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17 家に戻られてはいかがです?
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「ミ、ミレニア! わたし、わたし! お姉様よ!」
お姉様は私の姿を見とめると、門番が制するのもおかまいなしに鉄柵を掴んで叫ぶ。
「助けて、ミレニア! わたし、このままではジーギス様かクラッシュ様のものになっちゃうわ! わたしは皆のものなのよ! そんなことがあってはいけないと、あなたも思うでしょう!?」
お姉様の叫びを聞き、呆れて物が言えなくなっていると、メルちゃんがお姉様を見て唸り始めた。
前に乱暴されそうになったから、完全に敵とみなしたみたいね。
メルちゃんが敵意をむき出しにしたから、ハヤテくんまでもが歯をむき出しにして唸り始める。
お姉様はそんなメルちゃんたちを見て、焦った顔をして鉄柵から離れた。
「ちょっ、ちょっと、ミレニア! どうして、そんなモンスターたちと一緒にいて平気でいられるのよ! 離れたほうがいいわ。そんなモンスターと一緒にいたら危険よ! ミレニア、こっちに来て! わたしと一緒に逃げましょう」
「一緒に逃げてどうするんですか」
相手にしてはいけないとわかっているのに、いつものくせで言葉を返してしまった。
「どうするかって、それは決まってるでしょう。どうしたら、わたしがジーギス様とクラッシュ様のものにならないかを一緒に考えましょう」
「そんなことくらい自分で考えてください。お姉様、私はこの子たちと生きていきますので、もう、お姉様は必要ないんです」
ハヤテくんを抱っこして、メルちゃんの横にしゃがんでから言うと、お姉様は驚愕の表情を浮かべる。
「ちょっとミレニア、あなた正気なの!? それに、いつの間にあなたはモンスター使いになったの!?」
……モンスター使いって何かしら?
職業にそんなものがあるのかしら。
ああ、そうだった。
お姉様の発言について、真面目に考えても時間の無駄よね。
立ち上がって、お姉様に話しかける。
「お姉様、一体、あなたはここに何をしに来られたんでしょうか。私を迎えに来たというのであれば、そんなことは頼んでもいませんし迷惑です。今も言いましたが、私はここでこの子たちと一緒に暮らしていくと決めたんです。ですからお姉様、私のことは諦めてジーギス様に執着してあげてください」
「……どうしちゃったのよ、ミレニア? あなた、頭がおかしくなっちゃったの?」
「私は正常です。……あの、もう姉を馬車に乗せて帰ってくれないかしら」
お姉様を乗せてきたらしい馬車の近くに御者らしき男性と侍女らしき女性が立っていたので話しかけた。
すると、侍女らしき女性は何度も大きく頷いたあと、お姉様に近づいて声を掛ける。
「レニス様、ご迷惑になっているようですし、もう帰りましょう。それに、ジーギス様のものになるのが、どうしていけないのですか? ジーギス様は公爵閣下なのですよ」
「うるさいわね! そんなの言わなくてもわかるでしょう。わたしという素晴らしい人間がたった1人のものになるなんておかしいからよ! どれだけの男性を悲しませることになると思ってるの」
そんなこと知ったことではない。
それに、悲しむ人はそんなにいないと思う。
私は侍女にお姉様を任せることに決め、近くにいる御者に話しかける。
「次に、お姉様からここに行けと言われても絶対に連れてこないでちょうだい。もし、連れてきたりしたら、あなたの立場が危うくなると思っておいてね」
「承知しました。二度とレニス様を連れてくるようなことはいたしません」
御者は深々と頭を下げて言った。
長居をする必要もないので、ハヤテくんたちとこの場を去ろうとすると、お姉様が叫んでくる。
「聞いてよ、ミレニア! わたしのことをわかってくれるのはミレニアだけなの! 今まではミレニアがいてくれたから、わたしは誰のものにもならずに済んだのよ! わたしはわたしのものなの! だから、わたしがわたしのものでいられるように協力してほしいと言っているだけよ!」
「とりあえず、お姉様、家に戻られてはいかがです? ジーギス様のいる家ではなく、伯父様がいる家です」
「……え?」
わたしの提案を聞いたお姉様は、きょとんとした顔になって小首を傾げた。
「どうして家に帰らないといけないの? あ、ミレニアも一緒に帰るってこと? それなら帰るわ!」
「違います。私はもう、ここに住むと決めたと言ったでしょう」
「モンスターとわたしなら、モンスターを選ぶと言うの!?」
「当たり前じゃないですか。お姉様とは違ってハヤテくんとメルちゃんは私がいなくなったら、きっと悲しむでしょうし、私もお姉様といるより、メルちゃんたちと一緒にいたいです」
いなくなったら、という言葉に反応したのか、先程まで唸っていたメルちゃんが私を見上げて「くぅーん」と鳴いた。
こんな姿を見たら、離れられるわけないわよね!
ハヤテくんは意味がわかっていないみたいだけれど、とにかく、お姉様が気に食わないらしく、私の腕の中で未だに威嚇を続けている。
私に言われた言葉がショックだったのか、お姉様が両手で顔を覆って叫ぶ。
「嘘よ、そんな。わたしのミレニアがモンスターのものになってしまっただなんて!」
わたしはお姉様のものになったつもりは一度もないわ。
言い返すべきか迷っていると、突然、メルちゃんがソワソワし始め、ハヤテくんも威嚇をやめた。
それと同時に、お姉様が私の背後を指さして叫ぶ。
「ミレニアがおかしくなっちゃったのは、全部、魔王のせいだわ! 魔王が悪いのよ、魔王が! 絶対に許さないから!」
「僕は魔王じゃないと言ってるだろう」
大きなため息と共に私の背後に現れたのはロード様だった。
お姉様は私の姿を見とめると、門番が制するのもおかまいなしに鉄柵を掴んで叫ぶ。
「助けて、ミレニア! わたし、このままではジーギス様かクラッシュ様のものになっちゃうわ! わたしは皆のものなのよ! そんなことがあってはいけないと、あなたも思うでしょう!?」
お姉様の叫びを聞き、呆れて物が言えなくなっていると、メルちゃんがお姉様を見て唸り始めた。
前に乱暴されそうになったから、完全に敵とみなしたみたいね。
メルちゃんが敵意をむき出しにしたから、ハヤテくんまでもが歯をむき出しにして唸り始める。
お姉様はそんなメルちゃんたちを見て、焦った顔をして鉄柵から離れた。
「ちょっ、ちょっと、ミレニア! どうして、そんなモンスターたちと一緒にいて平気でいられるのよ! 離れたほうがいいわ。そんなモンスターと一緒にいたら危険よ! ミレニア、こっちに来て! わたしと一緒に逃げましょう」
「一緒に逃げてどうするんですか」
相手にしてはいけないとわかっているのに、いつものくせで言葉を返してしまった。
「どうするかって、それは決まってるでしょう。どうしたら、わたしがジーギス様とクラッシュ様のものにならないかを一緒に考えましょう」
「そんなことくらい自分で考えてください。お姉様、私はこの子たちと生きていきますので、もう、お姉様は必要ないんです」
ハヤテくんを抱っこして、メルちゃんの横にしゃがんでから言うと、お姉様は驚愕の表情を浮かべる。
「ちょっとミレニア、あなた正気なの!? それに、いつの間にあなたはモンスター使いになったの!?」
……モンスター使いって何かしら?
職業にそんなものがあるのかしら。
ああ、そうだった。
お姉様の発言について、真面目に考えても時間の無駄よね。
立ち上がって、お姉様に話しかける。
「お姉様、一体、あなたはここに何をしに来られたんでしょうか。私を迎えに来たというのであれば、そんなことは頼んでもいませんし迷惑です。今も言いましたが、私はここでこの子たちと一緒に暮らしていくと決めたんです。ですからお姉様、私のことは諦めてジーギス様に執着してあげてください」
「……どうしちゃったのよ、ミレニア? あなた、頭がおかしくなっちゃったの?」
「私は正常です。……あの、もう姉を馬車に乗せて帰ってくれないかしら」
お姉様を乗せてきたらしい馬車の近くに御者らしき男性と侍女らしき女性が立っていたので話しかけた。
すると、侍女らしき女性は何度も大きく頷いたあと、お姉様に近づいて声を掛ける。
「レニス様、ご迷惑になっているようですし、もう帰りましょう。それに、ジーギス様のものになるのが、どうしていけないのですか? ジーギス様は公爵閣下なのですよ」
「うるさいわね! そんなの言わなくてもわかるでしょう。わたしという素晴らしい人間がたった1人のものになるなんておかしいからよ! どれだけの男性を悲しませることになると思ってるの」
そんなこと知ったことではない。
それに、悲しむ人はそんなにいないと思う。
私は侍女にお姉様を任せることに決め、近くにいる御者に話しかける。
「次に、お姉様からここに行けと言われても絶対に連れてこないでちょうだい。もし、連れてきたりしたら、あなたの立場が危うくなると思っておいてね」
「承知しました。二度とレニス様を連れてくるようなことはいたしません」
御者は深々と頭を下げて言った。
長居をする必要もないので、ハヤテくんたちとこの場を去ろうとすると、お姉様が叫んでくる。
「聞いてよ、ミレニア! わたしのことをわかってくれるのはミレニアだけなの! 今まではミレニアがいてくれたから、わたしは誰のものにもならずに済んだのよ! わたしはわたしのものなの! だから、わたしがわたしのものでいられるように協力してほしいと言っているだけよ!」
「とりあえず、お姉様、家に戻られてはいかがです? ジーギス様のいる家ではなく、伯父様がいる家です」
「……え?」
わたしの提案を聞いたお姉様は、きょとんとした顔になって小首を傾げた。
「どうして家に帰らないといけないの? あ、ミレニアも一緒に帰るってこと? それなら帰るわ!」
「違います。私はもう、ここに住むと決めたと言ったでしょう」
「モンスターとわたしなら、モンスターを選ぶと言うの!?」
「当たり前じゃないですか。お姉様とは違ってハヤテくんとメルちゃんは私がいなくなったら、きっと悲しむでしょうし、私もお姉様といるより、メルちゃんたちと一緒にいたいです」
いなくなったら、という言葉に反応したのか、先程まで唸っていたメルちゃんが私を見上げて「くぅーん」と鳴いた。
こんな姿を見たら、離れられるわけないわよね!
ハヤテくんは意味がわかっていないみたいだけれど、とにかく、お姉様が気に食わないらしく、私の腕の中で未だに威嚇を続けている。
私に言われた言葉がショックだったのか、お姉様が両手で顔を覆って叫ぶ。
「嘘よ、そんな。わたしのミレニアがモンスターのものになってしまっただなんて!」
わたしはお姉様のものになったつもりは一度もないわ。
言い返すべきか迷っていると、突然、メルちゃんがソワソワし始め、ハヤテくんも威嚇をやめた。
それと同時に、お姉様が私の背後を指さして叫ぶ。
「ミレニアがおかしくなっちゃったのは、全部、魔王のせいだわ! 魔王が悪いのよ、魔王が! 絶対に許さないから!」
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