Dear my...

E.L.L

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29章

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2人で住んでいた部屋を掃除しに行った翌日、ハンドメイドのサイトをチェックしようとしたら携帯を忘れてきてしまったことに気づいた

オンラインショップを運営していると携帯は必須だが、午後一で診察の予約を入れていた
病院が思ったよりも混んでいて、結局部屋に着いたのは夕方になってしまった
パソコンは苦手だから、携帯でもできる今の時代に感謝だ

前は携帯が鳴るのが怖かった
会社からの連絡かもしれない
友達からの連絡への返信も遅くなっていき、離れてしまった友達もいた
今は数はそんなに多くはないけれど、私の作品を大切にしてくれている人からの温かい言葉を見るのを楽しみにしている

扉を開ける男物の靴が並んでいた
ドアの音に気づいたのか奥からバタバタと音がして、英司が出てきた

なんで?
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