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17 恋する聖女
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目が覚めると、木々の隙間から陽の光が差し込んでいた。
少し眠ると言って横になった時は夜中だったのに、かなり眠ってしまったことに気づく。
慌てて身を起こすと体のあちこちが痛い。
「おはようございます、リーニ様」
「おはようございます」
見張りをしてくれていた兵士の人たちに挨拶を返してから、立ち上がって頭を下げる。
「仮眠のつもりが朝まで寝てしまったようで申し訳ございませんでした」
「気になさらないでください。魔物も姿が見えなくなっていますので、起こす必要もないと思い、お声がけしませんでしたので」
「……そうなんですね。ありがとうございます」
確認するように結界の向こうを見てみると、魔物の姿は肉眼では見当たらなかった。
やっぱり、魔物はルルミー様が相手だから、この国に近付いていたんだわ。
わたしたちがここに来るようになったから、魔物はここを攻めても無理だと諦めて、自分たちの住んでいた場所に戻っていったんだと思われる。
詳しいことは、明日に小島に行って聞いてみることにした。
次の交代要員が来るまでに、もう一度結界のチェックをしようと思って歩き出したところで、ソーンウェル王国の家に戻されたのだった。
*****
まだ、小島に行ける時間だったので、ディオン殿下からいただいた上着をレイカに預け、動きやすい服に着替えて小島に向かった。
時間ギリギリだったので、他の聖女たちの姿は見えなかったけれど、レッテムの姿はあった。
「おはよう、レッテム」
「おはよう、リーニ」
祭壇で力を授かったあと、レッテムに声をかけた。
すると、レッテムの赤い瞳がいつもよりも輝きがないように思えて聞いてみる。
「昨日はどうだったの?」
「ルルミーが大変だったんだぁ」
「何かワガママを言っておられたの?」
「……ワガママというかぁ」
レッテムはしゅんと顔を下に向けたあと、すぐに顔を何度も横に振る。
「リーニに心配かけちゃ駄目だよねぇ。ぼく、もっとしっかりしなくっちゃ」
「パートナーなんだから気にしないで。今のレッテムもわたしは好きよ。気になるなら、わたしの話も聞いてもらえたら嬉しいわ」
「うん!」
レッテムは嬉しそうに頷いてから話し始める。
「いっぱいお話したいけどぉ、時間がないから、エレーナの話だけするねぇ。もし、ルルミーのことがどうしても気になるなら、ルルミーは彼女の家にいるから見に行ってみてぇ」
レッテムはわたしを見上げて、ひくひくと鼻を動かす。
可愛さに癒やされてから頷く。
「わかったわ。じゃあ、エレーナ様の話をお願いできる?」
「うん! エレーナはルルミーの代理聖女の任を解いたよぉ。そして、自分が聖女に戻ることに決めたんだぁ」
「今回の件で懲りたということかしら」
「そうかもしれないし、他に頼める人がいないのかもねぇ」
「……エレーナ様はルルミー様以外に頼れる友人がいなかったみたいだものね」
頷くと、レッテムは顔を下に向けて話す。
「他にも知り合いはいるんだけど適さなかったんだぁ。人の信仰は自由だからねぇ。邪神を崇める人もいるんだよぉ」
「邪神を? 何のために?」
「今の世界を嫌う人だっているんだよぉ。人間なんて滅びれば良いとかねぇ」
「人間が人間の滅びを望んでいるの?」
「うん。人間を嫌いになってしまった人だっているんだよぉ。あと、神様を信じられなくなった人もねぇ」
理不尽なことで誰かの命が奪われたりした時、神様を恨んでしまう感情が生まれる人もいると聞いたことがある。
聖女でいう闇落ちになるのだろうけど、普通の人の場合は、信仰する神を変更しただけになる。
「邪神を崇めて何になるの。自分だって死んでしまう可能性があるのに」
「そのような人の多くは魔物になりたがるんだぁ」
「……ちょっと待って。じゃあ、わたしたちが見てきた魔物の中には元人間がいるということ?」
「そうなるよぉ。人としての記憶が残っている魔物もいるしねぇ」
「今まで、そんなこと、聞いたことがなかったわ」
神様や聖女は今まで、どうしてこのことを他の人に伝えなかったのかしら。
もしくは、わたしが人に教えてもらえなかっただけかもしれないわね。
「一般の人に伝えることを迷ったんだよぉ。知識があることは、それだけ邪神を信仰する可能性も高くなるんだぁ。人の信仰の自由を制限してしまっているから、良くないのかもしれないけどぉ」
「……そうね。でも、多くの人は穏やかな生活を望んでいるし、邪神がかかわらない限り、神様が人の世界に介入することができないのはわかっているわ」
「……うん」
「それに今でも邪神を信仰する人がいるんでしょう?」
「言い伝えとして、魔物になってしまうという話も伝わってるし、いいのかなぁ?」
不安そうにしているレッテムの頭を撫でる。
「あなたは神様の遣いなんだから、堂々としていていいのよ。わたしは知らなかったけれど、言い伝えでも人に伝わっているのなら、選択の自由があるということで良いと思うわ」
「ありがとう、リーニ。ああ、話がずれちゃったから、話す時間がなくなっちゃったぁ。また、明日話すねぇ。ごめんねぇ」
レッテムが謝ってくれたところで、わたしは小島に続く橋の所に飛ばされていた。
家に戻ると、他の聖女たちからの手紙が届いていたので、読んでいる途中でディオン殿下が訪ねてきてくれた。
「おはよう。朝早くから悪い。昨日はありがとう」
「いえ、こちらこそありがとうございました! おかげで温かく過ごせました。お顔が見れて嬉しかったです」
今までよりもキラキラして見えるディオン殿下にお礼を言ったところで、わたしは自分が昨日からお風呂に入っていないし、メイクも落ちていることに気が付いた。
ただでさえ、酷い顔なのにメイクが落ちている顔なんて見られたくない。
そんな風に思って焦っていると、ディオン殿下が話しかけてくる。
「疲れているのに押しかけてしまって悪い。でも、リーニが無事に戻ってきてくれて嬉しい」
「……ありがとうございます!」
深々とお辞儀をすると、ディオン殿下が話を続ける。
「どうしても伝えたいことがあって来たんだ。簡単に言うが、エレーナのことは心配しなくて良い」
「……どういうことでしょうか」
内容が内容だけに顔を隠してなんていられないと思い、顔を上げて尋ねると、ディオン殿下は苦笑する。
「エレーナはフワエル殿下に一目惚れしてしまったそうだ。だから、喜んでノーンコル王国の聖女になると連絡が来た」
「ひ、一目惚れ!?」
予想していなかった展開だったこともあり、わたしは驚いて大きな声で聞き返した。
※
次の話は初登場?のエレーナ視点になります。
少し眠ると言って横になった時は夜中だったのに、かなり眠ってしまったことに気づく。
慌てて身を起こすと体のあちこちが痛い。
「おはようございます、リーニ様」
「おはようございます」
見張りをしてくれていた兵士の人たちに挨拶を返してから、立ち上がって頭を下げる。
「仮眠のつもりが朝まで寝てしまったようで申し訳ございませんでした」
「気になさらないでください。魔物も姿が見えなくなっていますので、起こす必要もないと思い、お声がけしませんでしたので」
「……そうなんですね。ありがとうございます」
確認するように結界の向こうを見てみると、魔物の姿は肉眼では見当たらなかった。
やっぱり、魔物はルルミー様が相手だから、この国に近付いていたんだわ。
わたしたちがここに来るようになったから、魔物はここを攻めても無理だと諦めて、自分たちの住んでいた場所に戻っていったんだと思われる。
詳しいことは、明日に小島に行って聞いてみることにした。
次の交代要員が来るまでに、もう一度結界のチェックをしようと思って歩き出したところで、ソーンウェル王国の家に戻されたのだった。
*****
まだ、小島に行ける時間だったので、ディオン殿下からいただいた上着をレイカに預け、動きやすい服に着替えて小島に向かった。
時間ギリギリだったので、他の聖女たちの姿は見えなかったけれど、レッテムの姿はあった。
「おはよう、レッテム」
「おはよう、リーニ」
祭壇で力を授かったあと、レッテムに声をかけた。
すると、レッテムの赤い瞳がいつもよりも輝きがないように思えて聞いてみる。
「昨日はどうだったの?」
「ルルミーが大変だったんだぁ」
「何かワガママを言っておられたの?」
「……ワガママというかぁ」
レッテムはしゅんと顔を下に向けたあと、すぐに顔を何度も横に振る。
「リーニに心配かけちゃ駄目だよねぇ。ぼく、もっとしっかりしなくっちゃ」
「パートナーなんだから気にしないで。今のレッテムもわたしは好きよ。気になるなら、わたしの話も聞いてもらえたら嬉しいわ」
「うん!」
レッテムは嬉しそうに頷いてから話し始める。
「いっぱいお話したいけどぉ、時間がないから、エレーナの話だけするねぇ。もし、ルルミーのことがどうしても気になるなら、ルルミーは彼女の家にいるから見に行ってみてぇ」
レッテムはわたしを見上げて、ひくひくと鼻を動かす。
可愛さに癒やされてから頷く。
「わかったわ。じゃあ、エレーナ様の話をお願いできる?」
「うん! エレーナはルルミーの代理聖女の任を解いたよぉ。そして、自分が聖女に戻ることに決めたんだぁ」
「今回の件で懲りたということかしら」
「そうかもしれないし、他に頼める人がいないのかもねぇ」
「……エレーナ様はルルミー様以外に頼れる友人がいなかったみたいだものね」
頷くと、レッテムは顔を下に向けて話す。
「他にも知り合いはいるんだけど適さなかったんだぁ。人の信仰は自由だからねぇ。邪神を崇める人もいるんだよぉ」
「邪神を? 何のために?」
「今の世界を嫌う人だっているんだよぉ。人間なんて滅びれば良いとかねぇ」
「人間が人間の滅びを望んでいるの?」
「うん。人間を嫌いになってしまった人だっているんだよぉ。あと、神様を信じられなくなった人もねぇ」
理不尽なことで誰かの命が奪われたりした時、神様を恨んでしまう感情が生まれる人もいると聞いたことがある。
聖女でいう闇落ちになるのだろうけど、普通の人の場合は、信仰する神を変更しただけになる。
「邪神を崇めて何になるの。自分だって死んでしまう可能性があるのに」
「そのような人の多くは魔物になりたがるんだぁ」
「……ちょっと待って。じゃあ、わたしたちが見てきた魔物の中には元人間がいるということ?」
「そうなるよぉ。人としての記憶が残っている魔物もいるしねぇ」
「今まで、そんなこと、聞いたことがなかったわ」
神様や聖女は今まで、どうしてこのことを他の人に伝えなかったのかしら。
もしくは、わたしが人に教えてもらえなかっただけかもしれないわね。
「一般の人に伝えることを迷ったんだよぉ。知識があることは、それだけ邪神を信仰する可能性も高くなるんだぁ。人の信仰の自由を制限してしまっているから、良くないのかもしれないけどぉ」
「……そうね。でも、多くの人は穏やかな生活を望んでいるし、邪神がかかわらない限り、神様が人の世界に介入することができないのはわかっているわ」
「……うん」
「それに今でも邪神を信仰する人がいるんでしょう?」
「言い伝えとして、魔物になってしまうという話も伝わってるし、いいのかなぁ?」
不安そうにしているレッテムの頭を撫でる。
「あなたは神様の遣いなんだから、堂々としていていいのよ。わたしは知らなかったけれど、言い伝えでも人に伝わっているのなら、選択の自由があるということで良いと思うわ」
「ありがとう、リーニ。ああ、話がずれちゃったから、話す時間がなくなっちゃったぁ。また、明日話すねぇ。ごめんねぇ」
レッテムが謝ってくれたところで、わたしは小島に続く橋の所に飛ばされていた。
家に戻ると、他の聖女たちからの手紙が届いていたので、読んでいる途中でディオン殿下が訪ねてきてくれた。
「おはよう。朝早くから悪い。昨日はありがとう」
「いえ、こちらこそありがとうございました! おかげで温かく過ごせました。お顔が見れて嬉しかったです」
今までよりもキラキラして見えるディオン殿下にお礼を言ったところで、わたしは自分が昨日からお風呂に入っていないし、メイクも落ちていることに気が付いた。
ただでさえ、酷い顔なのにメイクが落ちている顔なんて見られたくない。
そんな風に思って焦っていると、ディオン殿下が話しかけてくる。
「疲れているのに押しかけてしまって悪い。でも、リーニが無事に戻ってきてくれて嬉しい」
「……ありがとうございます!」
深々とお辞儀をすると、ディオン殿下が話を続ける。
「どうしても伝えたいことがあって来たんだ。簡単に言うが、エレーナのことは心配しなくて良い」
「……どういうことでしょうか」
内容が内容だけに顔を隠してなんていられないと思い、顔を上げて尋ねると、ディオン殿下は苦笑する。
「エレーナはフワエル殿下に一目惚れしてしまったそうだ。だから、喜んでノーンコル王国の聖女になると連絡が来た」
「ひ、一目惚れ!?」
予想していなかった展開だったこともあり、わたしは驚いて大きな声で聞き返した。
※
次の話は初登場?のエレーナ視点になります。
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