仮面ライダー麒麟

黄金です。

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第1話「襲来」

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地球という惑星、日本という国。
そこに住む正義感が一際強い男、不破雷斗は、普段通りにエンジニアとして仕事に励んでいた。

しかし、その日は何かが違った。突然、街のあちこちから悲鳴が聞こえ、人々がパニックに陥っていた。

悲鳴を聞いた雷斗は、

「何が起きてるんだ?」

と思い、窓から外を覗く。

そこには明らかに人間ではない、頭の部分が膨らみ、灰色の肌をした、まるで虫に人間の足が生えたような不気味な姿をした
異形の怪物がそこら中の人々を襲っていた。

不破は恐怖しながらも状況確認のため急いで外に飛び出し、街を見渡した。
ふと空を見ると、空に浮かぶ巨大な深紅の物体が目に入った。

「あれは…船か?」

人々が騒ぎ立てる中、船から突如として姿を現したのは、地上で人々を襲っている異形とは違った人型の異形だった。

船から降りた途端、突然持っていたスマホの画面が変わり、

「地球侵略の始まりだ!」

と画面越しに奴らは叫んだ。辺りを見渡すとそこら中の画面にも同じように放送されていた。

雷斗は驚愕したが、冷静になりもう一度辺りを確認する。すると、すぐ近くで女性の悲鳴が聞こえた。

雷斗はこんな状況にもかかわらず

「助けないと…!」

と、悲鳴が聞こえた方向に走り出し、女性を襲っている異形を見つけた。

「やめろーっ!」

雷斗は異形に向かって飛び蹴りをしたが、異形はビクともせず、こちらを振り向いた。

異形が腕を振り上げ、雷斗に向かって振り下ろそうとした時、先程助けようとした女性が光り輝いた。

「な、なにが起こってるんだ!?」

光り輝いた女性は同じように困惑した異形を一瞬で倒してしまい、雷斗に手を差し伸べた。

「大丈夫であるか?勇気ある人の子よ。」

雷斗はありえない状況に驚愕していたが、女性の差し伸べた手に触れる。

すると、雷斗の体も光り輝き急に脳に色々な情報が流れ込んできた。

光り輝いたと思えば、体は光を失い、女性もいなくなっていた。

雷斗は冷静になり情報を整理する。
どうやらあの女性は麒麟という神だったようだ。麒麟は神としての信仰が足りず、霊体のようなもので力を存分に扱えず、人の子に力を託すために人の体に乗り移っていたようだ。
そして、あの異形たちは、地球の自然を吸い尽くすために地球侵略を企む、カースという生物らしい。
麒麟が雷斗に与えられた力は、麒麟の力を特殊な装置で身に纏う力。その力を利用して、カース達を地球から追い出して欲しいとの事。

一度に沢山の情報が流れてきたため、思い出せない部分が多いが、大体は理解した。

雷斗はお腹の辺りに暖かい力を感じ、お腹に意識を集中させてみた。すると、お腹の辺りにベルトのようなものが出現した。
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