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しおりを挟む家妖精……シルキー……ブラウニー…。
実際の姿を見ていないから、どの呼び方がしっくりいくか分からないけど……ホントにいるんだ。
なんてアホな事思っちゃいました。家妖精以外にもしっかり人外さん達見てるのに、存在が身近過ぎてすっかり忘れていた私。
「彼らは恥ずかしがり屋なので、私達の前にも中々姿を現しません。それに……きっと人間を見たのは初めての事なので、警戒しているのだと思います」
彼ら……複数人なのね。
私としてはかわいいイメージなんだけど……会ってみたいなぁ~なんて思いながら案内された部屋に入る。
「警戒が解ければ帰りの道は元に戻っていると思います。まぁ、この屋敷は旦那様が許可した者しか入れないので、あそこまで警戒する必要はないんですけどね。元が臆病なのでしょうがないかと思ってください」
苦笑いしながらお茶の準備をして、部屋を出ていくナヅナさん。
最後に私の常識をぶち壊す爆弾を落としていったけどね……。
「あっ、渡利様。家妖精の事ですが、容姿は日本で言う”座敷童”と同じです。私達は家妖精と言っておりますが、もしかしたら座敷童と家妖精は同じなのかもしれません」
なんて……見てみたいって気持ち知られていたらしいけど…らしいけど……そっか…このお屋敷を管理している家妖精は座敷童さんなのかぁ……。まぁ……うん……。座敷童。うん…見たことないけどきっとかわいいよね。
可愛いドレスを着ているか、着物を着ているかの違いよね。きっと。
なんて無理やり思考の補正をしている。落ち武者とかじゃなかっただけマシかと思い、出された紅茶に口を付ける。
とても香りがよく、砂糖が入っているわけではないのにほんのり甘く感じる。
紅茶に詳しいわけではないのでよく分からないけれど、きっととてもお高いのだろうなぁ…と独り言ちて、改めて部屋を見る。よそのお宅に来て、あまり行儀の良いものではないんだけれど、絵画や書…果ては装飾品として置かれている古書もかなりの物だろうとパッと見ただけでも解る。
先々代とかって言ってたから、屋敷自体も古いだろうし、家系としても長く続いているのだろう。
人外さん達に”由緒正しい”なんて言葉が当てはまるかどうか分からないけれど。
「社長も長生きだったりするのかな?」
何も変わらず傍にいる事は…もしかしたら可能なのかもしれない。
自分の気持ちは置いておいて……ただ傍に一緒にいる事は……。
でも、きっと。
「社長はずっと若いまま……私はだんだんおばあちゃん…。へへっ…ないわ。ないない」
ふと思いついたことを想像して否定した。
自分で想像してなんだけど……結構ショックなものだなと、ちょっと泣きそうになってしまった。
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