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🌹『翠玉のケエス:芽吹』🌹 本編 💎 The SUN:U 💎
Drop.028『 The SUN:U〈Ⅰ〉』【5】
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そうして――、そんな雷と法雨が、また温かなひと時を過ごしていると――、しばらくして、件の若オオカミたちが賑やかに来店した。
すると、法雨とひとつ視線を交わした桔流は、出迎えを担うようにして店の入り口へと向かうなり、せっかく入店した彼らを再び店の外へと連れ立つと――、“予定通り”、スノーコーティング済みのテラス席へと案内した。
――が、ただ動揺するオオカミたちの様子をひとしきり楽しんだ桔流は、法雨や雷、一部の客たちに見守られる中、満足げにすると、再び彼らを店内に引き連れては、“しっかりと空けられていた”団体客向けのソファ席へと案内した。
そして、その場で両手を腰に当てた桔流は、未だ狼狽するオオカミたちに胸を張る様にしては、また満足げにすると、特に何を言うでもなく、何食わぬ顔でカウンター内へと戻っていった。
そんな桔流の背を、一部の客たちと共に茫然としながら見送ったオオカミたちは、その場でしばらく固まった――が、ひとつ間を置いてから、止まっていた時が動き出すと、途端に安堵の声を交わしながら自身らの荷物を置き始めた。
その中、はたと思い出した様にした京は、仲間を代表し、法雨のもとへとやってくると、若衆全員で奮発して買ったと云うクリスマスプレゼントを贈った。
「――メリークリスマスです。姐さん。――大した物は買えなかったんすけど、俺たちからの日頃の感謝って事で、受け取ってもらえたら嬉しいです。――あ、それと、雷さんにも、――メリークリスマスっす。」
そして、雷へも、同じくプレゼントを手渡した京に、二人は礼の言葉を贈る。
「俺の分まで、いつも本当に有難う」
「お店に来てくれるだけでも十分なのに、いつも悪いわね。――有難う。大切に頂くわ」
すると、それに嬉しそうにした京は、それじゃ――、と言うなり、足早に仲間のもとへと戻っていった。
そんな、相変わらずと可愛げに満ちた彼らを想いながら、法雨と共に、その京の後ろ姿を見送っていた雷は、一区切りつけるようにして言った。
「――さて、京君たちも到着した事だし。――“人気者の店長さん”の独り占めは、ここまでにしておこうかな」
そうして、次に法雨へと向き直ると、御馳走様でした――と、ゆったりと席を立つと、空になったシャンパングラスを法雨に向けて丁寧に据えた。
そんな雷に、微笑みを返した法雨は、
「ふふ。お気遣い恐れ入りますわ。“お客様”。――それじゃあ、“独り占めの続き”は、また家で、ね」
と言うと、雷の指先に自身の指先をそっと重ね、するりと撫でるようにしては、シャンパングラスを受け取った。
その法雨に、
「あぁ。――楽しみにしてるよ」
と、愛を込め微笑み返した雷は、その足で若オオカミたちの待つソファ席へと向かった。
そうして――、その後――。
若衆の輪の中央へと招かれた漆黒色の兄オオカミは、喜ぶ弟分たちを可愛いがりながら、度々と最愛のレモン色を視界の端に入れては、多くの笑顔で満たされた最愛のバーで、純白と煌めきに飾られた黒曜色が白むまで、賑やかな一夜を楽しんだのであった――。
Next → Drop.029『 The SUN:U〈Ⅱ〉』
すると、法雨とひとつ視線を交わした桔流は、出迎えを担うようにして店の入り口へと向かうなり、せっかく入店した彼らを再び店の外へと連れ立つと――、“予定通り”、スノーコーティング済みのテラス席へと案内した。
――が、ただ動揺するオオカミたちの様子をひとしきり楽しんだ桔流は、法雨や雷、一部の客たちに見守られる中、満足げにすると、再び彼らを店内に引き連れては、“しっかりと空けられていた”団体客向けのソファ席へと案内した。
そして、その場で両手を腰に当てた桔流は、未だ狼狽するオオカミたちに胸を張る様にしては、また満足げにすると、特に何を言うでもなく、何食わぬ顔でカウンター内へと戻っていった。
そんな桔流の背を、一部の客たちと共に茫然としながら見送ったオオカミたちは、その場でしばらく固まった――が、ひとつ間を置いてから、止まっていた時が動き出すと、途端に安堵の声を交わしながら自身らの荷物を置き始めた。
その中、はたと思い出した様にした京は、仲間を代表し、法雨のもとへとやってくると、若衆全員で奮発して買ったと云うクリスマスプレゼントを贈った。
「――メリークリスマスです。姐さん。――大した物は買えなかったんすけど、俺たちからの日頃の感謝って事で、受け取ってもらえたら嬉しいです。――あ、それと、雷さんにも、――メリークリスマスっす。」
そして、雷へも、同じくプレゼントを手渡した京に、二人は礼の言葉を贈る。
「俺の分まで、いつも本当に有難う」
「お店に来てくれるだけでも十分なのに、いつも悪いわね。――有難う。大切に頂くわ」
すると、それに嬉しそうにした京は、それじゃ――、と言うなり、足早に仲間のもとへと戻っていった。
そんな、相変わらずと可愛げに満ちた彼らを想いながら、法雨と共に、その京の後ろ姿を見送っていた雷は、一区切りつけるようにして言った。
「――さて、京君たちも到着した事だし。――“人気者の店長さん”の独り占めは、ここまでにしておこうかな」
そうして、次に法雨へと向き直ると、御馳走様でした――と、ゆったりと席を立つと、空になったシャンパングラスを法雨に向けて丁寧に据えた。
そんな雷に、微笑みを返した法雨は、
「ふふ。お気遣い恐れ入りますわ。“お客様”。――それじゃあ、“独り占めの続き”は、また家で、ね」
と言うと、雷の指先に自身の指先をそっと重ね、するりと撫でるようにしては、シャンパングラスを受け取った。
その法雨に、
「あぁ。――楽しみにしてるよ」
と、愛を込め微笑み返した雷は、その足で若オオカミたちの待つソファ席へと向かった。
そうして――、その後――。
若衆の輪の中央へと招かれた漆黒色の兄オオカミは、喜ぶ弟分たちを可愛いがりながら、度々と最愛のレモン色を視界の端に入れては、多くの笑顔で満たされた最愛のバーで、純白と煌めきに飾られた黒曜色が白むまで、賑やかな一夜を楽しんだのであった――。
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