失くした記憶

AstralMemory

文字の大きさ
上 下
8 / 10
第2章 記憶の欠片

4話 真実

しおりを挟む
敵に追われつつも何とか研究所までたどり着いた

入口らしきものはなく当たりをうろついていると
またあの声が聞こえた。

美咲「やぁ、研究所に着いたんだね」
美咲「今転送するから動かないでね」

瑠愛「!?」

突如当たりが青くなる、厳密には瑠愛の周辺だけ青くなっているのだが
次の瞬間辺りに壁が広がった

研究所の中に入ったのだろう

美咲「こうして会うのは久しぶりだね」
瑠愛「あなたが美咲さん、、、」
美咲「さん付けはよしてくれよ」
美咲「さて、君は真実を知りに来たのかな?それとも元の世界に帰るために来たのかな?」
美咲「まぁそのどっちもだろうね」

美咲「まず元の世界に帰る方法だが、君のスキルを使えば簡単に戻れるよ」
美咲「それから真実を知りたいのならまずは君のスキルで手伝って欲しいことがあるのだが」

瑠愛「何をすればいいの?」

美咲「ミーニャを生き返らせて欲しい」

瑠愛「?」

美咲「ちょっと付いて来てもらってもいいかな?」

美咲に案内されるままついて行く
そこには小さなお墓があった

「ミーニャここに眠る」

近くにはキャットフードや花が添えてあった
きっと美咲の飼い猫なのだろう

美咲「以前君を訪ねたのはこれなんだ」

美咲「この子は私の愛猫でね捨てられてたところを保護したんだ」

瑠愛「それでこの子を生き返らせろと、、、」

美咲「まぁそういうこと」
美咲「君のスキルなら簡単なことだろ?」
美咲「なんて言ったって君のスキルは



スキルなんだから」

瑠愛「?」
美咲「もしかして1度もスキルを使ったことがない?」
瑠愛「お母さんにスキルは絶対に使ったらダメって言われて使わなかった」
美咲「そうか、きっとそれは自分のためだったのかな」
瑠愛「どういうこと?」

美咲「君のスキルは君自身で使う場合3回までしか使えないんだ」
美咲「3回使うと君のスキルは失われるそれと同時に君の命も、、、」

美咲「あのトラックに引かれた日確かに君は死んだんだよ」

瑠愛「!?」
瑠愛「でも、今こうして生きてる」

美咲「ああ、スキルのおかげでね」
美咲「君の持つスキルは特殊で防衛システムがあるんだ」
美咲「君の体に何かあればそのシステムが働く」
美咲「それで君は死ななかったことになった」
美咲「だけどその力が働くのもそのスキルがある間だけだ」
瑠愛「じゃあさっき言ってたお母さんのためって言うのは?」

美咲「それについては、、、」
美咲「もうちょっと時間をくれないか」
美咲「まずはミーニャの蘇生を頼む」
美咲「それからゆっくりと話そうか」

しおりを挟む

処理中です...