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27話
しおりを挟む「………はぁっはぁっはぁっ!」
「おい!あっちに行ったぞ!」
「追え追え!あんな上玉そうそういないぞ!逃すな!」
やばい、煽りすぎた!
何とかして蛇公爵のもとに滑り込めないかと思って、適当な作戦立てたのが間違いだったかな?
ニヴェンがボスたちの元から離れて少し彷徨いてからスラム街に入った。わざと無防備な姿を見せて襲ってもらうためだ。
ニヴェンが考えた作戦とはスラム街を通り、裏の人間しかいない裏街に行き、蛇公爵の息のかかった屋敷の近くで騒ぎを起こす。
屋敷の見張りか、関係者が騒ぎを確認しにきたらきっとすぐにニヴェンが襲われていることに気がつくだろう。
今蛇公爵がご執心の獲物がどこの馬の骨のヤツか分からない者どもにめちゃくちゃにされたとあっては蛇公爵の怒りはその人たちに行くだろう。
蛇公爵は自分の獲物が横取りされる事を嫌うから。うまくいけば無傷で蛇公爵の元に渡される予定である。
杜撰もいいところの作戦とも言えない行き当たりばったりな作戦に、やはり上手く行くことはなくスラム街に入って早々、ゴロツキに目を付けられ追いかけられてしまっている状況である。
ここから一番近い蛇公爵の子飼いの屋敷までは結構距離がある。このゴロツキ達から逃げられたらいいのだが、土地勘はゴロツキ達の方がある。どんどん奥に追い込まれていっているのが分かる。
ついに行き止まりまで追い込まれてしまい、これはいよいよ覚悟を決めないといけないかと身構える。
「おい、こいつの顔を見ろよ。」
「あん?男のクセして可愛い顔してるよな。おれ、結構タイプだぜ。」
「ばか、お前の好みの話をしてるんじゃねぇよ。そうじゃなくって、こいつ公爵のところの子飼いが探してたガキじゃないか?」
「お前、よくそんな事覚えてるな。おれは顔を忘れたから自信ねぇ。それが本当ならヤっちまったらマズいって事だよな?」
「お前はそんなだから痛い目を見るんだよ。ここで生き抜きたかったら人の地雷だけは覚えとけよ。命取られるぞ?」
なんだか幸運な事にニヴェンを認識してもらえたらしい。
ずっとぶつぶつ言い合っているが元々の声量が大きいためニヴェンに筒抜けである。
「ねぇお兄さん達、なんの話してるの?僕、このままお家に帰ってもいいの?」
「おっと、追いかけて悪かったな。怖がらせちまったな。今お前さんを探しているって人に頼まれたもんで、ようやく見つけたと思って焦っちまった。」
「おいちゃん達が坊ちゃんの家まで送ってあげよう。さぁこちらへおいで?」
若干裏声で宥めようと努力しているのが分かるが、正直気持ち悪いの一言だ。子供であれば逆に泣いてしまいそうな気持ち悪さだ。鳥肌が一瞬で全身に走る。
せっかくこのゴロツキ達が蛇公爵の子飼い宅まで案内してくれるそうだから、このまま大人しく着いていこう。
「さぁ坊ちゃん、ここの人が探していたいたんだ。ここからお家に帰れる様に連絡取るといいよ。」
「うん、ありがとう、お兄さん達。」
蛇公爵の子飼いといえども貴族である。屋敷は立派な外観をしていた。
もう一人のゴロツキが屋敷の人間に話を通したらしく、家令が出てきてニヴェンを屋敷内に連れて行く。
ちらっと後ろを振り向いたらゴロツキ達に小遣いを別の人間が渡している所だった。
このまま蛇公爵のもとまで連れて行かれてもいいが、いきなり従順になったら怪しまれるだろう。無理やり連れてこられた感じが欲しいよね。
しばらくして屋敷の主人が帰ってきたらしく、すぐに準備をさせられ馬車に乗せられる。
機会をみて脱走をするフリでもして抵抗したいな。
蛇公爵の屋敷の近くになったら馬車のドアを思いっきり蹴破り脱走を試みる。
結構な速度で走っていたが構わず飛び降りて、地面に落ちる前に魔法を使い、衝撃を緩和させる。
服はちょっとボロッとしてしまったが大きな怪我をしていないだけ上出来である。やれば出来る子。
馬車も驚き急停車している。小回りが利かないからすぐに人が追いかけるために馬車から降りてくる。
すぐに追いつかれないようにすぐに走り出す。
なんだか今日は走ってばっかりだなと思いながら、遠回りしながら蛇公爵の屋敷に近づいていく。
蛇公爵の屋敷が見えて、そとに見張りが立っている。騒動に気が付いたのかニヴェンを注視している。そのまま見張りの男の胸に飛び込む。
「お兄さん、助けて!変なおじさんに追われてるんだ!僕、このままだと誘拐されちゃうよ、助けて!お願い!」
見張りの男は困惑したように目を合わせている。それもそうだろう。誘拐先に助けを求めているようなものだからだ。
騒ぎを聞きつけてか、子飼いから早馬でも走っていたのか、蛇公爵が立派な屋敷から出てきた。
「おやおや、これはニール君。どうしたんだい?なんだか騒がしいが。ここには一人で?」
「あれ?公爵様?なんでここに?」
「なんでって、ここは私の屋敷だから私がいてもおかしくないだろう?」
「ここ、公爵様の屋敷だったんだ。そうだ!僕今誘拐されそうになって、このお兄さんに助けを求めたんだ!」
「これは物騒な話だね。ニール君も確かに汚れてしまっているね。どれ、私が話をつけてきてあげよう。」
そういうと、ニヴェンの後を追ってきた男に向かって優雅に歩き、ニヴェンから声が聞こえない距離まで行くと、懐から小袋を出し男の手に握らせる。
何事もなかったかのようにニヴェン達の元に戻ってくると全てを隠した笑顔でニヴェンに笑いかける。
「話のわかる人でよかったよ。これで大丈夫だよ、ニール君。私が君の屋敷に連絡をとってあげよう。迎えが来るまではここでゆっくりしていくといいよ。」
「ありがとう、公爵様。でも一人は怖いから一緒にいてくれる?」
ちょっと上目遣い蛇公爵を見つめる。
「………!!あぁ、もちろんだとも!元々は私がニール君に話し相手になってもらいと思って足繁く君のところに通っていたのだからね。」
うまいこと蛇公爵の元に滑り込めたはいいけど、すぐに受け入れてくれる蛇公爵が少し不気味だ。物語の中の蛇公爵は疑り深い事で有名だったからだ。
それでも蛇公爵の心の中までは覗けないのだし、考えた所で予測でしかない。
蛇公爵自ら先頭に立ち、部屋まで誘導してくれる。どんどん奥まった場所まで来ているが、着いていってもいいのだろうか?
蛇公爵はそのままある部屋の中まで誘導してくれた。中は他と変わりなく普通の部屋に見えるが、奥行きがちょっとおかしく感じる。
続き間とかありそう。隠し部屋とか、のぞき部屋とか。
蛇公爵に普通を求めてもしょうがないけど、薄ら寒さを感じる。
「ここはニール君のためだけに用意させた部屋だよ。君の趣味はわからなかったからこちらで判断して揃えたのだがね。気に入らなければすぐに取り換えるから言いなさい。」
本当にニヴェンのために用意させたみたいだ。ボスの屋敷の部屋とあまり間取りや家具の位置が変わらず、ニヴェン自身が揃えたものはそっくり同じものが用意されている。ストーカーの闇の一部を覗いてしまった気分だ。
いつでもニヴェンを拐う準備は出来てましたよ、と言わんばかりの部屋にどう反応していいのか困惑する。出来るなら見てみぬふりをしたい。
「うわぁ~素敵なお部屋。お迎えが来るまでここで待っててもいいの?」
「ここで待っていてもいいし、私と一緒に温室でお茶をしてもいい。どうだい、喉が乾いていないかね?私の温室はそれなりに自慢なのだよ。」
ねっとりと粘り気のある視線でニヴェンの体を見ているのがわかる。鳥肌が立ってしょうがないが、蛇公爵と一緒に温室に行く事にする。
返事すると蛇公爵は嬉しそうにニヴェンの手を取り、エスコートするよりも近しい距離感ですり寄ってきた。
ちょっと馴れ馴れしいので、久々に悪役ニヴェンが顔を出す。
「ちょっと、助けてもらったからって言いなりになんてならないよ。僕に気安く触らないでくれる?もっと離れてよ。」
文句を言うと素直に身を引いてくれる蛇公爵。しかし粘つく視線はそのままで温室まで案内してくれるようだ。
蛇公爵が自慢だと言っていた温室は確かに素晴らしいものだ。室温管理されているため、今の時期には見れない草花が咲き誇っている。この国にはない植物が多く、熱帯地域を思わせるような派手な植物がメインである。
美しい花には毒があると言われるような、毒物や薬物の原料となるような植物が半数ある。
ちょっと疑わしい植生の配置で気になる。
温室と称して、違法薬物の原料を育てているのかもしれない。
「うわぁ、すごいねぇ!見たことのない植物ばっかりだ!」
「どうだい?なかなかのものだろう?ここまで集めて育てるのには苦労したよ。ここに咲いている植物は外国のものがほとんどで、現地の人間を雇い世話をさせているのだよ。それでも安定するまではなかなか時間と費用がかかったものだがね。」
温室で外国のものを育てるのは難しいものだろう。現代みたいに情報を取りつつデータ化し、育てるわけにはいかないだろう。
一つ一つ手探りで試していくしかないのだから。
蛇公爵のエスコートのもと、用意されていたデーブルにお茶のセットが準備されていき、束の間の休息を得る。
正直このお茶とか、軽食に薬が盛られていたりしないかと思っていたのだが、今のところなんともない。
拍子抜けする。
そのままディナーの時間になり、食後のお茶タイムになり、蛇公爵はべったりとニヴェンから離れなかったが、今のところ変なことはされていない。
長期戦の構えを取るか。
「ねぇ、もう夜になっちゃったけど、ボスやクリスたちからの返事は?僕がここにいるって連絡してくれたんだよね?どうして迎えに来てくれないの?」
「ちゃんと連絡はしたよ。しかし返事が返ってきてないんだ。向こうも忙しいのかもしれないね。待っていてあげなさい。迎えが来たら、ちゃんと返してあげるから。」
含みのある言い方をするので、きっと連絡なんてしていないだろう。
蛇公爵がやっと手に入れた獲物をみすみす逃すはずもないことは分かりきっていたことだ。
守られるはずがないと分かっていた約束だが、破ってきたのは蛇公爵の方であるから、ニヴェンに罪はないはず。と言うことはこの屋敷でちょこっとうろついても文句は言われないはずである。いや、言わさない!
「分かったよ。ここで待ってる。じゃぁ明日は迎えが来るまでこの広くて立派なお屋敷を探検してもいい?」
気分を切り替え、ことさら明るく蛇公爵におねだりする。
「ニール君にもようやくここの良さが伝わったかね。いいとも。好きに見て回りなさい。」
もうちょっと渋られるかと思っていたが、あっさりと探検の許可がおりた。では、明日は遠慮なく家探しさせてもらいましょうかね!
「わぁーい!ありがとう、公爵様!じゃぁ僕はもう疲れちゃったからもう寝るね!」
「ゆっくりと休みなさい。おやすみ、ニールくん。」
次の日は憎らしいほどの快晴である。それなのに、屋敷のなかはどこか仄暗いのは主人に似てしまったのか。
宣言通りに探検というなの家探しをしようと思ったのだが、昨日あっさりと許可を出したのは、べったりと蛇公爵自身がくっついているからだった。
「ねぇ公爵様、僕のことはほっといていいから、仕事しなよ。」
ちょっとむくれ気味に蛇公爵に文句を言う。
「急な仕事は今はないから大丈夫だよ。それよりこの可愛らしいお客人をもてなすことの方が大事だ。」
「公爵様と一緒の探検なんて、なんも面白くないや。もう飽きちゃった。………あっそうだ!以前、公爵様は僕と同じくらいのお友達がいるって言ってたよね?その子と遊ぶから紹介してよ!」
蛇公爵にくっつかれていては家探しどころではない。早々に諦めてまた夜中とかに探索する事にしよう。この屋敷に囚われているであろう子供たちの姿を確認させてもらおう。
「よく覚えていたね。何人かちょうど良いお友達もいるよ。では、紹介してあげよう。着いておいで。」
蛇公爵はニヴェンの部屋とは反対方向に進んでいく。さっきよりもさらに薄暗さが増した廊下を進んでいき、広めの部屋に到着した。そこには見目麗しい子供たちが数人いる。ニヴェンと同じ背丈の子から、10代後半の子たちまで幅広く。しかしどの子も瞳には生気が感じられず、壊されてはいないが、人形のような扱いをされているのだろうと推測できた。
「どの子も綺麗な子たちばかりだねー。公爵様ありがとう。ここで遊んでるから、もうお仕事してきていいよ。」
どうにかして蛇公爵には離れていてもらいたい。このままでは神経がすり減りそうだ。
「私はここで君たちを見ているよ。自由に遊ぶといい。」
「だからしつこいってば。ずっと一緒にいることないでしょ!ちょっと離れててよ!」
もう本音をぶちまけてしまう。
流石にここまで言われては引き下がるほかなかったのか、これまた素直に部屋から出て行ってくれた。
蛇公爵や他の人間に見られていないことを確認すると、子供たちのもとに駆け寄る。
どの子も目立つ傷はないが、拘束されている跡が見られるため、蛇公爵のマニアックな趣味に付き合わされているのだろう。
薬の使いすぎのせいで反応が鈍くなってしまっている子に浄化の魔法をかけていく。
カインみたいに優秀な人なら浄化や治癒の魔法一つで薬の後遺症も、体の傷も一発で治るのだが、ニヴェンはちょっと今ひとつ足りない残念さんなので、魔法は使えても威力は小さい。その代わりゆっくりと体に馴染ませるようにちょっとずつ治していく。
威力が弱い分、コントロールを身につけるために必死だったので、細かいことは割りと得意にしている。
少しずつ薬の影響を取り除くため、本人の負担も少なくて済むようにする。
一気にはできないので、日にちと時間をおかなくてはいけないのが悔しいが。
魔法をかけ終わった子は少しだけ血色も良くなった気がする。
ニヴェンを見て、少し反応があった。だれ?みたいな反応をするので、自己紹介を軽くしてみたが、そこまで反応はくれなかった。
ニヴェンを認識してくれただけ、一歩前進したと思おう。
子供たちがいる部屋には大人のおもちゃしかなく、これといって証拠となるようなものはなかった。
見つけたおもちゃの中に張型があり、張型が視界に入るとどうしてもカインとの濃厚な一夜を思い出してしまう。
一人赤面しつつも張型入っている引き出しは永久的に封印しておきたい。
一人ずつに浄化の魔法をかけていっていたら時間がかかってしまっていたのか、夕方になっていた。蛇公爵が懲りずにまたニヴェンを迎えにきたことで時間の経過を知った。
子供たちのことは気になるが、蛇公爵は今のところニヴェンにご執心のため、これ以上ひどい目に遭うことはないだろうと思い、蛇公爵におとなしく着いていく。
今夜から部屋の外の人の動きを把握していき、証拠集めしていかなければならない。
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