狼さんは許さない

黒猫文二

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第一章 人食い狼と赤フード

魔眼

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 フーコは着信を知らせるスマホを手にとった。
 ハルカからの着信である。

「ハルカちゃん?」

 ハルカからの返事はない。
 だが、よく聞くと遠くから荒い息遣いがしていた。
 すぐに異常を感じたフーコは焦る気持ちを抑えながら、位置情報共有アプリを使ってハルカの居場所を特定して、そこに向かった。

 ユカの家に近づいてきた時点で普段は隠れている狼の濃厚な匂い、それも性行為をしている時特有の匂いがしてきてフーコは胸をかきむしられる思いがした。
 フーコは玄関のドアを破壊しようとしたが鍵はかかっていなかった。

(罠か? いや、迷っている暇はない)

 フーコはそのまま家に入り、最も濃厚な匂いを放つ部屋に向かっていく。
 すると、誰かの喋る声が聞こえた。

「玄関のドアは開けておいたからハルカちゃんが呼んだ子がやってくるかもね。そしたら、ハルカちゃんの目の前で犯して食べてあげるよ」

 フーコがドアを開けるとむせ返るような淫臭が漂ってきた。
 もう、何度種付けされたかもわからないハルカが狼にバックで犯されていた。
 フーコの姿を確認したハルカは安心感からか眠るように気絶した。

「おれの好みよりは少し年を食ってるが、たまにはこういうタイプも悪くはないな」

 そう言った狼はハルカから男根を引きぬいてフーコを値踏みするように視姦し始める。

 フーコは怒りの感情に支配されて目の前の狼をどう残酷に殺してやろうかと考えたが、ここはハルカを助けることが先決だと思い直してこう言った。

「一瞬で終わらせる」

 フーコの目が赤く光った。
 ノンキにフーコを視姦していた狼の視界が暗闇に包まれる。
 狼が何事かと思った時には目の前のフーコが先程より幼い姿に変化し、裸になっていた。

「なんて美しいんだ、君は第二夫人にしてあげるよ」

 そう言って狼は、幼いが妖艶で真っ白な美しい女体に誘われ男根をねじ込む。
 すると、信じられないような快感を与えられ一秒で射精していた。

「あ……れ? 止まらない……」

 狼の射精は止まらなくなっていた。
 まるで生命をすべて奪い取っているようであった。
 再び狼の視界が暗闇に包まれる。
 次に目の前にいたのは狼自身、正確には首から上のない狼の体だった。

 淫魔サキュバスには幻覚や淫夢を見せる能力がある。
 狼はフーコの魔眼で幻覚を見せられていたのだ。
 実際にはひとりでに棒立ちしながら射精し始めた狼が、腕を刃に変化させたフーコに一瞬で斬首されたのであった。
 ちなみにこの、体の一部を武器に変える能力も淫魔サキュバスが相手の望む姿に変化することが出来る能力を応用したものである。

 斬首された後も狼の体はまだ射精したままで、床に落ちた自分の顔に大量の精液を浴びせ続けていた。
 精液が打ち止めになった後は小便が流れ始めた。
 この時点でも狼の意識はまだ途切れておらず、自分の顔が自分の精液と小便に汚されるのを死ぬことも出来ず体感していた。
 狼はこのみっともない姿をしばらくこの世に晒してからミジメに絶命し、灰になった。
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