地球は世界のまんなか…じゃないらしい

プロポーズ大作戦 ２

昨日あれからもう少し話をして解散となった。
解散と言っても、一人暮らしをしている夏樹が帰るだけだったけど、時間もちょうど夕飯時だったので、みんなで近所のファミレスで夕飯を摂っての解散だった。
賑やかなだったせいか、名残り惜しそうに、帰ってい行く夏樹の泣きそうな目が印象的だった。


ちなみに.キースさんは…まるでギャグ漫画見てるような反応だったのはここだけの話。
馬がいない馬車が走ってる！とか叫ぶのだけは止めて欲しかった。


食事のあと、夏樹はオレと結婚したいと言ってくれた。
母さんとキースさんに、オレと結婚できないのであれば帰らないとまで言ってくれたが、反対する人も居らず...の状態だったので、すんなりとまとまった。


母さんとキースさん曰く、あちらに行ってから婚姻となると、変なしがらみがあり色々面倒だと……。
実際、貴族間の婚姻は国王の承認、神殿の承認等、手続きもそれなりにあるらしい。
それに、他の貴族が絡むと...無事婚姻できたとしても、数年かかるだろうとの見解。


で...打開策として、こちらで結婚してしまい既成事実を作ってしまうのはどうか…と母さんが言ってた。母さんだぞ。オレじゃない。


今更純情ぶるわけではないけれど、既成事実なんて言われると、健全な男子としては色々考えてしまうわけで……って思いチラッと夏樹をみたら、顔が真っ赤だった。
想像したのはオレだけじゃなかったらしい。


今後の予定としては、夏樹のアパートの契約更新が近いので、更新せずウチに引越して、オレの卒業を待って入籍。
母さんには……あちらに行く前に子供作っちゃった方が良いわよぉ～なんて言われたけど、言われたから作るというのは嫌なので、そこは自然に……成り行き任せで(汗)


キースさんには真実を織り交ぜながらの口裏合わせをお願いした。


こちらとあちらの時間の流れの違い、こちらの世界の魔素の少なさ故に、帰還の見通しがたたず婚姻に踏切った...などetc....。


大人の事情は大人に任せなさい！という母さんとキースさんの弁であった。



ただ...親の心情だけはどうにもオレに向くだろうから頑張れ...とエールをもらった。


あれか？
お嬢さんをお嫁に下さいってやつか？
いや、多分婿入りだから...
オレをもらって下さいか？


なんか違う気もするけど…まぁとりあえず、ここまで来たら、成り行き任せでも大丈夫か。