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ラスペラスとの決戦編
第165話 代表戦当日
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俺達はフォルン領の精鋭……というか通常軍を率いて、ラスペラスとの国境にやってきた。
互いに平等を期すために、互いに国に面した場所で戦うというわけだ。
ラスペラス側も軍を連れてやってきた……来たのだが……。
「ふむ。ほとんどがゴーレムでござるなぁ」
少し離れたところにいるラスペラス軍を見ながら、センダイがボソリと呟いた。
そう見た限り、ラスペラス軍は人がいない。全員が2メートルほどの大きさのゴーレムなのである。
基本は木で作られているようだが、たまに岩や鉄のものも混ざっている。
「うわ……あんなにゴーレムがいるの初めて見たよ……」
カーマたちも驚いた顔でゴーレム軍を見ている。
「ゴーレムの知識ないんだが。揃えるのって難しいのか?」
「一体を作るのにも相当な魔力が必要なはずです。この数ともなれば、超一流の魔法使いを揃えても十年以上の月日がかかります」
エフィルンが俺の問いに答えてくれた。
あの女郎! チート魔力にあかせてゴーレム作りまくりやがったな!
くそぉ! リソース無限はうらやましいおすなぁ!
「ところでゴーレムって強いのか?」
「鉄のゴーレムは強いです。木や土は……そこらの一般兵より強いですが、火に弱いなども考えると……。使い勝手などはあまり変わらないかと」
少し考えながらエフィルンが口を開く。
あれ? その理屈だとゴーレムってそこまで強くないのか?
魔力があれば作れるという利点があるので、通常の戦争だとかなり役立つだろう。
だがこの戦争は代表戦だ。それならゴーレムにこだわらなくてもよいはず……。
そんなことを考えていると、前方のラスペラス軍から数人がこちらに歩いてくる。
あれは見間違えようがない。うわきつ女王とランダバル、それとローブ着た奴が四人くらいいる。
「ごきげんよぉ。アトラス伯爵、今日は絶好のお肌日和ね」
うわきつ女王が俺の目の前にやってきてうわきつ。いや見た目は普通の少女なんだが、醸し出すオーラがきつい。
「戦争日和じゃないのか? もしくは肌がピリピリするとか?」
「あらやだぁ! 戦争なんて物騒なこと言わないでくれるぅ? 今から始まるのは演習よぉ、私たちの一方的な展開によるねぇ」
女王がオバサン仕草で手を振りながら、言いたい事を言ってくる。
一方的な展開ねぇ……随分と自信がおありのようで。
……なんかもう明らか油断しきってるし、下手に出たら色々情報教えてくれないかなこいつ。
「ふーん。まあ胸を借りるつもりでやらせてもらおう」
「いやだわぁ胸を借りるなんてぇ。セクハラよぉ! 私の胸は国宝級なのよぉ!」
……やっぱり下手に出るのキツイんですが!? 吐きそう。
お前の胸よりエフィルンのほうがよっぽど国峰級だってんだ!
いかん、うわきつ女王の話にのってはいけない。それよりも疑問を聞いておこう。
「何でゴーレムばかりなんだ? 巨人や精鋭兵を使わないんだ?」
この回答はまともな人間なら答えるはずがない。
何故なら実質、今日の戦いの作戦を話すようなものだからだ。
だがこの虚栄心の塊のうわきつ女王ならば……口を滑らせる!
滑らせないなら化粧水セットでこじあけたらぁ! さあ教えろ! ゴーレムだけにしている意味を!
いったいどんな恐ろしい作戦を考えているんだ!
「あらやだ決まってるじゃなぁい。血が空気中に混じったら、お肌に悪そうじゃない!」
「…………」
恐ろしい発想だ。とても今から戦う者のセリフとは思えない。
いやなんだお肌に悪そうって。
ランダバルもうわきつ女王の回答に焦ったようで、彼女の耳に口を近づけると。
「ちょっ!? 女王様! そこは真面目に答えるのではなく! 『私は不要な血を見たくないのです。代表戦で死人が出るなど馬鹿らしいでしょう?』とそれっぽくお答えくださいと!」
「あ、そうだったわぁ」
てへぺろ、と頭を抑えながら舌を出すうわきつ女王
真面目に答えた結果がお肌のほうかい! 不要な血のほうじゃないんかい!
いや落ち着け。これが全て俺達を油断させる演技である可能性も……。
「いやーん。自慢の玉子お肌が荒れてきちゃったわぁ。早く湯あみしたいわぁ」
ぶちのめしたい、あの笑顔。絶対演技じゃねぇわ。
いいだろう、うわきつ女王! その自称満足の肌を! ヒビ割れた玉子肌にしてやろう!
「あ、降参は随時受け付けてるから早めに頼むわぁ。顔のお肌が荒れちゃうのよぉ」
「お前ずっと化粧パックを顔面に貼っとけ」
「あらやだその発想はなかったわぁ……ありね」
いやなしだろ……俺のイヤミにマジで反応してしまううわきつ女王。
いかん、常時顔面パックのうわきつ女王……外見と精神の双方に隙なしの怪物をこの世に爆誕してしまう……。
「じょ、女王様! そろそろ戦いの準備を始めるべきでございます!」
俺と同じ発想をしたのか、必死に話題を変えようとするランダバル。
そんな彼と俺の目が合いコンタクト。今この瞬間、俺達の心は一致した。さっさと代表戦を始めようと。
「あらやだわぁ。そうねえ、さっさと始めましょうぉ。一刻後に開始よ」
そう言いながら去っていく女王。ランダバルもため息をつきながら、女王についていく。
残るはローブを着た四人。そのうちの一人は色欲とかいう五魔天だった……はず。
「けっ。レスタンブルク国なんて小国の分際が、俺達と戦おうだなんて大甘に見てるなおい!」
四人のうちのひとりが、ローブを空に投げ捨てた。
「俺様は剛力のダイナ! 五魔天最大の力を持つ! それと雑魚三人だ!」
「「「はぁ!?」」」
ダイナという五魔天に、残りの三人が雑に紹介される。
なるほどザコか。じゃあもう覚えなくていいな。
「俺は獄炎の……」
「俺は獄氷の……」
フードたちが自己紹介しようとしてくるが、正直どうでもいい。
というか何ならダイナもどうでもよい。称号名だけ聞いておけば後は極めて興味ない。
「あ、自己紹介とかいいんで。帰ってください」
「はぁ!? てめぇ後で吠え面かくなよ!」
「俺ら最強の獄獄組だぞ!?」
ずいぶんとのどごしよさそうな二人組ですね。
そもそも最強なわけないだろ。魔力チート女王がいるんだから……。
「わかったわかった。覚えてやるから自分の得意魔法などの詳細をこの紙に書いてくれ」
「ざけんな! わざわざ教えてやるわけないだろ!」
「情報なんて一片たりともやるかよ!」
なら最初から自己紹介なんてするなよ。
てか称号名の時点で何となく戦い方わかるぞ。ガチで欠点じゃなかろうか……。
結局ノコノコと帰っていく五魔天の残り組たち。
「なあカーマ、あいつら強そう?」
「ダイナって人は魔力結構ありそう。他は……そこまでかな」
「弱い」
カーマもラークも淡々と答えてくる。見た目もなんかインパクトないし青年だし、普通に弱そうだ。
「五魔天って言っても、半分以上数合わせのモブじゃねぇか」
「「聞こえてんぞこの野郎!」」
「今度こそ私の魅力に溺れさせてやるわ!」
そうして一刻が過ぎて、代表戦が開始された。
挨拶代わりとばかりにカーマやラークが、魔法を撃ちこんでいきゴーレムを数体ほど粉砕した。
「いやああぁぁ!?」
「「ぐわぁあああ!?」」
なおモブ魔天三人は、その魔法に巻き込まれてやっつけた模様。
……ラスペラス国も人材豊かというわけでもないようだ。
互いに平等を期すために、互いに国に面した場所で戦うというわけだ。
ラスペラス側も軍を連れてやってきた……来たのだが……。
「ふむ。ほとんどがゴーレムでござるなぁ」
少し離れたところにいるラスペラス軍を見ながら、センダイがボソリと呟いた。
そう見た限り、ラスペラス軍は人がいない。全員が2メートルほどの大きさのゴーレムなのである。
基本は木で作られているようだが、たまに岩や鉄のものも混ざっている。
「うわ……あんなにゴーレムがいるの初めて見たよ……」
カーマたちも驚いた顔でゴーレム軍を見ている。
「ゴーレムの知識ないんだが。揃えるのって難しいのか?」
「一体を作るのにも相当な魔力が必要なはずです。この数ともなれば、超一流の魔法使いを揃えても十年以上の月日がかかります」
エフィルンが俺の問いに答えてくれた。
あの女郎! チート魔力にあかせてゴーレム作りまくりやがったな!
くそぉ! リソース無限はうらやましいおすなぁ!
「ところでゴーレムって強いのか?」
「鉄のゴーレムは強いです。木や土は……そこらの一般兵より強いですが、火に弱いなども考えると……。使い勝手などはあまり変わらないかと」
少し考えながらエフィルンが口を開く。
あれ? その理屈だとゴーレムってそこまで強くないのか?
魔力があれば作れるという利点があるので、通常の戦争だとかなり役立つだろう。
だがこの戦争は代表戦だ。それならゴーレムにこだわらなくてもよいはず……。
そんなことを考えていると、前方のラスペラス軍から数人がこちらに歩いてくる。
あれは見間違えようがない。うわきつ女王とランダバル、それとローブ着た奴が四人くらいいる。
「ごきげんよぉ。アトラス伯爵、今日は絶好のお肌日和ね」
うわきつ女王が俺の目の前にやってきてうわきつ。いや見た目は普通の少女なんだが、醸し出すオーラがきつい。
「戦争日和じゃないのか? もしくは肌がピリピリするとか?」
「あらやだぁ! 戦争なんて物騒なこと言わないでくれるぅ? 今から始まるのは演習よぉ、私たちの一方的な展開によるねぇ」
女王がオバサン仕草で手を振りながら、言いたい事を言ってくる。
一方的な展開ねぇ……随分と自信がおありのようで。
……なんかもう明らか油断しきってるし、下手に出たら色々情報教えてくれないかなこいつ。
「ふーん。まあ胸を借りるつもりでやらせてもらおう」
「いやだわぁ胸を借りるなんてぇ。セクハラよぉ! 私の胸は国宝級なのよぉ!」
……やっぱり下手に出るのキツイんですが!? 吐きそう。
お前の胸よりエフィルンのほうがよっぽど国峰級だってんだ!
いかん、うわきつ女王の話にのってはいけない。それよりも疑問を聞いておこう。
「何でゴーレムばかりなんだ? 巨人や精鋭兵を使わないんだ?」
この回答はまともな人間なら答えるはずがない。
何故なら実質、今日の戦いの作戦を話すようなものだからだ。
だがこの虚栄心の塊のうわきつ女王ならば……口を滑らせる!
滑らせないなら化粧水セットでこじあけたらぁ! さあ教えろ! ゴーレムだけにしている意味を!
いったいどんな恐ろしい作戦を考えているんだ!
「あらやだ決まってるじゃなぁい。血が空気中に混じったら、お肌に悪そうじゃない!」
「…………」
恐ろしい発想だ。とても今から戦う者のセリフとは思えない。
いやなんだお肌に悪そうって。
ランダバルもうわきつ女王の回答に焦ったようで、彼女の耳に口を近づけると。
「ちょっ!? 女王様! そこは真面目に答えるのではなく! 『私は不要な血を見たくないのです。代表戦で死人が出るなど馬鹿らしいでしょう?』とそれっぽくお答えくださいと!」
「あ、そうだったわぁ」
てへぺろ、と頭を抑えながら舌を出すうわきつ女王
真面目に答えた結果がお肌のほうかい! 不要な血のほうじゃないんかい!
いや落ち着け。これが全て俺達を油断させる演技である可能性も……。
「いやーん。自慢の玉子お肌が荒れてきちゃったわぁ。早く湯あみしたいわぁ」
ぶちのめしたい、あの笑顔。絶対演技じゃねぇわ。
いいだろう、うわきつ女王! その自称満足の肌を! ヒビ割れた玉子肌にしてやろう!
「あ、降参は随時受け付けてるから早めに頼むわぁ。顔のお肌が荒れちゃうのよぉ」
「お前ずっと化粧パックを顔面に貼っとけ」
「あらやだその発想はなかったわぁ……ありね」
いやなしだろ……俺のイヤミにマジで反応してしまううわきつ女王。
いかん、常時顔面パックのうわきつ女王……外見と精神の双方に隙なしの怪物をこの世に爆誕してしまう……。
「じょ、女王様! そろそろ戦いの準備を始めるべきでございます!」
俺と同じ発想をしたのか、必死に話題を変えようとするランダバル。
そんな彼と俺の目が合いコンタクト。今この瞬間、俺達の心は一致した。さっさと代表戦を始めようと。
「あらやだわぁ。そうねえ、さっさと始めましょうぉ。一刻後に開始よ」
そう言いながら去っていく女王。ランダバルもため息をつきながら、女王についていく。
残るはローブを着た四人。そのうちの一人は色欲とかいう五魔天だった……はず。
「けっ。レスタンブルク国なんて小国の分際が、俺達と戦おうだなんて大甘に見てるなおい!」
四人のうちのひとりが、ローブを空に投げ捨てた。
「俺様は剛力のダイナ! 五魔天最大の力を持つ! それと雑魚三人だ!」
「「「はぁ!?」」」
ダイナという五魔天に、残りの三人が雑に紹介される。
なるほどザコか。じゃあもう覚えなくていいな。
「俺は獄炎の……」
「俺は獄氷の……」
フードたちが自己紹介しようとしてくるが、正直どうでもいい。
というか何ならダイナもどうでもよい。称号名だけ聞いておけば後は極めて興味ない。
「あ、自己紹介とかいいんで。帰ってください」
「はぁ!? てめぇ後で吠え面かくなよ!」
「俺ら最強の獄獄組だぞ!?」
ずいぶんとのどごしよさそうな二人組ですね。
そもそも最強なわけないだろ。魔力チート女王がいるんだから……。
「わかったわかった。覚えてやるから自分の得意魔法などの詳細をこの紙に書いてくれ」
「ざけんな! わざわざ教えてやるわけないだろ!」
「情報なんて一片たりともやるかよ!」
なら最初から自己紹介なんてするなよ。
てか称号名の時点で何となく戦い方わかるぞ。ガチで欠点じゃなかろうか……。
結局ノコノコと帰っていく五魔天の残り組たち。
「なあカーマ、あいつら強そう?」
「ダイナって人は魔力結構ありそう。他は……そこまでかな」
「弱い」
カーマもラークも淡々と答えてくる。見た目もなんかインパクトないし青年だし、普通に弱そうだ。
「五魔天って言っても、半分以上数合わせのモブじゃねぇか」
「「聞こえてんぞこの野郎!」」
「今度こそ私の魅力に溺れさせてやるわ!」
そうして一刻が過ぎて、代表戦が開始された。
挨拶代わりとばかりにカーマやラークが、魔法を撃ちこんでいきゴーレムを数体ほど粉砕した。
「いやああぁぁ!?」
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