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26話
しおりを挟むクラウディスにヴィルヘルムが待っている部屋まで送ってもらった後はヴィルヘルムと一緒に過ごした。
ヴィルヘルムとは学園の話とか、家のこととか色々と話を聞くことができた。聞いた話の中にはカインの話だろうと察することのできる話もあった。ちょっとだけでもカインの話が聞けて嬉しかった。
今どうしているだろうか?ちょっとだけ会いたい気持ちが浮き上がってくる。
蛇公爵はまたすぐにやってきていた。何度もしつこく、それこそ蛇のように執拗にニヴェンを寄越せと言ってきた。
その度にクラウディスが対応してくれ、ニヴェンが出る間もなく蛇公爵を追い出してくれていた。
とてもありがたい。おかげで蛇公爵はだいぶ焦れてきてストレスを感じているらしい。日に日に言動が乱暴になっていく。
そんなことを二週間ほど続け、焦らしに焦らした後はちょっとだけアメをあげる。
追い出される蛇公爵に屋敷の庭からちらっと姿を見せて、笑顔でちょっとだけ手を振ってあげる。蛇公爵の反応は見ずにすぐ姿を消し、あとで門番にどんな反応だったか確認した。
ニヴェンの笑顔にやられた蛇公爵はしばらく茫然と突っ立って動かなかったらしい。門番が促してようやく我に返った様子だったと話してくれた。
それからは前にも増してしつこさと攻撃性が増してきた。だんだんと脅しが入ってきたらしい。遠回しに嫌がらせもされているようであぶり出しをされている気分だ。
クラウディスとも話をしてそろそろ限界だろうから決着をつけることに決定した。
本当はクラウディスも手伝いたいみたいだけど、そこはけじめをつけた。ボスに話すとややこしくなるからクラウディスとだけ情報を共有して、蛇公爵と決着をつける前にこの組織を抜ける。
クラウディスはここにいてくれていいと言ってくれる。でもこれ以上はみんなの命の危険だってある。もう十分助けてもらった。もう十分みんなを危険な目に合わせた。もうこれ以上危険なことには巻き込めないよ。
ヴィルヘルムは体調はもうすっかり良くなった。弱っていて消化の良いおかゆ中心の食事から、もうみんなと同じメニューのものを食べれるようになっている。
全体の食事量は元から多くはなかったみたいだけど、ニヴェンと同じ量しか食べないのは少ないだろう。これから運動量も増したら自然と摂取量も増えていくだろうからこれからゆっくりリハビリだ。
まだ危険で屋敷から出してあげれないけど、屋敷は広いから探検も兼ねて運動して落ちた筋肉を取り戻してほしいな。
ヴィルヘルムにこの組織を抜けると話をしたとき、引き留められるかと思ったけど、黙ったままだった。ただ沈黙がちょっとずつ怖い雰囲気になってきて、自然と体がひけてくる。
その後は何度話しかけても返事がなく、ついにはニヴェンが負けてしまい、ごめんねと声をかけて部屋を出てしまった。
それ以降ヴィルヘルムから距離を置かれている。無視まではされないが、今まで許してくれていた心の距離を離された感じだ。
実際にはめちゃくちゃ寂しい。もう一緒にいれる時間は少ないのに。でもどっちが悪いかと言われたらニヴェンが悪いに決まっているのだ。だからこそ、辛くても寂しくてもヴィルヘルムの態度を丸ごと受け止めなくてはいけない。
ヴィルヘルムと微妙な距離のまま、ニヴェンが離れる時がきた。
結局ボスにも内緒のまま、ボスは部屋で書類仕事で貼り付けにしているらしい。
クラウディスも詳しい内容を聞くことなく、不足分だけ足してくれて助かった。クラウディスには身も心も支えてもらった。
今後もヴィルヘルムの世話を続けてくれると約束してくれた。時期が来たらおもて社会に返してくれるらしい。それまではゆっくりと安心して休んでもらえそうだ。
クラウディスからは警備が手薄な時間と場所を教えてもらい、こっそりと抜け出す。
この組織の中でニヴェンが抜けることを知っているのはクラウディスとヴィルヘルムだけだろう。
二人には大仰な別れの挨拶はせず、軽く感謝を伝えるだけにする。時間は有限だ。バレる前に離れるのが吉だ。
ヴィルヘルムは最後には睨まれるようなってしまったらしい。でも隣のクラウディスにはしっかりとしがみついているので、クラウディスには懐いて心を開いている姿を見れて安心した。
「じゃぁね、クリス、ヴィルヘルム様。ありがとう、さようなら。」
「っっっ!」
「ええ、ニールも命大事に、危なくなったらすぐにここに帰ってきてください。ここはニールの家でもあるのですから。」
最後までクラウディスは優しい。その優しさがニヴェンに勇気をくれるから、怖くても一歩を踏み出せる。
クラウディスとヴィルヘルムに小さく手を振って、素早く暗闇に姿を紛れ込ませて屋敷を抜け出した。
++++++++++
「本当に行っちゃった。」
「えぇ、行っちゃいましたね。」
クラウディスとヴィルヘルムはしばらくニヴェンが去った後を見つめていたが、ニヴェンが決意固く、どうしても帰ってこないことを悟ると静かに屋敷に戻っていった。
「いつまでも寂しがっていても何も生まれません。ニールを見習ってキビキビ動いて準備することにしましょうか!」
「はい!ニールが自由にするなら僕たちだって勝手にしちゃいますもんね!次会ったときは今度こそ自分がいかに愛されいてるか自覚してもらいましょう!」
++++++++++
「王子殿下、例の元子爵家から集めた証拠の中に、巷では蛇公爵と呼ばれている公爵家との蜜文が見つかりました。」
「やぁカイン。今回はご苦労だったね。ほう、あの腹黒蛇との繋がりを見つけたのか?今まで蛇のくせしてトカゲの尻尾切りのように手がかりを掴ませなかったなかったのに?」
「はい、この間は大きな人身販売のオークションが開催されていました。証拠は掴めていませんが、オークションに出席したものからは、ヴィルヘルム様が競り出されていたようです。どうも大きなバックがついているようで高位貴族のお墨付きの目玉商品として扱われたようです。」
「ヴィルヘルムはやはりそこに捕まっていたのか。いろいろ思うところはあるが、生存が確認できただけでもよかった。誰に買収されたか掴めているのか?」
「最近裏社会で幅を利かせている比較的大きな組織の一つらしいです。法律スレスレの裏を掻い潜って仕事をするが、受けた仕事はきっちりとこなす組織みたいです。」
「………ヴィルヘルムは生きていると思うか?」
「その組織が別のところから依頼を受けてヴィルヘルム様を手に入れた訳でないのであれば、命は無事ではないかと。ただ、かなりの額になったようで、最近調子がいいと言われても、あの組織にそこまでの資金があるのかと言われたら難しいと思うような額です。」
「………そうか。」
小さく呟くように言った後は黙ってしまった。ヴィルヘルム様の生存は正直危ういのではないかと思う。もし仮に生きている状態で見つかったとしても心が折れて廃人になっている可能性のほうが高いだろう。
ただ豚子爵の件を思えば、奇跡が起きて欲しいと願わずにはいられない。
ニヴェンの情報はまだ皆無だ。逆にここまで情報がないことの方がおかしいと思うようになってきた。
王子殿下には頭を振り、意識を切り替えたようだ。
「悪い、続きを話してくれ。」
「いえ、では続きを。そのオークションには蛇公爵も参加されていたようです。オークション自体には参加していませんが、ヴィルヘルム様を落とした組織に足繁く通い、何か交渉をしているようですが上手くいっていない様子で日に日に苛立ち、周りに当たり散らし、組織にも嫌がらせなどの妨害をしているようです。」
「ふむ。オークションの後にやはりヴィルヘルムが欲しくなったのだろうか?」
「その可能性は捨てきれませんが、納得もいきませんね。何か欲しいものはあるにしても、ヴィルヘルム様を欲しがるには筋が通らない気がします。」
「どういうことだ?」
「まず、ヴィルヘルム様を陥れたのは蛇公爵以上に大きな存在からの依頼だったようです。黒幕が蛇公爵にヴィルヘルム様を誘拐するように命令し、それを蛇公爵の傘下の人間が実行した、という形ではないかと推測されています。蛇公爵がヴィルヘルム様を欲しがるのならば、誘拐した時から、奴隷商会に売り払うまで期間がありましたからいくらでも機会はあったはずです。」
「確かにそうだな。あの腹黒蛇は何を考えているか掴みにくい。しかし、その腹黒蛇をあしらっているその組織には称賛を送りたくなるな。」
「そうですね。見事な手腕です。仕事のこなし方も褒められることではありませんが、うまくやっているなという印象が拭えません。犯罪行為スレスレの仕事ばかりではもったいないですね。」
王子殿下とはその後の方向性を確認し、報告を終える。次の手がかりは蛇公爵に繋がっているため、どうやって近づくか。
こういうとき、ニヴェン兄様ならどの様な手段を取るだろうと自然に思ってしまう。豚子爵から出てきた証拠はニヴェンが用意したものだろう。もしかしたら蛇公爵のことはニヴェンが作ったものかもしれない。
しかしそれは誰も知らないことだ。
誰も知らなければ真実もあやふやになってしまうものだ。最後に勝てばそれが真実になる。正義になる。
生き残るためには綺麗事ばかりでは勝てないのだ。大切な事を踏み外さなければ、後はどんな手段も用いて勝利を掴まなければいけないと、あやしい教育ではあったが、そのおかげで大きな傷もなく成長することができた。
何をしてもニヴェンに繋がってしまう人生だ。
カインの人生の大半はニヴェンで構成されているためしょうがないが、ここまで染め上げた責任を取ってもらわないと。ニヴェンがどれだけ逃げようとも、ニヴェン以上の器用さを持って捕まえに行くと決めているから。
長い廊下を歩きながら、この先にはニヴェンがいると確信しているカインの足取りに迷いはなかった。
++++++++++
「だぁ~~~~~。終わらねぇ~~~。オークションの日からずっとクラウディスは怒ったままだしよぉ。ニールにはちっとも会わせてくれねぇしよぉ。なんかゴタゴタしてるしよぉ。ぜってぇ何か隠れて何か企ててんだよなぁ。」
「おや、書類にサインはしていただけのですか?そんなところで駄弁っているということは。そこにあるものが終わったら次が待っているのですからね。」
「お前は鬼か!俺はこういうちまちましたことは苦手なんだ。なんで今になって今になって書類がこんなに出てくるんだ。」
「はい?そこにある書類は私が今までこなしていた分の半分ですよ?ボスが顔を出せなくなった代わりを私がしているのですから、ボスは私の代わりに書類仕事をしてください。」
「………半分っ!でも、髭剃ったのはニールのせいじゃねぇか、俺のせいじゃねぇ!」
「小さい子に責任をなすりつけるんですか?大の大人が情けない。ボスが髭を剃られる様なヘマをしなければよかっただけの話ではないですか。情けない、本当に情けない。」
「クラウディス、てめぇ、情けないって三回言ったな!」
「えぇ、大事なことなので三回言いました。」
「くそっバカにしやがって!」
「いえ、馬鹿にはしてないですよ。呆れて哀れんでるだけです。」
「もっと酷いじゃねぇか!今日はいつも以上にキツイな!」
「………はぁ、言いすぎましたかね。すいません。」
「………おい、本当に何があった?情緒不安定なクラウディスなんてただの気持ち悪いヤツだぞ?」
「覚えておきますからね。………ただ、気に入って可愛がってた子が大きな事をやらかしそうで、心配です。」
「ん?そんなヤツいたか?誰のことか分からんが、心配ならニールでも付けてやればどうだ?人当たりもいいし、卒なく気配りができるからお目付役にはぴったりだろう?」
「………はぁあ」
「あ、今すっげぇバカにされたようなため息のつき方したな。そういや、ニールのヤツ、オークションの一件から全然姿を見せないけど、今どこで何してるんだ?」
「………はぁぁああ」
「おい、どういうことだよ?!何とか言えよ!またニールのヤツ悪巧みしてるんだろう?!なぁ、なぁってば!!」
ボスの部屋ではしばらく喧しい言い合いとも言えない、一方的にクラウディスにあしらわれているボスの大きな声が響いていた。
++++++++++
様々な所で、それぞれの思惑を知らぬまま、大きく動き出そうとしている。
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