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1 嫁ぎます
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私、レイティアは、もうすぐ19歳になるナラシール公爵家の次女だ。
19歳といえば、私が住んでいるイエラ王国の貴族の女性だと、結婚しているのが当たり前の年齢になる。
悲しいことに私は結婚していないというだけでなく、婚約者も恋人もいない。
亡くなったお母様譲りの気が強い性格のせいで、婚約者ができても、すぐにお断りされてしまっていた。
断りの文言はいつも同じで「私のような人間にはレイティア様を幸せにすることができない」だった。
大して私のことを知らないのに、その理由はどうなのかと思うけれど、素直に婚約の解消を受け入れていた。
あと、私のことを勝手にライバル視している公爵令嬢が、私の婚約者に近付いては誘惑し、現在は逆ハーレムを築いて「レイティア様に勝った」などと言いふらしていることも、私が結婚できない原因の一つだ。
普通の人間なら厄介事に巻き込まれるとわかっていて、わざわざ婚約者にはなりたがらない。
その令嬢も結婚していないので、私を貶めることに必死になりすぎて婚期を逃している。
その点についてはお気の毒だとも思う。
私には兄と姉が一人ずついて、兄も姉もお父様似の優しい性格で、とてもおっとりしている。
ダークブルーの癖っ毛のある髪に茶色の瞳を持つ、温和な見た目のお父様たちとは違い、私はストレートの黒髪に赤色の瞳で亡きお母様の髪と瞳の色を受け継いでいる。
目はぱっちりしているけれど吊り目気味だからか、笑っていても怖いと言われることが何度もある。
そんなところもお母様と同じだった。
18歳で学園を卒業後は、お母様が管理されていた仕事を代理でやってくれていた人から私に引き継いだ。
ナラシール公爵家の当主は、現在の国王陛下の腹違いの弟である私の父だ。
父は側室の子供だった。
側室というのが私のお祖母様にあたるのだけれど、お祖母様はお父様の存在を世に知らしめることを拒んだ。
後継者争いに父が巻き込まれないようにしたかったんだそうだ。
そしてお祖母様の希望は叶えられ、父は子供のいなかったナラシール公爵家の子供として育てられた。
父たちには幼い頃にその真実が知らされた。
異母兄にあたる国王陛下は「母が違おうとも兄弟だ」と言って、父のことをとても可愛がってくれ、今でも仲が良い。
豪快な性格の国王陛下と比べて、私の父であるナラシール公爵は温和で優しい人だ。
頼りないところもあるけれど、仕事は出来るし、家族や領民を大事にするお父様は、私にとって尊敬できる人の一人だった。
お姉様とお兄様はすでに結婚し、お姉様は家にはいない。
お兄様は奥様と一緒にナラシール邸に暮らしている。
いつかは出ていかなければいけない日がくることはわかっていた。
けれど、お兄様がこの家を継がれるまでは、今の生活が続くのだと思っていた。
*****
その日は朝から雲ひとつない青空が広がっていて、何の用事もないのに外へ出かけたくなるくらい心地よい気温の日だった。
ティータイムの時間にお父様の執務室に呼び出された私は、深刻そうな表情のお父様を見て憂鬱な気分になる。
こんな顔をしている時は何か良くないことがあった時だわ。
私、何か仕事で大きなミスでもしていたのかしら?
中々、話し出さないお父様に痺れを切らして、こちらから尋ねようとすると、お父様は重い口を開く。
「レイティア、もうお前も良い年だ。お嫁に行ってはどうかと思うんだ」
「いきなりどうされたのですか?」
私が嫁に行くことを諦めていたはずのお父様が、突然そんなことを言い出したので不思議に思って尋ねた。
「陛下からの命令だ。条件を満たせばすぐに離婚して良いともおっしゃっている」
「陛下からのご命令ですか。それは断れませんわね。ですが、結婚前から離婚の話が出るのですか」
「……そういう相手だということだ」
「そうなのですね」
一応頷いてから、気になったことを尋ねてみる。
「お嫁にいってお父様を安心させたい気持ちは十分にありますわ。けれど、陛下がそのようなことをおっしゃるというのであれば、お相手は私以上に問題がある人物ですわね?」
「もちろん、お前に問題があると言いたいわけではない。兄上も本来ならば、お前にはシルーク卿のところに嫁いでほしかったみたいたが、どうしてもお前に根性を叩き直してもらう、もしくは家ごと潰してほしい相手がいるんだ」
お父様は大きくため息を吐いてから肩を落とした。
異性で私と仲良くしてくれていたのは幼馴染のジェド・シルークだけだった。
学生時代は私と一緒にいることが多かったからか、彼にも婚約者はいない。
ジェドは侯爵家の嫡男であり、眉目秀麗でスタイルも良いし、運動神経も抜群だった。
明るい性格で男女問わずに人気があり、世話焼きな性格だったこともあり、誰かに意地悪をする女子生徒や男子生徒に対して言いたいことを言ってしまう私のフォローをしてくれていた。
現在は国王陛下の護衛騎士という仕事に就いている。
「そういえばジェドは結婚しないのかしら」
「お前のことを彼の婚約者や恋人だと思っている女性が多いみたいだ。陛下の護衛騎士という立場にまでなったのに、気の毒なことに彼に近付く女性がいないそうだよ」
「そ、それが本当でしたら、私はジェドのところに嫁いだほうが良くなってきますわね」
「陛下だってお前たち二人が結婚することを楽しみにされていた。けれど、先にタワオ家の嫁にいってほしいとおっしゃっていた」
「先に?」
「ああ。タワオ家のことはレイティアも話は聞いたことがあるだろう?」
タワオ家というのは悪評高いことで有名な公爵家の名前だ。
どう悪評高いか例を上げると、女癖が悪い、領民への対応が悪い、性格が悪い、素行が悪い、などなど。
良いのは顔とスタイルだけだと聞いている。
なぜ、そんな人が公爵家を継げたか?
タワオ家には子供が1人しかいなかったからという簡単な理由だ。
そして、代々、悪評高い者が継いでいるようだから、自分の息子が一般常識を持ち合わせていないことに親が気付くわけもないのでしょう。
それにしても、どうして私に白羽の矢が立ったのかは良いとして、なぜ、今の時期なのかしら。
「タワオ家の悪評は今に始まったことではないはずです。どうして今まで無視していらしたのに、今頃になって陛下はタワオ家に目を付けたのです?」
「貴族の足並みがタワオ家のせいで揃わないのは前々から問題視されていたんだ。だが、それについてはタワオ家を無視するという暗黙のルールでやり過ごしてきた。けれど、匿名で何通も陛下宛に手紙が送られてきた」
「陛下に……? 領民からの手紙ですか?」
「そうだ」
最初から陛下が読まれたわけではないでしょうけれど、手紙を確認する人間が報告すべきだと考えて、陛下に報告したといったところかしら。
「領民の不満が爆発したということは、現在のタワオ家の当主は今までにないことをやり始めたのですか?」
「ああ。税率に関しての取り決めは領によって違うし、特に定められた法律もない。そこで、タワオ公爵は領民にかかる税を以前よりもかなり高い税率に変更したらしい。税金が払えない家の人間は、タワオ公爵領から出ていくか、税金を払わない代わりに家族の中から誰か一人を差し出すようにと命令を出したらしい。多くの人は借金をして払っているようだけどね」
「最低な野郎ですわね」
ため息を吐くと、お父様が窘めてくる。
「レイティア、野郎という言葉は淑女が使う言葉ではないよ」
「失礼しました。申し訳ございません。以後、気をつけますわ。ですが、お父様。そのことで罰することはできませんの? それに税金の代わりに差し出された人たちは、今はどうなっているんですの?」
「罰についてはタワオ家を潰すほどの罰にはできない。人を差し出すという話はしらばっくれるだろう。それから連れて行かれた人は男性は強制労働。6歳以下の子供と女性はタワオ家に連れて行かれているようだ」
「……タワオ家に潜入しなければ、子供たちや女性がどうしているのかわからないんですのね」
どうして婚約ではなく結婚の話になるのか疑問だった。
でも、タワオ家の内情を知るには婚約者では厳しいというわけね。
私が嫁に行くことによって、助けてあげられる人もいるかもしれないわ。
それにタワオ家の悪事の証明もできる。
少しでも早く動く必要がありそうね。
「承知しました。陛下のご命令通り、私はタワオ家に嫁ぎますと陛下にお伝え願えますか?」
「……わかった。レイティア、本当に済まない」
お父様は深く頭を下げてこられた。
「国王陛下のご命令ですもの。お父様は何も悪くありませんわ。それに、困っている人がいると知ってしまったら大人しくしていられない性格だということは、お父様もよくご存知でしょう?」
にこりと微笑んで見せると、お父様は眉尻を下げる。
「その性格をわかっているから両陛下はお前を指名したのだろう。後に離婚することになるとわかっている男性に嫁がせる父を許してくれ」
「お父様のせいではないと言っているではありませんか。そんなに気になさるようでしたら、離婚後は再婚できなくても生きていける環境を整えていただけると助かりますわ」
「わかった。お前が離婚した時に、シルーク卿が誰かと結婚してしまっていた場合は、私がお前を養おう。私が死んでしまったら、その後は兄のノートルがお前を助けてくれるだろう。何より両陛下はお前を可愛がっているから放っておきはしないよ」
お父様は笑みを見せると、国王陛下に私がタワオ公爵との結婚を承諾したと伝えるために、早速、王城へと向かわれたのだった。
19歳といえば、私が住んでいるイエラ王国の貴族の女性だと、結婚しているのが当たり前の年齢になる。
悲しいことに私は結婚していないというだけでなく、婚約者も恋人もいない。
亡くなったお母様譲りの気が強い性格のせいで、婚約者ができても、すぐにお断りされてしまっていた。
断りの文言はいつも同じで「私のような人間にはレイティア様を幸せにすることができない」だった。
大して私のことを知らないのに、その理由はどうなのかと思うけれど、素直に婚約の解消を受け入れていた。
あと、私のことを勝手にライバル視している公爵令嬢が、私の婚約者に近付いては誘惑し、現在は逆ハーレムを築いて「レイティア様に勝った」などと言いふらしていることも、私が結婚できない原因の一つだ。
普通の人間なら厄介事に巻き込まれるとわかっていて、わざわざ婚約者にはなりたがらない。
その令嬢も結婚していないので、私を貶めることに必死になりすぎて婚期を逃している。
その点についてはお気の毒だとも思う。
私には兄と姉が一人ずついて、兄も姉もお父様似の優しい性格で、とてもおっとりしている。
ダークブルーの癖っ毛のある髪に茶色の瞳を持つ、温和な見た目のお父様たちとは違い、私はストレートの黒髪に赤色の瞳で亡きお母様の髪と瞳の色を受け継いでいる。
目はぱっちりしているけれど吊り目気味だからか、笑っていても怖いと言われることが何度もある。
そんなところもお母様と同じだった。
18歳で学園を卒業後は、お母様が管理されていた仕事を代理でやってくれていた人から私に引き継いだ。
ナラシール公爵家の当主は、現在の国王陛下の腹違いの弟である私の父だ。
父は側室の子供だった。
側室というのが私のお祖母様にあたるのだけれど、お祖母様はお父様の存在を世に知らしめることを拒んだ。
後継者争いに父が巻き込まれないようにしたかったんだそうだ。
そしてお祖母様の希望は叶えられ、父は子供のいなかったナラシール公爵家の子供として育てられた。
父たちには幼い頃にその真実が知らされた。
異母兄にあたる国王陛下は「母が違おうとも兄弟だ」と言って、父のことをとても可愛がってくれ、今でも仲が良い。
豪快な性格の国王陛下と比べて、私の父であるナラシール公爵は温和で優しい人だ。
頼りないところもあるけれど、仕事は出来るし、家族や領民を大事にするお父様は、私にとって尊敬できる人の一人だった。
お姉様とお兄様はすでに結婚し、お姉様は家にはいない。
お兄様は奥様と一緒にナラシール邸に暮らしている。
いつかは出ていかなければいけない日がくることはわかっていた。
けれど、お兄様がこの家を継がれるまでは、今の生活が続くのだと思っていた。
*****
その日は朝から雲ひとつない青空が広がっていて、何の用事もないのに外へ出かけたくなるくらい心地よい気温の日だった。
ティータイムの時間にお父様の執務室に呼び出された私は、深刻そうな表情のお父様を見て憂鬱な気分になる。
こんな顔をしている時は何か良くないことがあった時だわ。
私、何か仕事で大きなミスでもしていたのかしら?
中々、話し出さないお父様に痺れを切らして、こちらから尋ねようとすると、お父様は重い口を開く。
「レイティア、もうお前も良い年だ。お嫁に行ってはどうかと思うんだ」
「いきなりどうされたのですか?」
私が嫁に行くことを諦めていたはずのお父様が、突然そんなことを言い出したので不思議に思って尋ねた。
「陛下からの命令だ。条件を満たせばすぐに離婚して良いともおっしゃっている」
「陛下からのご命令ですか。それは断れませんわね。ですが、結婚前から離婚の話が出るのですか」
「……そういう相手だということだ」
「そうなのですね」
一応頷いてから、気になったことを尋ねてみる。
「お嫁にいってお父様を安心させたい気持ちは十分にありますわ。けれど、陛下がそのようなことをおっしゃるというのであれば、お相手は私以上に問題がある人物ですわね?」
「もちろん、お前に問題があると言いたいわけではない。兄上も本来ならば、お前にはシルーク卿のところに嫁いでほしかったみたいたが、どうしてもお前に根性を叩き直してもらう、もしくは家ごと潰してほしい相手がいるんだ」
お父様は大きくため息を吐いてから肩を落とした。
異性で私と仲良くしてくれていたのは幼馴染のジェド・シルークだけだった。
学生時代は私と一緒にいることが多かったからか、彼にも婚約者はいない。
ジェドは侯爵家の嫡男であり、眉目秀麗でスタイルも良いし、運動神経も抜群だった。
明るい性格で男女問わずに人気があり、世話焼きな性格だったこともあり、誰かに意地悪をする女子生徒や男子生徒に対して言いたいことを言ってしまう私のフォローをしてくれていた。
現在は国王陛下の護衛騎士という仕事に就いている。
「そういえばジェドは結婚しないのかしら」
「お前のことを彼の婚約者や恋人だと思っている女性が多いみたいだ。陛下の護衛騎士という立場にまでなったのに、気の毒なことに彼に近付く女性がいないそうだよ」
「そ、それが本当でしたら、私はジェドのところに嫁いだほうが良くなってきますわね」
「陛下だってお前たち二人が結婚することを楽しみにされていた。けれど、先にタワオ家の嫁にいってほしいとおっしゃっていた」
「先に?」
「ああ。タワオ家のことはレイティアも話は聞いたことがあるだろう?」
タワオ家というのは悪評高いことで有名な公爵家の名前だ。
どう悪評高いか例を上げると、女癖が悪い、領民への対応が悪い、性格が悪い、素行が悪い、などなど。
良いのは顔とスタイルだけだと聞いている。
なぜ、そんな人が公爵家を継げたか?
タワオ家には子供が1人しかいなかったからという簡単な理由だ。
そして、代々、悪評高い者が継いでいるようだから、自分の息子が一般常識を持ち合わせていないことに親が気付くわけもないのでしょう。
それにしても、どうして私に白羽の矢が立ったのかは良いとして、なぜ、今の時期なのかしら。
「タワオ家の悪評は今に始まったことではないはずです。どうして今まで無視していらしたのに、今頃になって陛下はタワオ家に目を付けたのです?」
「貴族の足並みがタワオ家のせいで揃わないのは前々から問題視されていたんだ。だが、それについてはタワオ家を無視するという暗黙のルールでやり過ごしてきた。けれど、匿名で何通も陛下宛に手紙が送られてきた」
「陛下に……? 領民からの手紙ですか?」
「そうだ」
最初から陛下が読まれたわけではないでしょうけれど、手紙を確認する人間が報告すべきだと考えて、陛下に報告したといったところかしら。
「領民の不満が爆発したということは、現在のタワオ家の当主は今までにないことをやり始めたのですか?」
「ああ。税率に関しての取り決めは領によって違うし、特に定められた法律もない。そこで、タワオ公爵は領民にかかる税を以前よりもかなり高い税率に変更したらしい。税金が払えない家の人間は、タワオ公爵領から出ていくか、税金を払わない代わりに家族の中から誰か一人を差し出すようにと命令を出したらしい。多くの人は借金をして払っているようだけどね」
「最低な野郎ですわね」
ため息を吐くと、お父様が窘めてくる。
「レイティア、野郎という言葉は淑女が使う言葉ではないよ」
「失礼しました。申し訳ございません。以後、気をつけますわ。ですが、お父様。そのことで罰することはできませんの? それに税金の代わりに差し出された人たちは、今はどうなっているんですの?」
「罰についてはタワオ家を潰すほどの罰にはできない。人を差し出すという話はしらばっくれるだろう。それから連れて行かれた人は男性は強制労働。6歳以下の子供と女性はタワオ家に連れて行かれているようだ」
「……タワオ家に潜入しなければ、子供たちや女性がどうしているのかわからないんですのね」
どうして婚約ではなく結婚の話になるのか疑問だった。
でも、タワオ家の内情を知るには婚約者では厳しいというわけね。
私が嫁に行くことによって、助けてあげられる人もいるかもしれないわ。
それにタワオ家の悪事の証明もできる。
少しでも早く動く必要がありそうね。
「承知しました。陛下のご命令通り、私はタワオ家に嫁ぎますと陛下にお伝え願えますか?」
「……わかった。レイティア、本当に済まない」
お父様は深く頭を下げてこられた。
「国王陛下のご命令ですもの。お父様は何も悪くありませんわ。それに、困っている人がいると知ってしまったら大人しくしていられない性格だということは、お父様もよくご存知でしょう?」
にこりと微笑んで見せると、お父様は眉尻を下げる。
「その性格をわかっているから両陛下はお前を指名したのだろう。後に離婚することになるとわかっている男性に嫁がせる父を許してくれ」
「お父様のせいではないと言っているではありませんか。そんなに気になさるようでしたら、離婚後は再婚できなくても生きていける環境を整えていただけると助かりますわ」
「わかった。お前が離婚した時に、シルーク卿が誰かと結婚してしまっていた場合は、私がお前を養おう。私が死んでしまったら、その後は兄のノートルがお前を助けてくれるだろう。何より両陛下はお前を可愛がっているから放っておきはしないよ」
お父様は笑みを見せると、国王陛下に私がタワオ公爵との結婚を承諾したと伝えるために、早速、王城へと向かわれたのだった。
応援ありがとうございます!
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