Dear my...

E.L.L

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25章

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「ほら、手紙だ」

高梨先輩から俺に封筒が渡された
俺宛だけど俺の家の住所じゃないし、高梨先輩から貰ったってことは仕事の関係の書類かな

俺は封筒の中を見た
中から上質な紙が出てきた


櫻野英司様

お電話が繋がりませんでしたので書面にてご連絡致します
ご注文頂きましたお品物が完成致しました
つきましてはお早めにご来店いただきますよう、お願い致します

エクラトントビジュー


ビジュー、は確かフランス語で宝石、だったかなぁ

「あの…先輩…
俺って…この3年で、その…宝石を買うような人間に…なりましたかね?」

「は?」

俺は紙を先輩に見せた
先輩はため息をついた
その時

「高梨ー、入るわよ」

小笠原先輩が来た
照史先輩が呼んでくれたのかもしれない

「小笠原、コレ見てくれ」

照史先輩が小笠原に手紙を渡す
小笠原先輩はあまり表情はくずさなかったが何度か瞬きした

「…英司くん、このお店今から行きましょうか」

「は?!何言ってんだよおま…」

「だったらどうするのよ
こうなったら仕方ないわよ
それともほかにいい案があるの?」

「無いけどさ…」
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