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Season2
ドS大佐はVチューバー①
しおりを挟む真琴は今、生まれて初めてできた『彼氏』に、抱き枕にされている。
人ひとり分が悠々と眠れるサイズのソファの上。背後から潜り込んできた律の腕に脇を固められ、さらには両足の間に彼の左足を絡められるという、逃げ場のない密着状態に置かれていた。
数時間前まで、二人で対戦ゲームに熱中していたはずだった。
休憩のつもりでソファに並んで座り、いつの間にか微睡みの中に落ちていたらしい。
消し忘れた間接照明が、薄暗いリビングをぼんやりと赤く照らしている。
五月の夜風がカーテンを静かに揺らし、時折、肌を冷やしていくけれど、背中から押し当てられる律の体温は、それすらもかき消すほどに熱い。
(……力、強すぎ。びくともしない……。それより、熱い、んだけど……!)
このままでは、跳ねる心臓の音が背中の彼にまで響いてしまう。
真琴は必死に自由な右足を動かし、その腕の中から逃れようと、もがくようにシーツを蹴った。
「と……藤堂さんっ、藤堂さんてば!」
隣で寝息を立てているのは、少年のように愛らしく、それでいて彫刻のように整った顔立ちの青年だ。
「んー……」
律の長い睫毛が震え、瞼がゆっくりと持ち上がる。
「真琴……さん?」
「やっと起き……」
安堵して息を吐こうとした、その瞬間。不意に、首筋へ鋭い熱が走った。
律が、真琴の首筋にがぶりと噛みついたのだ。いや、それは噛むというより、熱を確かめるような、深く、執拗な「甘噛み」だった。
「ひゃっ!?」
聞いたこともない声が漏れる。
噛まれた箇所から全身へ火が回るように熱くなり、耳の中で激しい心拍がドクドクと反響した。
生温かく湿った感触が、熱い舌先が、肌に直接吸い付いてくる。
パニックに陥った真琴は、右足に全力を込めて律を蹴り飛ばした。
「……てっ」
ソファから無様に転がり落ちた律を尻目に、真琴は立ち上がろうとして、そのまま膝から崩れ落ちそうになった。
(……ち、力が入らない……!)
首筋を噛まれた衝撃のせいか、足の先まで痺れてしまったかのように感覚がおかしい。
それでも、これ以上ここに居たら心臓が破裂してしまう。
カクカクと頼りない足取りで、それでも必死にリビングを突っ切る。
床を蹴る音だけが異様に大きく響き、背後で転がっている律の視線が突き刺さっているようで、顔から火が出そうだった。
ようやくリビングの奥にある自室へと飛び込み、ドアを閉めて背中で体重をかける。
その瞬間、今度こそ完全に限界が来て、へなへなと座り込んでしまった。
「……なに今の……」
指先で首筋に触れる。そこにはまだ、律の唇の熱が居座っていた。
「真琴さん?」
ドア越しに聞こえる律の声に、真琴は懸命に呼吸を整え、恐る恐るドアを開けた。
「ごめん!完全に寝ぼけてた……!」
律は顔の前で両手を合わせ、これ以上ないほど申し訳なさそうに眉を下げている。そのいつもの「優しい律」の姿を見て、激しく波立っていた真琴の動揺が、ようやくすうっと引いていった。
極度の緊張が解けた反動で、どっと疲れが押し寄せる。
「……大丈夫だよ」
なんとか絞り出したのは、まだ腰に力が入らないせいで、どこか力なく掠れた声だった。
そんな彼女の様子を、律は不思議そうに見つめている。
(……真琴さん?なんでこんなヘロヘロになってんだ?)
自分のしでかした「甘噛み」の記憶が断片的な律にとって、彼女の消耗ぶりは謎でしかない。しかし、その視線が真琴の首筋……自らがつけた赤らみへと落ちた瞬間、律の心拍数は跳ね上がった。
「真琴さん、首っ……!」
視線を止めた律が、裏返った声を上げた。
「え……?」
突然の指摘に、真琴はきょとんと首を傾げる。
「ほんっとごめん!絆創膏、貼っとく……?」
律の狼狽えぶりに、真琴の脳内に不穏な予感がよぎった。
絆創膏が必要なほど、自分は彼に損害を与えられたのだろうか。
「なに言って……えっ、私、出血してます!?」
慌てて首筋に手を当てる。けれど、指先に血がつく感触はない。
「や、血は出てないんだけど……うっすら、その……キスマーク、ついちゃってるから」
言いながら、律の視線が再びその一点に吸い寄せられた。
自分の歯型が残る、白く柔らかな肌。そこに滲んだ淡い紅色は、紛れもなく自分が刻んだ「印」だ。
(……俺が、つけたんだ、よな。これ)
激しい申し訳なさの裏側で、喉の奥がチリつくような昏い悦びが、無自覚に頭をもたげる。
彼女を自分の色に染めてしまったという歪な優越感が、律の胸を静かに満たしていた。
「…………キスマーク?」
その単語が耳に届いた瞬間、真琴の思考が停止した。
『キスマークとは、主に恋愛関係にあるパートナーが相手の肌に意図的につける、吸引性の皮下出血による痣です』
脳内に流れるAIのような無機質な声を、本能が全力でシャットアウトした。数秒のフリーズ。
そして、言葉の意味が、先ほどの生温かな感触と共に心臓まで一気に流れ込んできた。
「ほぉあああっっ……!!」
顔面から湯気が出るほどの熱を感じ、真琴は両手で顔を覆ってその場にうずくまった。
「えっ!ちょっ、真琴さん!?大丈夫!?」
律が慌てて膝をつき、心配そうに顔を覗き込んでくる。
(き、キスマーク……)
あまりの恥ずかしさに頭が割れそうになりながらも、真琴は指の間からチラリと、律の様子を窺った。涙目で上目遣いになったその瞳が、律の理性を容赦なく掻き乱す。
「……っ」
彼女の無意識の誘惑は律にとって、罪悪感を突き刺すと同時に、抑え込んでいた胸に満ちる愛おしさを決壊させるには十分すぎる一撃だった。
「……まじで、ごめん」
律は熱をはらんだ声で低く呟くと、震える真琴の肩を抱き寄せ、そのまま力強く引き寄せた。
謝罪の言葉とは裏腹に、その腕の力は、彼女を誰にも渡したくないとでも言うように執拗で、どこか強引だ。
「……てか、そんな顔されたら、……っ、普通にキツイんだけど。……離したくなくなる」
耳元で、律の切羽詰まったような熱い吐息が零れる。
包み込まれた体温と、背中に回された腕の硬さ。心臓が壊れそうなほどのリズムを刻み、真琴のキャパシティは今度こそ、完全に限界を迎えた。
翌日。初夏だというのに、真琴は首元を隠す薄手のハイネックを選んでいた。
ふとした瞬間に、指先が襟元に触れる。
(……まだ、残ってる)
昨夜つけられた熱をそこに閉じ込めるように、真琴はハイネックの襟を、無意識にキュッと握りしめた。仕事から帰宅し、玄関のドアを開けると、リビングから騒がしい口論が飛び込んでくる。
「ぜってぇ嫌だ!」
「なんでだよ!ファンサだと思って割り切ればいいだろっ」
言い争っていたのは、兄の薫と律だった。
「ど、どうしたの……?」
遠慮がちに声をかけると、律は弾かれたように真琴を見た。だが、すぐにバツが悪そうにパッと視線をそらし、そのまま背中を向けてしまう。
その肩の落とし方や、不満げに尖らせた横顔は、あきらかに子供の癇癪そのものだ。
(あ……今声かけたのまずかったかな……)
本能のまま感情を爆発させているところを、よりによって真琴に見られてしまった。
「子供っぽいと思われたかもしれない」という羞恥心が、彼を強情にさせている。昨夜のあの強引な彼と同じ人物とは思えないほど、今の律は年下特有の「幼い意地」に振り回されていた。
代わりに薫が、やれやれと肩をすくめて説明する。
「配信仲間の企画で限定ボイスを出すことになったんだけどさ。律がやらないってきかねーんだよ」
「ボイスって……あの、音声コンテンツ?」
「そう。リスナーにアンケ取ったら、『シチュボメインの甘いやつ』って意見が圧倒的だったから
さ」
『シチュボ』……シチュエーションボイス。
特定の状況設定で、キャラクターがリスナーに向かって語りかけるコンテンツのことだ。
耳元で囁くようなASMRや、甘い恋人同士の会話など、推しをより身近に感じられるそれは、V界隈でも屈指の人気を誇る。その白羽の矢が、人気Vチューバー『大佐』こと、藤堂律にもついに立ったというわけだ。
(……大佐の、シチュボ?しかも、アンケで一番人気だった『甘いやつ』……?)
真琴の脳内で、プロのオタクとしての回路が火花を散らした。
次の瞬間、彼女は衝動を抑えきれず、背を向けていた律の腕を強引に引き寄せた。
「おわっ……!?」
「ゲロ甘ボイス録るの!?聴きたい!!死んでも聴きたい!!」
「はぁ!?こ、この人……っ、いきなり何言ってんの!!」
身を乗り出し、食い気味に詰め寄る真琴。逃がさないと言わんばかりに両手でがっしりと腕を絡め取られ、律は顔を真っ赤にして狼狽えた。
必死に振りほどこうとするものの、執念の宿った真琴の拘束は、昨夜、彼女を翻弄した彼の腕力に負けず劣らず力強い。
さっきまでの「不機嫌な格好つけ」はどこへやら、完全にペースを乱され目を白黒させる律を見て、後ろで薫がお腹を抱えて吹き出した。
「はははっ!律、もう観念しろって。世界一のファンが目の前でこう言ってんだからよ!」
数時間後。リビングのソファでは、真琴と律が正座で向かい合っていた。
「本当にやるんですか?」
「真琴さんが聴きたいって言うから、一回だけ録ることにしたんすよ。練習に付き合うのは当然でし
ょ」
律は不機嫌そうに、配信仲間から共有された『シチュボ台本』をタブレットでパラパラとめくった。
「げ。ツンデレ系、多っ……。まじでヤなんだけど」
(嫌がりながらも、ちゃんと準備するんだ……。可愛いっていうか、真面目っていうか……)
真琴がニヤけるのを必死に堪えていると、律は軽く咳払いをした。その瞬間、空気が変わる。
彼はVチューバー『大佐』のトーンへと、鮮やかに声を切り替えた。
「『……もうスマホいいだろ。画面ばっか見てないで、こっち見ろよ』」
鼓膜から脳に直接響くような、甘く、それでいて重厚な極上低音。
(……っ!!)
真琴の体温が、物理的に二度ほど跳ね上がった。
普段のドSな配信スタイルからは想像もつかない糖度。だが、間違いなくこれは、全国のリスナーがひれ伏して熱望する「正解」そのものだった。
(……まじか、この台本師、天っ才……!こんなの大佐推しが全員、爆発して消し飛んじゃうわ!)
完璧なアウトプットを見せつけた律の表現力に、真琴はもはや感動すら覚えていた。
彼女がその破壊力に震えていると、律はセリフを読み終えた瞬間に、タブレットをパタッと乱暴に伏せた。隠すように胸元へ抱え込んだものの、耳の先まで真っ赤に染まっているのは隠せていない。
「……なんだこれ。まじで誰得だよ」
吐き捨てるような言葉とは裏腹に、その瞳は激しく泳いでいる。今まで経験したことのない『甘いセリフを口にする自分』への猛烈な恥ずかしさと、それを本命の彼女に目の前で聴かれているという気まずさ。律の中で、プライドと照れが激しくせめぎ合っていた。
「すっっごく良かったです!藤堂さんが、言いそうな感じがして」
「……俺が言いそうって何?俺、こんな甘いこと言わないし」
律はあからさまに顔をしかめた。
一度は乱暴に伏せたタブレットを、今度はひどく面倒くさそうに、指先でパラリと開いた。
「……なんか萎えた。もうこれで最後にするから」
ぶっきらぼうに告げると、投げやりな態度で適当な台詞を探すように視線を走らせた。
そして、最後の一行に差し掛かった瞬間、律の瞳にわずかな、けれど確かな熱が灯る。
「……『俺が変なのは、あんたのせいだから。責任取って、俺のことだけ考えててよ』」
(ご褒美……!もう、ご褒美なんだがっっ!!尊すぎて滅っ……!)
あまりの破壊力に、真琴は心の中で血の涙を流しながら、目に見えないペンライトを激しく振り回した。語彙力が完全に消失し、もはや「尊い」という言葉すら生ぬるい。今すぐこの場に倒れ伏して、天を仰ぎたい衝動に駆られる。
そんな真琴の限界ぶりをよそに、律は「……疲れる」と深くため息をつき、今度こそ完全にタブレットを放り出した。
律が放り出したそれを、真琴は名残惜しそうに拾い上げる。
ページをペラペラとめくりながら、彼には聞こえないだろうという程度の、ごく小さな、けれど隠しきれない不満を零した。
「なーんだ……期待してたのに。ゲロ甘なのは、一ページもないんじゃん……」
その瞬間、律の肩がピクッと跳ねた。
完全にオフにしていたはずの彼のスイッチが、音を立てて切り替わる。
「………へぇ。期待、してたんだ?」
低く地を這うような声が、真琴のすぐ側で響いた。
心臓を直接掴まれたような感覚に、真琴の肩が震える。
「えっ」
顔を上げると、そこにはさっきまでの「照れていた年下彼氏」はいなかった。
逃げる隙も与えないスピードで、彼は真琴のパーソナルスペースを力尽くでこじ開け、至近距離まで顔を寄せてくる。
その口元には、獲物を追い詰めたことを確信しているような、意地悪な笑みが浮かんでいた。
「……言ってあげようか?真琴さん限定の、とびきり甘いやつ」
律の右手が、真琴の腕をぐいと引いた。
抗う間もなく真琴の身体は宙を浮き、気づいた時には律の膝の上へと引きずり込まれていた。
乾いた音を立てて、タブレットが床に滑り落ちる。
それを合図に、二人の間の空気が一気に濃密なものへと変わった。
密着した太ももから、律の確かな熱が伝わってくる。鼻先が触れそうな距離。
逃れられない腕の拘束に、真琴の心臓が壊れたようなリズムを刻み始めた。
彼は彼女の戸惑いを楽しむように、さらに声を潜める。
「真琴さん……俺のこと、好きって言って?今日だけじゃなくて、明日も。……毎日、俺のことだけ
見てて」
耳元に直接流し込まれるような、甘い囁き。
さっきまでの「台本を読んでいる大佐」とは明らかに違う。そこにあるのは、練習でもファンサでもない、剥き出しの執着を瞳に宿した一人の『男の声』だった。
熱い吐息が、真琴の唇にかかる。
あまりの近さに身体を強張らせ、顔を真っ赤に染めて固まる真琴。そんな彼女の反応を愛おしそうに、そして少しだけ意地悪に、律はさらに顔を近づけた。
「……キスしてい? ……や、駄目って言われても、しちゃうんだけど」
律の大きな手が、熱を帯びたまま真琴の頬を包み込んだ。
絡めとるような視線と腕の力で、深く引き寄せられ、鼻先が触れ合う。
あと数ミリ、わずかに顎を上げれば唇が重なる距離。
逃げ場のない甘い圧迫感。真琴は沸騰しそうな羞恥心と「その先」への予感に耐えきれず、逃げるようにぎゅっと目を閉じた。
(……っ、もう無理……!)
心臓の音が耳元まで届きそうな沈黙。
けれど、いつまで経っても期待した衝撃は訪れない。
代わりに聞こえてきたのは、ふふっと笑いを堪えるような、弾けるほど明るい声だった。
「……あはは!真琴さん、照れすぎ。どう?ドキドキした?」
真琴がそろりと目を開けると、そこにはさっきまでの妖艶な気配を綺麗さっぱり消し去った律がいた。いたずらに成功した子供のように、ニヤニヤと意地悪く笑っている。
「…………っ!」
完全に今の状況を心底楽しんでいる彼の態度に、真琴の顔が真っ赤を通り越して真っ白になる。
羞恥心と、ちょっとした悔しさと、何より『一瞬でも期待してしまった自分』への情けなさ。
それらすべてを込めて、真琴は震える右手で拳を固めると、そのまま力いっぱい、律の脳天に振り下ろした。
「いっっっっっってぇ!!」
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