24 / 28
23話
しおりを挟む朝、目が覚めると目の前には綺麗なお顔があった。そのお顔は中性的でありながら、少しあどけなく見え可愛らしい。
この可愛らしいお顔がなぜ目の前にあるのか、しばらく眠気で頭が働かなかったが次第に昨日の濃厚な記憶が蘇って来た。ボスの正体が分かってパニックになり、奴隷商に行ってオークションに参加し、蛇公爵との対面を果たし、帰りには何者かに襲われたのだ。
ボスが呑んだくれて報告どころの状態ではなかったからクラウディスに任せて先に休ませてもらったのだ。ヴィルヘルムがまだ一人では不安だろうからと一緒にベッドに入らせてもらって眠ったのだった。そうすればヴィルヘルムの異変にもすぐに気がつくことができるだろうし、ヴィルヘルムもニヴェンの姿が確認できたら安心するだろうと思ったのだ。
ヴィルヘルムも疲れ果てていたのだろう。夜中には一度も目を覚まさず、心配していた悪夢に魘されるといったこともなく休むことが出来ているようだ。この拠点に着いたのは夜半過ぎていたから当然眠りにつくのもずいぶん遅かった。それに加えて衰弱していたヴィルヘルムであるから、まだまだ睡眠休息は足りていない状態なのだろう。
今は朝早い時間であるからまだまだゆっくりと休むことができる。ニヴェンは短時間の睡眠で足りるように体が慣れているからもう起きても支障はないが、ニヴェンが動くとヴィルヘルムまで起こしてしまいそうで動けないでいた。
いや、それは言い訳だな。久しぶりに感じる人肌の温もりがあまりにも心地良過ぎて離れるのが名残惜しいだけだ。
ヴィルヘルムとカインは同い年だ。顔や体格はカインと比べるべくもないが、それでも寝た時のあどけない表情はまだ少年らしさを残していて、カインを一緒に思い出してしまう。今カインがどうしていのか思いを馳せてしまう。
しばらくヴィルヘルムの綺麗なお顔を見るともなしに見ていたら、女の子みたいな長い睫毛がふるふると震え、ゆっくりとまぶたが上がっていく。
まだ夢から醒めていないぼんやりとした瞳はそれでも陽の光に当たり、きらきらと煌めいていた。
ヴィルヘルムの手がなにかを探すように動き始めたのでそっと手を取り、手のひらを合わせるように握ってあげる。
「まだ朝早いですから、このまままたお眠りください。僕もこのまま傍にいますから。大丈夫ですよ。一緒にいます。………ほら、おやすみなさい。」
ゆっくりと声をかけ、頭をニヴェンの胸まで誘導させ、ニヴェンの胸で顔を隠し暗闇を作ってやる。胸に接触しているからニヴェンの温もりもヴィルヘルムに伝わり少しでも安心させてあげることが出来たらいい。
そう思って誘導すれば抵抗することなく胸に顔を寄せる。そのまま居心地を確かめるように少しだけゴソゴソしていたが、良いポジションを見つけたのか満足気にため息のような息をついている。
ニヴェンと繋いでいた手は少しだけキュッと力を入れられ、ヴィルヘルムの空いたもう片方の手はいつのまにかニヴェンの服を掴んでいた。
不安になるとみんなしてしまう動作なのだろうか?
カインも幼いことによくしていた仕草とそっくりで少しだけ笑ってしまった。今では逆にカインがニヴェンを包み込んでくれるぐらいに大きく立派に成長してくれた。逞しい姿に安堵を覚えるが、同時に少しだけ寂しい気持ちも存在した。
親離れを惜しむ親の気持ちになったようで複雑な心境になってしまった。しかしそれも傍にいるヴィルヘルムの温もりに癒されてしまって、すぐに落ち着いた。
今はこの癒しを励みにまだ頑張らなくてはいけないそのための充電期間として、ヴィルヘルムと一緒に二度寝と洒落込みますか。こんな贅沢は早々していられない。今だからこそできる言い訳だから、存分に味わっておこうと思った。
++++++++++
体感で二時間ほど寝ただろうか、疲れもすっかりととれて良い感じである。ヴィルヘルムはまだ熟睡している様子だ。
ドアから小さめのノックの音が聞こえた。あのノックの仕方はクラウディスだろうとあたりをつけて待っていると、静かにドアがゆっくりと開いていく。音を立てないように気をつけながら部屋に入って来たのは、やっぱりクラウディスであった。
「おはようございます、ニール。彼はまだ熟睡しているようですね。その様子ですとニールも動けそうにないですね。ボスもまだ寝ていますし、ボスが起きたら私の方から報告しておきます。ニールからボスに伝言や報告があれば一緒にしておきますが、どうですか?」
クラウディスが小さな声で話をしてくれる。ヴィルヘルムを見つめる瞳は少しだけ柔らかだ。
「おはようございます、クリス。ボスに報告と言えば、このヴィルヘルム様の事と公爵様に目をつけられてしまった事、帰り道の襲撃の事ぐらいです。ボスのことはクリスにお任せします。」
どこで誰が聞いているか分からないからクラウディスのことは念のため偽名で呼ぶことにした。
「わかりました。ボスのことはまだ昨日の話も終わってないことですし、きっちりと面倒見させて頂きます。
ヴィルヘルム様のことはニールにお任せしますね。ニールの傍ではこんなに安らかに休むことが出来ているようです。まぁニールが暇で辛いようなら起こして手を離してもらってもいいとは思いますが。」
「ぐっすりと寝ていてほとんど起きないんです。余程参っていたのでしょうね。僕のことはわざわざ起こしてまで動きたいと思わないので大丈夫です。じっとしておくことにも慣れていますし、辛いことはないですよ。むしろこんなにまったりと過ごしていて他の人に申し訳ないぐらいです。」
「ニールは周りに気を遣いすぎです。少しは力を抜いてゆっくりしていても、誰も何も言いません。それに今はヴィルヘルム様の護衛兼世話係です。立派な仕事のうちの一つです。心の傷を負っている少年に無体なことをする人間はここにはいないはずなので、何か言ってくる人間がいれば私に教えてくださいね。」
冷徹な微笑みでニヴェンを庇護するような言葉をくれる。ここにいる理由をくれて、今はヴィルヘルムを優先しろと仕事を与えてくれる。今はクラウディスの言葉に甘えさせてもらってゆっくりとしながらヴィルヘルムが起きるのを待つことにしよう。
「あとで何か暇つぶしに持ってきてあげましょう。希望があれば選ぶ手間が省けていいのですが、何かありますか?」
さりげなくこちらに気を遣い、遠慮させないように配慮までできる。やることがスマートで紳士の鏡だ。
「ありがとうございます。では僕の部屋にある刺繍道具が一式になっているものがありますので、それを持ってきてもらえたら嬉しいです。机の上にある裁縫箱みたいなものですので入ったらすぐにわかると思います。」
「刺繍ですね。部屋に入らせてもらいますが許してください。下手につつかないことは約束します。ほかに何か入用があれば呼んでください。ドアの前には護衛に二人ついてもらっています。そちらに何か言ってもらえればすぐに連絡が来るようにしておきます。では私はそろそろボスを叩き起こしてきますので失礼します。」
必要な用事をすませると颯爽と立ち去る。出て行くときも静かに音を立てないように気をつけてくれる。
そしてそんなに時間を感じさせない程度にお願いしていたものを持ってきてくれた。
物音を極力立てないように気を付けながらチクチクと刺繍を刺していく。新しい図案を考えたり、実際に刺してみたりと、隣から静かな寝息以外しない静謐な空間はニヴェンの集中力を高めてくれて、思いのほか作業が捗った。
++++++++++
時折ヴィルヘルムの様子を確認すること以外は刺繍ばかりしていたため背中が凝り固まってしまった。ゆっくりと背伸びをすると結構大きな音が背中から聞こえてきて、苦笑してしまう。
ちょっとした休憩にとぼーっとしていたら外ががやがやとうるさいことに気がついた。
何がおきたのか気になったため、ニヴェンがいつもよく使う小さな魔法を使う。
これはそよ風や隙間風のように微風に音を運んでもらい、物音や会話なのをこっそりと聞くことができるのである。
とても敏感な人ではないと風が吹いたことに気がつかないし、魔法の痕跡もほとんど見つからない。誰にもばれずに周りのことを調べるには重宝する。
ニヴェンの十八番と言ってもいい得意な魔法を使って盗み聞きした話によると、どうやらこれから蛇公爵がここに来るらしい。その先触れが先程届いた様子だ。
蛇公爵が来る理由はなんだろう。奴隷商でのニヴェンの慇懃無礼な態度に怒り、乗り込んでくるのか。はたまたニヴェンの事を諦めきれずに身請けの交渉をするために来たのか。
どちらにしろここに、いや主にクラウディスにだな。迷惑をかけてしまうことになる。何かした方がいいのではないかと思うのだが、結局この状態だと為す術がないのだと気がついただけだった。
++++++++++
屋敷全体が騒がしくなっていたが、ピタッと騒々しさが収まり、張り詰めたような空気を感じることができる。先触れが届いて早々に蛇公爵が到着したのだろう。
蛇公爵はすぐに一階の高位貴族を対応するための応接室に通されたようである。しばらく静かに話し合いがされていたようだが、だんだん雰囲気があやしくなってきた。
クラウディスも静かに怒っている空気を感じる。
空気がザワザワしていてヴィルヘルムも起きてしまった。しかし、これはこれでちょうど良かった。もうお昼だが消化にやさしい軽食を用意して貰ってるからお茶でも入れて眠気でも覚まそうか。
「ヴィルヘルム様、おはようございます。これから軽い食事かお菓子か、お茶を用意しますから食べれそうなものでも軽くつまんでください。
僕、ちょっとお茶には自信あって、オリジナルブレンドを飲んでもらいたいなと思って。」
テキパキと準備しながら、世間話でもするようにヴィルヘルムに話しかける。反応がまだ少し乏しいから、日常思い出して欲しい。
「さて準備が整いました。さぁこちらへどうぞ。」
テーブルに量は少なめだが、種類は多めに用意した軽食を並べる。ヴィルヘルムの食欲がどれほどか、好みもよく把握出来ていないが物語のヴィルヘルムはさっぱりとした紅茶に合うような軽食を好んでいたから、そのようなものを中心に用意してもらった。
準備した紅茶もヴィルヘルムの好みかは分からないが、なるべくさっぱりとした系統のものを合わせたつもりだ。気に入るまではいかなくても、まだ飲めるな、ぐらいのレベルにはいってほしい。
緊張するがそれを悟られないようにすると口数が多くなってどうでもいいことばかり話してしまう。
まだ足元の覚束無いヴィルヘルムの介添えをしてテーブルに誘導する。
ゆっくりとイスに座ってもらい、イスから転げ落ちないか様子を見ながら大丈夫そうだと判断する。
しばらくぼうっとテーブルの上を見つめていたヴィルヘルムはゆっくりとティーカップに手を伸ばす。
熱さを確かめ、落とさないように両手でティーカップを持ち上げて、少し香りを嗅いでいる。
香りは大丈夫だったようで、慎重にというような表現が合うようなスピードでティーカップに口をくける。
自然とニヴェンまで固唾を飲んでヴィルヘルムの様子を伺っている。
ヴィルヘルムがティーカップの中のお茶を少し啜り、コクンと嚥下する。
しばらくお茶の余韻を味わうように放心している。
あまりにも動かないため、だんだん不安になってきた。
「あのぅ、ヴィルヘルム様?大丈夫ですか?気分でも悪くなってしまいましたか?」
顔色はあまり変わりなく、むしろ温かい飲み物で少し血色が戻ってきたぐらいだ。それでも不安でヴィルヘルムの顔を覗き込むようにヴィルヘルムの視界に割って入ると、宙を漂っていた視線がニヴェンと繋がり、焦点が定まる。
すると急にヴィルヘルムの綺麗な瞳が潤みだし、あっという間に滂沱の涙となった。
いきなりの号泣にさすがのニヴェンもどうしていいか変わらない。
「わわっ!ヴィルヘルム様?どうしちゃったんですか?!何処か痛いとか?!どうしよう??
と、とりあえず、よしよし??大丈夫だよ~いい子だからね~」
パニックになってつい小さい子にするようなことをしてしまい、その事に対しても焦ってしまい空回ってる感じがする。
ヴィルヘルムも一向に泣き止まないし、両手を力いっぱい握りしめて白くなり、その手で顔を擦るものだからすぐに真っ赤に腫れてきた。
そんな姿を見てようやくニヴェンも冷静になれた気がする。
ようやく劣悪で未来のない場所から日常へと戻ってきたのだ。温かい飲み物がきっかけだったのか、今になって奴隷調教時代から逃れることができたのだと実感出来たのだろう。
死を覚悟していたのかもしれない。先のない闇しかないと分かっていながら、ただ辱めを受けるだけの生を甘んじる人ではない。
それが一日で環境も未来も変わったのだ。追いついていなかった心がようやく戻ってきて安心して涙を流すことができたのかもしれない。
そこまでようやく考えが追いつき、ニヴェンにしてあげれることはただ安心感を与えてあげる事だけだ。
無理に泣き止ますことはせず、今は涙がかれるまで出させてあげた方がいい時なのだろう。
ふんわりと抱きしめ、頭や背中を落ち着かせるように優しく撫でていく。
「・・・・・・・・・辛かったですね。ここまでよく耐えて頑張りました。もう大丈夫。大丈夫ですからね。よく頑張ったね。」
ゆっくり静かに声をかけながら背中を擦る。想いがヴィルヘルムに伝わるように、温もりがヴィルヘルムを暖めるようにと願いながら。
ヴィルヘルムはさっきよりも激しく泣き声をあげる。今まで耐えて飲み込んでいた分を吐き出すように。
顔を擦っていた手はニヴェンの背中に回され、しがみつく様にニヴェンの服を握りしめていた。
しばらくしてヴィルヘルムの涙もようやく落ち着き、冷めたお茶を入れ直す。
ヴィルヘルムはまだ鼻をスンスン言わせながらも、入れ直したティーカップを抱え込むようにずっと持ち続け、チビチビと飲んでくれている。
そんなヴィルヘルムの隣でずっと静かにそばに寄り添い、甲斐甲斐しく世話をやくニヴェン。表情は緩みそうになる顔を引き締めようとして変顔をしてしまっている。
泣き疲れてしゅんとなり、小さく縮こまってしまったヴィルヘルムが可愛くてしょうがない。
そうして可愛いヴィルヘルムを鑑賞していると、お茶で温まり、泣いて体力を消耗したヴィルヘルムがウトウトと舟を漕ぎ始める。
そっとティーカップを取り上げてヴィルヘルムをベッドに誘導する。
閉じかけている瞼を必死で開けてヴィルヘルムが声を発する。
「ごめんなさいニール。ありがとう。行ってきて?
でも寂しいから起きる時にはそばにいてね?」
泣いて声が掠れていても、ヴィルヘルムの声は綺麗だった。
さっきまで号泣していたくせに、こちらの状況を把握できるのはさすが、筆頭公爵家の息子、未来の宮廷魔術師様だ。
限界が来てしまったのか、言いたいことを言えたのか、すぅっと眠りに着いてしまった。昨日帰った時よりもなおのこと、緩んだ表情をして眠っている。
ヴィルヘルムの気遣いを無駄にしないように、目を覚ますまでにちゃんと帰ってこよう!そのためには打倒、蛇公爵だ。
7
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
脱落モブ男が人気アイドルに愛されるわけがない
綿毛ぽぽ
BL
アイドルを夢見るも、デビューできずオーディション番組に出演しても脱落ばかりの地味男、亀谷日翔はついに夢を諦めた。そしてひょんなことから事務所にあるカフェで働き始めると、かつて出演していた番組のデビューメンバーと再会する。テレビでも引っ張りだこで相変わらずビジュアルが強い二人は何故か俺に対して距離が近い。
━━━━━━━━━━━
現役人気アイドル×脱落モブ男
表紙はくま様からお借りしました
https://www.pixiv.net/artworks/84182395
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
英雄の溺愛と執着
AzureHaru
BL
転生した世界は前世でどハマりしたBLゲーム。最推しは攻略対象!ではなく、攻略対象達の剣術の師匠である、英雄の将軍閣下。メチャクチャイケオジでドストライクだった主人公はこのイケオジみたさにゲームをやっていた。その為に、ゲームの内容など微塵も覚えていなかった。
転生したからには将軍閣下を生でみないとというファン根性で付きまとう。
付き纏われていることに気づいていた将軍だか、自分に向けられる視線が他とは違う純粋な好意しかなかったため、戸惑いながらも心地よく感じていた。
あの時までは‥。
主人公は気づいていなかったが、自分達にかけらも興味を持たないことに攻略対象者達は興味をそそられ、次第に執着していく。そのことにいち早く気づいたのは剣術指南役の将軍のみ。将軍はその光景をみて、自分の中に徐々に独占欲が芽生えていくのを感じた。
そして戸惑う、自分と主人公は親子ほどに歳が離れているのにこの感情はなんなのだと。
そして、将軍が自分の気持ちを認めた時、壮絶な溺愛、執着がはじまる。
帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。
志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。
美形×平凡。
乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。
崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。
転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。
そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。
え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。
平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます
クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。
『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。
何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。
BLでヤンデレものです。
第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします!
週一 更新予定
ときどきプラスで更新します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる