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第三章 蜘蛛女
爆発
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リリカは待っていた。インターホンを鳴らしてからしばらく何も反応はないがドアの向こうからわずかに気配を感じる。
……そして、玄関のドアが開かれたその瞬間、リリカは人間離れした脚力で跳躍し、庇の上に着地していた。
淫魔の変化能力を応用して左手をサイレンサーを装着した自動拳銃に変化させる。リリカは体の一部を娘のフーコが出来ないような複雑な形状の武器に変化させる事が出来るのだ。左手銃を右手で構えてターゲットが顔を出すまで待つ。
蜘蛛女たちの姿形はフーコとのテレパシーを通じて知っている。使い魔と主人との関係よりもさらに濃いつながりのある親子の間でもテレパシーは可能なのであった。
リリカが頭上にいる事を知らないカエデは来訪者がどこに消えたのかを慎重に警戒しながら探っていた。ドアから出て周囲を見回しても姿がない。なので、そこからさらにゆっくりと歩を進める。
プシッ
リリカの左手銃から発射された弾丸が空気を切り裂く音がした。
カエデが突然体を激しく揺らし始めた。それからすぐに、何事かと見つめていたミカの目の前でカエデの肉体は爆発四散していた。
リリカの肉体から生成された特別な弾丸は庇の上から狙い撃てる位置に来たカエデの頭に着弾してから、カエデの体の中心へと移動して全身が破裂するほどの威力の爆発を起こしたのだ。
「いやーーー!」
悲鳴をあげるミカの目の前にリリカが庇から飛び降りてきた。ミカはミナミたちに危険が迫っている事を伝えるため、行きたい方向に糸を飛ばして自分の体を引き寄せる移動法を用いて、一気に二人とペット一匹が居るはずの部屋にたどり着いた。部屋のドアは開けられたままで、そこには誰かが倒れていた。
「ひっ!」
倒れているのは顔に大穴を空けられて男性器が切り取られているミナミの死体であった。後ろからリリカがやって来る気配を感じたミカは急いで部屋の中に入った。部屋の中にはリカとペットの姿もないのでそのまま窓の外へ糸を放って逃げようとする。
そんなミカの頭にリリカは正確に狙いを付けて弾丸を撃ち込もうとした。だが、ミカが足下に転がっていたミナミのご立派さんで足を滑らせて転んだ事で正確すぎる狙いは外れて弾丸は壁に着弾して爆発、その間にミカは窓の外へ糸を放って逃げていた。
リリカもすぐに部屋に入り窓から外に出て周囲を確認するが、既にミカの気配はなかった。
「なんて悪運の強さなの……」
リリカは部屋の中に戻ってミカの命を救ったご立派さんを忌々しげに踏み潰した。
「どうしたのママ?」
爆発音を聞いてやって来たフーコだ。
「一人に逃げられたわ……」
「ママが逃がすなんて珍しい。どうする?」
「二人の保護を優先しましょう」
フーコとリリカは乗ってきた車に戻り、保護したユウトとリカをマンションへ連れて行く事にした。フーコが離れた隙に車の下に張り付いた一人も含めて……。
……そして、玄関のドアが開かれたその瞬間、リリカは人間離れした脚力で跳躍し、庇の上に着地していた。
淫魔の変化能力を応用して左手をサイレンサーを装着した自動拳銃に変化させる。リリカは体の一部を娘のフーコが出来ないような複雑な形状の武器に変化させる事が出来るのだ。左手銃を右手で構えてターゲットが顔を出すまで待つ。
蜘蛛女たちの姿形はフーコとのテレパシーを通じて知っている。使い魔と主人との関係よりもさらに濃いつながりのある親子の間でもテレパシーは可能なのであった。
リリカが頭上にいる事を知らないカエデは来訪者がどこに消えたのかを慎重に警戒しながら探っていた。ドアから出て周囲を見回しても姿がない。なので、そこからさらにゆっくりと歩を進める。
プシッ
リリカの左手銃から発射された弾丸が空気を切り裂く音がした。
カエデが突然体を激しく揺らし始めた。それからすぐに、何事かと見つめていたミカの目の前でカエデの肉体は爆発四散していた。
リリカの肉体から生成された特別な弾丸は庇の上から狙い撃てる位置に来たカエデの頭に着弾してから、カエデの体の中心へと移動して全身が破裂するほどの威力の爆発を起こしたのだ。
「いやーーー!」
悲鳴をあげるミカの目の前にリリカが庇から飛び降りてきた。ミカはミナミたちに危険が迫っている事を伝えるため、行きたい方向に糸を飛ばして自分の体を引き寄せる移動法を用いて、一気に二人とペット一匹が居るはずの部屋にたどり着いた。部屋のドアは開けられたままで、そこには誰かが倒れていた。
「ひっ!」
倒れているのは顔に大穴を空けられて男性器が切り取られているミナミの死体であった。後ろからリリカがやって来る気配を感じたミカは急いで部屋の中に入った。部屋の中にはリカとペットの姿もないのでそのまま窓の外へ糸を放って逃げようとする。
そんなミカの頭にリリカは正確に狙いを付けて弾丸を撃ち込もうとした。だが、ミカが足下に転がっていたミナミのご立派さんで足を滑らせて転んだ事で正確すぎる狙いは外れて弾丸は壁に着弾して爆発、その間にミカは窓の外へ糸を放って逃げていた。
リリカもすぐに部屋に入り窓から外に出て周囲を確認するが、既にミカの気配はなかった。
「なんて悪運の強さなの……」
リリカは部屋の中に戻ってミカの命を救ったご立派さんを忌々しげに踏み潰した。
「どうしたのママ?」
爆発音を聞いてやって来たフーコだ。
「一人に逃げられたわ……」
「ママが逃がすなんて珍しい。どうする?」
「二人の保護を優先しましょう」
フーコとリリカは乗ってきた車に戻り、保護したユウトとリカをマンションへ連れて行く事にした。フーコが離れた隙に車の下に張り付いた一人も含めて……。
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