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第十七章
牽制の間に
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五十機のドローン群に向かってミサイルを放つのは、大海に小石を投げるような感じだな。
と、最初は思っていた。
ヘリ部隊からも散発的に攻撃があり、僕達がミサイルを撃ち尽くすまでに敵の数は三十機にまで減った。
敵の増援はどうだろうか?
「小机准尉。敵のワームホールは開いたか?」
すぐに返信がくる。
『三度ほど開きましたが、私が近づくとすぐに閉じました』
「開いたワームホールから、増援はあったかい?」
『いえ。一機もありません。まあ、私の動きが牽制にはなっているようですが』
それなら……
「小机准尉。こうなったら、ワームホールを潰さなくてもいい。このまま牽制を続けてくれ。敵が増援を送り込めなければ問題はない」
『了解しました。牽制を続けます。ただ……』
「ただ?」
『燃料が残り僅かです。作戦行動可能時間は、残り十分ほどかと』
しかたない。
「小机准尉。接続者の船を沈めるのに、どのくらいの時間がかかる?」
『一分もあれば十分です』
「では、燃料が尽きる三分前になったら、接続者の船を沈めてくれ」
『了解。私からも、質問よろしいでしょうか?』
「何か?」
『隊長は、接続者を殺したくないのですか?』
う……接続者に罪はないから、殺したくないなんて甘いことを言ったら反感買うかな?
「まあ、そうだな。生かしておいた方が、今後の作戦で有利になるので……」
『了解しました。可能な限り、隊長の希望に沿えるよう努力します』
僕の希望?
『哀れな接続者に、罪はないですからね。可能な限りワームホール破壊の方で進めます』
いや……別に接続者を哀れんでいるわけじゃなくて……まあ、いいか。
「小机准尉が牽制してくれている間に、残りの敵を叩く。近接戦闘用意」
「はい! 待っていました!」
橋本晶は、嬉々として抜刀する。
今日何度目だ? この光景……
「橋本さん。爆矢なら、まだありますよ」
「え? さっき撃ち尽くしましたが……」
「輸送ヘリ三号機の方から、橋本さんに渡してほしいと言われ、これを預かっていたのですが」
芽依ちゃんが差し出したのは、二十本の爆矢が詰まった矢入れ。
「何でも、改良型の試作品を持ってきたから、ぜひ使ってほしいと」
「ええ……隊長……私も近接戦に参加していいですよね?」
「ちょうど良かった。支援攻撃してくれる人がいる方が、僕達の生存率は上がる」
「え?」
「支援攻撃してくれるよね。期待しているよ。橋本君」
「は! お任せ下さい」
彼女の扱い方が、だんだん分かってきたな。
「隊長」
古淵の方を振り向く。
「敵ドローン群、距離五百まで接近しました。これ以上近づかれると危険です」
「分かった」
橋本晶の支援攻撃を受けながら、僕達はドローン群に向かって飛んだ。
と、最初は思っていた。
ヘリ部隊からも散発的に攻撃があり、僕達がミサイルを撃ち尽くすまでに敵の数は三十機にまで減った。
敵の増援はどうだろうか?
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すぐに返信がくる。
『三度ほど開きましたが、私が近づくとすぐに閉じました』
「開いたワームホールから、増援はあったかい?」
『いえ。一機もありません。まあ、私の動きが牽制にはなっているようですが』
それなら……
「小机准尉。こうなったら、ワームホールを潰さなくてもいい。このまま牽制を続けてくれ。敵が増援を送り込めなければ問題はない」
『了解しました。牽制を続けます。ただ……』
「ただ?」
『燃料が残り僅かです。作戦行動可能時間は、残り十分ほどかと』
しかたない。
「小机准尉。接続者の船を沈めるのに、どのくらいの時間がかかる?」
『一分もあれば十分です』
「では、燃料が尽きる三分前になったら、接続者の船を沈めてくれ」
『了解。私からも、質問よろしいでしょうか?』
「何か?」
『隊長は、接続者を殺したくないのですか?』
う……接続者に罪はないから、殺したくないなんて甘いことを言ったら反感買うかな?
「まあ、そうだな。生かしておいた方が、今後の作戦で有利になるので……」
『了解しました。可能な限り、隊長の希望に沿えるよう努力します』
僕の希望?
『哀れな接続者に、罪はないですからね。可能な限りワームホール破壊の方で進めます』
いや……別に接続者を哀れんでいるわけじゃなくて……まあ、いいか。
「小机准尉が牽制してくれている間に、残りの敵を叩く。近接戦闘用意」
「はい! 待っていました!」
橋本晶は、嬉々として抜刀する。
今日何度目だ? この光景……
「橋本さん。爆矢なら、まだありますよ」
「え? さっき撃ち尽くしましたが……」
「輸送ヘリ三号機の方から、橋本さんに渡してほしいと言われ、これを預かっていたのですが」
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「ええ……隊長……私も近接戦に参加していいですよね?」
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「え?」
「支援攻撃してくれるよね。期待しているよ。橋本君」
「は! お任せ下さい」
彼女の扱い方が、だんだん分かってきたな。
「隊長」
古淵の方を振り向く。
「敵ドローン群、距離五百まで接近しました。これ以上近づかれると危険です」
「分かった」
橋本晶の支援攻撃を受けながら、僕達はドローン群に向かって飛んだ。
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