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1章:異世界召喚だそうです
(1)異世界召喚とか、モブの仕事じゃない!!
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~花子視点~
「なんと…………とうとう聖女様がやって来られた!!!!」
トラックに轢かれた。
そう思ったのに気づけばお城とかにありそうな大きな広間にいて、誰かもわからないおっさんたちに囲まれていた。
私の名前は、田中花子。
どこにでもいるモブである。
特別可愛いというわけでもなく物凄く不細工というわけでもない、日本人なら誰でも持っている黒髪と黒目という平凡な見た目の高校生である。
成績だってかも不可もなく、読書で得た雑学程度しか胸を張れるものはない。
身体能力も、成績面からすれば可もなく不可もないちょうど真ん中。
まさに、どこにでもいるような高校生。
自分でもそう思う。
そして、書類の名前欄の例に出てくるような名前。
書類を提出するたびに、「ふざけないでください」と何度言われたことか。
ちなみに「花子」という名前は、名付けた婆ちゃん曰く「花のように可愛く、どんな逆境にもめげずに強かに生きてほしい」という理由でつけたらしい。
婆ちゃんや、したたかに生きているのは花じゃなくて、貴方に除草剤を撒かれても何度もゾンビのごとく伸びてくる雑草の方だと思うよ。
ちなみに、なぜ急に自己紹介を行ったのかって?
トラックに轢かれたかと思ったら、知らないおっさんたちによって召喚されたって言葉を聞いたからだよ!!
【異世界召喚】
異世界転移の一種で、勇者とか聖女とか特殊な立ち位置の人物として異世界に召喚されるというジャンルだ。
勇者とか聖女のようなキーパーソンであったり、逆にただただ近くにいたから巻き込まれて一緒に召喚されてしまったという話もある。
小説の中では、「異世界だ、ヤッホー」って喜ぶ主人公もいれば、「世界を越えた誘拐じゃね?」って召喚した国の敵側につく主人公もいる。
本当に多種多様な物語が作られるジャンルなのである。
さて、もう一度言うけれどモブである。
そう、モブである。
普通に考えれば、モブの私が勇者だの聖女だので呼ばれるはずがない。
モブだからこそ、恐らく異世界召喚されるのならば小説にありそうな「巻き込まれ」という奴だろう。
そう思いながら周囲を見回しても、魔法陣らしき大きな円の中にいるおは私のみ。
…………あんれぇ?
「聖女様、どうか私たちに救いの手を…………」
すごいブクブクに太ったおっさんが、私に近づいてくる。
とりあえず、汗臭いから今すぐにお風呂に入ってほしい。
お風呂に入ってるのかって思うぐらい、災害レベルで臭いから。
シュールストレミング並みに臭いから。
というかこのおっさん、今なんて言った?
「聖女様」って言ったか?
私が聖女?
そう考えた瞬間、私は心の中で叫んだ。
…………異世界召喚とか、モブの仕事じゃないと思うんですけど!!
「なんと…………とうとう聖女様がやって来られた!!!!」
トラックに轢かれた。
そう思ったのに気づけばお城とかにありそうな大きな広間にいて、誰かもわからないおっさんたちに囲まれていた。
私の名前は、田中花子。
どこにでもいるモブである。
特別可愛いというわけでもなく物凄く不細工というわけでもない、日本人なら誰でも持っている黒髪と黒目という平凡な見た目の高校生である。
成績だってかも不可もなく、読書で得た雑学程度しか胸を張れるものはない。
身体能力も、成績面からすれば可もなく不可もないちょうど真ん中。
まさに、どこにでもいるような高校生。
自分でもそう思う。
そして、書類の名前欄の例に出てくるような名前。
書類を提出するたびに、「ふざけないでください」と何度言われたことか。
ちなみに「花子」という名前は、名付けた婆ちゃん曰く「花のように可愛く、どんな逆境にもめげずに強かに生きてほしい」という理由でつけたらしい。
婆ちゃんや、したたかに生きているのは花じゃなくて、貴方に除草剤を撒かれても何度もゾンビのごとく伸びてくる雑草の方だと思うよ。
ちなみに、なぜ急に自己紹介を行ったのかって?
トラックに轢かれたかと思ったら、知らないおっさんたちによって召喚されたって言葉を聞いたからだよ!!
【異世界召喚】
異世界転移の一種で、勇者とか聖女とか特殊な立ち位置の人物として異世界に召喚されるというジャンルだ。
勇者とか聖女のようなキーパーソンであったり、逆にただただ近くにいたから巻き込まれて一緒に召喚されてしまったという話もある。
小説の中では、「異世界だ、ヤッホー」って喜ぶ主人公もいれば、「世界を越えた誘拐じゃね?」って召喚した国の敵側につく主人公もいる。
本当に多種多様な物語が作られるジャンルなのである。
さて、もう一度言うけれどモブである。
そう、モブである。
普通に考えれば、モブの私が勇者だの聖女だので呼ばれるはずがない。
モブだからこそ、恐らく異世界召喚されるのならば小説にありそうな「巻き込まれ」という奴だろう。
そう思いながら周囲を見回しても、魔法陣らしき大きな円の中にいるおは私のみ。
…………あんれぇ?
「聖女様、どうか私たちに救いの手を…………」
すごいブクブクに太ったおっさんが、私に近づいてくる。
とりあえず、汗臭いから今すぐにお風呂に入ってほしい。
お風呂に入ってるのかって思うぐらい、災害レベルで臭いから。
シュールストレミング並みに臭いから。
というかこのおっさん、今なんて言った?
「聖女様」って言ったか?
私が聖女?
そう考えた瞬間、私は心の中で叫んだ。
…………異世界召喚とか、モブの仕事じゃないと思うんですけど!!
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