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30章
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母さんから渡された鍵を使って部屋に入った
懐かしい香りがした
その感覚に俺は確かにここに住んでいたのだと確信する
部屋に入っていくと2人分の生活感が残っている
ふたつのマグカップ、ふたつの歯ブラシ
俺はようやく自分の部屋だったと思しき部屋に入った
パソコンやら換えのレンズやらが置いてあり、机の上には1冊のノートが置いてある
俺はパソコンを起動ボタンを押す
しばらく開いていなかっただろうから、アップデートとかなんだかんだ時間がかかるはずだ
起動させている間先にノートを少し読み始める
推測通り日記だった
ある女の子と照史先輩の写真展に行き、もう一度デートして欲しいと言われたことが最初のページに書かれている
何をしても少しでも上手くいかないとすぐ諦める俺だが、きっと試しに写真を褒められて嬉しかった写真展の日に日記を書き始めたのだろう
パソコンが起動したので、照史先輩から預かったUSBのデータを再現すると今まで撮ってきた写真が出てくる
ほぼ風景画だったが苦手なはずの人物画が出てくる
推測は確信に変わった
氷野結子がこちらを見て微笑んでいる
俺は日記を読むのに戻った
彼女と先輩達をほったらかして夢中でカメラを撮ってて呆れられたこと
綺麗なものが好きな彼女に、色々な景色を見せたくて2人で出かけたり、一緒にいなくても沢山写真を撮ったこと
どのページも彼女でいっぱいだった
懐かしい香りがした
その感覚に俺は確かにここに住んでいたのだと確信する
部屋に入っていくと2人分の生活感が残っている
ふたつのマグカップ、ふたつの歯ブラシ
俺はようやく自分の部屋だったと思しき部屋に入った
パソコンやら換えのレンズやらが置いてあり、机の上には1冊のノートが置いてある
俺はパソコンを起動ボタンを押す
しばらく開いていなかっただろうから、アップデートとかなんだかんだ時間がかかるはずだ
起動させている間先にノートを少し読み始める
推測通り日記だった
ある女の子と照史先輩の写真展に行き、もう一度デートして欲しいと言われたことが最初のページに書かれている
何をしても少しでも上手くいかないとすぐ諦める俺だが、きっと試しに写真を褒められて嬉しかった写真展の日に日記を書き始めたのだろう
パソコンが起動したので、照史先輩から預かったUSBのデータを再現すると今まで撮ってきた写真が出てくる
ほぼ風景画だったが苦手なはずの人物画が出てくる
推測は確信に変わった
氷野結子がこちらを見て微笑んでいる
俺は日記を読むのに戻った
彼女と先輩達をほったらかして夢中でカメラを撮ってて呆れられたこと
綺麗なものが好きな彼女に、色々な景色を見せたくて2人で出かけたり、一緒にいなくても沢山写真を撮ったこと
どのページも彼女でいっぱいだった
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