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10章
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英司は写真を撮るようになり、結子ちゃんと付き合い始めた。
口数は多くなく、多分あの写真展で出会ってなければ仲良くなる機会がなかっただろうなと思うタイプの男だが、俺は英司をすごく気に入っていた。
俺と小笠原と英司と結子ちゃんで出かけたことがある。
英司が写真を撮るのに夢中になって俺たちは3人で残された。
「完全に私たち忘れられてるわね」
「なんかすみません」
小笠原がクスクス笑い、結子ちゃんが少し困ったように笑う。
「本当にあいつ静かだよなぁ」
「言葉だと、きっと思ってることの10分の1くらいしか出てこないんですよ
でも言葉の数の10倍以上のたくさんのものが英司の写真には詰まっているんですよね」
気のせいかもしれませんけどねと笑いながら結子ちゃんは答えた。
2人には2人の世界があってそれがお互い居心地がいいんだろうと思ってた。
だから、結子ちゃんがあんな提案をするなんて思ってもいなかった。
口数は多くなく、多分あの写真展で出会ってなければ仲良くなる機会がなかっただろうなと思うタイプの男だが、俺は英司をすごく気に入っていた。
俺と小笠原と英司と結子ちゃんで出かけたことがある。
英司が写真を撮るのに夢中になって俺たちは3人で残された。
「完全に私たち忘れられてるわね」
「なんかすみません」
小笠原がクスクス笑い、結子ちゃんが少し困ったように笑う。
「本当にあいつ静かだよなぁ」
「言葉だと、きっと思ってることの10分の1くらいしか出てこないんですよ
でも言葉の数の10倍以上のたくさんのものが英司の写真には詰まっているんですよね」
気のせいかもしれませんけどねと笑いながら結子ちゃんは答えた。
2人には2人の世界があってそれがお互い居心地がいいんだろうと思ってた。
だから、結子ちゃんがあんな提案をするなんて思ってもいなかった。
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