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第百九話:傘の中、胸だけが濡れていた♡
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僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、ミントグリーンのレインコートに、透明の傘。
信号待ちの横断歩道の手前、髪を耳にかけるしぐさが、雨の粒をすっと避けていた。
だけど胸元のふくらみだけが、しっとりと雨粒を受けて、服の内側からやわらかく輪郭を浮かび上がらせていた。
雨音よりも、そのふくらみの主張が静かに耳に残っていた。
──♡──
佐伯 麗(さえき・れい)、20歳。大学からの帰り道、傘を差しながら坂を下るのが日課。
特に目立つこともない静かな学生だったけれど──
最近は、シャツの胸元が雨で少し濡れたとき、ピタリと張りつく感触にドキッとしてしまうことが増えた。
“胸の位置”なんて今まで考えたこともなかったのに、自然と意識がそこへ集まっていく。
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「えっ……あ、雨の中で……!?」
「雨ってね♡ 身体の輪郭を一番繊細に映し出すフィルターなの♡」
「そ、そんな……でも確かに……濡れたシャツが……」
「質問♡ “傘の中で濡れる前髪”と“張りつく服の内側”、どっちが気になる?」
「……内側……かな……」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウウッ!!
シャツの下、濡れた布がふわりと持ち上がり、ふくらみが胸元に輪郭を刻む。
傘を持つ手元が、自然と少しだけ肩を引き寄せて、胸を守るように歩きはじめる。
雨に濡れるのが嫌なのではなくて──“この胸だけは濡らしたくない”と思ってしまった。
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
撥水加工を施したナイロン素材に、滑らかなカップ裏地を合わせた全天候型ブラ。
濡れても肌に張りつかず、胸の形を美しく保ってくれる。
「この子は“濡れても崩れないブラ”♡ 雨の日の女の子に、しっかり寄り添ってくれるの♡」
気配も、感触も、視線も──すべて受けとめて、胸を“女のライン”として引き出してくれる一枚。
──♡──
(初めてのおっぱい体験♡)
駅から家までの5分、傘の内側の湿度が高まるたびに、胸が布越しに主張してきた。
「……これが、わたしの胸……」
雨粒が伝うたび、シャツの中の丸みがゆっくりと呼吸していくようで──
今までの自分とはちがう何かが、胸の中で静かに芽吹いていくのを感じていた。
──♡──
(優香のオッパイ豆知識♡)
「Cカップは“雨粒を抱く胸”♡ 濡れた布が教えてくれるのは、“女の子の実感”なのよ♡」
──♡──
(数日後。)
雨が降っていなくても、傘を閉じる手が自然と胸元に沿うようになっていた。
シャツの布越しに感じる重みが、日ごとに“自分だけのライン”を育てている。
「今日もこの胸といっしょに帰る──」そんな想いが、いつしか“当たり前の帰り道”に変わっていた。
坂道を下る風景の中に、胸の重みと揺れが混ざり合って、雨のない日さえも“胸の記憶”が残っていた。
私は今、“胸を持って帰る女の子”になっていた。
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい♡”
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