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第一章 人食い狼と赤フード
浄化の儀式
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ハルカが目を覚ますと、そこは見覚えのある浴室のマットの上だった。
以前にハルカが借りたことのあるフーコの自宅のお風呂である。
「フーコさん……」
フーコは狼を斬首した後、ハルカを自宅に保護してから狼に汚された体を風呂で洗ってあげていた。
「ごめんね、守ってあげられなくて」
目を覚ましたハルカをフーコは優しく抱きしめた。
(フーコさん凄くいい匂いがする。……あっ)
ハルカの股間から白く濁った液体が垂れてきた。
狼がハルカを孕ませようと大量に放った精の残滓だ。
以前フーコに聞いた「狼は繁殖力がとても強い」という話を思い出したハルカは青ざめた。
それを察したフーコは優しい声でこう言った。
「大丈夫、今から浄化の儀式をするから」
浄化の儀式とは、淫魔が魔力で生やしたペニスを膣内に挿入して、魔力で生成した避妊液を発射するというもの。
アフターピルでも避妊が絶望的と言われる狼の精子への確実な対抗手段である。
もっとも、フーコ自身は儀式を行うのは初めてであった。
(私は偉大な淫魔リリカの娘、だから出来るはず!)
フーコは呼吸を整えてから下半身に意識を集中させた。
しばらくすると、男性器が生えてきた。
だが、術者の経験が反映されるのか、それはまだ小ぶりで一切の黒ずみのないつやつやしたペニスであった。
「……すぐに終わらせるからね」
ハルカは女性から男性器が生えている姿に一瞬ユカの姿をした狼のことを思い出し体をこわばらせたが、狼のモノとは違った初々しいペニスとフーコのいつもとは違う少し余裕のない様子を見て、自ら受け入れ体勢をとった。
(ここに入れればいいんだよね……)
男性器を使うのが初めてのフーコはハルカの中に入るのに手間取っていた。
すると、ハルカがフーコのペニスを掴んで自分の穴へと導いてくれた。
「ありがとう、行くよ」
フーコのペニスがハルカの穴を押し広げて中へと入っていく。
刺激に慣れていないフーコのペニスは膣内に入りきってすぐに避妊液を発射した。
「うん、これであいつの赤ちゃんは出来ないはず――」
フーコが照れ隠しに締めの言葉を言っている所でハルカが両足を絡めてきた。
「フーコさん……もっと、もっとしてください!」
ハルカのその言葉に再びペニスを固くしたフーコは、そのままハルカを軽々と持ち上げてベッドまで連れて行った。
淫魔と狼のハーフであるフーコは怪力の持ち主でもあった。
ベッドがびしょ濡れになるのも構わず、二人はそのまま愛し合った。
……しばらくつながったままだった二人がようやく離れると、避妊完了の合図だと言わんばかりに大量の白濁液が勢い良く一気に流れた。
二人はもう一度お風呂に入った後、キンキンに冷えた小柄なエナジードリンクの缶を開けて飲んだ。
カフェインや糖分の影響で頭がスッキリしたハルカは勢いに任せてこう言った。
「突然ですけど、私フーコさんのことが好きです! なので、その、恋人にしてください!」
その言葉を聞いたフーコは驚きと喜びが混じったような表情で少し考えてから言った。
「その気持ちはとっても嬉しい……。 でも、あなたには表の世界でまっすぐに生きていってほしい」
フーコの目が赤く光った。
「怖かったことも辛かったことも……私のことも全部忘れて、本来あなたが歩むはずの道を進むの……」
フーコは魔眼でハルカの記憶を操作し眠らせた後、ハルカの自宅のベッドへ運んでおいた。
その時ついでにハルカの家族の記憶も魔眼で操作しておいた。
「ハルカはどこにも出かけておらず今日一日何もなかった」と。
その後、フーコはこの近辺にはもう狼の匂いや気配が存在しないことを確認してから荷物をまとめ始めた。
以前にハルカが借りたことのあるフーコの自宅のお風呂である。
「フーコさん……」
フーコは狼を斬首した後、ハルカを自宅に保護してから狼に汚された体を風呂で洗ってあげていた。
「ごめんね、守ってあげられなくて」
目を覚ましたハルカをフーコは優しく抱きしめた。
(フーコさん凄くいい匂いがする。……あっ)
ハルカの股間から白く濁った液体が垂れてきた。
狼がハルカを孕ませようと大量に放った精の残滓だ。
以前フーコに聞いた「狼は繁殖力がとても強い」という話を思い出したハルカは青ざめた。
それを察したフーコは優しい声でこう言った。
「大丈夫、今から浄化の儀式をするから」
浄化の儀式とは、淫魔が魔力で生やしたペニスを膣内に挿入して、魔力で生成した避妊液を発射するというもの。
アフターピルでも避妊が絶望的と言われる狼の精子への確実な対抗手段である。
もっとも、フーコ自身は儀式を行うのは初めてであった。
(私は偉大な淫魔リリカの娘、だから出来るはず!)
フーコは呼吸を整えてから下半身に意識を集中させた。
しばらくすると、男性器が生えてきた。
だが、術者の経験が反映されるのか、それはまだ小ぶりで一切の黒ずみのないつやつやしたペニスであった。
「……すぐに終わらせるからね」
ハルカは女性から男性器が生えている姿に一瞬ユカの姿をした狼のことを思い出し体をこわばらせたが、狼のモノとは違った初々しいペニスとフーコのいつもとは違う少し余裕のない様子を見て、自ら受け入れ体勢をとった。
(ここに入れればいいんだよね……)
男性器を使うのが初めてのフーコはハルカの中に入るのに手間取っていた。
すると、ハルカがフーコのペニスを掴んで自分の穴へと導いてくれた。
「ありがとう、行くよ」
フーコのペニスがハルカの穴を押し広げて中へと入っていく。
刺激に慣れていないフーコのペニスは膣内に入りきってすぐに避妊液を発射した。
「うん、これであいつの赤ちゃんは出来ないはず――」
フーコが照れ隠しに締めの言葉を言っている所でハルカが両足を絡めてきた。
「フーコさん……もっと、もっとしてください!」
ハルカのその言葉に再びペニスを固くしたフーコは、そのままハルカを軽々と持ち上げてベッドまで連れて行った。
淫魔と狼のハーフであるフーコは怪力の持ち主でもあった。
ベッドがびしょ濡れになるのも構わず、二人はそのまま愛し合った。
……しばらくつながったままだった二人がようやく離れると、避妊完了の合図だと言わんばかりに大量の白濁液が勢い良く一気に流れた。
二人はもう一度お風呂に入った後、キンキンに冷えた小柄なエナジードリンクの缶を開けて飲んだ。
カフェインや糖分の影響で頭がスッキリしたハルカは勢いに任せてこう言った。
「突然ですけど、私フーコさんのことが好きです! なので、その、恋人にしてください!」
その言葉を聞いたフーコは驚きと喜びが混じったような表情で少し考えてから言った。
「その気持ちはとっても嬉しい……。 でも、あなたには表の世界でまっすぐに生きていってほしい」
フーコの目が赤く光った。
「怖かったことも辛かったことも……私のことも全部忘れて、本来あなたが歩むはずの道を進むの……」
フーコは魔眼でハルカの記憶を操作し眠らせた後、ハルカの自宅のベッドへ運んでおいた。
その時ついでにハルカの家族の記憶も魔眼で操作しておいた。
「ハルカはどこにも出かけておらず今日一日何もなかった」と。
その後、フーコはこの近辺にはもう狼の匂いや気配が存在しないことを確認してから荷物をまとめ始めた。
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