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四十九話
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【俺の妹になってください】
四十九話
~ あらすじ ~
姉さんの店に行ったあと、かなり疲れていたが2回目の公演の時間がやって来てしまった。そして………
******
「………あれ?ここは?」
目を覚ますとそこには、知らない天井があった。
「やっと起きた………のねっ!」
そう言って俺に抱きついてきた。
「お、おい………」
訳が分からない。
おれはいったいどうしてしまったんだろ?
目を覚ましたら、柏木が急に俺のふところに飛び込んでくるし……というか、俺はなぜ目を覚ました?
寝ていたのか?
というか、外うるさいし………なんだろ?
「なあ、柏木……俺はどうなったんだ?」
「え?あ、ああ。舞台で倒れたのよ」
「………そうか。舞台で倒れて……って、劇はどうなったんだ?」
「中止になったわ」
「そ、そうか……」
そう言いつつ、壁に掛けられた時計を確認すると、十九時を回った頃だった。
「ここは保健室か?」
「そうよ。というか、大丈夫?起きれる?」
「あ、あぁ。少し頭が痛いけど大丈夫だ。」
「そう。じゃ、帰りましょうか」
「う、うん……」
保健室から出て、柏木と並列して昇降口まで向かう。
「な、なぁ……」
「うん?」
「さっきから外がやかましいんだが、何やってるんだ?」
「後夜祭よ。もう終わったしね」
なんて、淡々と話す柏木。
「そうか………柏木は……さ?後夜祭行きたい?」
「春樹が出れないでしょ?早く帰るわよ」
と、靴箱から靴を取り出して、無造作にパタンと地面へと落とす。
「なんか、ごめん………」
「ん?なにが?」
「…………ううん。なんでもない。帰ろっか」
「うんっ!」
そして、俺らは家に帰る。
いつもならば柏木を家まで送ってから帰るのだが、今日は柏木に送ってもらってしまった。
「ありがとう………」
「どういたしましてっ!またねっ!」
柏木は笑顔でそういうと、家の方へと帰ってった。
「あ、春樹。おかえり」
「ああ。ただいま………って、なんで姉さんがいるの!?」
「え?いつも通りじゃない?」
「だ、だって姉さん、後夜祭は?」
「あんなの出る意味無いでしょー?」
物凄く適当な理由で出なかったのか。そんなんじゃ友達いなくなるだろ。
「今日は俺、もう寝るから……」
「そうなの?」
「うん。だから、ご飯も要らない」
「わかったわ。おやすみ」
「おやすみ………」
一言そう言い残すと、自分の部屋へと足早に向かい、パジャマに着替えて速攻でベットへ倒れ込む。
はぁ。
なんで俺は倒れたんだっけ?確か……なんかのセリフ言おうとしたら、人の目が一杯で………
で、劇が中止になったって言ってたっけ。
一生懸命みんなで準備してきたのに………
俺なんかが王子をやったばっかりに失敗させてしまった……
*****
「春樹。朝だよっ!のチュー」
「おはよう姉さん。」
「え、ええっ!!なんで起きてんの!?」
「なんか、寝れなくてね。というか、何キスしてこようとしてんの!?」
「クマすごいけど大丈夫?」
「話を逸らさないでもらえますかね?」
姉さんいつもこうなのかな?明日から部屋に入ったら警報なるようにとか出来ないかな?
「まあ、そんなことはいいじゃないっ!どうしたの?」
「特に何も無いよ。ただ、寝れなかっただけだよ」
なんていいつつ、俺は欠伸をしつつ部屋から出ていく。
「………じゃ、なんで泣いてんのよ」
******
顔を洗い、俺は学校に向かう準備を整えていた。
「ん?春樹?なにしてるの?」
ナチュラルメイクを決めた姉さんが二階からとことこ降りてきた。
「……え?学校」
「なんで?振替休日だから休みだよ?」
「………あ。そうか」
今日日曜だから結局休みだったし、明日も振替で休みか……
「本当に大丈夫?」
「う、うん。大丈夫。」
「姉さん学校ないのに化粧なんかして、どっか行くの?」
「うん。まあねー。」
「行ってらっしゃい。俺は寝れなかったし寝るから……」
「はーい。いってきまーすっ!」
姉さんを見送ったあと、俺は自分の部屋に戻って眠りに着こうとするが、全く眠れない……
仕方がないので、体を起こしすたすたとリビングに降りる。
そして、テレビとホットカーペットと炬燵をつけてからキッチンへ抜け、ダラダラと牛乳をコップに注いで、ポテチを棚から出してリビングへと戻った。
「………なんか、撮ってたアニメ無かったっけなぁ」
なんて思いつつ俺はポチポチとリモコンをいじいじしていると、ピーンポーンと、呼び鈴が鳴った。
「……んだよ。今から俺の妹が可愛すぎて辛いを見ようとしてたに……」
思い腰を上げて玄関先の映るカメラ的なやつの前まで行くと、そこには柏木がいた。
「はい?」
「あ、春樹?今からちょっといいかしら?」
「……わかった」
いつもより少しドスの聞いた声でそう返した。
*****
「おじゃましまーす」
リビングに柏木を通した後、柏木のぶんの牛乳をコップに注いで戻る。
「あんまもてなしは出来ないが、いいか?」
なんていいつつ、牛乳を差し出しながら柏木の向かいに座る。
「ありがとう。大丈夫だよ。」
そして、少しの沈黙が訪れた。
「……あんた本当に妹系のアニメ好きだよね」
「俺の嫁になれる存在……それが妹ってだけさ」
「うわぁ………そんな寒い台詞ドヤ顔でよく言えましたね………」
「で?なんのようなんだ?」
「はるきの看病でもしようかなって思って来たんだけど……そこまで重症でもないみたいだねっ!」
「ま、まあ……な」
柏木は優しいし、可愛いし、しっかり者だし、やる時にはやる。そんなやつだ。だから、俺には勿体ない。
「ねえ、柏木」
「ん?どうしたの?急に苗字で呼んだりし……」
「俺ら、別れないか?」
しばらくの間時が止まったかのようにシーンとした。
「………………え?なに?冗談だよね?な、なならちょっと酷いんじゃないの?」
「………冗談でこんなこと言わないよ………」
「………う、そ……嘘よっ!」
堪えろ。俺………こいつの為だ……
俺とあいつは平等じゃない。俺なんかそこら辺に転がってるゴミ風情が、高嶺の花のような姫とそんな関係になるなんて有り得ねえんだよ。
「もう一回言うな。別れよう。俺ら……」
「な、なんで?私のこと嫌いになったの?なんかした?」
「………」
返す言葉が見つからない。柏木は悪いことなんてしてない。悪いのは俺だ。
完全に俺が悪い。俺が勝手にそう思って自己中心的に別れようと言ってるのもわかるくらいに頭は冴えてるが、もう、どうしようもないのだ。
柏木は俺と一緒だと楽しいのかもしれない。だからなんだ?俺はダメなんだ。
「ごめん。俺が全部悪いんだ。お前にはもっといい人がいるはずだ………」
「なんでそんなことを言うの?春樹だから好きなんだよ?春樹だから一緒に居たい。春樹だから看病したいって思えるのに………春樹以外なんて視界にすら入らないのに………」
「………別れよう。俺とお前はもう、ただの友達だ」
「………え?」
「これからも宜しくな。柏木……」
「………私は、認めてないのよ?なのに、別れられると思ってるの?」
「………………」
柏木は立ち上がるとこちらまで来て、顔を近づける。
「………離れ」
ここまで言うと、俺の口は塞がれてしまった。
言葉なんていらない。なんて言ってたっけ?感情なんて言葉に出来るわけない。だからこそ行動で示す。
なら、俺も行動で示さないとな。
俺は柏木から繋がった唇を離し、出来るだけ冷たい目を送る。やめろと言わんばかりに。
「………なんで?」
「わかっただろ?もう………」
「私、諦めないから………春樹がまた私の事好きって言ってくれるまで」
そう言い残して柏木は足早に去っていった。
「………くそ……」
でも、これでいいんだ。あいつが俺を忘れてもっといい人と幸せになってくれさえすればそれで満足だ。
ポツリ、と、太ももに冷たい感触が走った。
「………なんだ?」
それは、一粒の水粒だった。
視界がどんどんと曇っていく。
「……拭いても拭いても取れないや。これ……」
もう、終わったんだ。なにもかも。
あいつとはもうなんともない。ただの幼馴染………いや、それもないか。
友達でももうない。多分、あいつとは学校で顔を合わせるだけの知り合い程度になるんだろうな。
柏木が帰ったあと、アニメを見る気にもなれず、俺はまた自分の部屋に戻った。
「………はぁ。」
こんな時に妹が居れば癒されたんだろうな……
四十九話
~ あらすじ ~
姉さんの店に行ったあと、かなり疲れていたが2回目の公演の時間がやって来てしまった。そして………
******
「………あれ?ここは?」
目を覚ますとそこには、知らない天井があった。
「やっと起きた………のねっ!」
そう言って俺に抱きついてきた。
「お、おい………」
訳が分からない。
おれはいったいどうしてしまったんだろ?
目を覚ましたら、柏木が急に俺のふところに飛び込んでくるし……というか、俺はなぜ目を覚ました?
寝ていたのか?
というか、外うるさいし………なんだろ?
「なあ、柏木……俺はどうなったんだ?」
「え?あ、ああ。舞台で倒れたのよ」
「………そうか。舞台で倒れて……って、劇はどうなったんだ?」
「中止になったわ」
「そ、そうか……」
そう言いつつ、壁に掛けられた時計を確認すると、十九時を回った頃だった。
「ここは保健室か?」
「そうよ。というか、大丈夫?起きれる?」
「あ、あぁ。少し頭が痛いけど大丈夫だ。」
「そう。じゃ、帰りましょうか」
「う、うん……」
保健室から出て、柏木と並列して昇降口まで向かう。
「な、なぁ……」
「うん?」
「さっきから外がやかましいんだが、何やってるんだ?」
「後夜祭よ。もう終わったしね」
なんて、淡々と話す柏木。
「そうか………柏木は……さ?後夜祭行きたい?」
「春樹が出れないでしょ?早く帰るわよ」
と、靴箱から靴を取り出して、無造作にパタンと地面へと落とす。
「なんか、ごめん………」
「ん?なにが?」
「…………ううん。なんでもない。帰ろっか」
「うんっ!」
そして、俺らは家に帰る。
いつもならば柏木を家まで送ってから帰るのだが、今日は柏木に送ってもらってしまった。
「ありがとう………」
「どういたしましてっ!またねっ!」
柏木は笑顔でそういうと、家の方へと帰ってった。
「あ、春樹。おかえり」
「ああ。ただいま………って、なんで姉さんがいるの!?」
「え?いつも通りじゃない?」
「だ、だって姉さん、後夜祭は?」
「あんなの出る意味無いでしょー?」
物凄く適当な理由で出なかったのか。そんなんじゃ友達いなくなるだろ。
「今日は俺、もう寝るから……」
「そうなの?」
「うん。だから、ご飯も要らない」
「わかったわ。おやすみ」
「おやすみ………」
一言そう言い残すと、自分の部屋へと足早に向かい、パジャマに着替えて速攻でベットへ倒れ込む。
はぁ。
なんで俺は倒れたんだっけ?確か……なんかのセリフ言おうとしたら、人の目が一杯で………
で、劇が中止になったって言ってたっけ。
一生懸命みんなで準備してきたのに………
俺なんかが王子をやったばっかりに失敗させてしまった……
*****
「春樹。朝だよっ!のチュー」
「おはよう姉さん。」
「え、ええっ!!なんで起きてんの!?」
「なんか、寝れなくてね。というか、何キスしてこようとしてんの!?」
「クマすごいけど大丈夫?」
「話を逸らさないでもらえますかね?」
姉さんいつもこうなのかな?明日から部屋に入ったら警報なるようにとか出来ないかな?
「まあ、そんなことはいいじゃないっ!どうしたの?」
「特に何も無いよ。ただ、寝れなかっただけだよ」
なんていいつつ、俺は欠伸をしつつ部屋から出ていく。
「………じゃ、なんで泣いてんのよ」
******
顔を洗い、俺は学校に向かう準備を整えていた。
「ん?春樹?なにしてるの?」
ナチュラルメイクを決めた姉さんが二階からとことこ降りてきた。
「……え?学校」
「なんで?振替休日だから休みだよ?」
「………あ。そうか」
今日日曜だから結局休みだったし、明日も振替で休みか……
「本当に大丈夫?」
「う、うん。大丈夫。」
「姉さん学校ないのに化粧なんかして、どっか行くの?」
「うん。まあねー。」
「行ってらっしゃい。俺は寝れなかったし寝るから……」
「はーい。いってきまーすっ!」
姉さんを見送ったあと、俺は自分の部屋に戻って眠りに着こうとするが、全く眠れない……
仕方がないので、体を起こしすたすたとリビングに降りる。
そして、テレビとホットカーペットと炬燵をつけてからキッチンへ抜け、ダラダラと牛乳をコップに注いで、ポテチを棚から出してリビングへと戻った。
「………なんか、撮ってたアニメ無かったっけなぁ」
なんて思いつつ俺はポチポチとリモコンをいじいじしていると、ピーンポーンと、呼び鈴が鳴った。
「……んだよ。今から俺の妹が可愛すぎて辛いを見ようとしてたに……」
思い腰を上げて玄関先の映るカメラ的なやつの前まで行くと、そこには柏木がいた。
「はい?」
「あ、春樹?今からちょっといいかしら?」
「……わかった」
いつもより少しドスの聞いた声でそう返した。
*****
「おじゃましまーす」
リビングに柏木を通した後、柏木のぶんの牛乳をコップに注いで戻る。
「あんまもてなしは出来ないが、いいか?」
なんていいつつ、牛乳を差し出しながら柏木の向かいに座る。
「ありがとう。大丈夫だよ。」
そして、少しの沈黙が訪れた。
「……あんた本当に妹系のアニメ好きだよね」
「俺の嫁になれる存在……それが妹ってだけさ」
「うわぁ………そんな寒い台詞ドヤ顔でよく言えましたね………」
「で?なんのようなんだ?」
「はるきの看病でもしようかなって思って来たんだけど……そこまで重症でもないみたいだねっ!」
「ま、まあ……な」
柏木は優しいし、可愛いし、しっかり者だし、やる時にはやる。そんなやつだ。だから、俺には勿体ない。
「ねえ、柏木」
「ん?どうしたの?急に苗字で呼んだりし……」
「俺ら、別れないか?」
しばらくの間時が止まったかのようにシーンとした。
「………………え?なに?冗談だよね?な、なならちょっと酷いんじゃないの?」
「………冗談でこんなこと言わないよ………」
「………う、そ……嘘よっ!」
堪えろ。俺………こいつの為だ……
俺とあいつは平等じゃない。俺なんかそこら辺に転がってるゴミ風情が、高嶺の花のような姫とそんな関係になるなんて有り得ねえんだよ。
「もう一回言うな。別れよう。俺ら……」
「な、なんで?私のこと嫌いになったの?なんかした?」
「………」
返す言葉が見つからない。柏木は悪いことなんてしてない。悪いのは俺だ。
完全に俺が悪い。俺が勝手にそう思って自己中心的に別れようと言ってるのもわかるくらいに頭は冴えてるが、もう、どうしようもないのだ。
柏木は俺と一緒だと楽しいのかもしれない。だからなんだ?俺はダメなんだ。
「ごめん。俺が全部悪いんだ。お前にはもっといい人がいるはずだ………」
「なんでそんなことを言うの?春樹だから好きなんだよ?春樹だから一緒に居たい。春樹だから看病したいって思えるのに………春樹以外なんて視界にすら入らないのに………」
「………別れよう。俺とお前はもう、ただの友達だ」
「………え?」
「これからも宜しくな。柏木……」
「………私は、認めてないのよ?なのに、別れられると思ってるの?」
「………………」
柏木は立ち上がるとこちらまで来て、顔を近づける。
「………離れ」
ここまで言うと、俺の口は塞がれてしまった。
言葉なんていらない。なんて言ってたっけ?感情なんて言葉に出来るわけない。だからこそ行動で示す。
なら、俺も行動で示さないとな。
俺は柏木から繋がった唇を離し、出来るだけ冷たい目を送る。やめろと言わんばかりに。
「………なんで?」
「わかっただろ?もう………」
「私、諦めないから………春樹がまた私の事好きって言ってくれるまで」
そう言い残して柏木は足早に去っていった。
「………くそ……」
でも、これでいいんだ。あいつが俺を忘れてもっといい人と幸せになってくれさえすればそれで満足だ。
ポツリ、と、太ももに冷たい感触が走った。
「………なんだ?」
それは、一粒の水粒だった。
視界がどんどんと曇っていく。
「……拭いても拭いても取れないや。これ……」
もう、終わったんだ。なにもかも。
あいつとはもうなんともない。ただの幼馴染………いや、それもないか。
友達でももうない。多分、あいつとは学校で顔を合わせるだけの知り合い程度になるんだろうな。
柏木が帰ったあと、アニメを見る気にもなれず、俺はまた自分の部屋に戻った。
「………はぁ。」
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