人外さんはお友達 ~私だって仲良くなりたい!~

こひな

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81 伴侶の契り

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伴侶の契りー…


すっごい魔法陣があったり、神様が降臨したり………なんてあるのかと思っていたけど、そんなことありませんでした…想像力だけ凄くてごめんなさい…。


事前の勉強不足なだけだけど、人外の世界にも、神様的な存在するらしい。その辺は人間とあまり変わらずらしい。
で……あのお屋敷の敷地内に、神殿のようなものがあって、祀られていて…そこで二人っきりで誓い合った。


その時は体感的に特に何があったわけでもないのだけれど、心が…なんとなく落ち着いた感じがして………あとでじわじわと体感した。
きっと、離れた時のあの焦燥感がそうなんじゃないか……と感じている。


それにしても、やっぱり宮田君はボロボロ泣いてたなぁ。高校の卒業式でもボロボロ泣いてたし。


かっこいい上に泣き方がなんて言うか……こう…涙が流れないように上向いたりして…男泣き?って言うのかな?そんな感じだったから、もう、女の子の心をがっちり掴んだっぽい。


あの後は大変だった……らしい。
同級生から後輩から教室に女の子がわらわら来てたらしい。


全部又聞き。
モテるのは知ってたけど、モテてるところは見たくないので、宮田君が迎えに来るのを美術室でずっと待ってたんだよね。
それに……私も泣いて泣いてボロボロだったから。卒業しても会えないわけではないのに、悲しかったなぁ。


そんなことを考えながら、疲れた顔で眠る宮田君を見る。


伴侶の契りとは存外に体力を使うらしい。
ご飯を食べたあとは、寝落ちした宮田君をつつく。


今日は初夜じゃないのか……おい、お前。
なんて呟きつつ、爆睡している彼のほっぺをつつくけど一向に起きない。


すっごいモテるのに変なところで堅い彼とは今までキス以上した事がない……。


抱きしめられたりはしたことはあるけど、送り狼も何もない、一般的に清い交際だった。


なのでぶっちゃけた話、今日こそ『脱・乙女』の予定だったんだけどね。ちょっと残念。


「もう…宮田君は私のこと特別視し過ぎよ。"妖精姫"って言ったって、元は普通の女の子だよ」


宮田君は私が目覚めたあとから、人外さん達に伝わる妖精姫の話や人間に伝わる伝承で似たような話を集めていた。一時は経済学部じゃなくて文学部に進路変更するのかと思ったくらい熱心に。


ただやっぱり、妖精姫の誕生自体が珍しい事らしく、精々が『数年続いた飢饉がほんの姫の誕生後数ヶ月で解決の目処がたった』というくらいだったらしい。


なのに……ばーかばーか…不貞腐れてやる。








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