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偶然の一致 ①
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「大丈夫ですか? 聖女?」
客間のソファに腰を下ろしたところ、慌てた様子でジョセフが入ってきた。
こっくりと頷き、反対側に座っているキーパーをちらりと見る。
先ほど、港の方でキーパーが泣き崩れ、大騒ぎになった。それで聖女であることがバレてしまい、すごい勢いで群衆にたかられてしまった。
大変な騒ぎになったが、セルンとニロのおかげでなんとか屋敷に戻れた。
しかし、そのまま子供たちとはぐれてしまった。
三人とも無事家に帰れたのかな? ……心配で仕方ないわ。
ふと子供たちのことを案じれば、隣に移動したジョセフが口を開いた。
「……キーパー・ストロング。……不必要な騒動を避けるために、即位式まで大人しく王都にいなさいと手紙で伝えたはずです。それなのに、何故わざわざ来たのですか?」
キーパーを前に、ジョセフは立ったまま険しい表情を浮かべた。
敵意に満ちた瞳……。
最初に会った時と同じものだわ。
キーパーは聖女教の創始者。
本来であれば、王となるジョセフは体面上だけでも彼とうまく付き合うべきだ。しかし、当然だが、ジョセフは戦争を主導した彼を許せるはずがない。
……やはり、ジョセフは誠直で表裏がない人だわ。
強い正義感の持ち主。素敵な性格だが、政治のことを考えれば少し率直すぎだ。
そんなことを思っていた時、キーパーの刺々しい声が聞こえた。
「……不必要な騒動、ですか? 聖女様であられるお方が来られるのに、それを理由に出迎えないなんてあり得ません。それに、ジョセフ王子。僕はあなたの従者ではなく、フェーリ様の使者です。あなたの言うことを聞く必要も理由もありません」
ああ、これはキーパーも世慣れしていないパターンか。
このままだと、険悪な雰囲気になりそうだ。
そう予測したところ、案の定。
「これからこの国を治める私の言うことを聞く必要はないと、本気でそう思っているのですか? キーパー・ストロング」
「ええ、もちろん本気ですよ? ジョセフ王子。どうやら、あなたはまだよく分かっていないようですから、もう一度言いますね? 僕は聖女様の使者です。ですから、当然、フェーリ様以外の人の指示を受けるつもりはありません。これでお分かりいただけましたか?」
ピリピリと二人がお互いを睨みつけた。
く、空気が重い……。
一応聖女として喧嘩を止めるべきなのかな?
でもここで発言していい立場なのか、いまいちよく分からないのよね……。
相談のつもりで、後ろにいるニロに目をやると、すぐさま肯定的な仕草が返ってきた。
ニロにこっくりと頷き、強ばる唇をこじ開けた。
「……とり、あえず、……落ち着こう」
「あ、申し訳ありません、フェーリ様! お見苦しいものをお見せしてしまいました、どうかお許しを!」
キーパーはひどく取り乱したように顔を伏せた。
咎めるつもりじゃないのに、なぜここまで焦るの……?
違和感を覚えつつ、深く頭を下げるキーパーに声をかけた。
「……だい、じょうぶ」
「あ、ありがとうございます、フェーリ様……」
ほっとキーパーが小さなため息をこぼした。
私の言葉一つでここまで動揺するとは。
キーパーは思っていた以上に私を崇拝しているのね……。
少し狂気じみた信仰ぶりだけど、うまく彼を誘導できれば、政治の安定につながりそうだ。
あ、でも逆の場合もあるか……。
彼の信仰心が強い分、間違った発言をすると大変なことになるかも。
……となれば、ある程度キーパーという人を知るべきだ。
たしか、キーパーは自分のことを私の『使者』だと言ったわね。
つまり、私が把握していない何かの使命を請け負っている……うん。そこから探りを入れてみようか?
「……キーパー」
「はい、フェーリ様!」
ピンとキーパーが背筋を伸ばした。
ジョセフに対する態度とまるで違うわ……。困惑しつつ、言葉をつづけた。
「……あなたの、使命は?」
少し怖いけれど、八年ぶりの再会だし、確認のつもりで聞いても問題ないよね? そう思ったのに、
「あ、はい。もちろん覚えております、フェーリ様! 八年と長い年月をかけてしまいましたが、やっとこの国に信仰の泉をもたらすことができました! しかし、聖女様の救いの手をより多くの人に届けるために、僕はもちろんこの国に長居するつもりはありません。準備が整え次第、次の国へ向けてすぐに出立する予定ですので、ご安心ください!」
キーパーがとんでもないことを言い出してきたのではないか!
準備が整え次第この国を立つ⁈
戦争が終ったばかりで、南の国はまだ安定していない。
この状態で聖女教の創始者が離れたら、再び混乱が起きてしまうに決まっている。これだけはどうしても阻止するべきだわ!
「……キーパー、ここを、離れちゃ、……ダメ」
焦ってそう呟けば、キーパーに不可解な顔をされた。
あ、まだキーパーの目的を把握できていないのに、勢いで否定してしまったわ。これで理由を追求されたらどうしよう……!
内心そう慌てふためいたら、予想通り、キーパーは質問を口にした。
「し、しかし、フェーリ様。ここを離れなければ、どうやってあなた様の救いの手を人々に届ければ良いのでしょう?」
うっ、そう聞きたくなるよね……。
移動しないでどうやって私の救いの手を人々に届けるのか?
うん。そもそも『私の救いの手』って何? 届けるって、どういう風に?
うぅ、……どうしよう? 質問の内容もいまいち分からないのに、どう答えればいいの?
キーパーが望む回答を出せなければ、彼に見切られてしまう可能性だってある。どちらにせよ、ここは慎重に答えるしかない。
そうだわ。慌てても仕方ない。
とりあえず、情報を整理しようか。
そう思い、ふうと息を吐いて目を瞑った途端、
「はっ、申し訳ありません、フェーリ様! 僕は決してあなた様のご命令に逆らうつもりはありません!」
ドンと大きな音を立てて、キーパーが床に這いつくばった。
えっ、なに、まだ何も言ってないよ⁇
「あなた様がそれを望むなら、使者である僕は従うのみです。それなのに、図々しくも聞き返してしまいました……! もう二度としませんので、どうかお許しくださいっ!」
あ、何も跪く必要はないわ……!
思わず、ソファから立ち上がると、キーパーがビクンと身を硬らせた。
すごい震えているわ、ただの誤解よ──って、ちょっと待って。
このまましらを切れば、下手に答えずに済む……。
閃いて、口を噤んだ。
「……キーパー。……ゆるす」
逆にこっちが申し訳ないくらいだけど、そう言いながらキーパーに手を差し伸ばすと、潤った瞳が私を捉えてきた。
「フェーリ様、相変わらず寛大なお心……」
ぎゅっと手を握られ、キーパーの顔に引き寄せられた。
ゔっ、鼻水の感触! ……ってあれ、よく見れば、手はキーパーの額についている。鼻水に触れることはないのに、……幻覚かしら?
不意に動揺した私にキーパーが話しかけてきた。
「……フェーリ様。他にご指示があれば、全部お聞かせください!」
うぐ、熱苦しい……。
人の期待に弱いから、こういう目を向けられるの苦手なのよね……。
それに何故ここまで私を拝むの? 狂気じみてなんだか少し怖い……。
本音をいえば、宗教の話とか、できれば触れたくない……。
けれど、理由を知らないまま、下手に彼に指示を出すのは良くない。
それに、キーパーは私の言うことしか聞かないようだ。この場で何も言わないという選択肢は、……ない。
合わせて、南のことを考えると、経済に直接影響する観光客をどうにか呼び戻したい。そのためには、聖地であるアットの復興が必要不可欠。
ただ問題は、アットを残すことと、キーパーが望む布教活動との関係性をどう結びつくか、だ。適当なことは言えないから、無難に言わない方が……。
『アットはワッチらの文化。ワッチらの一部やったやい……』
躊躇していると、ミアンさんの言葉が脳内に響いた。
……アットは、人々の一部。
そうだわ……。
経済や政治上の理由だけではない。
一人の人間として、私はこの国の文化であるアットを守りたいんだ……。
せっかく権限のある立場にいるのだから、私がやらなければ、誰がやるの?
「キーパー」
「はい!」
この状態で安易に発話するべきではないが、キーパーの一連の行動からすれば、無条件で聞き入れてくれそうだ。思い切って言ってもいい……よね?
「アットの、使用を、……許可する。……それで、観光客を、呼び戻す」
恐る恐るそう呟くと、キーパーは口元をふさいだ。
間違えても聞き返さないためか? え、ここまでするの……。
「……アットと、観光客……」
何やらぶつぶつ言ったキーパーは真剣な表情になった。
うっ、反論してこないから何を考えているのか分からない。
逆に対応に困るわ……。
よくよく考えたら、この要求は元の宗教を戻すと言っているようなものだ。
長年の戦争でようやく国教の座を勝ち取ったキーパーとしては、理不尽極まりない要望のはず。不安になり、つけ加えるように言った。
「神殿の代わりに……アットを使用する」
これで納得してくれるかな……?
ドキドキして、黙考しているキーパーの様子を窺っていると、
「……ああ、なるほど。その手がありましたか!」
キーパーは目をキラキラ輝かせて私に詰め寄ってきた。
客間のソファに腰を下ろしたところ、慌てた様子でジョセフが入ってきた。
こっくりと頷き、反対側に座っているキーパーをちらりと見る。
先ほど、港の方でキーパーが泣き崩れ、大騒ぎになった。それで聖女であることがバレてしまい、すごい勢いで群衆にたかられてしまった。
大変な騒ぎになったが、セルンとニロのおかげでなんとか屋敷に戻れた。
しかし、そのまま子供たちとはぐれてしまった。
三人とも無事家に帰れたのかな? ……心配で仕方ないわ。
ふと子供たちのことを案じれば、隣に移動したジョセフが口を開いた。
「……キーパー・ストロング。……不必要な騒動を避けるために、即位式まで大人しく王都にいなさいと手紙で伝えたはずです。それなのに、何故わざわざ来たのですか?」
キーパーを前に、ジョセフは立ったまま険しい表情を浮かべた。
敵意に満ちた瞳……。
最初に会った時と同じものだわ。
キーパーは聖女教の創始者。
本来であれば、王となるジョセフは体面上だけでも彼とうまく付き合うべきだ。しかし、当然だが、ジョセフは戦争を主導した彼を許せるはずがない。
……やはり、ジョセフは誠直で表裏がない人だわ。
強い正義感の持ち主。素敵な性格だが、政治のことを考えれば少し率直すぎだ。
そんなことを思っていた時、キーパーの刺々しい声が聞こえた。
「……不必要な騒動、ですか? 聖女様であられるお方が来られるのに、それを理由に出迎えないなんてあり得ません。それに、ジョセフ王子。僕はあなたの従者ではなく、フェーリ様の使者です。あなたの言うことを聞く必要も理由もありません」
ああ、これはキーパーも世慣れしていないパターンか。
このままだと、険悪な雰囲気になりそうだ。
そう予測したところ、案の定。
「これからこの国を治める私の言うことを聞く必要はないと、本気でそう思っているのですか? キーパー・ストロング」
「ええ、もちろん本気ですよ? ジョセフ王子。どうやら、あなたはまだよく分かっていないようですから、もう一度言いますね? 僕は聖女様の使者です。ですから、当然、フェーリ様以外の人の指示を受けるつもりはありません。これでお分かりいただけましたか?」
ピリピリと二人がお互いを睨みつけた。
く、空気が重い……。
一応聖女として喧嘩を止めるべきなのかな?
でもここで発言していい立場なのか、いまいちよく分からないのよね……。
相談のつもりで、後ろにいるニロに目をやると、すぐさま肯定的な仕草が返ってきた。
ニロにこっくりと頷き、強ばる唇をこじ開けた。
「……とり、あえず、……落ち着こう」
「あ、申し訳ありません、フェーリ様! お見苦しいものをお見せしてしまいました、どうかお許しを!」
キーパーはひどく取り乱したように顔を伏せた。
咎めるつもりじゃないのに、なぜここまで焦るの……?
違和感を覚えつつ、深く頭を下げるキーパーに声をかけた。
「……だい、じょうぶ」
「あ、ありがとうございます、フェーリ様……」
ほっとキーパーが小さなため息をこぼした。
私の言葉一つでここまで動揺するとは。
キーパーは思っていた以上に私を崇拝しているのね……。
少し狂気じみた信仰ぶりだけど、うまく彼を誘導できれば、政治の安定につながりそうだ。
あ、でも逆の場合もあるか……。
彼の信仰心が強い分、間違った発言をすると大変なことになるかも。
……となれば、ある程度キーパーという人を知るべきだ。
たしか、キーパーは自分のことを私の『使者』だと言ったわね。
つまり、私が把握していない何かの使命を請け負っている……うん。そこから探りを入れてみようか?
「……キーパー」
「はい、フェーリ様!」
ピンとキーパーが背筋を伸ばした。
ジョセフに対する態度とまるで違うわ……。困惑しつつ、言葉をつづけた。
「……あなたの、使命は?」
少し怖いけれど、八年ぶりの再会だし、確認のつもりで聞いても問題ないよね? そう思ったのに、
「あ、はい。もちろん覚えております、フェーリ様! 八年と長い年月をかけてしまいましたが、やっとこの国に信仰の泉をもたらすことができました! しかし、聖女様の救いの手をより多くの人に届けるために、僕はもちろんこの国に長居するつもりはありません。準備が整え次第、次の国へ向けてすぐに出立する予定ですので、ご安心ください!」
キーパーがとんでもないことを言い出してきたのではないか!
準備が整え次第この国を立つ⁈
戦争が終ったばかりで、南の国はまだ安定していない。
この状態で聖女教の創始者が離れたら、再び混乱が起きてしまうに決まっている。これだけはどうしても阻止するべきだわ!
「……キーパー、ここを、離れちゃ、……ダメ」
焦ってそう呟けば、キーパーに不可解な顔をされた。
あ、まだキーパーの目的を把握できていないのに、勢いで否定してしまったわ。これで理由を追求されたらどうしよう……!
内心そう慌てふためいたら、予想通り、キーパーは質問を口にした。
「し、しかし、フェーリ様。ここを離れなければ、どうやってあなた様の救いの手を人々に届ければ良いのでしょう?」
うっ、そう聞きたくなるよね……。
移動しないでどうやって私の救いの手を人々に届けるのか?
うん。そもそも『私の救いの手』って何? 届けるって、どういう風に?
うぅ、……どうしよう? 質問の内容もいまいち分からないのに、どう答えればいいの?
キーパーが望む回答を出せなければ、彼に見切られてしまう可能性だってある。どちらにせよ、ここは慎重に答えるしかない。
そうだわ。慌てても仕方ない。
とりあえず、情報を整理しようか。
そう思い、ふうと息を吐いて目を瞑った途端、
「はっ、申し訳ありません、フェーリ様! 僕は決してあなた様のご命令に逆らうつもりはありません!」
ドンと大きな音を立てて、キーパーが床に這いつくばった。
えっ、なに、まだ何も言ってないよ⁇
「あなた様がそれを望むなら、使者である僕は従うのみです。それなのに、図々しくも聞き返してしまいました……! もう二度としませんので、どうかお許しくださいっ!」
あ、何も跪く必要はないわ……!
思わず、ソファから立ち上がると、キーパーがビクンと身を硬らせた。
すごい震えているわ、ただの誤解よ──って、ちょっと待って。
このまましらを切れば、下手に答えずに済む……。
閃いて、口を噤んだ。
「……キーパー。……ゆるす」
逆にこっちが申し訳ないくらいだけど、そう言いながらキーパーに手を差し伸ばすと、潤った瞳が私を捉えてきた。
「フェーリ様、相変わらず寛大なお心……」
ぎゅっと手を握られ、キーパーの顔に引き寄せられた。
ゔっ、鼻水の感触! ……ってあれ、よく見れば、手はキーパーの額についている。鼻水に触れることはないのに、……幻覚かしら?
不意に動揺した私にキーパーが話しかけてきた。
「……フェーリ様。他にご指示があれば、全部お聞かせください!」
うぐ、熱苦しい……。
人の期待に弱いから、こういう目を向けられるの苦手なのよね……。
それに何故ここまで私を拝むの? 狂気じみてなんだか少し怖い……。
本音をいえば、宗教の話とか、できれば触れたくない……。
けれど、理由を知らないまま、下手に彼に指示を出すのは良くない。
それに、キーパーは私の言うことしか聞かないようだ。この場で何も言わないという選択肢は、……ない。
合わせて、南のことを考えると、経済に直接影響する観光客をどうにか呼び戻したい。そのためには、聖地であるアットの復興が必要不可欠。
ただ問題は、アットを残すことと、キーパーが望む布教活動との関係性をどう結びつくか、だ。適当なことは言えないから、無難に言わない方が……。
『アットはワッチらの文化。ワッチらの一部やったやい……』
躊躇していると、ミアンさんの言葉が脳内に響いた。
……アットは、人々の一部。
そうだわ……。
経済や政治上の理由だけではない。
一人の人間として、私はこの国の文化であるアットを守りたいんだ……。
せっかく権限のある立場にいるのだから、私がやらなければ、誰がやるの?
「キーパー」
「はい!」
この状態で安易に発話するべきではないが、キーパーの一連の行動からすれば、無条件で聞き入れてくれそうだ。思い切って言ってもいい……よね?
「アットの、使用を、……許可する。……それで、観光客を、呼び戻す」
恐る恐るそう呟くと、キーパーは口元をふさいだ。
間違えても聞き返さないためか? え、ここまでするの……。
「……アットと、観光客……」
何やらぶつぶつ言ったキーパーは真剣な表情になった。
うっ、反論してこないから何を考えているのか分からない。
逆に対応に困るわ……。
よくよく考えたら、この要求は元の宗教を戻すと言っているようなものだ。
長年の戦争でようやく国教の座を勝ち取ったキーパーとしては、理不尽極まりない要望のはず。不安になり、つけ加えるように言った。
「神殿の代わりに……アットを使用する」
これで納得してくれるかな……?
ドキドキして、黙考しているキーパーの様子を窺っていると、
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