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7 浮気と国外追放
「わ、私は、浮気などしていないぞ!?」
平静を取り戻した国王陛下が王妃陛下に叫んだ。
けれど、先程の様子を見たあとで、そんな言葉が信じられるわけがなかった。
「そんなわけがないでしょう」
王妃陛下は冷たい笑みを浮かべ、一蹴して会話を終えた。
「浮気の証拠はあるんですか?」
「ないわ。けれど、あの様子を見たらわかるでしょう?」
ヒース殿下が尋ねると、王妃陛下は小さく息を吐いてからそう言った。
「あの様子というのはどういうことでしょうか?」
聞き返した私に王妃陛下が答えてくださる前に、国王陛下が邪魔をしてくる。
「おい、エトワ。とにかく話をしよう! こっちに来るんだ」
「嫌です。どうぞあなたは親密そうに肩を置いている女性の相手をなさって?」
王妃陛下がにこりと微笑まれたのを見て、陛下の顔が引きつった。
肩に手を置いている女性って……。
「ま、まさか、セフィラが浮気相手なのですか!?」
「そうよ。でも、体の関係はないと思うわ。初めてじゃなかったら、さすがのオーランドも気付くでしょうから」
「で、では、先程から二人を庇うような態度を取っているのは」
「彼女に熱を上げているのでしょう。そういえばあの娘はオーランドがよく話をしていた女性なのでしょう? 頬から血を流しているけれど、なぜ回復魔法をかけないのかしら」
「悪いことをしたので、はぐれ精霊が力を貸さなかったようです」
「ふふ。馬鹿ね」
王妃陛下は嘲笑したあと、話を元に戻す。
「陛下は彼女にオーランドとの仲を認めるようにお願いされたのでしょう。そうでなければ見知らぬ女がオーランドの近くにいるのに何も言わないわけがないわ」
「そう言われてみればそうですわね」
オーランド殿下はいつかは国王になる方だし、相手は王妃になる。
それなのに、名前さえも知らない女性を認めるだなんておかしいもの。
国王陛下は少なくとも、セフィラの存在を知っていたんだわ。
それにしてもどうやってセフィラは国王陛下に近付けたのかしら?
「ミーアにも話が聞きたいのだけれど、どうしてあなたはヒース殿下と一緒にいるの?」
黙って何も言えないでいる国王陛下から目を動かし、王妃陛下は私に聞いてこられた。
そのため、今日あった出来事を全て話すことにした。
途中でオーランド殿下たちが口を挟んできたけれど、王妃陛下が気にされる様子は一切なかった。
王妃陛下の横で私の両親も話を聞いていて、私が話し終えると、お母様が優しく抱きしめてくれた。
「そんなことになっていただなんて、気付かなくて本当にごめんなさい。あなたがパーティーの途中からいなくなったことには気付いていたの。でも、モーガンは大丈夫だと言うから……」
「……お兄様が大丈夫だと言ったんですか?」
聞き返すと、お母様は私から体を離し私の両腕を掴んで頷く。
「そうよ。モーガンから疲れ切ったあなたはオーランド殿下に促されて、今日は客室に泊まることになったって聞いたの。だから、私はあなたの顔を見て今日は先に帰ろうと思ったのよ。それに具合が良くなっていれば一緒に帰れば良いと思ったしね。でも、あなたがどの部屋にもいないから心配していたの」
「お母様、心配をかけてしまってごめんなさい」
夜も遅い時間なのに、お母様たちが王城に残ってくれていたのは、私を探してくれていたからなのね。
正確に言えば、本当に私を心配して探してくれていたのは、お母様だけだ。
お父様は婚約者の座がセフィラに奪われるのではないかと焦っていただけだろうし、お兄様はセフィラと繋がっている恐れがある。
お兄様を問い詰めようと思い、姿を探そうとした時、ヒース殿下が手をしきりに動かしていることに気が付いた。
視線の先はオーランド殿下たちだ。
でも、オーランド殿下たちは円陣を組んで話し合いをしていて、ヒース殿下の視線には気付いていないみたいだった。
気になって見ていると、足を突かれたような気がして視線を落とす。
すると、土の中から動物らしきものが顔を出していた。
「えっ?」
驚いて声を上げると、グレーがかった茶色の毛を持ち、鼻先がピンク色の不思議な動物は、5本の爪を私に向かって手を振るように横に振ったあと、地面の中に潜っていく。
「え? え?」
一人で混乱していると、ヒース殿下が苦笑する。
「モグラっていう土の中で暮らす生き物だ。彼の仲間にあそこの3人の会話を近くで聞いてもらってる」
「そうだったんですね」
モグラという名前は聞いたことはあったけれど、実物を見たのは初めてだった。
「何を話しているんでしょうか」
「どうやって折り合いをつけるかみたいだが、君はどうしたい?」
「……」
尋ねられても返答に困ってしまう。
私は国家への反逆なんか企んでいない。
それに殺されるのも嫌よ。
だけど、お父様のあの調子だと、たとえ無実が証明されても私は家に戻れそうにない。
そうなった時、私はどうなるのかしら。
「ミーア、今から罪を認めれば軽くしてもらえるんじゃないか?」
考えていた私に話しかけてきたのは、さっきまで探していたお兄様だった。
「お兄様、私はセフィラたちに殺されそうになったんですよ!? それに」
私の言葉の途中だったけれど、ヒース殿下がお兄様に話しかける。
「あんたもグルか」
「……な、何を言ってるんですか」
お兄様の表情が引きつる。
ヒース殿下の言葉は間違っていないみたいだった。
どうしてお兄様がセフィラたちと手を組んでいるの?
確かめるために疑問を口に出そうとした時だった。
話し合いをしていた陛下がこちらに体を向けた。
「……ミーア、お前にも気の毒なところがある。極刑は取り消そう」
「……」
当たり前のことだと思います。
と言いたいけれど、相手は国王陛下だから、私が言い返すのは難しい。
そんな私に代わって王妃陛下が答えてくださる。
「当たり前のことを偉そうに言わないでくださいませ」
「う、うるさい! ミーア! とにかく、貴様をオーランドの婚約者にしておくわけにはいかない! オーランドとの婚約は破棄だ! そして、慰謝料を取らない代わりに国外追放とする!」
国王陛下はびしりと私を指差して叫んだ。
国外追放は良いけれど、行くあてもないのは困るわ。
でも、何とかするしかないわよね。
「承知しました」
「ミーア、元気でね! 悪いことなんてするからそんなことになるのよ? 一文無しで捨てられたら、すぐに死んじゃうでしょうね!」
「恨むなら君の父親を恨むんだね。自分の権力を大きくしたいがために、僕と君との婚約を押し進めようとしたのだから」
国王陛下の言葉に私が了承の意を示すと、セフィラとオーランド殿下が笑った。
その笑顔を見てすぐに言い返す。
「絶対にすぐには死にません」
何とか生き抜いてみせるわ。
そう思った時だった。
ヒース殿下が私に話しかけてきた。
「ミーア嬢、君はうちに来れば良い」
「は、はい!?」
驚いて聞き返した時、近くの木々や草が一斉に揺れ始め、それと同時に色々な鳴き声が聞こえてきた。
「隠れてろと言ってるから姿は見せないが、動物たちが歓迎すると言ってる」
「えっ!?」
「迷惑じゃなければどうだろうか。衣食住は保証しよう」
「あ、有り難いのですがよろしいのですか?」
「駄目よ!」
私の問いかけに答えたのは、ヒース殿下ではなくセフィラだった。
平静を取り戻した国王陛下が王妃陛下に叫んだ。
けれど、先程の様子を見たあとで、そんな言葉が信じられるわけがなかった。
「そんなわけがないでしょう」
王妃陛下は冷たい笑みを浮かべ、一蹴して会話を終えた。
「浮気の証拠はあるんですか?」
「ないわ。けれど、あの様子を見たらわかるでしょう?」
ヒース殿下が尋ねると、王妃陛下は小さく息を吐いてからそう言った。
「あの様子というのはどういうことでしょうか?」
聞き返した私に王妃陛下が答えてくださる前に、国王陛下が邪魔をしてくる。
「おい、エトワ。とにかく話をしよう! こっちに来るんだ」
「嫌です。どうぞあなたは親密そうに肩を置いている女性の相手をなさって?」
王妃陛下がにこりと微笑まれたのを見て、陛下の顔が引きつった。
肩に手を置いている女性って……。
「ま、まさか、セフィラが浮気相手なのですか!?」
「そうよ。でも、体の関係はないと思うわ。初めてじゃなかったら、さすがのオーランドも気付くでしょうから」
「で、では、先程から二人を庇うような態度を取っているのは」
「彼女に熱を上げているのでしょう。そういえばあの娘はオーランドがよく話をしていた女性なのでしょう? 頬から血を流しているけれど、なぜ回復魔法をかけないのかしら」
「悪いことをしたので、はぐれ精霊が力を貸さなかったようです」
「ふふ。馬鹿ね」
王妃陛下は嘲笑したあと、話を元に戻す。
「陛下は彼女にオーランドとの仲を認めるようにお願いされたのでしょう。そうでなければ見知らぬ女がオーランドの近くにいるのに何も言わないわけがないわ」
「そう言われてみればそうですわね」
オーランド殿下はいつかは国王になる方だし、相手は王妃になる。
それなのに、名前さえも知らない女性を認めるだなんておかしいもの。
国王陛下は少なくとも、セフィラの存在を知っていたんだわ。
それにしてもどうやってセフィラは国王陛下に近付けたのかしら?
「ミーアにも話が聞きたいのだけれど、どうしてあなたはヒース殿下と一緒にいるの?」
黙って何も言えないでいる国王陛下から目を動かし、王妃陛下は私に聞いてこられた。
そのため、今日あった出来事を全て話すことにした。
途中でオーランド殿下たちが口を挟んできたけれど、王妃陛下が気にされる様子は一切なかった。
王妃陛下の横で私の両親も話を聞いていて、私が話し終えると、お母様が優しく抱きしめてくれた。
「そんなことになっていただなんて、気付かなくて本当にごめんなさい。あなたがパーティーの途中からいなくなったことには気付いていたの。でも、モーガンは大丈夫だと言うから……」
「……お兄様が大丈夫だと言ったんですか?」
聞き返すと、お母様は私から体を離し私の両腕を掴んで頷く。
「そうよ。モーガンから疲れ切ったあなたはオーランド殿下に促されて、今日は客室に泊まることになったって聞いたの。だから、私はあなたの顔を見て今日は先に帰ろうと思ったのよ。それに具合が良くなっていれば一緒に帰れば良いと思ったしね。でも、あなたがどの部屋にもいないから心配していたの」
「お母様、心配をかけてしまってごめんなさい」
夜も遅い時間なのに、お母様たちが王城に残ってくれていたのは、私を探してくれていたからなのね。
正確に言えば、本当に私を心配して探してくれていたのは、お母様だけだ。
お父様は婚約者の座がセフィラに奪われるのではないかと焦っていただけだろうし、お兄様はセフィラと繋がっている恐れがある。
お兄様を問い詰めようと思い、姿を探そうとした時、ヒース殿下が手をしきりに動かしていることに気が付いた。
視線の先はオーランド殿下たちだ。
でも、オーランド殿下たちは円陣を組んで話し合いをしていて、ヒース殿下の視線には気付いていないみたいだった。
気になって見ていると、足を突かれたような気がして視線を落とす。
すると、土の中から動物らしきものが顔を出していた。
「えっ?」
驚いて声を上げると、グレーがかった茶色の毛を持ち、鼻先がピンク色の不思議な動物は、5本の爪を私に向かって手を振るように横に振ったあと、地面の中に潜っていく。
「え? え?」
一人で混乱していると、ヒース殿下が苦笑する。
「モグラっていう土の中で暮らす生き物だ。彼の仲間にあそこの3人の会話を近くで聞いてもらってる」
「そうだったんですね」
モグラという名前は聞いたことはあったけれど、実物を見たのは初めてだった。
「何を話しているんでしょうか」
「どうやって折り合いをつけるかみたいだが、君はどうしたい?」
「……」
尋ねられても返答に困ってしまう。
私は国家への反逆なんか企んでいない。
それに殺されるのも嫌よ。
だけど、お父様のあの調子だと、たとえ無実が証明されても私は家に戻れそうにない。
そうなった時、私はどうなるのかしら。
「ミーア、今から罪を認めれば軽くしてもらえるんじゃないか?」
考えていた私に話しかけてきたのは、さっきまで探していたお兄様だった。
「お兄様、私はセフィラたちに殺されそうになったんですよ!? それに」
私の言葉の途中だったけれど、ヒース殿下がお兄様に話しかける。
「あんたもグルか」
「……な、何を言ってるんですか」
お兄様の表情が引きつる。
ヒース殿下の言葉は間違っていないみたいだった。
どうしてお兄様がセフィラたちと手を組んでいるの?
確かめるために疑問を口に出そうとした時だった。
話し合いをしていた陛下がこちらに体を向けた。
「……ミーア、お前にも気の毒なところがある。極刑は取り消そう」
「……」
当たり前のことだと思います。
と言いたいけれど、相手は国王陛下だから、私が言い返すのは難しい。
そんな私に代わって王妃陛下が答えてくださる。
「当たり前のことを偉そうに言わないでくださいませ」
「う、うるさい! ミーア! とにかく、貴様をオーランドの婚約者にしておくわけにはいかない! オーランドとの婚約は破棄だ! そして、慰謝料を取らない代わりに国外追放とする!」
国王陛下はびしりと私を指差して叫んだ。
国外追放は良いけれど、行くあてもないのは困るわ。
でも、何とかするしかないわよね。
「承知しました」
「ミーア、元気でね! 悪いことなんてするからそんなことになるのよ? 一文無しで捨てられたら、すぐに死んじゃうでしょうね!」
「恨むなら君の父親を恨むんだね。自分の権力を大きくしたいがために、僕と君との婚約を押し進めようとしたのだから」
国王陛下の言葉に私が了承の意を示すと、セフィラとオーランド殿下が笑った。
その笑顔を見てすぐに言い返す。
「絶対にすぐには死にません」
何とか生き抜いてみせるわ。
そう思った時だった。
ヒース殿下が私に話しかけてきた。
「ミーア嬢、君はうちに来れば良い」
「は、はい!?」
驚いて聞き返した時、近くの木々や草が一斉に揺れ始め、それと同時に色々な鳴き声が聞こえてきた。
「隠れてろと言ってるから姿は見せないが、動物たちが歓迎すると言ってる」
「えっ!?」
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