!」
「あなたのことを敵だと認識している女性がたくさんいることを忘れないでちょうだいね? 今回は警告よ。これ以上、キーファ様に近付くようなら容赦しないから」
わざと三人全員が私にぶつかるために近付いてきたようだったけれど、私が全部躱してしまうと、キーキー文句を言いながら歩き去って行った。
何だったの、今の。
呆れ返りながらも、リングス達の所へ戻ろうとした時、さっきの女性達の声が聞こえた。
「キーファ様に近付くのは止めなさいよ! 遠巻きに見るのがルールでしょう!」
振り返ってみると、女性ばかりの輪ができていて、その輪の中心に、頭一つ分抜き出たアットンの姿が見え、相変わらずの笑い方をしていた。
こんな時くらい、笑わなくてもいいと思うんだけど。
そう思いながら、様子を見ていると、アットンが困った顔で誰かに何か言うと、女性の泣き声が聞こえてきた。
なぜ泣く?
むくむくとおせっかいな気持ちが湧いてくる。
アットンに見えないようにと、さりげなく彼が背中を向けている方向に移動して、少しずつ輪に近付いていく。
「ごめんね。泣かせるつもりはないんだよ。ただ、妹を待たせてるんだ。もう行かないと」
「ミント様ばかりずるいですわ! 私達ともお話して下さい!」
「ミント様なら、どこかの令息とお話されていましたし大丈夫ですわよ!」
いや、大丈夫じゃないでしょ。
そんなことを言われたら、兄だったら普通に心配するでしょ。
私がアットンの立場で、リングスがどこかの令嬢と話をしているから大丈夫、だなんて言われたら「大丈夫じゃないから退いて下さい」って言っちゃうわ!
アットンもどうして、強く言えないの?
女の子が泣くから?
泣かしておけばいいのよ、そんなもの!
って、そんなわけにはいかないか。
紳士はそんなことをしてはいけないものね。
「大丈夫じゃないよ。どこぞの令息だなんて聞いたら、余計に心配になってくるよ。だから、行かせてくれないかな」
「では、一緒に参りますわ!」
輪が一斉に動き始める。
そのせいで、通路をふさいでしまい、迷惑なことこの上ない。
きっと、アットンは女性に触れるのが怖くて、押しのけることが出来ない。
変に刺激して、腕をつかまれたりするのも嫌なんだろう。
トラブルにならない様に笑顔を作って、その場を何とか乗り越えようとしているみたいだけど、それじゃあ、絶対に無理よ。
「見てみて、虫を捕まえた」
子供の声が聞こえて、そちらに振り返ると、正装した男の子が中庭に出ていたのか、黄緑色の大きなバッタを手にして嬉しそうにしていたけれど、見せられた母親は悲鳴を上げている。
私は、その親子に近付いていき、男の子に頼んで、バッタを譲ってもらった。
そして、アットンに向かって叫んだ。
「アットン伯爵!」
アットンの名を呼ぶと、驚いた顔で彼が振り返り、そして、私の手に持っているものを見て、目を丸くした。
「ちょっと、退いて! 私、彼に用事があるの!」
「なんなのよ、って、きゃあ!? 虫!?」
バッタをつかんだ手を前に突き出して進んでいくと、令嬢達は面白いくらいに道を開けてくれた。
女性は虫が嫌いな人が多くて助かる。
アットンまでの道が開けたので、彼の所までたどり着くと、彼の顔の前にバッタを持っていく。
「ちょっと付き合ってくれない? あ、言ってるの、私じゃなくてバッタね。私がバッタの考えを口にしてるだけ」
「……バッタに呼び出されるなんて光栄だよ」
アットンは私の意図に気が付いたらしく、口元に笑みを浮かべたかと思うと、バッタによって開けた道を通って、輪の中から抜け出した。
「悪いけど、バッタに呼び出されたから行くよ」
呆然としている令嬢達に、いつもの笑顔を向けてから、アットンは私と一緒に歩き出す。
「ありがとう」
「バッタに言ってよ」
「ありがとう、君のおかげで助かった」
アットンは私の指につかまれ、足を必死に動かして逃れようとしているバッタに言った。
パーティー会場を出てすぐにある廊下を歩いていくと、外へ出れる扉があったため、一度、二人で外へ出て、バッタを逃してやった。
「よく素手で捕まえられたね」
「小さい頃、虫を弟のためによく捕まえてたのよ」
「つかんでるだけでもすごいよ。女性は大人になったら捕まえられなくなる人が多いのに」
「あ、私だって、黒くて素早く動く奴は無理よ。殺せることは殺せるんだけど、部屋の中が滅茶苦茶になるから、基本は私が逃げるようにしてる」
「どんな退治の仕方をしてるのさ」
アットンが軽く吹き出す様にして微笑んだ。
あ、今の笑い方は、普段の笑顔とは違う気がする。
本当に面白かったのかも?
それよりも、こうやって二人でいるのを見られたら、また変な噂が広がってしまう。
「さて、別々に戻りましょうか。行く所は一緒だけど」
「どうして?」
「あなたの妹さん、私の弟と知り合いみたいなの」
「ああ、そうか。ミントは僕を捨てて、君の弟に会いに行ったんだな」
「捨てて? どういうこと?」
「いや、何でもない。とにかく戻ろうか」
アットンに促され、扉の方に向かっていると、リングス達が外に出てきた。
「姉さん!」
「お兄様!」
リングスは私に、ミント様はアットンに言う。
「大丈夫だったんですか?」
「大丈夫だったから、ここにいるけど」
「お兄様ったら勝手にいなくならないで下さい!」
「いなくなったのは君だよ」
私がリングスに、アットンがミント様に言葉を返した。
リングスは私の隣にいるアットンを見たあと挨拶をして、また私に視線を戻して聞いてくる。
「姉さん、こんな所で、二人でいるということは、やっぱり噂は本当だったんですか?」
「違うわよ」
「噂ってどういうことなの?」
ミント様がリングスに尋ねたので、私はリングスの口をふさごうとしたけれど遅かった。
「姉さんとアットン伯爵がお付き合いしているという噂」
「えええええ! お兄様ったらいつの間に!」
「付き合ってない」
私とアットンの声が綺麗に揃った。
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